『葬送のフリーレン』第1話の後半に登場する勇者ヒンメルは禿げ頭のお爺さんになっても一人称が「僕」のままなのが面白い(視聴者は直前まで若いころのヒンメルを見ているので突然「わし」に変わったら違和感があるため) これはストーリー展開上の都合ですね😀
大江昌道 Masamichi Oe
6,286 posts
ゲーム翻訳者(英日) ジュラシック・ワールド・エボリューション3、John Carpenter's Toxic Commando、オーバーウォッチ、アサシンクリードミラージュ、ハースストーン、Diablo IV、Forza Motorsport 等のローカライズに参加。フェロー・アカデミー他でゲーム翻訳講座の講師も担当
どこかの映画館またはゲーミングチェアの上
Joined February 2014
- 外国人からの日本語に関する質問といえば「大喜利ってなんですか?」というのも面白かった。この言葉は通常、特定のお題に対してみんなで気の利いた返しをするコーナーみたいな意味で使われると思うのですが、辞書には「その日最後の出しもの」みたいな説明しかないんですよね。
- 私はオープンワールドのゲームで霧がたちこめた幻想的なエリアをうろつくのが大好きなのですが、ゲームでは霧があると処理が重くなるので霧を消すためのMODを入れる人もいるんですよね。これは、霧のシーンが多いと製作費を節約できる実写映画(ダラボン監督のミストとか)とちょうど逆で面白い。
- たとえば英語のgravityには「重力」と「重大さ」という意味がありますけど、日本語にそういう条件を満たす言葉はないので、英語の原文がgravityに両方の意味を持たせている場合は完全に忠実な翻訳は不可能ということですね言語は他言語と必ずしも1対1で対応しているわけではない、という前提は翻訳に職業として携わる人間ですら(自分も含めて)忘れがちで、事あるごとに一から説明するのをもう長いことやっているが、分かってもらえても人は入れ替わるのでそうなると最初からやり直しである
- 翻訳でたとえば西洋人の登場人物に「お陀仏だ」みたいな言葉を使わせていいかっていう問題は、「それが仏教由来だからダメ」っていう論理的な問題ではなく、読んだ人が違和感を覚えてひっかかりそうな場合はダメっていうあくまで感覚的な問題だと思いますね。(続く)
- Replying to @aspic7それともこれはヒンメルがフリーレンに会って若いころのことを思い出したという表現なのかな?(私は今では基本的に「私」ですが、幼馴染に会うと一人称が「俺」に戻ることがありますw)
- ブリザードのカードゲーム『ハースストーン』のクレジットにキーワーズのローカライゼーションチームの一員として名前を載せていただきました。弊社に登録しているフリーランス翻訳者さんの名前も一緒に載っています😀
- 翻訳者は自我を出すなという意見は、「訳者が作品の良さを伝えることよりも自分の翻訳のうまさを見せびらかすことに熱心だと鼻につくからやめろ」という意味であれば同意はできますね。でもどこからが見せびらかしでどこまではそうでないのかはすごく微妙な問題でそう簡単には判断できないと思いますが
- たとえばI couldn't agree more(強く同意する)を「それ以上同意できない」と訳したら間違いなわけですが、翻訳学習者の訳は通常こういう間違いだらけですし、プロでもこういうミスは決して珍しくないと思います。つまり外国語を正確に訳すというのはそれだけでものすごく難易度が高い。(続く)
- 先日発売された『アサシン クリード ミラージュ』の翻訳チームの一員としてクレジットに名前を載せていただきました。弊社に登録しているフリーランス翻訳者さんの名前も一緒に載っています😀
- これから翻訳の仕事がどうなるか、確実に言えるのはAIの翻訳精度がどんなに上がっても、その内容をチェックして保証する人は必要だろうということですかねえ。たとえば医療機器のマニュアルの訳が間違っていて人が死んだ場合「AIの訳だから仕方ない」という話にはならないので(責任を取る人が必要)
- 英日翻訳で外国人の登場人物に「猫に小判」みたいな日本的な言い回しは使わせないほうがいいという件。これはたしかにあると思いますが、そもそも外国人が日本語をしゃべってる時点でおかしいので、突き詰めると「翻訳はしないほうがいい」という結論になると思いますね。(続く)







