天性の、恥ずかしい性癖 第150話:『不義の胎動 ―― 壊れた家系、偽りの賢妻 ――』
夜の寝室は、相変わらずよそ様のご家庭と違い静かだった。ただし、以前のような「すれ違いの静けさ」ではなく、もっと重く、粘つくような沈黙がふたりの間に横たわっていた。
沙耶は夫の浩之の胸に寄り添うでもなく、ただ仰向けに横たわっていた。
腹部が、わずかに、しかし確かに膨らみ始めている。
妊娠五ヶ月。
病院の超音波写真には、すでに胎 児の輪郭がはっきりと映っていた。
浩之は隣で天井を見つめたまま、動かない。
枕の下に隠したスマホには、今日も新しい動画が届いていた。
しかし今は、それを開く気にもなれなかった。
(……俺の子供じゃ、ない)
その事実が、浩之の胸をゆっくりと、しかし確実に締め上げていた。
すべては、あの事務所の一夜から始まった。
沙耶が生まれつき持っていた強烈な性欲を、浩之は利用し、結婚に漕ぎつけた。
結婚が決まると浩之は、沙耶を伴って実家に帰った。
息子には、もったいないような美人、両親揃ってもろ手を挙げて喜んでくれた。
「女って、こんな話で濡れるんだよな」と浩之の父は、寝物語のようにY談を新妻に向かって囁き、興奮した沙耶に怒張を晒し、沙耶にも晒させた。
「女って、こんな話で濡れるんだよな」
浩之の父は、実の息子の前で、新妻の沙耶に汚らわしい隠語を囁き、その反応を親子で愉しんだ。
それが無量小路家の「血」の儀式だった。
浩之は、父に沙耶を晒すことで優越感を得ていたはずが、今やその「晒し」の代償として、得体の知れない漢(おとこ)の種を妻の胎(なか)に宿されるという、究極の敗北を喫している。
それが、夫婦になるための関門だった。
だが、沙耶がそれ以降、わけても他の男に狂う姿を見た瞬間、浩之の中で何かが決定的に壊れた。
妻の豊満な乳房が、見知らぬ男の手に捏ね回され、形を変えられ、赤く腫れ上がる様子。
沙耶の喉から漏れる、浩之が今まで聞いたことのない甘く淫らな喘ぎ声。
そして、絶頂の瞬間に無意識に零れ落ちた、浩之の名前ではなく、別の男の名。
その光景が、浩之の脳裏に焼きついて離れなかった。
(沙耶……お前、あんなに乱れて……新婚当初は俺の名前を呼んでくれていたはずなのに……)
興奮は確かにあった。
股間が熱くなり、手が自然と自分のものに伸びるほどに。
しかし、それ以上に強く襲ってきたのは、
「女という生き物への根源的な疑念」だった。
(結局、女はみんな同じなのか?
俺がどれだけ愛しても、どれだけ大切にしても、
もっと太くて、もっと激しく、もっと長く突かれるものなら、
簡単に脚を開いて、簡単に狂ってしまうのか?)
その疑念は、浩之を蝕んだ。
それから彼は、次々と外の女に手を出すようになった。
最初は沙耶と同じくらいの年齢の既婚者。
やがて対象は、もっと若く、純粋そうに見える未通の女の子へと移っていった。
「本当に性行為に興味があるのか?」
そう確かめるために、声をかけてはホテルに連れ込み、
挿入の瞬間にその反応を、まるで実験のように観察した。
結果はいつも、判で押したように同じだった。
誰もが、最初は戸惑いながらも、すぐに身体を開き、
腰をくねらせ、甘い声を上げ、浩之のものを貪欲に求めた。
「女なんて、結局……穴さえあればいいんだ」
浩之はそう確信し、笑った。
笑いながら、しかし胸の奥では、得体の知れない虚しさが広がっていくのを感じていた。
若い娘を組み敷き、その未熟な反応を観察しながら、浩之は自嘲気味に笑った。
誰を抱いても、結局は「事務所で狂っていた沙耶」の残像に行き着く。
自分の種では決して到達させられなかった妻のあの表情。
それを求めて、彼は今日も見知らぬ女たちの肉体に、虚しい楔(くさび)を打ち込み続けていた。
一方沙耶は、知らん顔を装いながら、その変化を敏感に察知していた。
夫が帰宅したときの、微かな女の匂い。
シャツの襟に残る、淡い口紅の跡。
そして、何より——浩之が自分を抱こうとしなくなったこと。
(浩之……私以外に、若い子を……?)
賢妻の仮面の下で、沙耶の黒い情念が胎 児の鼓動と共に激しく脈打つ。
捨てられる恐怖は、いつしか「自分を最も高く売るための執念」へと変貌していた。
浩之が外で絶望を繰り返している間に、沙耶は、無量小路家という名の城を根底から腐らせるための、最後の一歩を踏み出した。
口では何も言わなかった。
賢妻の顔を保ち、夫の帰りを待ち、食事を作り、笑顔を浮かべた。
だが心の底では、捨てられる恐怖と、負けじという意地が、静かに燃え上がっていた。
そして沙耶は、自ら行動を起こした——
沙耶が妊娠五ヶ月を迎えた頃、浩之の「検証」はますますエスカレートしていた。
その夜、浩之はいつものラブホテルではなく、少し遠めのビジネスホテルを選んだ。
相手は、SNSで知り合ったばかりの美咲と名乗った十九歳の女子大生。 が、実際には高1、唯一名前だけは本名、パパ活が目的だった。
黒髪のロングヘアに、清楚な印象の白いブラウス。
まだ男を知らないと言い張る、典型的な「未通」を装った子だった。
部屋に入るなり、浩之は美咲をベッドに座らせ、いつもの質問を始めた。
「本当に、男と寝たことないんだよな?」
美咲は頰を赤らめ、恥ずかしそうにうつむいた。
「はい……大学に入ってから、誘われることはあったけど……怖くて」
(ふん……またそのパターンか)
浩之は内心で鼻で笑いながら、美咲のブラウスに手をかけた。
ゆっくりとボタンを外していく。
白いブラジャーに包まれた、小ぶりだが形の良い胸が露わになる。
乳首はまだピンク色で、触れてもいないのにわずかに硬くなり始めていた。
「じゃあ、今日は俺が初めて教えてやるよ。女って、どれだけ簡単に狂うか」
浩之は美咲を仰向けに押し倒し、スカートを捲り上げた。
白いパンツのクロッチ部分は、すでにうっすらと湿り気を帯びていた。
指で軽く押すと、美咲の身体がびくんと震えた。
「あ……んっ……」
「ほら、もう濡れてる。処女なのに、こんなに簡単に」
浩之は自分のズボンを下ろし、半ば勃起した自分のものを取り出した。
美咲の瞳が、恐怖と好奇心が入り混じった目でそれを見つめる。
「入れるぞ。痛かったら我慢しろ」
浩之は避妊具などつけず、そのまま美咲の窄い入り口に先端を押し当てた。
ゆっくりと腰を進めていく。
狭い肉壁が彼のものを締め付け、抵抗するように収縮する。
「あっ……痛い……でも、なんか……変……」
美咲の声が、甘く掠れ始めた。
浩之はさらに奥まで押し込み、根元まで埋めると、動きを止めて観察した。
(どうだ……? 本当に初めてか? それとも、演技か?)
彼は腰を軽く前後に動かし始めた。
美咲の反応を、ひとつひとつ確かめながら。 最初は痛がっていた美咲の表情が、徐々に蕩けていく。
腰が無意識にくねり始め、細い腕が浩之の背中に回ってきた。
「んっ……あっ……浩之さん……なんか、奥が……熱い……」
(ほらな……やっぱり)
浩之の唇が歪んだ。
女はみんな同じだった。
未通を装っても、挿入された途端に身体が開き、快楽を貪り始める。
沙耶もそうだった。
父に初めて抱かれた夜も、きっとこんな顔をしていたに違いない。
浩之は動きを激しくした。
美咲の小さな胸を鷲掴みにし、乳首を摘まみながら、容赦なく突き上げる。
「ああっ! だめっ……そんなに激しく……イッちゃう……!」
美咲が絶頂に達したようなそぶりをみせた瞬間、浩之は自分のものを引き抜き、
彼女の白い腹の上に白濁を吐き出した。
美咲は荒い息をしながら、恍惚とした目で浩之を見上げた。
「浩之さん……すごかった……また、会ってくれますか……?」
浩之は無言でティッシュを取り、己のものを拭い終わると、約束のお金5諭吉を渡した。
(また同じだ……結局、女はみんな「穴さえ塞いであげれば」満足する)
部屋を出る頃には、浩之の胸にいつもの虚しさが広がっていた。
興奮はあった。
しかしその興奮の底には、沙耶の妊娠した腹と、
「俺の子供じゃない」という事実が、冷たく横たわっていた。
(沙耶……お前も、最初はこうだったのか?
父さんに抱かれて、俺の名前を呼ぶ前に、他の男の名前を覚えてしまったのか?)
ホテルを後にした浩之の足取りは重かった。
一方、家では沙耶が、今日も若い男からのLINEに返信を打っていた。
「今夜も、会える?」
沙耶の指は、少しも迷わずに「うん」と打っていた。
※完全オリジナル作品です。二次創作ではありません。
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アップデート 2026/01/09 06:45
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