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Yuya Hosokawa
@yuyan_mtg
MTG情報サイト「イゼ速。」管理人/かおるん幼稚園/Patreon: patreon.com/cw/yuyanmtgお仕事のご依頼はDMで。
Born February 9
Joined December 2010
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    noteのメンバーシップを始めました! 初月無料となっています! この後メンバーシップに関する記事を書く予定なので、どんな内容になるのか詳しく知りたい方は、そちらをお待ちください。 メンバーシップ向けの記事は早速明日から公開していきます!
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    スマブラの話で必ず思い出すのが、小学生の時に不登校だったT君。小2から不登校になって一度も学校に来ず、俺は顔すら見たことなかったのだけど、小4の時に「プリントを渡しに行ってくれ」って先生から頼まれて、たまたま俺が行ったら、お母さんが出てきて、その時スマブラの音が聞こえた。
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    俺があの時T君と仲良くなれたのは間違いなくスマブラのおかげだ。 口下手でも無口でも関係ない。「ゲームが強い」という事実は、すべてを吹き飛ばせる。 ゲームが勉強に役立つか、オリンピック種目に値するかはわからない。 だがゲームには、無限の魅力がある。俺はT君との出会いでそれを知った。
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    「お、スマブラだー」って呟いたらお母さんが「あ。知ってるの?遊んでく?」と聞かれて、俺が快諾すると、お母さんが嬉しそうにT君に話しに行く。10分ぐらいして家に上がる許可が出て、靴を脱いで中へ。初対面のT君にコントローラーを渡されて、ろくに会話もしないままゲームスタート。
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    「あ!プリン師匠!」 「師匠!」 俺たちがそう言うと、師匠は少し笑った。 T君が学校に来たことで、他のクラスのスマブラ勢の家にもT君を連れていけるようにもなった。 だが、結局T君よりスマブラが強い人は、一人も学年にいなかった。 T君は卒業する頃には、学年で有名人だった。
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    「アイテムなし、ストック3で良い?」奇しくもT君が提案したルールは、いつも俺が友達と遊んでるものと同じだった。 そしてキャラ選択。 俺が選んだのはカービィ。色ももちろん青に変更した。大してT君は… プリン!? 当時、罰ゲームでなければ誰も使っていなかったキャラだった。
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    「なんでそんな上手いの!?」「あれどうやってやんの?吹っ飛ばすやつ」 みんなそれぞれ、聞きたいことが山ほどあったのだ。 結局、ご飯の後にも1時間ほどゲームをやって、家に着いたのは21時だった。親父にしこたま怒られた。 翌日から、T君はプリン師匠と呼ばれるようになった。
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    「場所は?」「ハイラルで」俺のお気に入りのステージ。 そして始まる俺とT君の戦い。 結果はT君の圧勝。一度も機を減らすことすらできず、それどころか58%ぐらいしかダメージを蓄積できずに、俺は敗北した。 こんなにボコボコにされたのは初めてだった。 「もう1回!」 俺がそう言うと、T君は頷いた。
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    次の日、学校でT君の家でスマブラをしたことをクラスで話しまくった。「3時間で一回も吹っ飛ばせなかった。しかも使用キャラはプリン」その言葉にクラスの友達は興味津々だった。 早速その日の放課後、6人でT君の家に行った。 お母さんは少し驚いていたが、6人を迎え入れてくれた。
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    結局、3時間は遊んでいた。一度も勝てなかったどころか、一機すら削ることができなかった。 19時前になり、お母さんがT君を食事に呼ぶ。 「食べてく?」と聞かれたが、断った。今日は家でちらし寿司だから、給食もほどほどにしろと親父に言われていたのだ。 だが、こう言った。 「また来ます」
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    その日の朝、いつものように俺は「プリン師匠の家、今日誰が行く?」なんて話をしていた。 朝礼の時に、先生が言った。 「今日から、T君が登校を再開します」 そう言うと、T君が扉を開け、教室に入ってきた。 家で見るT君より少し小さく見えた。だが、それは紛れもなくT君、いやプリン師匠だった。
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    俺以外の一人ずつがT君に挑戦する。まずは藤原君。使用キャラはネス。結果はもちろん、T君の圧勝だった。 「もう1回やらせて!」藤原君が言う。だが2回目の結果も、0-3。 ここで全員に火がついた。「俺家からコントローラー持ってくる」吉田君がそう言って、家から出た。
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    ついに、T君から一機奪うことに成功したのだ。誰が奪ったかは正直覚えていない。その瞬間、俺はゲーム画面よりも、脳裏に焼き付いた映像があったからだ。 T君が、その時初めて悔しそうな表情をした。それが嬉しかったのだ。 結局、T君の家には毎日通っていた。ある日が来るまで。
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    この日も、ゲームの終わりはT君のお母さんの一言。「そろそろご飯よ。みんなも食べてく?」だった。全員が頷いた。 良いカレーの匂いに誘われたからではない。みんな、T君に興味があったのだ。 「こんなたくさんでご飯食べないから、狭くてごめんね」と言われたが、気にならなかった。それよりも。