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マガジン一覧

日記たち

日記シリーズ。2~3分で読めるものが多め。

ZAVASに睨まれる日の日記。

冷蔵庫の野菜室を開けるとイカツイ集団と目が合う。筋活の強い味方、その名もZAVASである。 今から約3か月前、AmazonでZAVASを注文した。 「プロテインって、実質賞味期限ないようなものだからね」 友人のそんな言葉を真に受けた私は、迷わず24本入りを購入。それから数日も絶たずして、段ボール箱で届いたプロテイン。開封するや否や私の目は点になった。 賞味期限2か月…なぜ? 改めて友人に聞いてみたところ、パックではなく粉状のプロテインを指していたとのことだった。なんてこ

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テトリスにハマる日の日記。

誰しも定期的にブームがやってくるものがあると思うが、私の場合それはテトリスである。 私が最近熱を上げているテトリスは、Nintendoの有料プラン「Nintendo Switch Online」に加入することによって遊ぶことができ、たまたまその時間に居合わせた99人でランキングを競い合うというものだ。年に数回夫が1か月単位で加入するのだが、そのスタイルが私のテトリス欲を異常なまでに刺激してくる。 夫が加入するタイミングは不定期で、オンラインプレイに適したNintendoの

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忍者になった日の日記。

4月より私が普段働いているオフィスで自動消灯が導入された。定時の1時間後である19時にフロアの電気が一斉に消えるという現象で、長時間残業の抑制に繋がるらしい。 なんとも迷惑な話である。 もとより19時までに社員全員が仕事を終わらせられるのであれば、節電の観点から称賛に値する取り組みと言えるだろうが、残念なことに現実はそうではない。 電気の消えた薄暗い空間の中で、ぽつぽつと点在するパソコンの光に照らし出されながら、疲れ切った顔でキーボードを叩くサラリーマンの顔。もはやホラー

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贅沢をした日の日記。

5月20日。5年間毎日絶やさず私の髪にマイナスイオンを吹きかけてくれていたドライヤーが突然低い声で唸り始めた。どうした落ち着け、と思いながらコンセントを差し直すが一向に直る気配はない。別のコンセントに差しても二時間休ませてあげても相変わらず焦げ臭い匂いを放ちながら威嚇を続ける姿に、ようやく引退を認めてあげることにした。 コードをぐるぐると巻かれた姿で玄関脇に横たわっているのを見たらなぜか異様に悲しくなってきたので、歯を磨きながら考えてみたところ、「力尽きるまで使い続けた家電

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エッセイ集

渡井なちのエッセイ集。

わがままな姉とねえちゃん信者

「ひとりっ子っぽい」 兄弟姉妹の話になったとき、私は会う人会う人にこう言われる。 今でこそポジティブな解釈ができるようになったものの、当時「要するにわがままということか」と捻くれた解釈に走っていた私は、心の中で「こちとら、日々時間を惜しまず妹の面倒を見ている長女であるぞ」と猛反発をしていた。 しかし今となっては、ひとりっ子だと勘違いされていた理由がよくわかる。思えば、私は姉らしく妹に何かを譲ったり、甲斐甲斐しく世話をした記憶などないに等しかった。むしろ己の主張を突き通し、

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ニチヨウビを獲得せよ。

日曜日の夜。 我が家では、親子劇さながらの会話が繰り広げられる。 「早めにやっておいたほうがいいんじゃない?」と夫。 「うーん、わかってるよ」と私。 「後回しにすると面倒臭くなるよ」 「分ってるってば」 分かってる。本当に分かってはいる。ただやる気が出ないのだ。 油の浮いた水たまりをぎらつかせながら、うずたかく積まれている皿。これを見てやる気が漲る強者がいるのなら、ぜひとも名乗りあげてほしい。 冷蔵庫に貼られているのは、一週間が巡り先週の功績を跡形もなく奪われた小さな成

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さよならチキンクリスプ

サクッと温かい食べ物にありつきたいときに重宝している食べ物がある。マクドナルドの「チキンクリスプ」だ。 彼のご尊顔をお目にかかったことがない人のために念のため説明するが、構造は至ってシンプル。ブラックペッパーの効いたジューシーなチキンと、細かく切り刻まれたパラパラレタスがサンドされたハンバーガーである。 美味しさはもちろんのこと、このチキンクリスプには大きな取柄がある。ジャンキーな見た目とは裏腹に、これまで幾度となく中高生のデートを救ってくれたであろう謙虚なお値段。税込1

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GoogleGeminiと(今度こそ)本気の増量計画

はじめに断っておきたいのだが、このエッセイは自分が痩せ体質であることを世の中にひけらかすためのマウンティングエッセイではない。 健康診断を2か月後に控えた私が、GoogleGeminiというあまりにも頭脳明晰で献身的なパートナーとともに、増量にチャレンジするという切実でひたむきな体験を綴ったものである。 **** 昔から太りにくい体質だった。 生まれてこの方BMIが18.5(標準)を超えたことはないのだが、遺伝だから仕方ないと思っていた。 私の外見に多大なる影響を及ぼし

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コンテスト作品

コンテストに応募した作品たちです。 可愛がってあげてください。

わがままな姉とねえちゃん信者

「ひとりっ子っぽい」 兄弟姉妹の話になったとき、私は会う人会う人にこう言われる。 今でこそポジティブな解釈ができるようになったものの、当時「要するにわがままということか」と捻くれた解釈に走っていた私は、心の中で「こちとら、日々時間を惜しまず妹の面倒を見ている長女であるぞ」と猛反発をしていた。 しかし今となっては、ひとりっ子だと勘違いされていた理由がよくわかる。思えば、私は姉らしく妹に何かを譲ったり、甲斐甲斐しく世話をした記憶などないに等しかった。むしろ己の主張を突き通し、

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ニチヨウビを獲得せよ。

日曜日の夜。 我が家では、親子劇さながらの会話が繰り広げられる。 「早めにやっておいたほうがいいんじゃない?」と夫。 「うーん、わかってるよ」と私。 「後回しにすると面倒臭くなるよ」 「分ってるってば」 分かってる。本当に分かってはいる。ただやる気が出ないのだ。 油の浮いた水たまりをぎらつかせながら、うずたかく積まれている皿。これを見てやる気が漲る強者がいるのなら、ぜひとも名乗りあげてほしい。 冷蔵庫に貼られているのは、一週間が巡り先週の功績を跡形もなく奪われた小さな成

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ももこと牛

緑と土の匂いがじわじわと濃くなり始めるこの季節。 私は決まってある人を思い出す。 **** 大学一年生の五月のことだった。 その日私は、友人から楽単(楽に単位が取れる)だと聞いて選択した午前中の二コマで無事眠気に勝ち越し、混雑のピークを避けて入った学食で、タレだけが日々変わる日替わりのとり天定食を呑気に頬張っていた。 次の授業のチャイムが鳴る。が、私には関係ない。ほんの数十分前に休講の連絡が入るという棚ぼた的な展開により、私は一足お先に休日の空気に脳みそを溶かしはじめて

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GoogleGeminiと(今度こそ)本気の増量計画

はじめに断っておきたいのだが、このエッセイは自分が痩せ体質であることを世の中にひけらかすためのマウンティングエッセイではない。 健康診断を2か月後に控えた私が、GoogleGeminiというあまりにも頭脳明晰で献身的なパートナーとともに、増量にチャレンジするという切実でひたむきな体験を綴ったものである。 **** 昔から太りにくい体質だった。 生まれてこの方BMIが18.5(標準)を超えたことはないのだが、遺伝だから仕方ないと思っていた。 私の外見に多大なる影響を及ぼし

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