新規事業開発のブログ

生成AIなどを使った新規事業開発を、職場でも個人でもやっています。これまでは新規プロダクト、エンタープライズ向け事業立ち上げなどをやってきました

人とAIが協力する仕事は、AI時代にも価値が残る

AIの発展によって多くの仕事が自動化されると言われています。実際、この数年でその流れはかなり現実のものになってきました。 SaaSによって定型業務はソフトウェアに置き換えられ、LLMの登場によって知識労働も自動化可能になりつつあります。さらに最近はA…

添削AIアプリ「ST論文マスター」をリリースしました - ITストラテジスト試験論文対策の新しいアプローチ -

ITストラテジスト試験対策用の論文添削AIアプリ「ST論文マスター」をリリースしました。一言で言うと、3000-4000文字必要な午後2試験の論述をAIがいつでも添削してくれ、改善点を教えてくれるアプリです。 ST論文マスター~ITストラテジスト試験午後2論文対策…

プロダクトは2度作ると良くなる

マリオやゼルダの生みの親の宮本茂さんの発言に「ゲームは2度作ると良くなる」というものがあるそうです。一度作ると、「もっとこうすればよかった」という点が見えやすく、2度目を作ると改善しやすいということです。「ゼルダの伝説 風のタクト」のリメイク…

2025年に読んで良かった本・コンテンツ

2025年に読んで良かった本・見て良かったコンテンツを紹介します。 ゲームクリエイター 宮本茂 世界を変えたゲームづくりの思想とアイデア ゲームクリエイター 宮本茂 世界を変えたゲームづくりの思想とアイデア作者:ジェニファー・デウィンターDU BOOKSAmaz…

試してわかったLLM(OpenAI API)をアプリ組み込みするコツ6つ

iOSアプリにLLMを組み込んで、個人開発としてリリースしました。 note.com 実際に組み込んでみると学びが多かったので実際に経験したコツを共有してみます。なお今回はOpenAIのAPIを前提としています。Azure Open AI Serviceでもほぼ同じだと思われます。 コ…

Claude Code Actions駆動開発

ここ3ヶ月ほど、GitHub の日々の開発フローに Claude Code Actions を組み込み、試行錯誤を重ねてきました。結果から先に言うと、月間のContribution(PR 作成+レビュー完了の合計)はほぼ 倍増。大げさな魔法ではなく、Issue の切り方と AI への仕事の渡し…

ペルソナ・コーディング、あるいは人らしく振る舞うAIについて

最近、ChatGPTを友達として扱う人たちが増えてきました。生成AIが日常に溶け込みはじめたいま、ChatGPTを「友達」や「恋人」のように扱うユーザーが世界的に増えています。 www.youtube.com こうした擬似的な対人関係の広がりは、AI が人間らしい振る舞いを…

エージェント・シフト─OpenAI Assistantで“自律型ビジネス”が切り拓けるか

生成AIの第一幕は、「対話」を通じて業務を補助するチャットボットの普及で幕を開きました。そして、次にAIが求められているのは“受け答え”に続いて“行動”です。顧客は即時解決を期待し、従業員はより作業からの解放を望んでいます。 こうした圧力に応えるか…

エンタープライズ企業へのPMFの作り方

エンタープライズ市場でPMF(プロダクト・マーケット・フィット)を達成することは、SaaS企業にとって大きな挑戦です。 特に「一定の顧客がいるが、なかなか利用が広がらない」「契約は取れるが、継続利用されない」といった課題を抱えるフェーズでは、顧客…

SaaS営業の4象限──どのようにして自社の商材で活躍する営業を育てるか

SaaSの営業では、商材ごとに最適な戦略を選択することが重要です。特に、「バリュープロポジション」と「営業の役割」の組み合わせを適切に設計しなければ、いくら優れた営業チームがいても成果は上がりにくくなります。 「SaaS営業」に対して採用やオンボー…

インダストリーカットをやめた意思決定

2023年に、エンタープライズ部の営業組織はインダストリーカットにしたという話を書きました。エンタープライズ営業の効率化を目指し、当初「インダストリーカット」という形態を導入しました。業界ごとに営業担当者を固定することで、特定業界に特化した知…

グローバルSaaSのCMOから教わったプロダクトへの向き合いの重要性

昨年、グローバルSaaSのCMOの話を聞く機会がありました。時価総額は3兆円を超えるSaaS企業です。この時、マーケティングの前提としてプロダクトへの向き合いを重視していたことが非常に興味深く感じました。当時の議事メモから有用と思った内容をこのブログ…

SMB向けから始まったSaaSで数千人規模での価値提供をした舞台裏

LayerXの現在の仕事では、エンタープライズ部として従業員1000人以上の企業様に対してSaaS+法人カード「バクラク」の提供を進めています。 直近、手がけてきた案件で、数千人規模での導入プレスリリースを進めてきました。 総合設備企業の株式会社トーエネ…

B2BやSaaS営業で忘れられがちな共感の視点

ソフトウェア・サービス(SaaS)や企業間(B2B)営業は、直接消費者に営業する場合とは異なり、意思決定に関与する人が増え、取引の過程がより長く複雑になりがちです。しかし、B2BやSaaSの営業とB2Cの営業には共通点があります。それは、常に人とのつながり…

LayerXでエンジニアとして入社してからビジネス側の部門執行役員になるまでに行ったこと

LayerX バクラク事業部 エンタープライズ担当の執行役員になりました。LayerX社には2020年6月に入社したので、4年弱ほど勤務していました。内部からの役員登用は久しぶりでしたが今回3名同時に内部登用が行われました。 LayerX、バクラク事業における役員人…

無用な論点を作らない

YOUTRUST社長の岩崎さんが無用な論点の話を上げていました。とても良かったので引用して記事を書かせていただきます。 「無用な論点を作らない」というのを日頃意識しています。 コンサルの方はクライアント先に行く際、タクシーはオフィスの少し手前につけ…

事業開発におけるBSとPLの考え方

事業開発は、企業が長期的な成功を収めるために必要です。事業開発においては、PL(損益計算書)型とBS(貸借対照表)型の二つの異なる考え方があると考えています。PL型は売上や利益の追求に焦点を当て、BS型は将来のPLを見越して資産を積み上げることに重…

不確実性を乗り切るための意思決定と情報理論-事業開発の観点から-

プロダクトマネージャーからエンタープライズ部長へとキャリアチェンジしましたが、その時に「意思決定してきた経験が役に立った」と書きました。 意思決定について、考えた時、情報理論や統計学、そして流行りの機械学習の考え方が役に立っています。今日は…

SaaSのエンタープライズ組織を立ち上げた時の組織構成

9月にプロダクトマネージャーをやめ、エンタープライズ部の部長になってから3ヶ月が経ちました。エンタープライズ部は従業員1000人以上の企業向けにサービス提供する部として発足しました。戦略、業務、組織を整備してきましたが、本日は組織について記して…

プロダクトマネージャーをやめる

9月から異動でバクラクのプロダクトマネージャーの職種をおりることとなりました。異動先は大企業向けビジネスを推進するエンタープライズ部を立ち上げてそこの部長になります。エンタープライズ向けの機能開発マネジメントはしていたものの、ビジネス全般の…

1年以上インボイス制度対応をして、業務とシステムを踏まえて法整備がされるべきだと思った

受取請求書処理SaaSのプロダクトマネージャーとして、この1年以上プロダクトのインボイス制度対応を行ってきました。 請求書の受け取り、仕訳処理、支払処理などを行うB2BSaaSだったのですが、インボイス制度自体が非常に複雑で対応方法に非常に頭を悩まされ…

Problem Discovery(課題の発見)とSolution Discovery(解決策の発見)を意識するとプロダクトの要望整理はうまくいきやすい

課題と解決策の概念の話は昔からよく論じられてきていて、「空・雨・傘」などのフレームワークなどでも問われてきています。プロダクトマネジメントの世界でも例外ではなくこれらの概念は登場します。この2つの概念と実務で混在しがちな状況について今回は述…

ChatGPT活用とメタゲーム戦略で3ヶ月でITストラテジストに合格した学習記録

今年の4月にITストラテジストという試験を受けて合格しました。合格率15%のそこそこ難関試験という区分でしたが学習戦略がよかったのだと思います。今後受ける人や資格受験者のために体験記を記しておきます。 受験のきっかけと試験の選定 学習戦略 学習に用…

ChatGPTを家庭教師にして論述模試で上位を取るまで

昨日、ITストラテジストという試験を受けて、ChatGPTを用いて勉強していました。 受けたITストラテジストという試験 ChatGPTに解答を添削してもらう勉強方法 ChatGPTで対応できることと対応できないこと まとめ 受けたITストラテジストという試験 私が受けた…

よくする業務をGPTに依頼するアプリを立ち上げて自分だけのAIアシスタントを動かす

GPTが非常に便利で、よくする業務はGPTにしてもらったら生産性が上がるのでは?と考えて、やってみました。 ※注意: web画面のchatGPTは学習に利用されます。openAIのGPTのAPI経由は利用されないとのことですが、所属企業のセキュリティポリシーに従って利用…

ロマンとそろばんで開発優先度をつける

「開発優先度はどのようにつけますか?」という質問を受けることが増えました。おそらく多くのプロダクトマネージャーがよく悩んでいる質問なのだと思います。 プロダクトマネージャーは、カスタマーニーズを満たすために製品を改善する必要がありますが、同…

HHKBにジュースをこぼした後のカスタマーサポート対応がとても良かった思い出

私はかれこれ6年、高級キーボードのHHKB(Happy Hacking Keyboard)ユーザーです。分離型キーボードを使ったこともありますが、持ち運びの便利さと打鍵の心地よさからHHKBをメインに利用しています。 PFU キーボード HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配…

2022年したことをブログ記事で振り返る

2023年ももう1ヶ月経ち、振り返りを書ける期限もすぎそうなので、2022年をブログ記事で振り返ってみます。SaaSのプロダクトマネージャーという立ち位置で働いており、たまに趣味でブロックチェーン周りの技術に触れるということをしていました。 1月、匿名通…

「ZERO to ONE」 ~リーンスタートアップの対として~

今更ながらピーターティールのZERO to ONEを読みました。ZERO to ONEはPaypal, Palantir 創業者のピーターティールの本で、「はじめに」では「新しい何かを創造する企業をどう立ち上げるかについて書いた本」として宣言しています。 Paypal出身者は「ペイパ…

PMFを生み続ける意志力(pmconf2022)

「PMFを生み続ける意志力」というタイトルでプロダクトマネージャーカンファレンス(pmconf)にて発表させていただきました。スライドと当日の動画が公開されました。タイトルはプロゲーマーのウメハラ氏の「勝ち続ける意志力」に触発されています。 スライド …