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マガジン一覧

キューバ密航船を探して ──揺れるキューバの今を旅する

キューバから密航船が出航しているらしい── ある男から聞いたこの一言に突き動かされ、ひとりのルポライターがキューバへ降り立った。 密航船の情報を追いながら、キューバ全15州をめぐる熱くて危険な旅が始まった。 火曜日公開予定

キューバ密航船を探して──揺れるキューバの今を旅する 13

密航船の正体か ──バラコア編 高台に上がると、海は白く霞んで見えた。  曇天の下で朝霞が乳白色にけぶり、ちぎれた綿アメのように、漂い流れていた。うっすらと稜線をにじませる陸影がしだいに姿を現すと、バラコア湾の湾入は綺麗な弓形を見せて、その奥の雑木林の濃い緑を浮き上がらせた。半袖に短パンで冷気が冷たかったが、太陽が昇ってくれば地上はカリブの容赦のない日射しにさらされていくだろう。キューバ最東端グアンタナモ州バラコアの高台を私は歩いている。これから漁師たちに会って密航船に関す

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キューバ密航船を探して──揺れるキューバの今を旅する 12

米軍基地に近づけるか ──グアンタナモ編(後編) グアンタナモの代名詞となっているのが米軍基地である。キューバではスペイン語で「Base de Guantanamo」(バセ・デ・グアンタナモ)と呼ばれている。せっかくグアンタナモに来ているのだから、米軍基地の近くに行ってみたいと思っていた。  反米のキューバに、なぜ米軍基地があるのかといえば、1898年の米西戦争の結果である。キューバがスペインの植民地から独立を果たすために《支援》という名目で横やりを入れてきた米軍がグアンタ

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キューバ密航船を探して──揺れるキューバの今を旅する 11

グアンタナモでの出会い ──グアンタナモ編(前編) イリアンの家を探して、私はキューバ南部のグアンタナモの住宅街を歩いている。日は西に回ったが日射しはまだ暑かった。レンガ造りやコンクリート造りにトタン屋根を乗せた低い家が軒を連ねている。道の先のほうからマーク・アンソニーの代表曲「ヴィヴィール・ミ・ビダ」が聞こえてきた。ふと上空に目がいった。電線に靴がぶら下がっていた。どうやって乗せたのだろうと目を細めて訝っていると、少し先の十字路でたむろしている黒人の少年たちが音楽を消して声

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キューバ密航船を探して──揺れるキューバの今を旅する 10

ある犯罪組織の名を使ってしまう ──グアンタナモへの道 アメ車の黒いクラッシックカーが華やかな音を立てながら民泊先の家に到着した。  キューバ第二の都市サンティアゴ・デ・クーバの朝。私は1週間半ほどお世話になった初老の夫婦と別れの挨拶を交わした。これから車に乗ってグアンタナモという街へ向かおうとしている。助手席にいた黒人の若い男が玄関まで来て私の荷物を抱えてくれた。20代後半ぐらいか、小柄だが筋肉は隆々で、両手の指にごつい指輪をいくつもはめている。私はすかさず3人に聞こえる

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日本全国写真紀行

取材で訪れた、日本全国津々浦々の心にしみる風景を紹介します。ページの都合上、書籍では使用できなかった写真も掲載。 日本の原風景に出会う旅をお楽しみいただけます。

サルルンカムイ(湿原の神様)復活の地【日本全国写真紀行】102 北海道阿寒郡鶴居村

北海道阿寒郡鶴居村釧路湿原に抱かれたタンチョウの里 北海道東部、釧路市街から車で約40分のところに広がる釧路湿原。広さ2万5000ヘクタール以上ある日本最大級の湿原である。約3000年前にできたといわれており、戦前から自然保護区域として守られ、今も手つかずの自然がそのまま残っている。湿地の生態系を守るべく制定されたラムサール条約に1980年に登録されるなど、未来に残すべき場所として保護されている。  そんな釧路湿原に囲まれた小さな村が鶴居村である。大正時代に入植者が開拓した村

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【日本全国写真紀行】101 石川県珠洲市蛸島町 —キリコが舞う能登最奥の漁村集落—

石川県珠洲市蛸島町キリコが舞う能登最奥の漁村集落 能登半島の先端に位置する珠洲市。三方を海に囲まれ、突端の禄剛崎を境に、日本海に面した沿岸部は外浦、富山湾に面した沿岸部は内浦と呼ばれている。岩礁海岸が多い外浦は日本海ならではの厳しい海が広がるが、それに比べて内浦は穏やかな海となだらかな砂浜が続き、大小の湾が続くこともあって良港が多い。そんな内浦にあって、古くから漁港として栄えてきたのが蛸島である。その昔、蛸島の船乗りを喰う大蛸が現れるが山神に退治され、その大蛸が島になったとい

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【日本全国写真紀行】100 福井県越前市旧今立町五箇地区 —紙祖・川上御前に守られる、日本の製紙発祥の里—

福井県越前市旧今立町五箇地区 紙祖・川上御前に守られる、日本の製紙発祥の里 旧今立町の五箇地区は、約1500年前から製紙業で発達してきた町である。美濃・土佐と並んで越前和紙の名は全国的に知られているが、この地区がその生産の中心地である。 「越前和紙の里」と呼ばれるこの地区は、JR武生駅から車で約20分。「パピルス館」「卯立の工芸館」「紙の文化博物館」の三つの施設をつなぐシンボルロード「和紙の里通り」は全長230メートルの石畳の道で、両側には街路樹が並び、伝統的家屋が連なって

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【日本全国写真紀行】99 岐阜県恵那市明智町 —大正の町としてよみがえった古き山村—

岐阜県恵那市明智町 大正の町としてよみがえった古き山村 岐阜県恵那市の最南東部、愛知県との県境にある町が明智町だ。2004年の合併以前は明智町として独立していたが、それ以降は恵那市の町名としてその名が残っている。明智、と聞けば、歴史好きならずとも思い出すのが明智光秀。本能寺の変で織田信長を討った人物として知られている。この明智町には光秀ゆかりの場所といわれるところが散見されるが、ここは明智光秀の出身地ではなく、可児市がそうだともいわれている。諸説あって、どれが正しいかは不明

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E-books news

1990年代はじめに日本で最初の電子書籍が発売されて、30年以上たちました。 ネットワークが今のように発達する前はフロッピーディスクやCD-ROMに収録されたデータをパソコンや専用端末で読むといったもので、当時はあまり普及しませんでしたが、今は皆さん当たり前のようにスマホやタブレットを使って読書を楽しんでいるのではないでしょうか。 欲しいと思ったときにすぐに購入できる、場所をとらない、文字サイズを読みやすいように変更できるなど、多くのメリットがある電子書籍。 産業編集センターでもKindleをはじめとした電子書籍サービスで刊行した様々なタイトルを電子書籍化しています。 「電子書籍化ニュース」ではすでに電子書籍化されている産業編集センターの旅の本、新たにラインナップに加わった電子書籍を随時紹介してまいります。

電子書籍化ニュース Vol.20

『ごちそうモンゴル!大草原が息づく暮らし』〈わたしの旅ブックス69〉 著/鈴木 裕子「寒さと乾燥という厳しい環境で、モンゴルの人、そして動植物には 生きるための真摯な熱量が充満し、溢れている。この命の濃さをわたしは伝えたい」 食べること、暮らすこと、働くこと。 日本にないものは、モンゴルにきっとある。 在モンゴル日本大使公邸料理人を務めた著者が驚いた、目からうろこが落ちるモンゴルの風土と文化。 『マザーロード ジョージとブルーのルート66父子旅』 <わたしの旅ブックス67

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電子書籍化ニュース Vol.19

『日本人が知らない 世界の温泉探検録』 <わたしの旅ブックス65> 著/鈴木 浩大極上の温泉は、世界中に湧いている! 古地図や希少文献、海外のウェブサイトを丹念に調べ、飛行機を乗り継ぎ、水上飛行機や小型ボートをチャーターして、目指すは僻地の野湯や素朴な共同浴場。フィジー、ニュージーランド、中国、トルコ、マダガスカル、カナダ、チリ、コロンビア。筆者がこれまでに訪ねた海外温泉1250湯の中から、特に思い出深い温泉旅を厳選して紹介する。まだ見ぬ温泉を探し求め、世界中を飛び回る稀代の

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電子書籍化ニュース Vol.18

『駅から徒歩138億年』  著/岡田 悠ウェブ記事累計1300万PVを超えるライター岡田悠の最新作は、 多摩川を河口から源流まで散歩した道程と思考の記録「川歩記」と、 果てなき好奇心が場所と時間を飛び越えていく不思議でやさしい10編の日常旅エッセイ。 全長138kmの多摩川を少しずつ歩きながら、これまでの旅を思い出す。 古いカーナビの案内で歩いたり、17年前に2秒見えた海を探したり、学生時代に住んでいた寮に泊まったり—— それは、空間の移動と時間の移動を組み合わせることによっ

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電子書籍化ニュース Vol.17

『シェルパ斉藤の親子旅20年物語』〈わたしの旅ブックス28〉  著/斉藤 政喜アウトドア誌『BE-PAL』での連載が長年人気の著者による、息子が幼少期から大人になるまでの「親子旅」をまとめた紀行文集。 “子連れアウトドア”のノウハウやアドバイスも満載! 子連れ旅に憧れるお父さんにぜひ読んでもらいたい一冊 。 『君はなぜ北極を歩かないのか』〈わたしの旅ブックス57〉  著/荻田 泰永日本で唯一の北極冒険家である著者が、2019年に若者12名を引き連れて行った「北極圏を目指す冒

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『旅』の新刊 試し読み

“旅と暮らしの出版社“産業編集センターが刊行した旅関連書籍の新刊試し読み記事を随時紹介していきます。

【新刊試し読み】『レジェンド旅行作家の仰天フライト顛末記』〈私のとっておき〉69 |下川 裕治/著

本書についてコロナ以降、停滞していた海外渡航者も数も徐々に増加し、海外旅行復活の兆しが見えてきた。しかし、円安等の影響で飛行機代が高くなるなど、新たな壁も見えてきている。そんな中、どうすれば安く、早く航空券を手にれることができ、どのようにすれば安全で快適なフライトができるのか。年間平均50回以上のフライトで世界を飛び回る著者が、これまでの搭乗体験を通して学んだことやフライトのノウハウを体験談とともに紹介。 なかなか知ることができない旅の達人のフライトエピソードを楽しみながら、

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【新刊試し読み】 『ごちそうモンゴル! 大草原が息づく暮らし』 〈私のとっておき〉 68 |鈴木 裕子/著

本書について「寒さと乾燥という厳しい環境で、モンゴルの人、そして動植物には生きるための真摯な熱量が充満し、溢れている。この命の濃さをわたしは伝えたい」 食べること、暮らすこと、働くこと。 日本にないものは、モンゴルにきっとある。 在モンゴル日本大使公邸料理人を務めた著者が驚いた、目からうろこが落ちるモンゴルの風土と文化。 試し読み 目次序章 人と大地と生きものたち 一章 草原の楽器 二章 ゴビの理(ことわり) 三章 草原の生きもの 四章 カザフ地方 五章 生きるという仕事

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【新刊試し読み】 『マザーロード ジョージとブルーのルート66父子旅』〈私のとっておき〉67 |ジョージ・カックル/著

本書についてどこまでも続く地平線、心踊るグルーヴィーな音楽、古き良き時代のダイナーやモーテル… ラジオパーソナリティ・DJのジョージ・カックルが、5歳の息子を連れて伝説の道を走破! 家族のルーツを紐解く2347マイルのロードエッセイ ――僕の家族は、四世代にわたるルート66一家だ。祖父は、祖母と父を連れて、ある凍えるように寒いイリノイの冬にこの道を走り切った。数週間後、彼らは陽光あふれるカリフォルニア州サンタモニカに到着した。父はその後、「あの凍える街には二度と戻らなかった

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【新刊試し読み】『パリで見つけた小田原城』 萩原さちこ/著 —城マニアがフランスを歩くと、日本の城が見えてくる!—

本書について城マニアがフランスを歩くと、日本の城が見えてくる! パリで小田原城。ヴェルサイユでは二条城。国境近くには五稜郭。 城郭ライターは現地で古城をめぐっていても、つい日本の城を思い出してしまう。そして日本とヨーロッパの城の違いや共通項を考察しながら、日本の城の魅力に改めて気付かされる。城塞都市、要塞、城壁、稜堡、総構……。マニアならではの視点に感心・共感必至。海外の城を通して日本の城を見るという、これまでにない城旅エッセイ。 試し読み 目次プロローグ フィンランド編

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わたしの旅ブックスシリーズ紹介

各分野で活躍する著者が「旅」をテーマに綴る読み物シリーズ『わたしの旅ブックス』は、人生を豊かに彩る旅の魅力と醍醐味を一人でも多くの人に伝えることを目指し、紀行、エッセイ、ノンフィクションなどのジャンルで刊行しています。 https://www.shc.co.jp/book/category/travel/travelbooks

『わたしの旅ブックス』シリーズ紹介 12

12回目は、鈴木 浩大さん『日本人が知らない 世界の温泉探検録』から、萩原 さちこさん『パリで見つけた小田原城』/ジョージ・カックルさん『マザーロード ジョージとブルーのルート66父子旅』/鈴木 裕子さん『ごちそうモンゴル!大草原が息づく暮らし』までの4冊を紹介します。 『日本人が知らない 世界の温泉探検録』/鈴木 浩大 極上の温泉は、世界中に湧いている! 古地図や希少文献、海外のウェブサイトを丹念に調べ、飛行機を乗り継ぎ、水上飛行機や小型ボートをチャーターして、目指すは

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『わたしの旅ブックス』シリーズ紹介 11

11回目は、安田 菜津紀さん『遺骨と祈り』から、斉藤 政喜さん『シェルパ斉藤の還暦ヒッチハイク』/嵐 よういちさん『世界ブチギレ放浪記』/吉田 友和さん『橋旅のススメ!』までの4冊を紹介します。 『遺骨と祈り』著/安田 菜津紀死者をないがしろにする社会が、生きた人間の尊厳を守れるのか? 福島、沖縄、パレスチナを訪れ、不条理を強いられ生きる人々の姿を追った、著者の6年間の行動と思考の記録。遺骨収集に取り組む2人の男性の言動を通して、歪んだ現代日本の社会構造を浮き彫りにする

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『わたしの旅ブックス』シリーズ紹介 10

10回目は、芦原 伸さん『辺境、風の旅人』から、蔵前 仁一さん『ホーボー・インド』/荻田 泰永さん『君はなぜ北極を歩かないのか』/小林 真樹さん『深遠なるインド料理の世界』/下川 裕治さん『70歳のバックパッカー』/指笛奏者さん『誰も行かない場所に行く 限界旅ギリ生還記』までの6冊を紹介します。 『辺境、風の旅人』著/芦原 伸世界中を旅してきたベテラン作家による珠玉の旅エッセイ。これまでの数多くの辺境旅の中から、特に忘れ得ぬ旅を厳選。ケニア、モロッコ、ポルトガル、バスク、

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『わたしの旅ブックス』シリーズ紹介 9

9回目は、桐島 滋さん『罪深きシリア観光旅行』から、嵐 よういちさん『インド超特急!カオス行き』/丸山ゴンザレスさん『タバコの煙、旅の記憶』/村田 らむさん『にっぽんダークサイド見聞録』/大石 始さん『異界にふれる ニッポンの祭り紀行』/久住 昌之さん『新・佐賀漫遊記』までの6冊を紹介します。 『罪深きシリア観光旅行』著/桐島 滋無数に配置された検問所、瓦礫と化した町並み、そして、現地の人たちとの不確かで曖昧な会話…… 観光旅行者として入国した著者が見た、戦下の国シリアの今

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旅ブックスMAGAZINE 月間記事まとめ

公開した記事を月ごとにまとめています。

旅ブックスMAGAZINE|2026年4月記事まとめ

2026年4月に公開した記事を紹介します。 2026年4月3日(火) 【ノスタルジック・ジャパン】シリーズ紹介 2後世に残しておきたい懐かしい日本の原風景を、さまざまなテーマで切り取り、わかりやすく読み応えある解説とともに一冊の本にまとめた写真紀行シリーズ。 2026年4月10日(金) 〈「学ぶ」+「旅する」=旅がもっと楽しく豊かになる〉をコンセプトに誕生したガイド本【大人の学び旅】 シリーズ紹介1「大人の学び旅」とは <「学ぶ」+「旅する」=旅がもっと楽しく豊かになる>

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旅ブックスMAGAZINE|2026年3月記事まとめ

2026年3月に公開した記事を紹介します。 2026年3月3日(火) キューバ密航船を探して──揺れるキューバの今を旅する 2キューバから密航船がでているらしい—— その一言に突き動かされノンフィクションライターはキューバへと向かった。 ラテンアメリカ14カ国の取材経験を持つ北澤豊雄氏が密航船の情報を追いながらキューバ全土をめぐる、熱くて危険な旅が始まった。  スペイン植民地時代に建てられた荘厳な教会や屋敷を眺めながら石畳の道を私は歩いている。雲ひとつない青々とした空から

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旅ブックスMAGAZINE|2026年2月記事まとめ

2026年2月に公開した記事を紹介します。 2026年2月2日(月) 【ふるさと再発見の旅】シリーズ紹介32019年刊行の「近畿1」から2025年の「北海道」まで、オールカラーの写真と丹念な取材をもとに書き下ろした原稿で日本全国の原風景を紹介してきた【ふるさと再発見の旅】シリーズを紹介します。今回は「九州1」、「九州2」と「四国」です。 2026年2月5日(木) 【日本全国写真紀行】96 富山県滑川市 群れをなして回遊する姿が宝石のように幻想的に光ることから、海の銀河とも

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旅ブックスMAGAZINE|2026年1月記事まとめ

2026年1月に公開した記事を紹介します。 2026年1月5日(月) 【新刊試し読み】『パリで見つけた小田原城』 萩原さちこ/著城めぐりがライフワークになっている城郭ライター萩原さちこさんの著書『パリで見つけた小田原城』が2025年12月15日に発売されました。 本文の一部を公開します。 2026年1月8日(木) 【日本全国写真紀行】92 岐阜県瑞浪市大湫町 江戸と京都を結ぶ主要街道として整備された中山道。69の宿場町が開かれ、東海道とともに江戸時代の大動脈として人々の暮

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元気の出るカツカレー

取材で日本全国を飛び回っている編集チームの一員・T郎が、旅先で食べたカツカレーをゆるーく紹介していきます。ご当地ものや地元の名物というわけではありませんが、いつも頼んでしまうのがカツカレー。旅先で食べるカツカレーは、旅の開放感が背中を押す「ちょっとした贅沢」であり、旅の続きを楽しむための活力の源なのです。

32皿目 “豪雪地帯のオアシス” みよしや食堂|元気の出るカツカレー

連日、テレビもネットも冬季オリンピックで盛り上がっていますね。大怪我を乗り越え、奇跡の復活で感動のパフォーマンスを見せてくれた平野歩夢選手は特に印象的でした。 平野選手は長年、山形県の小国町をホームゲレンデとしていたそうで、先日取材で当地を訪れた際、いろんな人から「平野くんは……」「歩夢くんは……」というお話を聞き、多くの人に応援されているんだなあとつくづく感心したものです。 前日宿泊した山形市ではほとんど積もっていなかったのに、小国町に入った途端に大雪。驚きながら、駅近

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31皿目 “ポークにこだわった人気店” 食堂大和|元気の出るカツカレー

北海道は何度も訪れていますが、振り返ってみると、函館、札幌、小樽、富良野。これまでは西側か中央ばかりで、今回初めて東側の根室や知床を訪れ、釧路に滞在しました。 釧路といえば、やっぱり湿原ですよね。 このビジターセンターがあるのが、鶴居村。日本最大級の湿原である釧路湿原の北端に位置します。村の名前はズバリ、タンチョウが訪れる場所、というところからつけられたそうです。でもこの日は7月。冬になると訪れるタンチョウには会えないので、撮影を切り上げて昼食へ。 鶴居村は人口約2500

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30皿目 “隠れ家で味わう和風カレー” ビル食堂でら|元気の出るカツカレー

この日は北海道の銘酒「北の錦」を造っている小林酒造へ。明治初期に札幌で創業した後、夕張の活況に目をつけ本拠地を移転、それからは炭坑夫たちに向けてお酒をつくり、拡大していったという歴史ある酒蔵です。 敷地内にはレンガ造りや札幌軟石の蔵が点在し、国の登録有形文化財に指定された建物も多数現存しています。歴史と風情が感じられる素敵な場所でした。北海道観光の穴場スポットです。 小林酒造がある栗山町は、あのWBC優勝監督、栗山英樹さんが住んでいることでも話題になりましたね。 この日の

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29皿目 “港を望むテラスで「重ねカツ」” 喫茶ポルク|元気の出るカツカレー

真夏の北海道を縦横無尽に車で走り回る今回の取材。総走行距離は10日間でなんと2500キロほどでした。 印象的だった場所はいくつもありますが、中でも北西部の増毛はまた個人的に訪れたい街です。 海と山、北の大地ならではの豊かな自然を堪能できるのはもちろんですが、明治や大正時代の古い建物がたくさん残されているのが増毛の特徴です。商家、旅館、倉庫などなど。日本最北の造り酒屋もありました。 ランチはあらかじめ調べてあった喫茶店へ。増毛の町から、車で3〜4分ほど山側に走り、港を見下ろ

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ざっくりモンゴル! 草原の秘密

初の著書『まんぷくモンゴル! 公邸料理人、大草原で肉を食う』でモンゴルの知られざる食と暮らしを紹介し、生きることと食べることの意味について考えさせてくれた著者が、今度は食に留まらない様々な場面で、モンゴルでの気づき、日本との違いをユーモアたっぷりに綴ります。

ざっくりモンゴル! 草原の秘密|鈴木裕子 大きな名刺

意図したことではないけれど、モンゴルと日本で書いた本が大きな名刺になってくれている。わたしみたいに定職がないと、紙切れ一枚の小さな名刺を一つ作ったところで、わたしが何者で、何をしている人なのかは誰にも伝わらない。わたしがこういう生き方をしているのにはそれなりに理由があるけれど、そんなことはよそ様にはまったく関係ない。 しかし、本があるとどうだろう? すんなりとわたしの人となりや、専門性を受け入れていただける。以降モンゴルで借りている部屋をシークレットレストランと称して、さまざ

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ざっくりモンゴル! 草原の秘密|鈴木裕子 馬の血のホワイトソーセージ

世の中には不思議な食べ物がある。馬の血漿ソーセージはまさにそれだった。なんとも面白い食感だとは聞いていたが、これは何? 外側は普通に小腸。といっても馬のだから、食べ慣れた羊や山羊あるいは豚のそれとは違って硬い。切って出してくれなければ、噛み切るのに相当難儀したことだろう。 問題は中身だ。火の通った血漿は、硬くはないがプリプリというか、ひたすらつるっとした食感。その弾力は、硬めのオーラック(牛の初乳を蒸したもの)に似ていると言われればそんな気もするが、ほかの何かにもっと似てい

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ざっくりモンゴル! 草原の秘密|鈴木裕子 質問あります

海を越えて日本から「血のソーセージの呼称として正しいのはどちら?」という質問が飛んできた。「モンゴルの血のソーセージって、『ツサニザイダス』でも、『ツォトガスン・ゲデス』でも通じるの? 血のソーセージについて調べていたら二つの言葉が出てきたから迷う」というものだった。 自信がないながらも、親しいモンゴル人に訊いてとりあえず以下の内容を返した。 「ツサニ(血)ザイダス(ソーセージ)という言葉はモンゴル語にはない。一般的なザイダス(スーパーで売っているような、ビニールに入ったソ

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ざっくりモンゴル! 草原の秘密|鈴木裕子 しらすが怖いの

食へのディープな興味から、日本での滞在が長かったモンゴル人たちに「日本で苦手だった食べものはある?」とたずね歩いたことがある。 「最初は苦手だったけれどモンゴルに帰る頃には大好物になった食べ物」のナンバーワンは「お寿司」。しかし彼らも活け造りや踊り食いには目を丸くし、「生きている魚や海老をそのまま食べるのはどうしてもダメ」というから、「どうして?」とつい質問を重ねた。 そして聞いたのが「早く殺してあげて」「なぜ殺してから料理にしないの? 死んでないものは食べものに思えない」と

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全国最中図鑑

日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。

「全国最中図鑑」100 銭形平次最中 (東京都千代田区)

野村胡堂の小説『銭形平次捕物控』をテレビドラマ化した『銭形平次』は、フジテレビ系列で1966年5月4日から1984年4月4日まで放送され、ドラマ史上最長の全888話という記録を打ち立て、ギネスブックの世界記録にも認定された。視聴率は常時20%台を保ち、最高時35.5%という今では夢のような数字を記録している。 18年間、平次を演じたのは、当時時代劇映画の大スターだった大川橋蔵。歌舞伎から俳優に転身した橋蔵は、端正で甘いルックスと舞踊で培った美しい殺陣で視聴者を虜にした。その橋

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「全国最中図鑑」99 ごじょうぎぼし最中 (京都府京都市)

比叡山の僧侶・武蔵坊弁慶は、千本の太刀を奪うという誓いを立て、道ゆく人を襲っては太刀を奪い、その数は999本に達した。そしてあと一本というところで、五条大橋を横笛を吹きながら歩く牛若丸に出会う。弁慶は「これで千本!」と牛若丸に襲いかかったが、牛若丸はひらひらと欄干の上を飛び移り、弁慶はついに疲れ果てて降参する。この時から弁慶は牛若丸の家来になったーー日本人なら誰でもが知っている、義経と弁慶の出会いのエピソードである。 五条大橋の西詰には、可愛い牛若と弁慶の像があるが、実は当時

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「全国最中図鑑」98 祭最中 (大阪府岸和田市)

「岸和田だんじり祭」は1703(元禄16)年、岸和田藩主の岡部長泰が、京都伏見稲荷を城内三の丸に迎えて祀り、五穀豊穣を祈って行った稲荷祭が始まりだと伝えられる。はじめは岸和田地方だけの小さな祭だったが、昭和末期頃からさまざまなメディアで取り上げられるようになり、またたく間に全国的に知られるようになった。 通常、全国の祭では、山車や屋台などが角を曲がるときに「やりまわし」という方向転換をするのが見どころになっているが、岸和田のだんじりは、重さ4トン以上のだんじりを猛スピードで走

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「全国最中図鑑」97 美杉もなか (三重県津市)

津市美杉町は、平成18年に町村合併で町になるまで、美杉村という名の村だった。美杉村は、昭和30年に付近7ヶ村の合併によって生まれた村だ。 その美杉村の村章は、三本の緑の杉の木。村全体が杉木立におおわれた緑深い美しい村で、三浦しおんの小説「神去なあなあ日常」の舞台にもなった。 杉の木は常緑高木の針葉樹で、高さは普通15〜50メートル。大きいものは60メートルを超えるものもあり、日本自生の樹木の中では最も大きくなる種とされている。幹がまっすぐ空に向かって伸びてゆくのが特徴で、「ス

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橋に恋して♡ニッポンめぐり旅

「橋」を渡れば世界が変わる。 渡った先にどんな風景が待っているのか、なぜここに橋があるのか。 「橋」ほど想像力をかきたてるものはない。 ——世界90か国以上を旅した旅行作家・吉田友和氏による「橋」をめぐる旅エッセイ。渡りたくてウズウズするお気に入りの橋をめざせ!!

第30橋 白鳥大橋(北海道) |吉田友和「橋に恋して♡ニッポンめぐり旅」

主塔登頂クルーズが楽しめる 鉄の町、室蘭の美しき吊橋 実家が北海道というと、「いいなぁ」と羨ましがられることが多い。しかし、「北海道のどのあたりですか?」という質問に答えると、相手はあまりピンと来ていなさそう、というのがよくあるパターンだ。  北海道はでっかいどう、などというコピーがあるが、実際、北海道はどでかい。小さな田舎町の名前まで知っている人の方が珍しいだろう。  そんなわけで、実家がどこか聞かれた場合、正確な地名まではあえて言わず、近くにある比較的大き目の都市の名

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第29橋 伊勢大橋(三重県) |吉田友和「橋に恋して♡ニッポンめぐり旅」

架け替え進行中! 15連アーチの巨大な鉄橋 もうすぐなくなってしまうと聞いて、いまのうちに行くしかないと思った。見納めであり、渡り納めでもある。長良川と揖斐川を横断する伊勢大橋。戦前に作られた巨大なアーチ鉄橋は、架け替え工事が進んでいる。  伊勢大橋が位置するのは、桑名市の国道1号線だ。何年か前に、家族で名古屋市内にプチ移住していたことがあって、そのときはこのあたりにちょくちょく遊びに来たことを思い出す。近くにある「なばなの里」のイルミネーションが美しかった。  当時はも

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第28橋 浅野川大橋(石川県)|吉田友和「橋に恋して♡ニッポンめぐり旅」

大正時代の趣きを今に伝える 築100年以上の古橋 旅は図書館から始まった。金沢には兼六園やら21世紀美術館やら近江町市場やら有名な観光地はたくさんあるが、それらは全スルーして向かったのが石川県立図書館だった。  金沢駅前から路線バスに乗って約30分。市中心部からはそこそこ離れているいるものの、わざわざ行くだけの価値がある図書館なのだ。  この図書館、オープンしたのは2022年と、まだまだ新しい。なんといっても驚かされるのが、円形の閲覧空間だ。360度ぐるりと書架に囲まれ、

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第27橋 福井のかずら橋(福井県)|吉田友和「橋に恋して♡ニッポンめぐり旅」

祖谷のかずら橋へのリスペクト から生まれた橋 久しぶりのかずら橋である。徳島県にある有名な「祖谷のかずら橋」についてはこの連載でも以前に取り上げた。今回はところ変わって福井のかずら橋の話だ。  えっ、福井にもかずら橋があるんだ! と驚いただろうか。実は筆者もつい最近その存在を知ったばかりだ。  きっかけは、『千歳くんはラムネ瓶のなか』(通称チラムネ)という福井を舞台にした青春小説だった。近年読んだラノベの中でも1、2を争うほどお気に入りなのだが、最近いよいよアニメ化も決ま

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