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迂回するまちづくり、文化のよりみち

都市開発において、効率や経済合理性が最優先される時代の先に求められるものとは ── 。NTT都市開発 デザイン戦略室が、2018年から続けてきたデザイン・イノベーション・ファームTakramとのオルタナティブなまちづくりについてリサーチは、ポップアップスペース〈Authors Harajuku〉としていよいよ現実の街へ。2025年11月の出来事、街の“著者たち”との記録をお届けします。

いつかの現実の“隣にある現実” ── 「ボワヨーが聞こえる方へ」のあとがきにかえて

わたしたちの現実の“隣にある現実” ── 津久井さんが作品を執筆する際に、意識されていることはありますか。 津久井五月(以下、津久井) 完全に空想の世界 ── 現実を遥かに超越した未来や現実から大幅にズレたパラレルワールド ── を思考実験したいというよりは、うっかり間違えたらあり得るかもしれないという、現実とすごく近接した別の世界を描きたいと考えています。 基本的に建築物は設計された段階ではまだこの世界にない“架空”のものですよね。図面や提案書の上で限りなく現実に存在

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ボワヨーが聞こえる方へ ── 津久井五月 短編SF小説

原宿を歩いているとき、思うことがある。  原宿はいったい、どこにあるんだろう。  たしかにJR山手線の原宿駅はある。表参道やキャットストリート沿いには原宿と名の付いた服屋やカフェもいくつもある。でも地名として存在するのは、神宮前の一から六丁目だ。歩き回る私には原宿の中心も境界も曖昧で、足元がふわふわとする。  あの人がいた頃は、そんな不安は感じなかった。  自分はたしかに原宿にいる ── と感じられていた。  私はことさらファッションに敏感なわけでも、カワイイに夢中なわけでも

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原宿の「余白」に芽吹く未来 ── バザールとクラブ、そして二つの経済が交差する場所

「もう終わっちゃうの?」「近くにあると嬉しかったのに......」。 〈Authors Harajuku〉が幕を閉じるころ、来場者からはこんな声が聞こえてきました。 1カ月という短期間のポップアップスペースにもかかわらず、この場所は朝の出勤前や仕事の合間に立ち寄る“日常の一部”として街のリズムに溶け込み、新たな文脈を生み出していくことができました。 わざわざ訪れる「目的地」ではなく、気軽に立ち寄る近くの「経由地」。その存在自体に価値が生まれ、イベント以上のなにかが街にもた

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参加の余白が生む場の編集 ── Authors Harajukuが実験した27日間

21日間、39のイベント 〈Authors Harajuku〉は、ポップアップスペースの枠を超え、“編集された場”として、新しい価値の創出に取り組む空間でした。 プレオープンの10月31日を含めて27日間開催したAuthors Harajukuで、イベントが実施された日数は21日。その間、39ものイベントが行なわれました。日によっては1日に複数のイベントが行なわれる日もあったほどの密度です。 イベントと一口に言っても、内容はさまざま。コラボレーターの協力によって、実にバ

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ちいさなまちのつくりかた

地元や現地を意味する「local」という言葉の語源の核は、「特定の場所」だといわれています。街を特定の場所たらしめるのは、文化、コミュニティ、風景、そして行き交う人々です。経済合理性の追求を超えた「特定の場所」をつくるにはどうすればいいのでしょうか。それは、既存の街のつくりかたではなく、プロセスからあたらしくした先にこそ生まれるものかもしれません。2024年のNTT都市開発 デザイン戦略室のZINEは、そうした仮説をもとに"街のあたらしいつくりかた"を考えます。

『Authors』公開編集会議 「文化のたまり場」のつくりかたを開催します

NTT都市開発 デザイン戦略室は、2018年からメディアプラットフォームnoteで、さまざまな角度から「まちづくりのありかた」についてリサーチしたコンテンツを公開してきました。 そのひとつの区切りとして、この3月に過去6年分のリサーチを振り返るZINEを刊行します。その名も『Authors』。タイトルにあるAuthorsとは、英語で「著者」の複数形。街に唯一の書き手は存在しない。いつも複数の書き手が、街の姿を共著している、という意味を込めています。 今回のイベントは『Au

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2025年に街をつくる理由、「文化のたまり場のつくりかた」のアジェンダ

2025年3月10日。2018年から始まったNTT都市開発 デザイン戦略室のnoteの集大成として、これまでの記事と、いくつかの新しい記事で構成したZINE『Authors』を発行しました。 デンマークに始まり、エストニア、神山町、尾道、原宿、勝どき、沖縄、はたまた“数十年後”と思しき銀座......。さらには歌人やエッセイスト、インタプリターに話を聞くなど、文字通り縦横無尽にそれぞれの視点で読み解いた「まちづくり」の話が凝縮された一冊です。 ZINEをつくる過程で得た知

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From our Editors ── 202X年の企み

NTT都市開発 デザイン戦略室は、さまざまなリサーチを通して、いまの社会に寄り添った「まちづくりのオルタナティブ」を考えてきました。実際に街でプロジェクトとして取り組むにあたり、長谷川さん、高倉さん、伊藤さん、3人へのインタビューを経てたどり着いた一つの仮説は「個人の強い想いやこだわりは、周囲の人々へ影響を与え、街のコミュニティを変容し、地域経済を創り出す」ということです。 少し話が変わりますが、私たちが考える「街の価値指標」は2種類あります。 一つは「多数のための価値」

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From our Editors ── まちづくりのルールブックを書き換える6つの視点

魚の仲買人の長谷川大樹さんからは、自身の価値観を信じて研究、そして行動することで、自ずと新しいマーケットが開けることを学びました。まだ存在していない市場を生み出すために、身近な漁師や仲買人、料理人と「おいしい」を共有すると同時に、未利用魚などの価値を高めています。彼の活動は周囲にも波及していき、結果として漁港全体の環境や経済に対するリテラシーが上がり、コモンズ意識の高まりが見られました。 サンゴでスタートアップを立ち上げた高倉葉太さんからは、外部が規定するわかりやすい「もの

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まちのテクスチャー

「まちを読む」をテーマに、多様な視点のゲストを招いてお届けするデジタルZINE「まちのテクスチャー」。今回のZINEのテーマは、コロナ禍を経た今、私たちはどんな「まちの読み解き方」を手に入れたのか? です。その考えに至ったきっかけは、NTT都市開発 デザイン戦略室メンバーのふとした気づきでした。身近な街から始まる、面白くも奥深い視点の冒険。さて、そろそろ、歩きはじめてみましょうか。

From our Editors ── 今この瞬間も誰かが街をつくっている

【まちの読み方 1】 “街の気配”に想いを馳せる 朝吹真理子さんがエッセイで綴ってくれた「かつて生きていた、名前もわからないひとたちの気配」を感じる体験。あるいは、井上聡さんが教えてくれた「沖縄戦の悲しい歴史が刻まれたガマ(洞窟)で遺骨収集に参加した移住者を、地元の人たちが仲間として迎え入れてくれた」というエピソード。 そうして街の歴史をたどり、文化を学びながら、その場所を形づくってきたものや、かつてその場所にいた人々の“気配”に想いを馳せてみる。リアリティを持って過去を

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Book Guide 3 ── 「まち」の、”まだ分配されていない”未来

『みんなが手話で話した島』 ノーラ・エレン・グロース 著 /  佐野正信 訳〈早川書房〉 20世紀初頭まで誰もがごく普通に手話を使って話していた ── アメリカ・ボストンの南にあるマーサズ・ヴィンヤード島の当時を知る人たちの証言を集めながらその島の社会文化を追った本書には、(音の届かないくらい)遠くの船乗りたち同士で手で会話をすることや、郵便局に集まり手話で話す際の身体の使い方など、〈言語からなる様式〉が自然にうまれてきた様子が描かれている。今回、私たちの街歩きもまた言語か

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Book Guide 2 ── 「まち」は、オルタナティブを求めている

『第三次産業革命: 原発後の次代へ、経済・政治・教育をどう変えていくか』 ジェレミー・リフキン 著 / 田沢恭子 訳〈インターシフト〉 著者であるジェレミー・リフキンは経済学者として世界的に高い評価を受けています。副題のとおり、経済・政治・教育を変えていくためのヒントになる、興味深い本です。リフキンは特にこの数年、経済学の世界で最もインスピレーションを与えてくれる学者の一人で、中国やドイツ、EUのグリーンエコノミーとポリシーの中心的なアドバイザーを務めています。この本は、今

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Book Guide 1 ── 「まち」を、読み替える

『既にそこにあるもの』 大竹伸朗 著〈筑摩書房〉 始めから美を追求しては決して表れず、多分に偶然が絡む世界。〈そんな徹底して人間の行為に対峙した「美の領域」〉を、現代美術家の大竹伸朗氏は本書の中で「雑の領域」と定義する。その領域は〈この地球上にはいつの時代にもある一定量存在し、それはこれだけ人間に侵略しつくされた都市の中にも、堂々と人間の目の意識に幕を張りそこに在る様な気がする〉という。大竹氏は雑の領域を、ニューヨークの画材屋の地下にある無造作なキャンバス売場で発見するとい

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都市と生活者のデザイン会議 WE + WELLBEING

予測不能な時代のなかで、“都市と生活者”の関係は果たしてどこへ向かうのか。 その糸口を探るため、NTT都市開発 デザイン戦略室と読売広告社 都市生活研究所が立ち上げた共同研究プロジェクト「都市と生活者のデザイン会議」。雑誌メディア3誌の編集長との対話を経て、第2弾となる取り組みが始まります。テーマは、「“自分らしさ”と“他者・社会の幸せ”が共存するライフスタイルデザイン」。私たち自身の意識のゆくえを展望しながら、実践的な可能性を考える試みです。探索の幅と深度を広げるべく、今年度は建築家・建築学者の門脇耕三さんを伴走研究者として招聘。

「都市と生活者のデザイン会議 WE + WELLBEING」⑤ “自己と利他の関係性デザイン”をめぐる未来の展望

「都市と生活者のデザイン会議 WE + WELLBEING」を振り返って 今回の探索テーマ「“自分らしさ”と“他者・社会の幸せ”が共存するライフスタイルデザイン」は、まさに現代を生きる私たち自身の未来を問う命題でした。一人ひとりが異なる価値を見出しながら持続的に共存できる仕組みを、どのようにしてデザインするべきか。自分らしさを表現することが社会的な行動と融合を果たしたライフスタイルとは、果たしてどのようなものなのか。 そのために、まずは自分らしさ、自他の共存、社会の幸せとい

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「都市と生活者のデザイン会議 WE + WELLBEING」④ 遠山正道氏と考える“社会的私欲”でつながるコミュニティの行方(後編)

憧れの追求が共感を呼び、コミュニティを育む 門脇 遠山さんご自身の人生のなかで、それぞれの場面ごとにコミュニティが分散的・分人的に存在している様子が浮かび上がってきました。それを必要に応じてつなげたり、自然につながったりすることで、新たな展開が生まれるわけですね。 遠山 そんな感じです。その意味で初めての個展は、私にとって33歳にして“初めての意思表示”だったと思います。三菱商事の社員でありながら絵の個展を開催するというのは、会社にあるどの文脈ともつながらない。当然、不安

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「都市と生活者のデザイン会議 WE + WELLBEING」④ 遠山正道氏と考える“社会的私欲”でつながるコミュニティの行方(前編)

遠山正道さんに聞く、私欲が生み出す社会とのつながり YOMIKO 小林 遠山さんは株式会社スマイルズの代表として「Soup Stock Tokyo」をはじめとする数多くのプロジェクトを展開しながら、個人の活動として“社会的私欲”という概念を提唱するなど、独自の視点から社会と向き合ってこられました。本日はぜひ、ご自身の取り組みについてお話をお願い致します。 遠山 「“自分らしさ”と“他者・社会の幸せ”が共存するライフスタイルデザイン」……とてもいいテーマですね。このうち“自

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「都市と生活者のデザイン会議 WE + WELLBEING」③ 龍崎翔子氏と考える“自分らしさ×利他”のデザインとは(後編)

徹底した利己の姿勢が、他者のメリットにつながる理由 門脇 これからの社会を考える上で、今やさまざまな場面で多様性というキーワードが挙げられています。龍崎さんご自身は、多様な他者が共存する方法についてどうお考えでしょうか。   龍崎 他者の生きづらさに想いを馳せる以前に、まず自分の生きづらさを把握することが大事だと思います。それが自分自身にとってより良い選択肢やソリューションにつながり、結果的に他者にもメリットをもたらしていく。つまり徹底して利己的であることが、究極的には社会

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都市と生活者のデザイン会議

街づくりの未来を探る視点から、国内外でのフィールドリサーチや、各界のトップランナーとの対話などを展開してきたNTT都市開発のデザイン戦略室。そして、変化し続ける都市と生活者の関係に着目し、いち早く未来の兆しを捉えるべく、多角的な調査研究活動を行ってきた読売広告社の都市生活研究所。異なる視点や知見を掛け合わせ、新たなビジョンを拓きたい。両者の共感をきっかけとして、2020年に立ち上がった共同研究プロジェクト「都市と生活者のデザイン会議」。

「都市と生活者のデザイン会議」④『MEZZANINE』編集長と考えるこれからの街と生活者の関係とは?(後編)

街づくりの未来に向けてリサーチに取り組むNTT都市開発のデザイン戦略室と、都市と生活者の関係から変化の兆しを読み解いてきた読売広告社の都市生活研究所。 両者の共感から発足した共同研究プロジェクト「都市と生活者のデザイン会議」。その第1弾企画は、都市にまつわる雑誌メディア3誌の編集長との対話をとおして、向き合うべき課題を探る試みです。 その最後を飾るのは、都市の進化にフォーカスし、世界の先進事例を深掘りしてきた『MEZZANINE』の吹田良平編集長。都市の未来を左右する「アーバ

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「都市と生活者のデザイン会議」④『MEZZANINE』編集長と考えるこれからの街と生活者の関係とは?(前編)

街づくりの未来に向けてリサーチに取り組むNTT都市開発のデザイン戦略室と、都市と生活者の関係から変化の兆しを読み解いてきた読売広告社の都市生活研究所。 両者の共感から発足した共同研究プロジェクト「都市と生活者のデザイン会議」。その第1弾企画は、都市にまつわる雑誌メディア3誌の編集長との対話をとおして、向き合うべき課題を探る試みです。 その最後を飾るのは、都市の進化にフォーカスし、世界の先進事例を深掘りしてきた『MEZZANINE』の吹田良平編集長。都市の未来を左右する「アーバ

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「都市と生活者のデザイン会議」③『WIRED』編集長と考える“多層化する現実×都市”の行方とは?(後編)

街づくりの未来に向けてリサーチに取り組むNTT都市開発のデザイン戦略室と、都市と生活者の関係から変化の兆しを読み解いてきた読売広告社の都市生活研究所。 両者の共感から発足した共同研究プロジェクト「都市と生活者のデザイン会議」。その第1弾企画は、都市にまつわる雑誌メディア3誌の編集長との対話をとおして、向き合うべき課題を探る試みです。 今回ご登場いただくのは、先端技術と社会や人間の行方について提言を続けるテックカルチャー・メディア『WIRED』の松島倫明編集長。デジタルテクノロ

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「都市と生活者のデザイン会議」③『WIRED』編集長と考える“多層化する現実×都市”の行方とは?(前編)

街づくりの未来に向けてリサーチに取り組むNTT都市開発のデザイン戦略室と、都市と生活者の関係から変化の兆しを読み解いてきた読売広告社の都市生活研究所。 両者の共感から発足した共同研究プロジェクト「都市と生活者のデザイン会議」。その第1弾企画は、都市にまつわる雑誌メディア3誌の編集長との対話をとおして、向き合うべき課題を探る試みです。 今回ご登場いただくのは、先端技術と社会や人間の行方について提言を続けるテックカルチャー・メディア『WIRED』の松島倫明編集長。デジタルテクノロ

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原宿編⑤ 愛着と誇りで育む商業エリアの未来

風土の異なる3つの都市を訪れ、フィールドリサーチを通して街づくりの未来を探るプロジェクト。 原宿といえば、若者向けのファッションやスウィーツのショップが立ち並ぶ、日本のポップカルチャーの中心地。しかし、近年の流行の移り変わりの激しさは、街の様相にも大きな影響を与えています。 縄文時代に遡る“土地の記憶”と、“原宿KAWAii文化”など最先端のイメージが同居する特異な場所。その姿に、私たちは何を見いだすことができるでしょうか。リサーチメンバーの視点から、成熟を極めた商業エリア・

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原宿編④  “ブームの街”が向かうべき消費文化の展望

風土の異なる3つの都市を訪れ、フィールドリサーチを通して街づくりの未来を探るプロジェクト。 原宿といえば、若者向けのファッションやスウィーツのショップが立ち並ぶ、日本のポップカルチャーの中心地。しかし、近年の流行の移り変わりの激しさは、街の様相にも大きな影響を与えつつあります。 商業エリアとして原宿が抱える状況や課題に目を向け、今後向かうべき方向を考えるために。「消費による文化の創造」をはじめ、リテール(小売)の未来を探求するリテール・フューチャリストの最所あさみさんに、イン

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原宿編③  “無意識の記憶”が導く街の行方

風土の異なる3つの都市を訪れ、フィールドリサーチを通して街づくりの未来を探るプロジェクト。 原宿といえば、若者向けのファッションやスウィーツのショップが立ち並ぶ、日本のポップカルチャーの中心地。こうしたイメージはいかにして生まれ、街の空間にどんな影響を及ぼしてきたのでしょうか。 街の表層を超えて“土地の記憶”を読み解く視点で知られる中沢新一さんに、“原宿アースダイバー”の街歩きを振り返りながらインタビュー。アーバン・プロジェクト・ディレクターの石川由佳子さんを聞き手に迎え、日

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原宿編②  縄文時代の記憶を探る“アースダイバー”の試み

風土の異なる3つの都市を訪れ、フィールドリサーチを通して街づくりの未来を探るプロジェクト。 原宿といえば、若者向けのファッションやスウィーツのショップが立ち並ぶ、日本のポップカルチャーの中心地。こうしたイメージはいかにして生まれ、街の空間にどんな影響を及ぼしてきたのでしょうか。 街の表層を超えて“土地の記憶”を読み解く視点で知られる中沢新一さんを迎え、原宿の深層をめぐる“アースダイバー”の街歩きへ。縄文時代の地形と現代の街並みを重ねていくうちに、異なる時空が共存する不思議な街

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#02 山梨編⑤  県を超えて地元同士を結ぶ、最前線のコミュニティ

風土の異なる3つの都市を訪れ、フィールドリサーチを通して街づくりの未来を探るプロジェクト。 山梨県といえば、世界遺産に登録された富士山に、ブドウやモモ、甲州ワインなど、観光と大自然の恵みで知られる内陸県。各地域で活動する若者たちがつながり、いま新たなムーブメントを巻き起こしているというのです。 発酵デザイナーの小倉ヒラクさん、ローカルメディア『BEEK』編集長の土屋誠さんをはじめ、地域を超えてつながり合うキーパーソンたち。醸造家やワインイベントの仕掛け人、空き家対策に奔走する

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#02 山梨編④  地元目線のローカルメディアが切り拓いたもの

風土の異なる3つの都市を訪れ、フィールドリサーチを通して街づくりの未来を探るプロジェクト。 山梨県といえば、世界遺産に登録された富士山に、ブドウやモモ、甲州ワインなど、観光と大自然の恵みで知られる内陸県。各地域で活動する若者たちがつながり、いま新たなムーブメントを巻き起こしているというのです。 発酵デザイナーの小倉ヒラクさんが教えてくれた、山梨を面白くするキーパーソンの一人、フリーマガジン『BEEK』編集長の土屋誠さん。デザインと編集の力で、街づくりに何ができるのか? Uター

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#02 山梨編③  甲州ワイン、発酵兄弟……“面白さ”でつながる若者たち

風土の異なる3つの都市を訪れ、フィールドリサーチを通して街づくりの未来を探るプロジェクト。 山梨県といえば、世界遺産に登録された富士山に、ブドウやモモ、甲州ワインなど、観光と大自然の恵みで知られる内陸県。各地域で活動する若者たちがつながり、いま新たなムーブメントを巻き起こしているというのです。 発酵デザイナーの小倉ヒラクさんに導かれ、山梨特有のローカリティを探る試み。地元へ人を呼び込むことで、どんな変化が生まれるのか? 滋味深きワイン文化の精神風土、人と人との化学反応、この土

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#02 山梨編②  発酵から生まれる、真似のできないローカリティ

風土の異なる3つの都市を訪れ、フィールドリサーチを通して街づくりの未来を探るプロジェクト。 山梨県といえば、世界遺産に登録された富士山に、ブドウやモモ、甲州ワインなど、観光と大自然の恵みで知られる内陸県。各地域で活動する若者たちがつながり、いま新たなムーブメントを巻き起こしているというのです。 案内役を務めてくれたのは、“発酵×デザイン”というユニークな視点で活動する発酵デザイナーの小倉ヒラクさん。この土地特有の、世界に誇れる発酵文化とは? 独創性あふれる視点から、山梨の現状

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#03 饗庭伸×田中元子×水野祐⑤街づくりの思想をいかに鍛えるか

書籍 『アナザーユートピア』(NTT出版)を起点として、これからの街づくりのヒントを探るトークイベント「Talk Night オープンスペースから街の未来を考える」。2019年12月3日に開催した第三回目では、「広場と空き家から考える街のあり方」をテーマとし、首都大学東京教授の饗庭伸氏、株式会社グランドレベル代表取締役の田中元子氏、弁護士の水野祐氏をお招きしてお話を伺いました。(全5回) ▶① 人口が減ると都市はどうなるのか 饗庭伸 ▶② 1階をひらいて、街に賑わいをつくる

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#03 饗庭伸×田中元子×水野祐④オープンスペースは街のどこにあるのか

書籍 『アナザーユートピア』(NTT出版)を起点として、これからの街づくりのヒントを探るトークイベント「Talk Night オープンスペースから街の未来を考える」。2019年12月3日に開催した第三回目では、「広場と空き家から考える街のあり方」をテーマとし、首都大学東京教授の饗庭伸氏、株式会社グランドレベル代表取締役の田中元子氏、弁護士の水野祐氏をお招きしてお話を伺いました。(全5回) ▶① 人口が減ると都市はどうなるのか 饗庭伸 ▶② 1階をひらいて、街に賑わいをつくる

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#03 饗庭伸×田中元子×水野祐③法が街づくりを加速する

書籍 『アナザーユートピア』(NTT出版)を起点として、これからの街づくりのヒントを探るトークイベント「Talk Night オープンスペースから街の未来を考える」。2019年12月3日に開催した第三回目では、「広場と空き家から考える街のあり方」をテーマとし、首都大学東京教授の饗庭伸氏、株式会社グランドレベル代表取締役の田中元子氏、弁護士の水野祐氏をお招きしてお話を伺いました。(全5回) ▶① 人口が減ると都市はどうなるのか 饗庭伸 ▶② 1階をひらいて、街に賑わいをつくる

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#03 饗庭伸×田中元子×水野祐②1階をひらいて、街に賑わいをつくる

書籍 『アナザーユートピア』(NTT出版)を起点として、これからの街づくりのヒントを探るトークイベント「Talk Night オープンスペースから街の未来を考える」。2019年12月3日に開催した第三回目では、「広場と空き家から考える街のあり方」をテーマとし、首都大学東京教授の饗庭伸氏、株式会社グランドレベル代表取締役の田中元子氏、弁護士の水野祐氏をお招きしてお話を伺いました。(全5回) ▶① 人口が減ると都市はどうなるのか 饗庭伸 ▶③ 法が街づくりを加速する 水野祐 ▶

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#01 尾道編③ 地域への危機感がつなげた街づくりの輪

風土の異なる3つの都市を訪れ、フィールドリサーチを通して街づくりの未来を探るプロジェクト。 広島県の尾道といえば、昭和レトロな情緒あふれる街並み、『東京物語』『時をかける少女』をはじめとした映画の聖地、絶景の島々を巡る「しまなみ海道」のサイクリングまで。この瀬戸内屈指の観光の街がいま、地域発信型の取り組みで、大きな注目を浴びています。 尾道に新たな人の流れを呼び込んだ複合施設「ONOMICHI U2」など、画期的な試みを打ち出してきた「ディスカバーリンクせとうち」。果たして、

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#01 尾道編⑤  “スローな街づくり”で育む地方都市の未来

風土の異なる3つの都市を訪れ、フィールドリサーチを通して街づくりの未来を探るプロジェクト。 広島県の尾道といえば、昭和レトロな情緒あふれる街並み、『東京物語』『時をかける少女』をはじめとした映画の聖地、絶景の島々を巡る「しまなみ海道」のサイクリングまで。この瀬戸内屈指の観光の街がいま、地域発信型の取り組みで、大きな注目を浴びています。 尾道に新たな人の流れを呼び込んだ「ONOMICHI U2」など、多発的に進められてきた試みの数々。現地で見えてきたのは、観光客向けの発信から次

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#01 尾道編④ “観光で行く街”から“住みたい街”へ

風土の異なる3つの都市を訪れ、フィールドリサーチを通して街づくりの未来を探るプロジェクト。 広島県の尾道といえば、昭和レトロな情緒あふれる街並み、『東京物語』『時をかける少女』をはじめとした映画の聖地、絶景の島々を巡る「しまなみ海道」のサイクリングまで。この瀬戸内屈指の観光の街がいま、地域発信型の取り組みで、大きな注目を浴びています。 尾道に新たな人の流れを呼び込んだ複合施設「ONOMICHI U2」など、画期的な試みを打ち出してきた「ディスカバーリンクせとうち」。代表取締役

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#01 尾道編②  変革の象徴「ONOMICHI U2」のデザイン戦略

風土の異なる3つの都市を訪れ、フィールドリサーチを通して街づくりの未来を探るプロジェクト。 広島県の尾道といえば、昭和レトロな情緒あふれる街並み、『東京物語』『時をかける少女』をはじめとした映画の聖地、絶景の島々を巡る「しまなみ海道」のサイクリングまで。この瀬戸内屈指の観光の街がいま、地域発信型の取り組みで、大きな注目を浴びています。 その象徴ともいえるのが、サイクリストフレンドリーなホテル、地場産品を使ったレストランやショップからなる複合施設として知名度を誇る「ONOMIC

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#02 デンマーク「フードカルチャー×街づくり」(全7回)

  いま注目すべき取り組みを行っている街を訪れ、街づくりの未来を探るプロジェクト「Field Research(フィールドリサーチ)」。エストニアに続いて訪れたのは、世界最先端の“食の発信地”として注目を集めるデンマーク。世界一と評される幸福度と、エシカル(倫理的)な食生活との関係とは?美食家たちが賞賛する“世界の食都”コペンハーゲンから、人々の意識を変えたオーガニック農場、都市生活を巡るムーブメントの最前線まで。さまざまな角度から、「フードカルチャー×街づくり」の関係を深掘

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#02 デンマーク① “世界の食都”コペンハーゲンへ

いま注目すべき取り組みを行っている街を訪れ、街づくりの未来を探るプロジェクト。エストニアに続いて訪れたのは、世界最先端の“食の発信地”として注目を集めるデンマーク。世界一とも評される幸福度と、食に対する人々の意識との関係は? 美食家たちが賞賛する“世界の食都”コペンハーゲンを皮切りに、「フードカルチャー×街づくり」の関係をリサーチしていきます。 ▶︎「Field Research」記事一覧へ ▶︎ デンマーク「フードカルチャー×街づくり」記事一覧へ 世界の注目を集める“食

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#02 デンマーク② オーガニック先進国の“食と農”の関係

いま注目すべき取り組みを行っている街を訪れ、街づくりの未来を探るプロジェクト。エストニアに続いて訪れたのは、世界最先端の“食の発信地”として注目を集めるデンマーク。食に対する人々の意識が、いま大きな高まりを見せているーー。そう語るのは「THE INOUE BROTHERS...」のデザイナー、井上聡(いのうえ・さとる)さん。その実態を探るべく、世界一と評されるレストラン「noma(ノーマ)」も信頼を寄せるオーガニック農場を訪れました。 ▶「Field Research」

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#02 デンマーク③ コペンハーゲンでの“食を巡る冒険”

いま注目すべき取り組みを行っている街を訪れ、街づくりの未来を探るプロジェクト。エストニアに続いて訪れたのは、世界最先端の“食の発信地”として注目を集めるデンマーク。人々の意識を変えた、完全無農薬のオーガニック農業。そこから生まれた食文化とは? その意外な発信源と、「ニュー・ノルディック・キュイジーヌ(新北欧料理)」最前線のレストランから、新たな潮流が見えてきます。 ▶前編 ② オーガニック先進国の“食と農”の関係 ▶「Field Research」記事一覧へ ヒッピー文化

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