同じ文章でも、媒体が変わると別物に見える
noteとSubstackのあいだで
noteで書いている方、Substackでは何を書きますか。
私は12月からSubstackに登録していたのですが、ずっと読み専でした。でもこのところ、日本人の書き手がぐっと増えてきたタイミングで、自分でも書いてみようと思ったのです。
何を書こうか迷う前に、まずは肩慣らしのつもりで、noteで書いた記事をそのままSubstackにも載せてみようと思いました。とりあえずコピペでいいでしょう。
そう思っていたのです。
──でもなんだか、別物に見える。
同じ文章のはずなのに、間延びしている。空白がやたらと広い。リズムよく読ませたかったところが、ぽつ、ぽつ、と途切れて見える。
ああ、これはちょっと違うな、と思いました。
なぜ、同じ文章なのに違って見えるのか
理由は、Substackのエディタの設計にあります。Substackは、段落と段落のあいだに自動で余白(マージン)が入る仕様になっています。Enterを1回押すだけで、すでに「呼吸」が入っている。
一方、noteは違います。noteで美しく見せるためには、こちらで意図的に空白行を入れて、視覚的なリズムを作る必要があります。短い文をぽんぽんと改行で並べ、空白行で呼吸を作る。これが、noteで読まれる文章の作法です。
ところが、その「noteの作法」のままSubstackに貼り付けると、何が起こるか。
意図的に入れた空白行に、Substackが自動で入れる余白が重なってしまう。結果、段落間隔が二重になって、文章がふわふわと間延びして見えるのです。
簡単な対処は、空白行を削るだけ
幸い、対処自体はシンプルです。
転載するときに、空白行をすべて削ってしまえばいい。Enter1回ごとに段落マージンが効くSubstackでは、空白行を入れなくても、ちゃんと読みやすい間が生まれます。
それだけで、印象はだいぶ変わります。
もしPCで編集しているなら、もうひとつ知っておくと便利な小技があります。Shift+Enterで改行すると、段落マージンが入らない「行内改行」になるのです。詰めて見せたい数行や、リズムを意識したい箇所では、この行内改行が役に立ちます。
ただし、これはあくまで「最低限の調整」です。本当に効かせようと思うと、文の長さや語尾、列挙の見せ方まで、Substack用に組み直したくなる。私自身、いまそのチューニングをしている最中でもあります。
※上記は「記事」の話で、「ノート」(TLに流れるつぶやき)には行内改行がありません。
──ここからが、本当に考えたかったこと
ここまでは、見た目の話です。
でも、書きながら、もう一段深い問いが浮かんできました。
そもそも、同じ文章を別の媒体に転載することって、どうなんだろう、と。
媒体によって最適な見せ方が違うのなら、文章そのものも媒体ごとに変えたほうがいいのかもしれない。あるいは、媒体ごとに「載せるもの」自体を変えたほうがいいのかもしれない。
媒体には、それぞれの「役割」があるのかもしれない
ここから先は、まだ私の中で確かめている途中の仮説です。
noteやSNSは、広く認知を取りに行く場所。タイムラインを流れる中で目を引き、初めての人に出会う場所です。だから短文で、リズムよく、視認のスピードに合わせて見せる必要がある。
一方、Substackは、メールで届きます。あるいは、わざわざブラウザでサイトを開いて読みに来てくれる場所。すでに「あなたの文章を読みたい」と思ってくれている人が、腰を据えて読む場所なのです。
そう考えると、Substackは「信頼を積み重ねる場所」なのかもしれない、と思うようになりました。
すれ違いざまに振り向いてもらう場所と、ゆっくり腰を下ろして話を聞いてもらう場所。求められているものが違うのなら、見せ方も、載せるものも、変わって当然なのかもしれません。
全部を分けるのは、現実的じゃない。けれど
とはいえ、書き手の体力には限りがあります。
媒体ごとに完全にコンテンツを分けて、それぞれに最適化するのは、現実的にはなかなか難しい。私自身、毎回そんなことはできていません。
それでも、せめて。
「ここはタイムラインを流れる場所だな」
「ここは腰を据えて読まれる場所だな」
と、媒体の役割を意識する。それだけで、転載するときの一手間や、書くときの気持ちの置き方が、少し変わるような気がしています。
同じ文章でも、媒体が変わると別物に見える。
それは単なる表示の違いではなくて、媒体ごとに違う「読まれ方」をされている、ということなのかもしれません。
あなたにとって、noteは、Substackは、どんな場所ですか。
よかったらコメントや返信で、教えてくださいね。



noteを約2年ぶりに更新し、これからどうやってSubstackと使い分けようか……と頭を悩ませていたところだったのでとても参考になりました。効率も良いですが「自分はこの場所で何がしたいのか?」をしっかり思考しておくことが大切ですね。ありがとうございました🤲
noteから来たのですが、単なるコピペは違うなと思ってます。一番雰囲気が変わるなと感じたのはやはり改行。ガラっと見栄えと印象が意図せず別物の記事にしてしまいます。
それからおっしゃる通り『媒体ごとに違う「読まれ方」をされている』まったく同意です。だんだんSubstackの雰囲気が好きになってきました。媒体って人を変えてしまうんだって驚いてます。