基本情報技術者講座の講師ブログ
誰が・いつ・何をする?「WFA」で仕事の全体像をつかむ

ITシステムを導入しようとすると、エンジニアから「今の業務フローを教えてください」と言われることがよくあります。その時に最も役立つのが、このWFA(Work Flow Architecture)、日本語で「業務流れ図」と呼ばれるものです。

DFDが「情報の動き」に注目していたのに対し、WFAは「人の動き」と「仕事の順番」に注目します。大きな特徴は、図の中に「営業部」「経理部」「お客様」といった具合に、担当者ごとの「レーン(枠)」を作ることです。水泳のコースのように区切られたレーンの中に、作業内容を順番に並べて矢印でつないでいきます。

なぜ、このWFAがそれほど重要なのでしょうか。それは、「仕事のバトンタッチ」がどこで行われているかを明確にするためです。例えば、「営業担当者が注文を受け、それを受付担当者がシステムに入力し、最後に上司が承認する」という一連の流れを描くと、「ここで紙の伝票を手渡している」「ここで確認待ちの時間が長くなっている」といった、部署をまたぐ課題が浮き彫りになります。

ITに詳しくない方でも、この図を見れば「自分の仕事が前後の工程にどう影響しているか」がひと目で分かります。WFAを作成することは、バラバラだったパズルのピースを組み合わせて、一つの大きな絵を完成させるような作業です。これがしっかり描けていれば、システムを作る際も「どこを自動化すべきか」という議論がスムーズに進みます。

自分たちの仕事の「バトン」がどう渡されているか、一度図にしてみると意外な発見があるかもしれませんよ。