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マガジン一覧

土着のイノベーション

社会の変容は、足もとの変容からしか生まれません。 そして、足もとの暮らしを変えていくには、 まちに、土地に、地域に根ざした「まなざし」こそが欠かせません。 地域に長く根を張り、世代を超えて持続的な変化をもたらす 「土着のイノベーション」ともいうべきムーブメント。 世界中で同時多発的に起こっているこの変化の「さざなみ」を、 あるときはその担い手に、またあるときは地域のエコシステムに、 さまざまな角度から光を当て、読み手の暮らしの変容へとつなげる。 そんな想いを実現すべく、英治出版が立ち上げた コンテンツレーベル「土着のイノベーション」についての記事をまとめました。

自律的な豊かさの話をしよう──『〈わたし〉からはじめる地方論』 重版に寄せて

はじめに 4月末、担当編集者から「重版決定です」というメッセージが届いた。2025年8月に英治出版から刊行した『〈わたし〉からはじめる地方論──縮小しても豊かな「自律対話型社会」へ向けて』のことだ。出版から1年を待たずに重版が決まったことの喜びを噛み締めながら、初版はどんな人たちの手元に届き、どんな思いや考えを想起させ、そして、どんな対話のきっかけになったのだろうかと思いを馳せている。  副題に示した「自律対話型社会」は、それぞれの土地の風土に根ざした豊かさについての語り

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地域と向き合うときの「主と従」を見誤らないために──「土着のイノベーション」レーベル第3弾『まちをつなぐABCD』刊行に寄せて

「まちづくり」という言葉で見えなくなってしまうものまちづくり、コミュニティ開発。 もっと主語の大きなもので言えば、地方創生や、地域活性化。 こうした言葉は、地域を訪ね、風土を体感し、お話を伺い、そのまちの歩みの「根っこ」にあるものをアーカイブしていくことを旨とするレーベル「土着のイノベーション」において、真っ先に向き合わなければならないものです。 そして同時に、最も気をつけなければならない言葉たちでもあります。 なぜなら、「まちづくり」というとき、暗黙のうちに「つく

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循環型社会への移行のために必要な「巡る時間感覚」のモデル化を試みる──土着のフィールドノート 京都・滋賀編vol.2

1)クロノス的な時間意識が私たちに及ぼした影響微生物中心の時間軸を取り入れ事業を営む月桂冠、2億年以上前に生まれた砥石とはるか昔から受け継がれてきた「研ぐ」という行為について伝える天然砥石館、419年前から組合として技を受け継いできた保津川遊船企業組合。人間ひとりが体験できる時間軸を超えたさまざまな現場を訪ねたフィールドワークを通して改めて思うのは、近代的な時間軸(時計やカレンダーで客観的に刻まれるクロノス)というものが、実はここ150年くらいの“新しい”ものだったというこ

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研ぐ、綯う、祈る。受け継がれてきた動作に身を投じることで体得できる「先人とともにいる」という感覚について──土着のフィールドノート 京都・滋賀編vol.1

1)「祈る」──循環の輪のデザインは、多元的な時間認識からはじまる11月19日。参加者が集合したのは、京都・伏見にある月桂冠大倉記念館。大蔵記念館は、いわずとしれた日本酒メーカー・月桂冠株式会社の、いわゆる“企業博物館”です。 古くからある蔵を改築したホールでレクチャーを受けたあと、最初に体験(オブザーブ)したのは、「お火焚き祭」。通常、部外者は入れない中庭に祀られた稲荷神に今年の酒造りの成功を祈願する祭礼を、特別に見学させていただいたのです。 そう聞いたとき、非日常の

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『「風の谷」という希望』をひらく

発売以降、これからの未来を考えるにあたっての必読書として注目を集めている『「風の谷」という希望』。本書は、疎空間を「存続可能かつ持続可能な形」で成立させる未来の可能性を提示した、はじまりの一冊です。 多くの人が関心を寄せるこの壮大な試みに対して、本書から対話と実践につながる動きが広がることを願い、今回の連載を企画しました。この本によってどのような対話が生まれ、どんな芽が育ち、どのような一歩につながろうとしているのか。参加者同士の対話から生まれているものをお伝えしていきます。

東京の真ん中で都市集中のオルタナティブを問う──太田直樹さんと語る「風の谷」という希望と展望

100年先の未来は誰が決めるのでしょうか?  少数の専門家や行政だけでしょうか、それとも……?  今、都市集中に換わる選択肢としての「* 疎空間」を舞台に、新しい未来を「よってたかって」つくろうとしている壮大な試みが進行中です。まちの設計、道のあり方、自然との関係性──すべてをゼロベースで問い直し、オープンソースの精神が息づく民主主義的なプロセスに則って、誰もが関われる空間づくりを目指している「風の谷」プロジェクト。 * 疎空間(そくうかん)…人口密度が低く自然豊かな地域

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富山の未来をつくる人が増えるには?──『「風の谷」という希望』読書会+ワークショップ in 富山

車窓に流れる立山連峰。うっすら雪をまとった雄大な姿に息をのみながら、私ははじめて富山の地を訪れました。きっかけは、ある一冊の本。『「風の谷」という希望』を起点にした、読書会+ワークショップのファシリテーションを担当することになったのです。その模様をイベントレポートとしてご紹介します。(田中三枝:英治出版プロデューサー) このままでは都市にしか住むことのできない未来がやってくる。私たちはそんな未来を残したいのだろうか? この問いに対して、「都市集中のオルタナティブをつくる」

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本を真ん中に、未来を語る場をひらく──仙台と東京で開催した『「風の谷」という希望』ABD読書会

このままでは都市にしか住むことのできない未来がやってくる。私たちはそんな未来を残したいのだろうか? この問いに対して、「都市集中のオルタナティブをつくる」というビジョンを掲げ、100名以上が7年半以上にわたって検討してきたプロジェクトの知見と成果を1冊にまとめた『「風の谷」という希望』(安宅和人著) 。 本書は、自然(森)、インフラ、エネルギー、ヘルスケア、教育、食と農という幅広い領域を検討し、さらに数百年単位で続く運動の方向性の第一歩を示した壮大な一冊です。 英治出版

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プロデューサー・岩佐文夫さんが語る『「風の谷」という希望』の醍醐味と制作秘話

200年先の未来を想像したときに、どのような暮らし方や社会環境が受け継がれていてほしいと思いますか? このようなビジョンを掲げ、どうすればこのビジョンにたどり着けるかを4つの課題と6つの領域にわたって100人以上のメンバーが8年近く議論を重ねてきたプロジェクト…それが、「風の谷」です。 そして、今なお進行しつつあるこの壮大なプロジェクトの知見が余すことなく書き記されているのが大著『「風の谷」という希望』です。 著者であり、「風の谷」の発起人でもある安宅和人さんが、「都市

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アダム・カヘンを旅する

世界50カ国以上で、企業の役員、政治家、軍人、ゲリラ、市民リーダーなど異なる意見を持つ人々と、数々の困難な問題に取り組んできた世界的ファシリテーター、アダム・カヘン氏。彼が30年以上の経験から導き出した、変容を生むために必要な実践をまとめた『対立を超える日々の実践』の発刊に併せて、彼の歩んできた道のりを過去作品とともに振り返ります。

自分自身をオープンにすることが、よりよい未来を生みだす──『それでも、対話をはじめよう』本文一部公開

手ごわい問題が平和的に解決されることはめったにない。 たいてい、まったく解決されずに「行き詰まる」か、あるいは力の行使で決着をつけるかのどちらかである。 もどかしく、おぞましい結果に終わるのは日常茶飯事だ。 家庭では、何度も何度も同じ口論がくり返され、ともすれば親が頭ごなしに叱りつける。 組織では、どこかで見たような危機がくり返され、ともすれば上司が新しい戦略を命ずる。 地域社会は物議を醸す問題をめぐって分裂し、ともすれば政治家が答えを押しつける。 国同士では、交渉で行き詰

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オープンに話し、聞くことの意義とは──『それでも、対話をはじめよう』訳者による解説一部公開

本書は、アダム・カヘンが執筆し2008年に日本で出版された最初の著作『手ごわい問題は、対話で解決する』(ヒューマンバリュー)の新訳版です。 アダム・カヘンは、世界でももっとも注目される対話ファシリテーターの一人です。彼は世界50カ国で、民族対立や和平後の国づくり、医療問題や食糧問題、気候変動などさまざまな課題に取り組み、その中には国内外から驚きをもって讃えられるような成果を導いたプロジェクトが数多く含まれます。企業内での経営幹部向けファシリテーションを経て、1993年に独立

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望ましい社会をともに創り出すには──『未来を変えるためにほんとうに必要なこと』監訳者まえがき公開

私たちが生きている今の社会は、いったいどこに向かって進んでいるのでしょうか。 私たちは日々の生活の中で、さまざまな違和感と矛盾を抱えて生きているように思います。 希薄になる職場やコミュニティにおける関係性、行き詰まる経済成長、進む環境破壊、終わらない争いと拡大する貧富の格差。 もしかしたら以前は遠い国のことのように思えたかもしれないこれらの課題は、私たちの日常生活の中で、気がつくととてもリアルに感じられるようになっています。 多くの人が、何か漠然とした違和感や危機感を、ど

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戦争と平和を超えて──『未来を変えるためにほんとうに必要なこと』本文一部公開

世の中のむずかしい問題を、どのように扱えばいいだろう。 よく使われる対照的な方法が二つある。 「戦争」か「平和」か──つまり、攻撃的に争うか、おとなしく服従して穏便に収集を図るかだ。 どちらの方法もうまくいかない。 前者は、銃や金や投票権を使って、他者が何を望んでいるかなどおかまいなしに、ほしいものを無理やり手に入れようとするが、必ず押さえつけられた側からの反動がある。 後者は、だれにも何も押しつけないが、状況は何も変わらない。 この2つの極端なやり方が、あらゆるところ

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学習する組織×セルフマネジメント

日常生活やチーム、組織で起きる課題は、どれも複雑に絡み合った「システム的」なものばかりです。システム思考を基軸とする『学習する組織』は、自己・組織を変革する方法が示され、英治出版のロングセラーとして多くの方々に支持されています。 しかし『学習する組織』の読者からこんな声が多く聞かれました。 「本の内容を実践しようと思っても、まず何をすれば良いかわからない」 「学習する組織を試してみたが、チームの中で浮いてしまい、うまく進められない」 本で知ったことを実践できない、という課題を持つ人は少なくありません。そこで私たちは、 ・読書と実践をつなげる ・この場に集った人たちの同僚や家族にもポジティブな変化をもたらす ・新しく学んだことをその場限りではなく、継続する これらをともに考え、行動する場とコミュニティ「学習する組織×セルフマネジメント」を企画しました。

職場の変化は、「二人」から始まる。──江戸切子職人の「学習する組織×セルフマネジメント」実践記

商品づくりと組織づくり 輿水さん: 「学習する組織×セルフマネジメント」に参加したきっかけは、英治出版さんにご協力いただいた対話の場でしたね。華硝のほぼ全メンバーを対象に、チームビルディングと商品開発のアイデア出しを組み合わせた「進化思考ワークショップ」を実施していただきました。 小坂さん: 会長と僕ら若手職人による「華組」という新しい商品ラインナップは、あのときのワークショップで発想し、試行錯誤しながら生まれた作品です。対話を通じて気づいたことが、創作にとても活きていると

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「学習する組織×セルフマネジメント」全6回・3か月の学びを凝縮してご紹介します。

「学習する組織×セルフマネジメント」とは、マネジメントの名著『学習する組織』(英治出版)と、国内外のリーダーに支持される「セルフマネジメント」を同時に深く学べる、これまでにない実践プログラムです。 経営者、起業家、新規事業マネジャー、組織開発コンサルタント、人事、学校教員、編集者など様々な方に参加いただき、このプログラムを2022年からともに育んできました。 本記事では、「学習する組織×セルフマネジメント」第4期(2024年夏開催)の参加者から2名の「200字体験談」をご

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学セってなんだ? 起業家、集団の励まし効果で早く寝る。

多忙極めてバーンアウト状態、何かを変えたい 稲墻さん:プログラムが終わってちょうど2か月ですね。お久しぶりです。 山田さん:あっという間ですね。ご無沙汰しています。 稲墻さん:ちょっとずつ学セでの学びや気づきを思い出していきましょうか。 山田さん:ああ…Day1とかDay2の頃は、心身ともにボロボロでした…。 稲墻さん:ジェット(注:山田さんの愛称)はとにかく自分でがんばる、率先して全力でやる、その反動でだんだんパフォーマンスを出せなくなる。そういう自分にちょっとイラ

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継続して学ぶと、どんないいことがある?(学習する組織×セルフマネジメント 参加者インタビュー)

2か月かけて学んだのに・・・体に残っていない(里見)2022年6月から8月に開催された学セ第1期に参加しました。自分の職場を学習する組織にしたいと思ったのが参加のきっかけです。 第1期の2か月間はとても充実していました。さまざまなツールや考え方を知り、ともに学ぶ仲間と出会えました。でもプログラムが終わって少し経って気づいたんです。「あれ、あんまり残っていない」と。 もちろん、ファシリテーターの福谷さんと稲墻さんが言われていたこと、参加者のみんなと一緒にワークしたり話したり

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職場で「儀式」を実践!

『「儀式」で職場が変わる』で紹介されている、職場での儀式の実践記事をまとめています。

仙台市・荒井児童館で実践! コミュニケーションを増やすちょっとした工夫 【儀式実践レポート②】

今回、NPO法人アスイクさんでは荒井児童館(仙台市)を舞台に、2つの儀式に挑戦してくださりました。 儀式15「パワーアップボタン」ボタンを探す冒険から始まる 儀式15「パワーアップボタン」は、職場でみんながよく通る場所にボタンやスイッチを模した張り紙、絵を貼るという儀式です。それを繰り返し触っているうちに、仕事でやる気を出したり自信をつけたりするための習慣となることを目指しています。ちょうど、スポーツ選手が試合前に行うルーチンのようなことです。 ★この儀式のよいところ★

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職場の儀式って、いったい何なんですか?──『「儀式」で職場が変わる』本文概要をイラスト付きで公開

2024年4月3日発売の『「儀式」で職場が変わる』(原題:Rituals for Work)は、個人、チーム、組織の働き方をデザインするちょっとヘンな50の儀式アイデアを紹介した書籍です。 本書は、スタンフォード大学dスクールでの「職場の儀式」の研究に基づいて執筆されたものです。昨今、ボトムアップで職場の文化を変革する一つのアプローチとして注目が集まっています。 トップダウンで示される社訓や企業スピリットは、明文化されているため多くの人に伝えることができますが、言葉だけで

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”社員が主役!”英治出版とカヤックが挙げた日本初(?)「組織の結婚式」の舞台裏

2月29日、英治出版は面白法人カヤックの子会社となり、面白法人グループに仲間入りしました。 グループ参画にあたり、英治出版とカヤックで「組織の結婚式」を行いました。 このアイデアは、当社が4月3日に刊行する『「儀式」で職場が変わる──働き方をデザインするちょっとヘンな50のアイデア』(クルシャット・オゼンチ、マーガレット・ヘイガン著、齋藤慎子訳)で紹介されているものです。 英治出版とカヤックで行った「組織の結婚式」は対話と協働、そして遊び心に満ちた両社らしいイベントでした

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あなたの会社でも「儀式」をやってみませんか?【『儀式で職場が変わる』プレゼント】

『「儀式」で職場が変わる』(2024年4月1日発売)の出版を記念して、「儀式」の実践企業・団体向けにプレゼントキャンペーンを実施します! この本について社訓や企業スピリットなどで明示されるもの以外にも、それぞれの組織には、目に見えない職場文化が存在しています。よりよい働き方をするための職場を「儀式」を使ってデザインしてみませんか?と提案するのがこの本です。 「儀式」というと伝統的でおごそかなものを想像するかもしれませんが、本書では日常的に行える手軽なアイデアや、イベントと

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連載:「好き」を言語化しよう

道徳の教科化が始まり、「忖度」が流行語となる時代。善悪の判断や他人への配慮が問われる一方で、飛び抜けた活躍をする人たちはみな、自分自身の「好き」を表明し、徹底的に追い求めている。社会を動かすのは、正しさ以上に「好き」を原動力にしている人たちではないだろうか。 この連載では、国際舞台で戦う日本企業の発信を長年支援し、4年間で延べ1万5,000人以上の子どもたちに「話す力」を育む出前授業を行ってきた著者が、自らの「好き」を言語化する力の可能性を、プレゼンやチームづくりなどの様々な場面における効用を示しながら探る。

まず、大人が学び、変化しよう。子どもの「話す力」とインクルーシブな未来のために(木村泰子さん、竹内明日香さん対談イベントレポート)

『すべての子どもに「話す力」を──1人ひとりの未来をひらく「イイタイコト」の見つけ方』は、子どもたちの「話す力」を育むことの大切さ、そのために必要な社会・学校・教室の変化、そして大人がなすべきことが綴られた本です。 本書の出版を記念し、著者の竹内明日香さんと、大阪市立大空小学校の初代校長・木村泰子さんによるオンライン対談イベントが行われました。 竹内さんは一般社団法人アルバ・エデュ代表理事として、「話す力」を育む授業を公教育の場に届ける活動を続けてこられました。授業を届け

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教育のラストワンマイル──なぜいま「話す力」は重要なのか(『すべての子どもに「話す力」を』第2章公開)

言い出しっぺのプレゼンで世の中は変えられる2011年3月11日。東日本大震災で発生した津波が迫るなか、当日登校していた小中学生が一人も命を落とさなかった岩手県釜石市。その奇跡を起こしたのはプレゼンの力でした。 そのプレゼンをしたのは、群馬大学名誉教授であり、工学者で防災研究家の片田敏孝氏です。彼は2004年に22万人もの犠牲者が出たスマトラ島沖地震の調査をするなかで、日本には避難勧告を出しても避難しない人たちが多数いることが心配になり、縁のあった釜石市で活動を始めました。

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どんな子でも、話せるようになる(『すべての子どもに「話す力」を』第1章公開)

意見を言えない子どもたち私は外国人投資家のプレゼンに同行する仕事をしながら、2014年から一般社団法人アルバ・エデュという、子どもの「話す力」を高める団体を運営しています。幼稚園から大学まで、各世代の教育現場で教員研修やモデル授業をおこなったり、教材を提供したり、オンラインを含む公募のワークショップを開催したりしています。2022年2月時点で、4万人以上の子どもたちに授業を届けてきました。 そのなかで、いろいろなタイプの「話せない」子たちに出会ってきました。 人前に出ると

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『すべての子どもに「話す力」を』はじめに公開

私は話せない子でした。 母が骨髄炎で入退院を繰り返していたので、幼稚園のあいだも祖母や親せきの家に預けられ、苦手な食べ物を苦手と言い出せず、「明日はどこに行くのだろうか?」と毎日おびえて過ごしていました。 父の仕事の関係で、幼稚園の最終年から小学3年生まで海外にいました。英語がしゃべれないのに現地校に入ったので、トイレに行くにもなんて言ったらよいかわからない。白人だけのクラスに有色人種は私ひとり。お弁当を見ては「臭い」と言われ、髪の毛が黒いことで何度もいじめられました。当

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Next Stage Organizations

ティール組織、ホラクラシー……いま新しい組織のあり方が注目を集めている。しかし、どれかひとつの「正解」があるわけではない。2人のフロントランナーが、業界や国境を越えて次世代型組織(Next Stage Organizations)を探究する旅に出る。

『ティール組織』の次本2(嘉村賢州:home’s vi代表理事)

株価の下落、従業員の意欲低下、元CEOのスキャンダル、創業者と取締役会の対立……まさに瀕死の状態から事業再生、そして大きな成長を遂げたアメリカ家電量販店大手のベスト・バイ。 同社のV字回復の原動力となったパーパスを目にしたとき、私は率直に「こんなに広くていいの?」と思いました。 「テクノロジーを通して、人々の暮らしを豊かにする」 この一文だけ読むと、ベスト・バイに限らず、他のさまざまな企業が掲げていてもおかしくないパーパスです。 しかし読み進めていくうちに私は確信しま

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【オンラインイベント】ティール組織探求シリーズ Vol.4〜 Purpose & Source 人と組織の「存在目的」をどのように探求するか?(2020/8/21開催)

次世代の組織論として大きな反響を呼んでいる『ティール組織』。たったひとつの「正解」があるわけではないこのモデルをさまざまな事例・実践から掘り下げるのが「『ティール組織』探究シリーズ」です。 今回のテーマは、ティール組織の3つの特徴のひとつである「存在目的」。 2019年には著者のフレデリック・ラルーさんが来日し、日本初のティール組織カンファレンス「Teal Journey Campus」でご自身の人生の旅路と存在目的の探求方法について語られました。 また、『ティール組織』

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医療界のティール組織は、現場の課題をどう乗り越えているか?(ティール組織探求シリーズVol.3レポート)

2020年3月14日にオンラインで開催した【『ティール組織』探求シリーズVol.3 ~「組織の現実」にどう向き合うか】。本イベントでは、『ティール組織』に事例として取り上げられた〈ビュートゾルフ〉と〈ハイリゲンフェルト〉の経営者がそれぞれの組織の実践を語り、本連載の著者である吉原史郎さんと嘉村賢州さんとともに、組織の現実との向き合い方を探求した。(執筆:やつづかえり、編集:下田理、写真:安村侑希子、バナー画像:by truthseeker08 from Pixabay) 「

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【記録動画全編と登壇資料を有料配信します】オランダ、ドイツ、日本のティール組織実践者が語った「組織づくりのリアル」

2020年3月14日にオンライン配信で開催した『ティール組織』探求シリーズVol.3 ~「組織の現実」にどう向き合うか 。ティール組織の事例として取り上げられた〈ビュートゾルフ〉のタイス・デ・ブロックさん、〈ハイリゲンフェルト〉のヨアヒム・ガルシュカさん、そして本連載の著者である吉原史郎さんと嘉村賢州さんが、それぞれの実践を共有し、組織づくりのリアルを探求しました。 今回、当日参加できなかった方のために、Zoomの記録動画全編と登壇資料を共有いたします。みなさまの探求に、ぜ

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なぜ「心理的安全性」が必要なのか

近年、ビジネスや組織論の文脈て注目されている「心理的安全性」。様々な誤解も生じているこのコンセプトの本質は何か、そして、これからの組織にとってなぜ必要なのかを考えます。

心理的安全性の基本をできるだけわかりやすく。マンガ「心理的安全性の一丁目一番地」を公開します。

©︎ 桜山トン吉/コルク ©︎ ワタベヒツジ/コルク 

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『心理的安全性のつくりかた』の著者が語る『恐れのない組織』の魅力

「心の持ちよう」だけでなく、「働く環境」が大事なんだ――まず、心理的安全性に関心を持ったきっかけについて教えてください。 石井:もともと、一人ひとりが情熱や才能を輝かせるにはどうすればよいか、ということに興味がありました。この問いに対して、認知行動療法などをベースにまとめたのが前著『悩みにふりまわされてしんどいあなたへ』です。 精神科医の友人と一緒に書いたこの本にも収録した、計算ドリルのように自分一人で問いに回答していくワークを通じて、その場でメンタルによい変化を起こすこ

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『恐れのない組織』の「解説」を公開します。

51,598 これは、エイミー・エドモンドソン教授の論文と書籍が引用された総回数である。また彼女が、1999年に米国経営学界で最も権威ある雑誌Administrative Science Quarterlyで、心理的安全性を初めて提唱した論文[1]の引用回数は8810回にものぼる[2]。 論文の価値は引用数で決まるとも言われる。引用数は、学術界の注目度や発見の貢献度を意味するからだ。すごい学者と太鼓判を押すための明確な数字があるわけではないが、この数字を得られる経営学者は

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〈普通の仕事〉にこそ、心理的安全性:篠田真貴子(エール株式会社取締役)

──ここ数週間、本のタイトルを悩んでいたんです。「心理的安全性」という言葉を使うか、それとも原題の「The Fearless Organization」を踏襲するか。数日前にようやく『恐れのない組織』に決まりました。 篠田:noteにも書きましたが、心理的安全性はかなり誤解されていると私は感じています。うっかり心理的安全性と言ってしまうと、「あんなものは」と否定的に思っている方に届かない。心理的安全性を肯定的に思っている方も「私が思っていたのと違う」と多分がっかりする。

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『エネルギーをめぐる旅』本文一部公開

火の利用から気候変動対策まで。エネルギーと人類の歴史をわかりやすく解説し、現代に生きる私たち皆にかかわる「エネルギー問題」の本質と未来への道筋を描いた『エネルギーをめぐる旅──文明の歴史と私たちの未来』(古舘恒介著)。出版以来大きな反響を呼んでいる本書の一部を公開します。第1部「エネルギーの視点から見た人類史」の第1〜3章、および第4部「旅の目的地」の第1章、計80ページ分を5回にわたって連載。読みごたえのある「旅」を、ぜひお楽しみください。

文明の危機に、私たちは何をするのか──『エネルギーをめぐる旅』本文一部公開(5)

  すべてうまくいくと信じているわけではないので、   私は楽観主義者ではない。   かと言って、すべてがうまくいかないと思うわけでもないので   悲観主義者でもない。   ただ私は希望を持っている。希望のないところに進歩はない。   希望は人生そのものと同じくらい重要である。   ──ヴァーツラフ・ハヴェル(チェコ共和国初代大統領) エネルギー問題における最重要課題人類によるエネルギー利用がもたらす様々な問題のなかで、今、最も強い問題意識を持って取り組まなければならないも

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ヒトの脳の飽くなき欲望──『エネルギーをめぐる旅』本文一部公開(4)

19世紀まで続いた軍事と森林の密接な関係それにしてもなぜ古代の文明社会は、自らの文明を滅ぼすほどの勢いで森林資源を消費したのでしょうか。それには国家権力を支える軍事力の強化に大量の木材が必要不可欠だったことが、少なからず影響していると考えられます。要するに森林資源の多寡が軍事力に直結していたのです。 森林資源と軍事力が深く結びつく、その接点は大きく二つあります。 第一の接点は、金属製武器の出現がもたらしました。金属を加工して作られた武器は鋭利で硬く、それまでの石や木を尖ら

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文明を支え、文明に壊されたもの──『エネルギーをめぐる旅』本文一部公開(3)

レバノン杉の森ある初夏の週末。レバノンの首都ベイルートを早朝に出発し、北へと向かう大きめのワゴン車に私は揺られていました。 車窓の左手には地中海が広がっています。碧く光る海にはエメラルドグリーンに輝く帯が現れては消え、眺めていて飽きることがありません。一方の右手には、石灰岩の白い岩肌にオリーブや松の木がへばりつくように群生する崖線が続きます。土地は痩せぎみで、率直に言って単調な景色だといっていいでしょう。 目は自然と左手の美しい海に向かいがちになりますが、この旅の目的は山

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農耕がもたらした光と闇──『エネルギーをめぐる旅』本文一部公開(2)

エレヴァン・アルメニアにてアラブ首長国連邦にある大都市ドバイ。その郊外にあるシャルジャ国際空港を夜明け前に離陸したエア・アラビアG9247便は、典型的な褶曲山脈であるザグロス山脈の連なりを道標にして、アルメニアの首都エレヴァンへ向け、イラン領空を北上していきます。2時間半ほどのフライトののちエレヴァン国際空港への着陸態勢に入った機体の窓から見えてきたのは、残雪を被った標高5137メートルの霊峰アララト山と周囲に広がる緑の大地でした。 現在、人口110万を誇るエレヴァンは現存

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村瀬俊朗 連載「チームで新しい発想は生まれるか」

新しいものを生みだすことを誰もが求められる時代。個人ではなくチームでクリエイティビティを発揮するには何が必要なのか? 凡庸なチームと創造的なチームはどう違うのか? 多様な意見やアイデアを価値に変えるための原則はなにか? チームワークのメカニズムを日米で10年以上にわたり研究してきた著者が、チームの創造性に迫る。

チームが一体となって動くための「共有認知モデル」(村瀬俊朗:早稲田大学准教授)

チームが一体となって動くとは、どういうことだろう。 私は普段スポーツをほとんど観戦しないが、たまたまサッカー日本代表の記事を目にし、「チームが一体に動くこと」がいかに結果に直結するかを再認識させられた。 「やっぱりサッカーを知らなすぎるというか。僕らが。」(1)。これは、東京五輪男子サッカー3位決定戦のメキシコ戦で敗れた際の田中碧選手の言葉だ。なぜこのようなことを口にしたのか。田中選手によると、1対1の局面において日本の選手が劣っていたわけではないが、2対2、3対3となるに

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なぜある人は失敗に押しつぶされ、別の誰かは耐え抜けるのだろう。(村瀬俊朗:早稲田大学准教授)

遠藤章博士をご存じだろうか。コレステロール値を低下させるコレステロール合成阻害剤の1つ「コンパクチン」を発見した科学者である。 コンパクチンは、三大死因の2つである「冠動脈疾患」と「脳血管疾患」の予防と治療に有効な合成物質と言われ、この疾患に苦しむ患者は国内で1450万人にのぼる[1]。遠藤は当時、三共株式会社(現第一三共株式会社)に勤め、現在はバイオファーム研究所の所長だ。 コンパクチンの発見は容易ではなかった。1971年、遠藤は仲間と共にコレステロール値を低下させる物

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仕事のつながり、心のつながり(村瀬俊朗:早稲田大学准教授)

五月のある夜、ネット論客たちの議論を聞きながら食器を洗っていると、気になる発言が耳に飛び込んできた。 「リモートワークが進むと、仕事の達成度の見える化が顕著になる。今までの社内の無駄話や面倒な人間関係が少なくなり、作業に集中でき、仕事が捗る」 「リモートを活用して効率性を上げられる奴だけが生き残る」 ──なぜか彼らの発言が頭から離れなかった。 私は10年以上前からリモートで仕事をしている。職場には通勤するが(今は在宅ワークだが)、仕事仲間は世界中に散らばっていて、リモ

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コア・エッジ理論で、アイデアに「正当性」を与える(村瀬俊朗:早稲田大学准教授)

巨大製薬会社ファイザーに勤めるジョージ・コヘンは、ある日こんな妄想を抱いた。 「社内の優秀な人材が、重要な業務により多くの時間を費やすことはできないだろうか?」 そしてコヘンは2005年、米国の内外に簡単な作業を発注できる社内向けサービス「pfizerWorks」を開発する[1]。コヘンの同僚に試作品を試してもらうと、その多くが気に入り継続を希望した。 しかしpfizerWorksはサイドプロジェクトとして始動したため、費やせる予算と時間に限りがあった。コヘンは社内でよ

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