面接で「第一志望ですか?」への答え方|選考通過者の回答と状況別例を解説

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最終更新日:2025年12月17日

記事公開日:2014年6月13日

面接で「第一志望ですか?」への答え方|選考通過者の回答と状況別例を解説

「第一志望ですか?」という質問で企業は何を見ているのか

「第一志望か?」という質問で採用担当者は何を見ているか

多くの就活生が「第一志望か?」という質問に対して、どのように答えればいいのか迷っているという話をよく聞きます。

第一志望であれば問題なくそのように答えればいいですが、30社も40社も受ける就職活動において第一志望は1社しかなく、残りの数十社は第一志望ではありません。そのため、素直に第一志望ではないと答えるべきか、嘘をついてでも第一志望だと言うべきか悩んでいるのでしょう。

この質問に適切に答えるためには、「第一志望か?」という質問の採用担当者の意図を知る必要があります。

「第一志望か?」という質問で採用担当者は、「志望度」だけでなく、「あなたの企業選びの軸」を知りたいと考えています。つまりこの質問の裏には、以下の質問が含まれると考えて下さい。

  • 企業選びのポイントは何か?
  • 他にはどのような業界を受けているのか?(他社の選考状況は?)
  • なぜ他業界ではなく、この業界か?
  • 業界の中でもなぜうちの会社か

「第一志望です!」と答える場合においても、単純に伝えるだけではなく、上記4つのポイントを適度に補足しながら答えるべきでしょう。

【模範解答例:総合商社志望動機】
「御社が第一志望です。海外留学経験から、日本のプレゼンスを高める仕事をしたいと思い(①:企業選びのポイントは何か)、商社・海運業界・メーカーを志望しています。(②:他にはどのような業界を受けているのか)

中でも、多様な利害関係者をまとめ、事業を生み出す総合商社の事業に魅力を感じており(③:なぜ他業界ではなく、この業界か)、総合商社の中でも、貴社は若手に仕事を任せる社風とお会いした◯◯様や◯◯様に惹かれたため、御社が第一志望です。(④:業界の中でもなぜうちの会社か)」

面接で「第一志望ですか?」と聞かれた際の基本的な答え方

面接で「第一志望ですか?」と聞かれた際、なんとなく答えるのではなく、面接官が納得する論理構成(フレームワーク)に沿って話すことが重要です。

フレームワーク

(1)結論:間を置かずに「第一志望です」と言い切る

まず冒頭は、質問に対して食い気味に「はい、御社が第一志望です」と言い切ることが鉄則です。

面接官は回答の内容だけでなく、学生の「反応速度」や「表情」も観察しています。ここで数秒でも沈黙があったり、視線が泳いだりしてしまうと、「本当は迷っているのではないか?」「嘘をついているのではないか?」と不信感を持たれてしまいます。

たとえ心の中で迷いがあったとしても、面接の場では「自信を持って即答する」というパフォーマンスが求められます。

(2)根拠:他社と比較した「御社でなければならない理由」を伝える

結論を述べた後は、なぜ第一志望なのかという「根拠」を伝えます。
ここで重要なのは、単に企業の魅力を語るのではなく、「競合他社と比較した上での優位性」を示すことです。

「競合のA社は〇〇な点が強みですが、御社は××という点に注力しており、それが私の就活の軸である△△と合致するためです」

このように、「他社も見た上で、それでも御社が良い」という比較のロジックを組み込むことで、第一志望という言葉に客観的な説得力が生まれます。

(3)締め:入社後の活躍イメージや強い熱意で結ぶ

最後は、入社への強い意欲と、入社後のビジョンで締めくくります。

単に「入社したいです」と伝えるだけでなく、「内定をいただければ就職活動を終了します」と宣言することで、企業側の懸念である内定辞退のリスクを払拭できます。

また、「入社後は〇〇事業で私の強みである粘り強さを活かし、早期に貢献したいと考えています」といった、入社後の活躍イメージを付け加えることで、熱意が独りよがりにならず、企業にとっての採用メリットとして伝わります。

「第一志望」と言い切るべきか?回答スタンスの決め方

「回答の型」は理解できても、本心ではないのに「第一志望です」と言い切ることに抵抗を感じる人もいると思います。
ここでは、自身の性格や状況に合わせて、どのようなスタンスで回答すべきかの判断基準を解説します。

基本的には「第一志望」と答えるのが無難

結論から言えば、内定獲得を最優先に考えるのであれば、たとえ嘘であっても「第一志望です」と言い切るのが無難です。

企業側にとって最大の懸念材料は「内定を出しても辞退されること」です。実力が拮抗している学生が2人いた場合、企業は迷わず「御社が第一志望です」と言い切った学生を採用します。

「嘘をつくのは気が引ける」と感じるかもしれませんが、就職活動では多くの学生が複数の企業に対して「第一志望」と伝えているのが実情です。これを「悪意ある嘘」ではなく、「その企業に入社する可能性を最大化するための戦略(建前)」と割り切って考えることも重要です。

内定を獲得することだけを考えたら、本意と違っても「第一志望です」と答えることも手段の一つです。

迷いがある場合は「第一志望群の1社」ですと答える

どうしても嘘をつくことに抵抗がある場合や、嘘をつくと表情や挙動に出てしまいそうな人は、無理をせず「第一志望群の1社です」と答える選択肢もあります。

明らかな嘘がバレて「誠実さがない」「信用できない」と判断されるよりは、正直に答えた方が好印象につながるケースがあるからです。ただし、単に「第一志望群です(他にも迷っています)」と伝えるだけでは、志望度が低いと見なされ選考通過が厳しくなるリスクがあります。この回答をする際は、必ず以下の2点をセットで伝えるようにしましょう。

・今の時点では決めきれていない正直な理由
(例:社員の方ともう少しお話して社風を見極めたい等)
・第一志望と同等の高い熱意があること

「現時点では第一志望群ですが、〇〇という点で御社に最も惹かれています」と補足することで、マイナス評価を最小限に抑えることができます。

【状況別】「第一志望ですか?」への回答例文

ここでは、前述したフレームワークを用いた具体的な回答例文を紹介します。ご自身の状況に最も近いものを参考にしてください。

「第一志望です」と答える場合(本心・理由重視)

サントリー選考通過者の回答(本心・理由重視)

企業の理念やビジョンに強く共感しており、熱意を前面に押し出しています。「私の価値観と御社の価値観がこれほど一致している」という「相性の良さ(マッチング)」を根拠にすることで、嘘偽りのない本心であることが伝わります。

現時点でのサントリーに対する想い(志望理由)を聞かせてください
貴社を志望する理由は2つあります。
1つ目は、海外展開です。海外売上比率約45%であることに加え、ローカライズ商品により貴社の高度な技術...
もちろんプラスになることはあるが、一般的なことでも、何を考え、課題があった際にはどう向き合い、結果どうなったかということが大事です。話をより具体化するために数字を出すことが大切かと思います。その方が目に留まりますし。実際に私もESや履歴書には成果を具体的に書いていましたし、面接の際はわかりやすく伝えるようにしていました。「売り上げを増加させました」よりも、「売り上げを2倍にしました」の方がイメージしやすく、相手にも伝わりやすいですよね。 もちろんプラスになることはあるが、一般的なことでも、何を考え、課題があった際にはどう向き合い、結果どうなったかという、
場合によっては「成果なんて出したことがない!」と思う人もいるかもしれません。

「第一志望です」と答える場合(他社比較)

りそなグループ選考通過者の回答(他社比較)

この例文では、銀行機能と信託機能を併せ持つ「信託併営」という独自の強みを挙げることで、「他行ではなく、なぜ御社なのか」を論理的に証明しています。

志望理由をお答えください(300文字)
お客様に真に寄り添い、誰よりも信頼される人間になるという想いを実現するために志望します。貴社は若手の裁量が大きく、自ら提案をすることが求められる環境があることか...
なぜその業界、その中でもその会社、その職種なのかを答えられるようにしておきましょう。
○実際に学生時代に取り組んできたことや志望動機につながるきっかけとなった出来事
○どんなことをしたいのか、自分が入社することによって会社にとってどんな風に役に立つのか
上記に挙げたことを話せるようにセットで準備しておくといいかと思います。志望動機は、HPに書いてあることや会社説明会で人事が言っていたことをただ言うのでは薄っぺらいですし
なぜその業界、その中でもその会社、その職種なのかを答えられるようにしておきましょう。
○○会社訪問などであった印象的な出来事
上記に挙げたことを話せるようにセットで準備しておくといいかと思います。

「第一志望群の一つです」と答える場合(正直さ・軸重視)

富士通九州システムズ内定者の回答(正直さ・軸重視)

この例文では、「九州×全国規模」という他社にはない明確な条件(軸)を提示することで、単なる迷いではなく、論理的に企業を選定している姿勢をアピールしています。

当社の志望順位と志望理由を教えてください。
貴社を第一志望群として考えています。私は貴社の事業領域の広さに惹かれ、志望しています。現時点で自分が興味を持っているところ以外の分野にも携わる機会があると考...
大手企業になってくると面接の際、大きな部屋に何十人も待たされ、人事の方が呼びに来ることがあります。皆さんはどうしますか?きっと人事の方はこう言うでしょう。
それに対して学生のほとんどは「いえいえ全然待ってません。」「私も55分に着いたので大丈夫です。(実際の面接開始の5分前)」、人事の人に気遣う人もいると思いますが、それは罠だと思っていただいて結構です。人事が予備に来た時から面接は始まっています。
大手企業になってくると面接の際、大きな部屋に何十人も待たされ、人事の方が呼びに来ることがあります。皆さんはどうしますか?
いきなり言われるので緊張のあまり、人事の人に気遣う人もいると思いますが、

「第一志望ですか?」に回答する際の3つの注意点

ここまで回答のフレームワークや例文を紹介してきましたが、面接本番では「何を言うか」と同じくらい「どう伝えるか」も重要です。
せっかくの志望動機も、伝え方を間違えると評価を下げてしまう可能性があります。ここでは、回答時に意識すべき3つの注意点を解説します。

「第一志望ではありません」と正直に答えすぎない

誠実さは重要ですが、「いいえ、第一志望ではありません(第二志望です)」と断言することだけは避けましょう。

面接官の立場からすると、「第一志望ではない」と明言された学生に内定を出すメリットは薄くなります。なぜなら、内定を出しても辞退される可能性が高く、採用枠が無駄になるリスクがあるからです。

たとえ本心がそうであっても、面接の場では「御社は滑り止めです」と受け取られるような表現は控え、前述したように「第一志望群の1社です」「第一志望のA社と御社で非常に迷っています」といった、含みを持たせた表現に留めるのが賢明な戦略です。

選考後半(最終面接)になるほど志望度の高さが重視される

選考フェーズによって、面接官が見ているポイントは変化します。
1次・2次面接では「能力」や「人柄」が重視されますが、最終面接に近づくほど「入社意思(志望度)の高さ」が最重要の評価基準になります。

選考序盤であれば「第一志望群です」という回答でも通過する可能性がありますが、最終面接で志望度を曖昧にすると、「内定を出しても来ない学生」と判断されて不合格になる確率が跳ね上がります。

最終面接においては、迷いを捨てて「御社が第一志望です。内定をいただければ就活を終了します」と言い切る覚悟を持つことが、内定を勝ち取るための最後の鍵となります。

言葉だけでなく表情や視線といった非言語情報も意識する

面接官は、学生の言葉(言語情報)だけでなく、表情や声のトーン、視線といった非言語情報(ノンバーバルコミュニケーション)からも本気度を判断しています。

どれだけ素晴らしい志望理由を話していても、以下のような態度では「嘘をついているのではないか」「自信がないのではないか」と疑われてしまいます。

・回答する瞬間に視線が泳ぐ、伏し目がちになる
・「第一志望です」と言う時だけ声が小さくなる
・質問されてから回答するまでに長い間(沈黙)がある

特に「第一志望です」と言い切る際は、面接官の目を見て、間を置かずにハキハキと答えることを意識してください。その堂々とした態度こそが、言葉以上の説得力を生み出します。

最後に

面接で「第一志望か?」の問いにどう答えるかのまとめ

結局は、「第一志望か?」という質問でも、採用担当者の意図が存在します。

その意図を汲み取り、単純に「第一志望です」と答えるだけでなく、なぜ第一志望なのかという「論理」を伝えることが大事でしょう。

相手の意図まで読み取り、必要な情報を提供することは全ての質問で言えることです。今から「相手の立場に立って考える」癖をつけて答えるようにしましょう。

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