四畳半での謝礼 ~薄暗がりの中から現れた人妻~
うだるような暑さが続く梅雨明けの午後九時前、中谷哲也は港方面から歩いて駅方向に向かっていた。小さな交差点を右折し、道なりに1キロばかり歩くと駅に着く。 交差点の脇にはパチンコ店があった。 問向かいにはコンビニもあるが、この交差点を過ぎるとしばらくは店らしきものはない。
お金さえあればパチンコをやりたかったが、情けないことに無一文に近い哲也には、パチンコをする余裕などなかった。 すきっ腹を抱えてはいるがコンビニなど論外だ。
このパチンコ店には知り合いの女が入り浸っている。 頼めばお金を工面してくれないこともない。 しかり、借りたからといって返す当てなどない。
哲也自身職にあぶれるどころか、パチンコに入れあげ、今は食にすらありつけなく、仕方なしに警備のアルバイトをしていた。
炎天下、蒸し風呂状態の中、ひっきりなしに行き交う車を、苦情を言われながらもペコペコ頭を下げ誘導する。
そうやって得たお金で街外れの廃屋のような1Kを間借りし、インスタント食品を口に放り込むのがやっとという状態になっていた。
高校を卒業し、最初に勤めたのが鉄工所だった。 だがそこで、先輩のいじめにあい、いやになって飛び出し、あとは職場を転々と変える生活を繰り返していた。
四畳半での謝礼 ~人妻を賭けた格闘~
哲也はそろりと身構えた。 一瞬逃げようとも考えたが、逃げたら覗 き見に来たんじゃないかと思われる。 女の悲鳴を聞いて助けに来たんだと、せめて女にはそう思われたかった。哲也の存在に気付いた漢がこちらを向いた。
目立った動きはないが、闇夜に浮かぶその表情は怒りに目が光り輝いてるようにも見える。
助けようと哲也が駆け付けたにしては女は、一体何が起こったのか分からず、先ほどまで害を及ぼしていたはずの漢の陰に隠れ、縮こまっている。
哲也が飛び出してきたことで状況は変わった。 にも拘(わ)らず、女はこの場から逃げようとはしなかった。 漢はそれほど好みじゃないとはいえ、飛び込んできた哲也も味方とは限らない。
多少救いに思えたのは、飛び込んできた哲也から身を守ってくれるよう女が、漢に頼まなかった点だ。
(俺はお呼びじゃない…わけでもなさそうだな…)
哲也は自分は正義であると証明するしかないと、そう思ったら声が出た。
「そこのアンタ、強○は止めたらどうです? さっきから嫌がってるでしょう。 それとも人を呼びますか?」
有りもしないのに、さもポケットに携帯を忍ばせてるが如く手を突っ込んだ。
「なんだ? テメエは」
どすの効いた声で漢が凄んだ。
四畳半での謝礼 ~傷ついた哲也を案ずる救急外来のナース~
薄灯りの中を公園の入り口目指し、足を引き摺りながら戻った。 暗闇の中手探りで置きっ放しになっていた荷物を探した。 見つかりはしたが、荷物はそこら中に散乱していて、もちろん警棒はへし折られ、合羽は引き裂かれ、着替えに至ってはバッグごと水たまりに突っ込まれ泥まみれになって転がっていた。(あの野郎…やりやがったなー)
逃がしてやった後悔と、お人よし過ぎた怒りとで頭がどうにかなりそうだった。 大事な警備服だって無事では済まないだろうが、調べる勇気は湧いてこなかった。
荷物を拾い集め、小脇に抱えて公園を出ようとして誰かが近づいてくるのに気付き身構えた。 生垣の向こう側から現れたのはナースだった。
「あそこで誰かと争っていたのは、もしかしてあなたですか?」
痛めた躰を引きずるようにして歩いている哲也を見て、ナースは持っていたピッチでどこかと連絡を取り始めた。
「それがどうかしましたか?」
初対面の人間に対する下目線の物言いに心底腹が立ち、睨み据えた。 今頃になって現れ、正義漢ぶって通報しようとする。 その態度が気にくわなかった。
「どこか怪我しなかったですか?」
観ればわかるだろうと言いたかった。 医療の専門家であっても、薄暗い常夜灯の下では、余程近づいてみない限り状態は分からないらしい。
四畳半での謝礼 ~わざわざ職場まで様子を見に来てくれたナース~
(こんな調子で果たして明日起きれるだろうか)不安に駆られながらも疲れと睡魔には勝てず、眠りに引き込まれた哲也を駅員は、アルバイトに間に合うよう起こしてくれた。
(ふう~、助かったァ~。 ここからなら自宅と違い割と近いが…、う~ん…その前になあ…)
まさか店に警備の服を着て仕事というわけにはいかない。 祈るような気持ちでバッグをトイレに持ち込み開いた。 大穴でも開いていたら、どうにかして肌が露出しないよう誤魔化さないと妖し気で街を歩けない。
「ちっきしょう…やられた…どうしよう…」
どこが引き裂かれたのどころではない。 元々着た切り雀で生地は傷んでいた。 闇夜でわからなかったが、捨ててあったものを拾って来たが如くボロボロにされていたのだ。
夜明け前とはいえ街の中を、汚れ放題に汚れ、裂けてボロボロになった服を着て歩いたりすれば、祭りの仮装行列ではないのだから通りかかる人が見たら良い気はしない。 見た目多少はマシな警備服で移動するしかないが、職場では時間がダブル可能性のあるバイトを禁じている。
(見つかったらヤバイよなあ~…かと言って無断欠勤もなあ~)
上司が罰を食わないよう、気を使いながら働くと、何かと勤務に手心を加えてくれることもある。 それをあからさまに違反してます風な服で登場されては彼らの立場が無い。
かといって下手な言い訳で無断欠勤でもしようものなら、他のバイト仲間に迷惑がかかる。
四畳半での謝礼 ~急外で患者の治療に当たるナース~
(今日は最高の日になる…ような気がする)哲也は高校すらまともに出ていない。 その哲也に、美人ナースが差し入れをしてくれた。 劣悪な現場に一輪の花。 この日は仕事のとっかかりから現場は浮かれていた。
「あんちゃんにもとうとう春が来たか。 大事にせにゃいかんぞ」
「そうそう、おっさんのように呑んでばっかおると逃げられっぞ」
「持って来られた荷物は儂らが預かっちゃる」
てんでに親切な言葉を投げかけるが、何のことはない。 ただ単に、中に何が入ってるのか知りたいだけなのだ。
「腐るといけん。 儂のダンプに載せといちゃろう」
「そげんとこに置いといたら、お前がおらんようになったらどうすっで。 なっ? そうじゃろ。 儂がええようにしちゃる」
なんやかんやと御託を並べ、本人の了解なしに中のものを引っ張り出し講釈を垂れ、せめて食べ物でもクーラーボックスに入れてくれるのかと期待し見ていると、結局のところ日陰の、比較的風通しの良いところに吊り下げて終わりとなった。
それがこの世界で最良の場所ということらしい。
(有り難いには違いないけど、口に入れるころには饐えてるだろうなあ)
グチグチ言いながら、看板やコーン、果てはクッションドラムなどを配置していった。
四畳半での謝礼 ~救急外来に乱入した不審者~
病院関係者に対し、更に申し訳ないことが起こった。「事故と訊いて駆け付けられた方が救外の待ち合いで暴れてます。 すぐ来てください」
ナースから警備室にこのような要請があった。 が、警備員のほとんどが一般企業では雇ってもらえないから来ている定年退職者。 上役から言われたから仕方なしに様子見には来たものの、暴れてる連中を取り押さえようとしないばかりか、警察にも責任を追及されるのが嫌で通報しようとしなかった。
御託を並べ引き揚げた警備室で警備員たちは乱入者について、散々口汚くののしるものの、もう二度と様子見に来ることはなかった。 誰かが代わりにやってくれるのを待ち、自分たちの目の前から乱入者が消えると、安穏とテレビを見たり新聞を読んだりしながらくつろいでいる。 まるで、夜回りが仕事だと言わんばかりに。
「だあ~から救急隊なんか受け入れなきゃいいんだよ…ったく」
自分たちの意思に反し、救急隊を受け入れたから問題が起こったんだと息巻く。 病院関係者も規則だから、上の指導があるから、世の流れがそうだから仕方なく彼らを雇っている。
こういった時ナースは、一方で救急救命に当たりながらも、もう一方で暴れる族を説き伏せ、治療の邪魔をしないよう敷地内からお帰り願わねばならない。
四畳半での謝礼 ~哲也が施したナースへの施術~
(…このままほっといたら彼女は…何とかしなくっちゃ…といって、どうすんだ…)駐車場で会った時には少しは正気を保ってくれていた。 それが、車に運び込み、自宅に運び込む都度悪化していく。
(救急車か…いや待てよ…そんなことしたら勤務先に運ぶに違いない…)
勝気なふりして帰って来た彼女の、チームへの思いやりが、下手に救急車でも呼ぼうものならフイになる。
(ええい…どうすりゃええんだ、こんな時はよう…バカなオレにでもできることは…)
蒸し暑いからとエアコンをつけてあげた。 良かれと思ってやったのに、彼女の震えはますます酷くなった。
エアコンを弱め、代わりに冷やしたタオルを額に置いた。 布団の中で躰を折り曲げるようにして寝てるものだから、緊張を解きほぐしてあげるために足の裏のマッサージを始めた。 土踏まずを揉み、親指から順に付け根を揉み、アキレス腱のあたりを揉んだ。
それを右左交互に繰り返した。 気持ちが良いのだろう。 最初は気味悪がって引っ込めてた脚を、終いには自分の方から伸ばしてきて指圧を要求し始めた。
勤務の途中、このままでは迷惑をかけるとでも思ったのだろう。 更に薬を盛ったようで、その薬が効き始め気持ち良くなったのだろう、吸い込まれるように寝入った。
四畳半での謝礼 ~海岸線の漂着物~
哲也はやることがなくなると決まって海に行く。 釣りに出かけるわけではない。 今節釣り道具もバカにならない。 寝る暇も惜しんで働いても、撒き餌すら買うのをためらう。それでも海に行く、気晴らしの散歩に。
水際で戯れていると時間を忘れる。 山育ちだから尚の事海は興味をひかれた。 普通の人はそっぽをむくゴミだって、彼にとっては海の一部なのだ。
大自然と触れ合うのは好きだが、それで生活できるほど世の中甘くない。 少しでも利益に結びつけようと、この頃では海で獲れたものを持ち帰ることに厳しく制限している。
哲也がゴミと戯れるのは、釣りをしたい気持ちを忘れるためだ。
だが、一部の人たちから見れば哲也の行動は疑わしいものであったに違いない。 なんとすればそれは、漂流物を装って禁制品を沖合で流しておいて、後になってこっそり回収し利益に結び付ける輩がいるからだ。
流す時間帯と潮の流れ、それに気象条件によって目的地にうまく流れ着いたり、方向違いのところに漂着したりする。
懸命にそれらの品々を探し歩いていた関係者の目の前で哲也は、何かを拾い、どうにかしていたようなのだ。
深夜の公園がどうのというのは、如何にも人が潜みやすい廃屋裏がかつて取引に利用されたことがあったからだ。
四畳半での謝礼 ~妖艶に微笑みかける人妻~
キキキーッという音がし振り向くと、時代に取り残されたような車が鼻先をかすめ通り具ぎていった。「馬鹿野郎、あぶねえじゃねえかあ~~~」
怒鳴り上げたものの、もうその時には車のナンバーなど確認しようもないほど遠くに逃げ去った後だった。
「危なかったわねえ、大丈夫でした?」
ひょっこりと家の隙間から女が現れた。
哲也は海岸線で拾ったものをそこら中にぶちまけてしまっており、声をかけてくれた女は、辺り一面に散乱しているそれらをひとつひとつ拾い上げてくれている。
「ありがとうございます。 あいすみませ…」
自分でも慌てて落としたものを拾おうとし、女が拾ったものを手渡そうと近づいてきたのを顔を上げ見て、思わず口をつぐんでしまった。
そこにいたのは、あの公園の女だったのだ。
「その節はどうも…」
丁寧に頭を下げた女の長い髪は、肩から胸へと滑った。
「はあ…ここいらにお住まいだったんですか…」
「…ええ…まあ…」
言いにくそうだったので、哲也は拾ってくれたものを受け取るなり、自分が先に立って通りを渡った。 渡り切ると右に折れた。 見ると女は後ろを付いてくる。
こちらが歩を緩めると、同じように緩めると言った風に、何処までも付いてきた。
年齢からするとアラフォーに近かろうと思われた。
四畳半での謝礼 ~闇に光る眼~
哲也の住まいは格安で入れた。 格安にはふたつの理由があった。 ひとつは窓はあるものの、開けたからと言って陽の光は入らない。 窓の外は隣の家の壁だからだ。もうひとつ、それは訳アリ物件だからだ。
だから自然光と言えば玄関の硝子戸を通過し、入って来た光だけが頼みだった。
働きづめに働かされ、寝に帰るだけだから…そう思って借りた。
それが大きな間違いだった。 夏は熱気が、冬は冷気が部屋を支配し、逃げ場がないものだからその分余計に仕事に逃げた。
哲也がやせ細るのも、冬はまだしも、熱帯夜と呼ばれる季節になると暑すぎて、この部屋では熟睡などありえないからだ。 夏はだから、海水に脚を浸しながら海岸で寝た。
いつかここを出てやるという気持ちだけが、彼を揺り動かしていた。
その猛暑日が、もう間もなくやって来ようという日の午後、女は彼の部屋を、さも危ないところを助けた、何か寄越せと言いたげに訪れていた。
四畳半での謝礼 ~痛む膝を宥め賺すべく乳房がもってりと乗って来た~
哲也の気が遠のきかけると、何故だか女は最も痛めたであろうところに手を伸ばす。「いっ 痛ううう」
あまりの痛さに全身が総毛立つ。 飛び退ろうとする哲也を、抱きかかえるよう背に手を回し、痣が出来ていた頬に触れつつ顔を近づけた。
あの、独特の甘ったるい匂いが鼻腔を刺激する。 嗅いでいるうちに躰が宙に浮くような感覚を覚えた。 唇を奪うか、それに近い状態を維持しつつ、女は盛んに吐息を吹きかけてくる。
「何度も痛い思いをさせてごめんね。 でも、こうしておかないと後々大変だから」
何がどう大変なのか、そこいらはうまくはぐらかす。 何度か哲也の口元に息を吹きかけておいて、足元にしゃがんだ。
女も気分が悪くなったんじゃないかと心配になり、供にしゃがもうとした。 だが女の目的は別にあったようで、しゃがんだ格好でトランクスの内股の辺りに手を忍ばせてきた。
「この様子からして、ここいらも相当打ち身が激しかったんじゃないかしら」
「そこは大丈夫です。 何かあったとしても、自分でやりますから」
一度は相手の命を救ったかもしれない、そして今回はそのお返しとばかりに救われたかもしれない。 が、それとこれとは別だった。
哲也にしてみれば、なにがなんでもそこだけはナースに捧げなければいけないと、この期に及んでも勝手に思い込んでいた。
四畳半での謝礼 ~お礼にと、乳房を差し出す女を前に困惑する哲也~
容姿もそうなら年齢から言っても人妻に違いない。 その女が独り者を裸にひん剥いておいて乳房を露出させのしかかる。それも、こんなおっぱいじゃ嫌なのかと問うてくる。 呑まず食わずの生活が続き、意識を保つのさえ懸命だったはずなのに、目の前に異性を突き付けられると、どこにそんなエネルギーがと思えるほどの浅ましい反応が沸き起こった。
頭に思い浮かぶのは、これから行わなければならないであろう、女と対等に渡り合えるだけの男らしさを保つこと。 いうなれば先ほどまでは恥でしかなかった漲りを、今度ばかりは維持なければならないような気になった。
「こんなになってても?」
哲也が問われたことに素直に応えないものだから、女は晒した手前引っ込みがつかず、これでもかというほどおっぱいを脛と言わず股と言わず擦り付けてくる。
「いや、だからどうだとか、一言も言ってないです」
見ればわかるだろうと言いたかった。 この時すでに女は、上着など着てないに等しいような状態になっていたのだ。 露出した素肌が、漲りを捉えて離さない。
そこにもってきて、胸元をだらしなく開け、ブラからポロリとおっぱいを片方だけこぼし、今一番敏感になっているであろうところにグリグリと擦りつけてくる。
四畳半での謝礼 ~凛と張った乳房を惹きたてるたおやかな腹部~
「あの漢のことを、忘れさせて頂戴」それは未経験の哲也にとって唐突な要求だった。
「えっ!?」
何と言われたのか、ピンと来なかった。 廃屋のようなオンボロ長屋に不釣り合いな、優麗な人妻がそこにいる。
ただ居るだけじゃない。 その女は明らかに自分に対し欲情していた。 そうと分かっていながら童貞の悲しさ、勃起すれどここから先何をやったら良いか、皆目見当もつかない。
「あの漢がやったことを、あなたもここでやって」
「…だから見てないんです。 本当です」
そうとでも言わなければ、解放してもらえそうになかった。 第一、ヤルにしても、女の扱い方をまるで知らないものだから格好がつかなかった。
「ウソ、ウソよ。 見てたわ、ちゃんと。 その目で見てたわ」
暗闇だからこそなのか、どうだと言わんばかりに漢は、嫌がる女を甚振り続けていた。 助ける以前に、凌 辱に身を揉む女を、もっと近くで見たかったが、腰が引けて自分から近寄ることが出来なかった。
いま彼女が口にしたことが本当なら、彼女は一方で助けを求めながら、もう一方で嬲られるのを楽しんでいたことになる。
闇の中の誰かに向かって、漢に嬲られつつあるソコがどうなってるか魅てほしくて晒し続けたことになる。
四畳半での謝礼 ~舐め取られた先走り~
「今度こそ受け取ってね」横臥した哲也を宥めすかすように言葉がけすると、女は唇を奪いにきた。 舌が絡まり情が乗り始めると、女は幾度も哲也の口内に向かい耐え切れないと言った風に深く吐息を吐いた。
獲物の匂いを嗅ぎつけた獣が、ゆっくりと舌なめずりするが如く、女の唇は哲也の皮膚を這い降りてゆく。
入れ替わりに秘毛の煙るところから、嗅覚を麻痺させるような媚香を漂わせ、ソレが這い上がって来た。
哲也と正反対を向いた女の手が鼠径部を盛んにまさぐる。 哲也の、顔近くまで引き寄せられたソレに向かい、口と舌での行為を、彼女が屹立に手を伸ばす前にやってほしいと目顔で促してくる。
「ええっと…怒らない? どうやっったらいいか、さっぱりわからないんだ」
「ナースと付き合うぐらいだから、経験あるんでしょ」
「いえ…女の人と…こんなことするの初めてで…」
せっかく差し向けてくれた彼女の豊かな尻に、手を触れることすらできなく、オロオロしていると
「まっ! 信じらんない! あんた童貞だったの?」
妖艶な仕草から一転、目を剝かんばかりの形相で振り返るなり、サッと顔を跨いだ。
顔のド真ん中に興奮で捲れ、充血し濡れ光り奥まで丸見えになったソレが覆いかぶさってくる。
驚くべき速さだった。
四畳半での謝礼 ~何度もイカされる人妻~
すっかり吸い尽くすと、人妻は亀頭を口から放した。「凄い勢いだったわ。 それにもの凄く濃かった」
「あれ以来色々あって…こんなことする気持ちになれなかったものですから…」
彼女に、それとなく、どちらが先か気持ちを伝えた。 欲して止まなかったそれを受け止めてくれた。 息も絶え絶えであったこともだ。
正直、大人のセックスとはこれほどまでにすさまじい快楽を求めるが故執り行われるものなのだと、改めて思い知らされた。
初めて女が侵される様子を拝み、代わってほしかったが耐え、そして今せめても彼女の中に割入るまではと全力で耐え、双方を通じ溜まりに溜まった、行き場所を失ったエネルギーをすっかり抜かれたものだから多少脱力感らしきものは確かにある…。 が
「まだまだ出そうね」
すっかり抜き切り、腹上から降りておきながらその直後に人妻は、もう精液を求め肉胴を、このように言いねめつけてきた。
「……だと思います」
ヌカれはしたが、まだ顔騎された折に拝んだ女のヒダを味わってない。 それにこの程度では彼女に自分という漢を植え付けたとは思えなかった。 ここは今後を考え、何としても女を堕とすというのをやらかしておかねばと思った。
「ねっ、哲也くん」
四畳半での謝礼 ~肉欲に飢え、痴○漢を引き寄せた人妻のおねだり~
人妻の肉壺が哲也の中指を咥え込み、くちゅくちゅと、湿り気たっぷりの音を立てる。「んっ んっ はああぁぁぁ~~~ 哲也くん…お願い。 そこをもっと、もっとほじって」
下げられ、膝頭の辺りにまとわりつていたパンティを、人妻は自分で脱ぎ、哲也にソコがよく見えるよう脚を広げ導いていた。
「ここいらでいいですか」
言われた通り哲也は、恥芯を掻きこねる。
「あ、 あ……あああ、 そう……そうよ、そこよ。 そこ……はうぅぅぅ……、 あっ、 ああん……」
ときに強く、また時に弱く。 甘く、耳に響き渡る声を上げ、人妻は哲也が挿し込んでくれた指に向かって恥骨をしゃくりあげる。
女性の芯部に初めてめり込ませてもらえた哲也の指は、びらびらした粘膜から深い奥まで腰の揺れに合わせ何度も往復させられていた。
室内に漂う淫臭と、卑猥極まりない光景に、哲也の熱棒は極限に達し、人妻の太股の内側あたりを彷徨っている。
それを、恨めし気に何度もねめつけていたが、何かの拍子に遠のかざるを得なくなると
「…入れて。 ねっ、 お願い。 ね? ね?」
泣きそうな目で人妻は、せがんできた。
「もっとですか? こうですか?」
哲也は深く考えず、教わった通り中指を深々と送り込んだ。 指は秘口に付け根まで、溢れ出てきた白濁液をまとわりつかせぬらりとめり込んだ。
四畳半での謝礼 ~夕闇の街に消えるお礼に来た人妻~
哲也は童貞であったことも忘れ、夫を振り返ることすら忘れさせるほど漲らせたものを人妻のソコに挿し込もうと身構えていた。あの夜、痴○を働いてきた漢を彼女は、どうしても受け入れることが出来なかった。 それは、心が通わない行為だったからだ。
今回に限って運は哲也に味方してくれた。 女はお礼の途中、フェラ中の男根が童貞と知って欲情し、精飲をやらかしてし、逆に借りを作ってしまっている。 借りを返し、そこにお礼を付け足すには、どうしても男根を受け止めなければいけない。
心配のあまり、沿わせていた手を一旦離し、秘部から尻へ、尻から背中へと撫でながら、待ち受けてくれている谷割れに肉幹を挿し込んだ。
哲也はこういった折、受ける女のためを思い、一瞬なりと留まり嬲る必要のあるGですら止まることが出来なかった。 女は、そのため指を使わせたが、ついぞその存在すら気づかず通過してしまった。
勢いのまま、亀頭が恥芯に分け入った。
「あっ、 ひっ……」
人妻には、人妻なりに夫に詫びを入れるべく刻が必要だが、哲也はそれさえ与えなかった。 背徳と、欲情の狭間で人妻の背中がしなり、尻肉がわなないた。
哲也は、間髪を入れず腰をせり出していた。
四畳半での謝礼 ~留守宅に忍び込む人妻~
「あれっ!? 俺って慌て者だなあ、鍵付けたまま閉めちゃったんだあ」女性が来訪したというだけで舞い上がってしまった。 そう思うことにした。
失恋の痛手は相当手ひどく、彼女が公園で漢に凌辱されていたのを助けた折に、漢と争ったこともそうなら、その女性が恐らく、痴○を働いたであろう漢を愛無しに受け入れていたのを見たこともショックで眠れなかったが、今回 それに輪をかけ眠れないのである。
(なんでアイツ帰っちまったんだろうなあ)
考えることと言えば、そればかりなのである。
家庭を持ち人妻となった女性を童貞が、性戯で堕とせるなどと、本気で思ってはいなかった。 が、それでも彼女を想う気持ちだけは誰にも負けてないと思いたかった。
(公園でかっこいいとこ見せて、この部屋で漢であることを示し…あ~あ、なんでかなあ)
何故行為が終わった余韻に浸ることもせず、逃げ帰らねばならなかったのか、哲也にはそこいらが謎だらけ。
どうせ眠れないならと、深夜になって車に轢かれかけた現場を見て回った。
(変だなあ…ここに間違いないはずなのに、痕跡がないや)
暇なものだから、地べたを捜査関係者よろしく這いずり回って何か落ちてないか見回すのだが、自分が落としたであろう海で拾って来たきれいな貝殻のかけらすら見つからない。
四畳半での謝礼 ~哲也と人妻、ふたりが思いを馳せた海~
「哲也、ま~た今日も海かえ? そんなんでホンに大丈夫かえ?」「おはよう、おばちゃん。 わかってるよ、わかってるって。 でもなあ、俺なんかどこの会社も雇ってくんないんだ。 海だけだよ、楽しいのはよ」
盆を過ぎると海はその姿を変える。 夏の間、太平洋高気圧の影響で南から北に向かって吹き上げていた風が、季節が代わるとまた西風に戻り、波高も一気に高くなる。
あんなに賑わった浜辺が、急に閑散としてくる。
おばちゃんからすれば女の子が来なくなった海がそんなに楽しいんか? と問いたかったのだろう。 会社勤めをするなり、休みに街に出かけたりすれば、運が良ければ相手だって見つかるかもしれないのに、と言いたかったのだろう。
が、哲也にとって波が異国の何かを運んでくれるであろうからこそ海は楽しかった。 実社会は見た目で判断する。 相手が誰であろうが決めつけてかかる。 海は漂流物を運んできてくれる。 そこに差別はない。 あるのはツキ
その同じ海に、また別の意味において思いを馳せ彷徨える人物が複数人いた。 そのひとりがあの人妻だ。
好天の日もあれば、今にも泣く出しそうな空を見上げつつ彷徨わなければならないときだってある。
哲也は趣味に事欠け、茫漠たるものを探し求め海岸線を彷徨い歩いているのに対し、人妻は茫漠という点では似通ってはいるものの、探す範囲は桁違いに広範囲で、対象物もあるにはあるが哲也と違い夢などとは必ずしも言い難かった。
四畳半での謝礼 ~追うものと追われるもの~
「なんでなんだろう…」哲也は、いよいよ食うに困って相談がてら元の職場を暁闇に訪ねた。
何故暗いうちに出かけたかというと、みすぼらしい格好で店の周囲をうろつかれては、しかもそれが元従業員とあっては店側も困るだろうと思ったからだった。 しかもそこでまさかにナースと鉢合わせにでもなれば、それこそカッコ悪くて逃げ帰らざるをえなくなるからだったが…。
目を皿のようにし、何度店内を盗み見ても、先輩の姿はもうどこにも見当たらなかった。
(…先輩は彼女に俺のことを…まさか…)
悪い予感がし、その足で急いでナースの下宿に痛めた脚を引きずり引きずり駆け付けてみたが…。 着いた頃には夜もうっすら明け、街の中心部から離れてるとはいえ、この時間になると多少なりとも人も車も行き交っていた。
(こここそ周囲にそれと棹られないようにしなきゃ…)
最初は恐る恐る物陰から覗 き見た。
(…やっぱり…いったい彼らに何が…)
型板ガラスが取り付けてあり、中は見えないものの、玄関脇の格子入りの窓のカーテンはすでに外されていた。
建物の表に回り見上げると、やはりベランダ側の窓のカーテンは取り払われていて、雰囲気からして空き家になってからかなり経っている風にも思えた。
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