日本文学の代表作を読む

源氏物語

日本文学の代表作を読む

 『源氏物語』については、世界文学として評価が定まっているようですが、『平家物語』と比較して読むとさらに面白いのではないかと思います。

 この二つの作品、何から何まで対照的です。まず『源氏物語』の作者は紫式部で、はっきりしています。一方の『平家物語』のほうは、誰が作者なのかわからない。作者が女性ということもあって『源氏』は繊細でロマンチック、それにたいして作者不詳の後者は男性的で血なまぐさく叙事詩的。

 『源氏物語』が平安京の内裏という、ごく狭い世界を舞台とした天皇を中心とする上流貴族たちの物語であるのにたいし、『平家物語』のほうは源平の争乱を題材とした軍記物語、泣いたり笑ったり怒ったり殺したり殺されたり、いつの時代も同じ人間の生きざまがスペクタクルに描かれています。

 また『平家物語』は能狂言や歌舞伎の題材になったり、浄瑠璃など語り物に影響を与えたり、日本の古典芸能とのかかわりでも重要な作品と言えます。とはいえ、この作品にかんしては、ぼく自身がまったくの不案内。みなさんと一緒に勉強しようと思っています。

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