基本情報技術者講座の講師ブログ
システムを部品で組み立てる!SOAとは?

IT用語で「SOA(サービス指向アーキテクチャ)」という言葉があります。簡単に言うと「システムの機能を便利な『部品(サービス)』として作り、それらを組み合わせて新しいシステムを作る仕組み」のことです。

たとえば、会社の中に「ネット通販システム」と「店舗のレジシステム」の2つがあるとします。どちらのシステムでも「在庫を確認する機能」や「会員ポイントを計算する機能」が必要になりますよね。

昔の作り方では、それぞれのシステムの中に、全く同じようなプログラムをゼロから別々に作っていました。これでは開発に時間もお金もかかりますし、仕組みが変わったときの修正も2倍の手間がかかってしまいます。

そこで登場するのがSOAの考え方です。

「在庫確認」や「ポイント計算」といった共通で使う機能を、独立したひとつの「サービス(部品)」としてあらかじめ用意しておきます。そして、通販システムもレジシステムも、必要なときにその共通サービスを呼び出して利用するのです。

この方法の最大のメリットは、時代の変化に合わせてシステムを素早く、安く改造できる点です。新しいサービスを始めたいときは、すでにある部品をパズルのように組み合わせ、足りない部品だけを新しく作れば完成します。

また、ひとつの部品を修正すれば、それを使っているすべてのシステムに同時に修正が反映されるため、メンテナンスも非常に楽になります。SOAは、ビジネスのスピードを落とさないために生まれた、現代のITシステムに欠かせない賢い組み立てルールなのです。