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Mitsuyoshi Numano
@MitsuNumano
ロシア東欧文学、文芸批評。構想中の仕事はレム評伝、ロシア訳詩集。Занмаюсь русской и польской литературой. Искатель мировой литературы и поклонник лучшей половины человечествa.
日本 東京
Joined May 2015
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    センター試験の国語冊子を開くと、現代文は「翻訳」をめぐるエッセイ。「僕は…いい加減な人間なので」と始まるふざけた文章で、なんだか要領を得ないところがあるが、わりと面白く、私の考えにとても近い。誰だい、こんな文章を書いたのは? と不思議に思って、著者名を見ると、なんと自分だった。
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    近年やたらに使われるようになった表現で、感動をもらう、与える、などいうのがある。じつに嫌な表現だと思う。いつから感動はデパートで買えるお中元のように、手軽にあげたりもらったりするものになったのだろうか。感動は自分の心の底から湧きあがってくるものじゃないか。
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    トランプの言動は驚くほど一貫している。原則は単純だ。 1.正義や倫理はどうでもよく、大事なのは自分の利益だけ。 2.弱い者、小さな国は無視する。 3.敵の言論はすべてフェイクと決めつけるが、自分は平気でウソをつきまくる。
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    伊藤詩織さん勝訴の判決を下し、素晴らしい判決文を書いた東京地裁の裁判官が今後どうなるか、みな忘れないで注目し続けよう。皆が気づかないうちに、不当に左遷される恐れがあると思う。
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    コロナ禍の最中、いつ普通に戻れるのかばかり議論されているが、むしろ普通には戻れないと考えるべきではないか。ライフスタイルを根本的に変え、喧騒を避けて静かに自然に向き合い、金を稼ぎ経済が発展するのがいいことだという考え方をやめるいい機会ではないか?
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    祝! 2024年度ノーベル文学賞は、ハン・ガン(한강)さんに。1970年生まれの若さ。韓国で初めて、アジアの女性として初めて。ハルキが受賞しなかったことを残念がる前に、韓国文学を精力的に訳してきた斎藤真理子さんを始めとする翻訳家たち、そして日本の愛読者たちへのgood newsと受け止めよう。
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    私は蓮舫氏のファンでもないし、彼女が政治家として完璧だとも思わないが、冷静に考えてみれば、都知事選でただ一人まともな候補だったのは、蓮舫氏だった。彼女がいなかったら、都知事選はできの悪いお笑い劇場になってしまうところだった。
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    確かに。これって僕が昔書いたものじゃん。そのときはだれもかっこいいなんて、言ってくれなかったなあ。
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    大学の最終講義が中止になったので、かわりにYouTube無料生放送することになりました。どなたでも無料でご覧になれます。2020年3月28日(土) 沼野充義(東京大学教授)最終講義「チェーホフとサハリンの美しいニヴフ人――村上春樹、大江健三郎からサンギまで」 | ALL REVIEWS
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    ロシア語では「世界」も「平和」も同じ「ミール」мирである。革命前は綴りで区別したが、これは人工的な区別で、発音は完全に同じ、語源も一つだ。古代のスラヴ人にとって、「世界」とは「戦争のない状態」のことだった。なんという素晴らしい世界観だろう。現代のロシアは恐ろしく退化してしまった。
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    戦時中日本では英語は敵性語として禁止された。アメリカは敵を理解するために日本語を重視した。逆説的だが、キーン、サイデンスティッカーなどの最高の日本文学者はそこから生まれた。彼らは軍の語学将校を務めたが、決して軍国主義者にはならなかった。語学に対する態度から既に日本は負けていた。
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    グルジアという国名は最近、政府の方針でジョージアに変更された。ある所で私が「グルジア」と書いたら、編集者に「より正しい国名を使うように」と直された。しかしグルジアはロシア語、ジョージアは英語に基づく表記。どちらがより正しいというものではない。一番正しいのは自称のサカルトヴェロだ。
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    大学で教師たちがいかに努力して、コロナ禍の中、学生の学ぶ機会を可能な限り守っているか、ご存じですか? 一度でも大学の授業の現場を見てからものを言ってください。授業料の一部返還要求ならば私も理解できますが、「学生の学ぶ機会を奪っている」というのはひどい暴言で、教師に対する侮辱です。
    日本国内でも、幼稚園・保育園から高校まで開かれ、リモートワークを取り入れながら職場も動いているのに、多くの大学はキャンパスから学生を締め出している。リスクを回避する大学の姿勢が、学生の学ぶ機会を奪っている。日本の学生も声を上げていいと思う。
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    句読点の一つや二つ、どうでもいいとも思うのだが、編集者が勝手に私の原稿に手を入れて、句読点を一つ入れたり取ったりしたら、不思議とすぐに気づく。そして腹が立つ。文章を書くというのはそういうことだ。息をするようなもの。息づかいは人それそれ違う。