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【Mt. FUJI 100 2026】「FUJI100mi」 男子 クリス・マイヤーズが17時間50分13秒の好タイムで制す

初の賞金レースで繰り広げられた数十キロに及ぶ並走と死闘、日本勢は川崎雄哉が3位に〜

富士山麓のトレイルを走る国際トレイルランニングイベント「Mt. FUJI 100(マウントフジ100)」において、距離約165.3kmの「FUJI100mi(フジ100マイル)」の男子トップ選手が、4月25日(土)の午前に、富士北麓公園 富士山GXスタジアム(山梨県富士吉田市)に相次いでフィニッシュしました。

 

 

大会初となる賞金制度が導入され、World Trail Majorsのランキングを争う今大会は、夜間にコースの一部で濃霧となったものの、概ね天候に恵まれる中で開催されました。その環境の中、見事に男子優勝を飾ったのはクリス・マイヤーズ Chris MYERS(アメリカ)で、タイムは17時間50分13秒という圧巻の記録でした。

レースは序盤から近年稀に見るハイスピードな展開となり、F1(富士宮・25.4km)までは約10名の巨大な先頭集団がわずか1分強の差にひしめき合う形で進みました。前半の難所である天子山地を越えると集団は絞られ、52.6km地点のF2(麓)エイドでは、川崎雄哉 Yuya KAWASAKI(日本)、マイヤーズ、チョウ・ジアジュ 赵家驹 Jiaju ZHAO(中国)の3名が「わずか1秒差」で到着するという驚異的なデッドヒートで幕を開けました。

 

 

夜が深まるにつれ、トップ争いはマイヤーズとチョウのマッチレースへと発展しました。100km地点目前のF4(ハナマルキ・TNF)から、F5(忍野)、さらには夜が明けたF6(山中湖きらら)に至るまで、数十キロにわたって1秒の差もつかない「完全同タイム」での並走が続きました。均衡が破れたのは終盤のコース最大の難所、杓子山。マイヤーズがこの過酷な急登で一気にスパートをかけて単独首位に躍り出ると、そのまま後続を突き放し、力強くフィニッシュゲートを駆け抜けました。

中盤まで一歩も引かない死闘を演じた2023年王者のチョウが18時間28分12秒で準優勝。そして、日本のエースである川崎は、海外勢が熾烈なペース争いを繰り広げる中でも自身の限界を見極めて堅実にペースを守り抜き、後続の猛追をかわして、愛息を片手に抱きかかえながら18時間51分03秒で堂々の3位表彰台を獲得しました。

フィニッシュ後、優勝したクリス・マイヤーズは「最後の20マイルくらいで自分の力が残っていると感じてスパートしましたが、それまでは彼(チョウ選手)と一緒に走り、エイドでも待ち合い、そのプロセスを本当に楽しむことができました。日本のコースマーキングはすごく丁寧で素晴らしかったです。これからもこうやって旅をして、いろんなレースに出て美しい景色を見て走りたいです」と喜びを語りました。

最後まで優勝を争ったチョウ・ジアジュも「世界トップレベルのクリスと戦い合い、最後は力及ばず離されてしまいましたが、成績にはとても満足しています。自分が優勝した3年前と比べてコースが2km弱長くなったにも関わらず、タイムを1時間近く縮めて17時間台に近い記録で完走できました。これからも色々な国のレースに出て、アスリートとしての幅を広げていきたいです」とレースを振り返りました。

3位に入った川崎雄哉は、レースを通して海外のトップ選手たちに果敢に挑みつつも、自身の限界を見極める冷静で円熟味のある走りを披露。フィニッシュゲートでは片手にお子さんを抱え、笑顔でハイタッチに応えながら日本のファンの大歓声に包まれました。

なお、4位には日本の黒川輝信 Terunobu KUROKAWA が19時間47分34秒でフィニッシュ。「調子が上がらない中、抜きつ抜かれつを繰り返したコ・ミンチョル Minchul KO 選手(韓国/5位)とお互い励まし合いながら走れたのが最高の瞬間だった」と、100マイルならではの国境を越えた友情を語りました。

また、メイン会場の富士北麓公園では、本日正午に「ASUMI40k」がスタートしたほか、午後2時からは「KAI70k」がスタートを控えており、富士山麓のトレイルランニングの祭典はさらに盛り上がりを見せています。

※最新のリザルト速報はこちら:https://runnet.jp/record/race.do?raceId=381818

FUJI100mi 男子リザルト

1. クリス・マイヤーズ Chris MYERS (USA) 17:50:13
2. チョウ・ジアジュ 赵家驹 Jiaju ZHAO (CHN) 18:28:12
3. 川崎 雄哉 Yuya KAWASAKI (JPN) 18:51:03
4. 黒河 輝信 Terunobu KUROKAWA (JPN) 19:47:34
5. コ・ミンチョル Minchul KO (KOR) 20:02:20
6. 長谷 怜信 Ryoshin HASE (JPN) 20:05:56
7. ライアン・ウェラン Ryan WHELAN (GBR) 20:51:41
8. 野口 拓也 Takuya NOGUCHI (JPN) 20:53:36
9. 水野 淳介 Junsuke MIZUNO (JPN) 20:55:25
10. 志村 裕貴 Hiroki SHIMURA (JPN) 21:23:10