夕刻近く、民家の軒先で爆竹を弾いたような音がして、庭で遊んでいたチャボがその音に驚き一斉に飛び立ち、その一羽は納屋の屋根に飛び移った。
それから間もなくしてその民家の周辺はパトカーや救急車に取り囲まれることになる。
その家の主で、出稼ぎから帰ったばかりの亭主が玄関先で何者かに胸を撃たれ絶命しているのを燐家の住民が見つけ警察に通報。
当初その辺り一帯は猟期に入っており、漁師が散弾銃を間違って民家に向かって放ち、それが胸に当たったのではないかとみられていた。
ところが胸を貫通した弾は撃たれた男の家の土間で見つかり、チャカから発射されたものと解ると辺り一帯は殺人事件ということもあり大混乱となった。
殺された男は至近距離から撃たれており、エモノがチャカとなるとヒットマンが来たとしか考えられなかった。
だが、いくら調べてみても男は業界とは無関係の、ごくごく普通の工場の出稼ぎ労働者でしかなかったのである。
彼にはおよそ2年前から3千万程度の保険が掛けられていた。受取人は妻となっていた。
事件がプロのヒットマンによる仕業となれば迷宮入りは目に見えていた。
ところが解決の糸口が見え始めたのである。
こういった事件に関し、まず身内を疑うべしの鉄則がある。保険金の件もあるので警察は彼女を任意で調べた。
※完全オリジナル作品です。二次創作ではありません。
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