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お供え物のマナーとは?仏壇やお墓にお供えする品物・お菓子の選び方

お供え物のマナーとは?仏壇やお墓にお供えする品物・お菓子の選び方の画像

仏壇やお墓にお供えをする際、「どんなものを選べばいいのか」「失礼のない渡し方はあるのか」と迷うことはありませんか?お供え物には、相手や故人への思いやりを表すためのマナーがあり、選び方や渡し方を間違えると失礼にあたることもあります。

特にお菓子をお供えする場合は、見た目や味だけでなく、日持ちや包装、パッケージのデザインなどにも気を配ることが大切です。

この記事では、お供えの基本マナーからお菓子の選び方、のし(熨斗)の書き方や渡す際の注意点までを詳しく解説します。仏壇やお墓にお供えする際に迷わないよう、正しい知識を身につけましょう。

この記事でわかること

  • お供えとは、故人やご先祖様へ感謝と供養の気持ちを表す行為
  • お供えのお菓子は常温保存・日持ち・個包装・控えめなデザインにする
  • 肉や魚、生菓子、匂いの強い食べ物はお供えに不向き
  • のし紙は「御供」「御仏前」とし、水引は黒白または黄白の結び切り
  • お供えを渡す際は袋から出して手渡す
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お供えとは?

仏壇のお供えイメージ

お供えとは、亡くなった方やご先祖様を偲び、供養や感謝の気持ちを伝えるために捧げる品物のことです。御供(ごく、ごくう)ともよばれます。

法要などでお供え物を持参する際は、故人が生前に好んだものや、日持ちのするお菓子などがよく選ばれます。特に、食べ物のような消費できる「消えもの」は、お下がりとしてご遺族で分け合えるため喜ばれることが多いです。品物を選ぶ際は、故人を思う心遣いとともに、受け取るご遺族の負担にならないよう配慮することが重要です。

また、お供えする際の法事と法要はどちらも仏教の儀式ですが、それぞれ意味が異なります。法事は仏教行事全般を指し、法要から会食までを含めた一連の行事を指すのに対し、法要は忌日法要など故人の供養に関する行事を指します。

お供えの基本は「五供」

仏壇へのお供えには、「五供(ごくう)」という5つの基本要素があります。仏壇にお供えする物は以下の5つが基本とされ、これらは故人やご先祖様への供養に欠かせない、大切なものとされます。

五供とはの解説イラスト
  • 灯明(とうみょう)
  • 浄水
  • 飲食(おんじき、いんじき)

花は「供花(くげ)」ともよばれ、その美しさが私たちの心を和ませ、故人を偲ぶ気持ちを穏やかに伝えます。香はお線香のことです。よい香りは仏様のご馳走になると同時に、お参りする人の心身を清める役割も担っています。

灯明(とうみょう)はローソクの灯りです。灯明の光が、私たちの煩悩や心の闇を照らし出し、仏様の智慧を象徴すると言われています。浄水は、お水やお茶を指し、仏様の喉を潤すと同時に、私たちの心を清めるという意味が込められています。最後が飲食(おんじき)です。炊きたてのご飯である仏飯(ぶっぱん)や故人の好物などを供え、私たちが日々食べられることへの感謝を伝える意味をもっています。

お供え物において、これら五つを供えることが、故人への敬意と感謝の気持ちを表すとされます。

御供とお供えの違いは?

お供えと御供は、どちらも故人や神仏に捧げる品物を指す言葉です。ほとんど同じ意味の言葉ですが、使われる場面や丁寧さにわずかな違いがあります。

お供えは日常会話でも使われる一般的な表現ですが、一方、御供はより丁寧で格式のある言葉とされています。そのため、法要などで品物を贈る際、のし紙の表書きには「御供」と記すのが正式なマナーです。

また、御供は主に家族や親族以外の方が贈る品物に対して使われる言葉であり、贈る側の立場を表す意味合いも含まれています。御供とお供えを状況に応じて適切に使い分けることで、故人やご遺族に対して、心遣いと深い敬意を示すことができます。

お供えするお菓子の選び方

お供えの品として定番なのがお菓子です。お供えするお菓子のおすすめの選び方は次のとおりです。

お供えするお菓子の選び方

  • 常温保存ができるもの
  • 賞味期限が長く日持ちするもの
  • お菓子は個包装されているもの
  • パッケージが派手すぎないもの
  • 老若男女が食べられるもの
  • 故人が好きだったもの

選び方①常温保存ができるもの

お供え物のお菓子を選ぶ際、まず考慮したい大切なポイントは、常温で保存できる品物を選ぶことです。お供え物は、仏壇やお墓の前に一定期間置かれることが一般的です。特に、夏場など気温が高い時期には、温度管理が必要な生菓子やチョコレートなどはすぐに品質が落ちてしまう恐れがあるため、避けるのが賢明です。

冷蔵や冷凍が必要な品物を選んでしまうと、受け取ったご遺族がすぐに冷蔵庫へしまう手間をかけさせてしまいます。また、お供えしている間に風味が損なわれたり、衛生面での心配が生じたりすることも考えられます。

その点、常温で日持ちのする焼き菓子や和菓子であれば、ご遺族に保管の負担をかけることなく、安心して供えていただくことが可能です。お供えした品は、後で「お下がり」として皆でいただくことも多いため、常温保存でも品質が保たれやすいものを選ぶという心遣いは、受け取る側への大切な配慮にもつながります。

選び方②賞味期限が長く日持ちするもの

わかさや本舗のお菓子詰め合わせ

お供え物のお菓子を選ぶ際には、賞味期限が長く日持ちのする品物を選ぶのもポイントです。法事や法要などでは、親族や関係者から多くのお供え物が一度に集まることも少なくありません。

その際、賞味期限の短い生菓子などをお渡しすると、受け取ったご遺族が「早く食べなければ」という気持ちになり、かえって負担をかけてしまう恐れがあります。賞味期限に十分な余裕があるお菓子なら、ご遺族が慌てることなく、自身の都合に合わせて後で「お下がり」としていただくことができます。

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選び方③お菓子は個包装されているもの

お供え物のお菓子を選ぶ際は、ひとつずつ個別に包装された品物を選ぶのも、受け取る側への大切な配慮となります。法要などでお供えされた品物を親族や参列者で分け合う際に、個包装のお菓子であれば、切り分ける手間がかからず、スムーズに皆へ渡すことができます。ご遺族の手を煩わせることがありません。

また、一つひとつが密封されているため、外気に直接触れることなく、ホコリや乾燥から守られており、衛生面においても安心です。例えば、さまざまな種類の焼き菓子などが入ったアソートタイプの詰め合わせであれば、好みも分かれにくく、より多くの方に喜んでいただけるでしょう。

選び方④パッケージが派手すぎないもの

KURAYAのお菓子詰め合わせ

お供え物を選ぶ際には、お菓子そのものだけでなく、その包装にも心を配ることも大切です。お供え物は、亡くなった方やご先祖様への感謝と敬意を示すためのものです。そのため、包装もその心に寄り添うような、慎み深いものであることが望まれます。きらびやかで人目を引きすぎるような派手なパッケージは避け、故人を偲ぶ気持ちを表す場にふさわしく、落ち着いた上品なデザインのものを選びましょう。

仏壇やお墓といった静かで厳かな空間の雰囲気を乱さないよう、白や淡い緑、紫といった穏やかな色合いを基調としたパッケージや、和紙を使った品のある包装などが適しています。派手なリボンや明るすぎる色のデザインは、弔事の場では不適切と受け取られる可能性もあります。故人を静かに偲び、ご遺族の心に寄り添うためにも、控えめで品格のある見た目の品物を選ぶことは、贈る側の大切な心遣いと言えるでしょう。

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選び方⑤老若男女が食べられるもの

お供え物のお菓子は、小さなお子様からご高齢の方まで、幅広い世代の方が安心して楽しめるものを選ぶとより丁寧です。ご遺族の家族構成がわかっていればそれに合わせて選ぶのが一番ですが、わからない場合はどなたの口にも合いやすい定番の品を選ぶのが無難です。例えば、柔らかい食感の焼き菓子やカステラ、ゼリーなどは、世代を問わず好まれやすい選択肢です。

選び方⑥故人が好きだったもの

お供え物を選ぶ際、故人が生前に好んでいたお菓子を選ぶと心のこもった供養の形になります。お供え物は亡くなった方を偲ぶ気持ちを表すため、故人が大好きだったお菓子を供えることで、「あなたのことを覚えていますよ」という温かいメッセージをご遺族に伝えることができます。生前の思い出話に花が咲くきっかけにもなり、形式的な品物とは一線を画した、心の通ったお供え物となるでしょう。

例えば、「〇〇さんは、このお饅頭が本当にお好きでしたね」といった言葉を添えてお渡しすれば、ご遺族の心も和み、故人を懐かしむ時間を共有できるかもしれません。故人を思う気持ちと、残された方々への気遣いの両方を大切にすることで、より一層心のこもったお供え物になります。

NGなお供え物とは?生ものや匂いの強いものはタブー

お供え物を選ぶ際は、故人を偲ぶ気持ちが何よりも大切ですが、一方で避けるべきとされる品物も存在します。具体的なものには以下があります。

お供え物に適切な品物と避けたい品物の解説イラスト

NGなお供え物

  • 肉や魚
  • 香りの強いもの(ニンニクなど)
  • 生菓子
    など

肉や魚といった「四つ足生臭もの」は、殺生を強く連想させるため、弔事のお供え物には最もふさわしくないとされています。たとえ故人の大好物であったとしても、選ぶのは避けましょう

同様に、ニンニクやニラなど香りの強い野菜もタブーとされます。これらは「五辛(ごしん)」とよばれ、その強い匂いが、仏様が召し上がるとされるお線香の香りを妨げてしまうと考えられているためです。そのほか、日持ちのしない生菓子、トゲがあり攻撃性を連想させるバラなどの花、不幸が根付くとされる鉢植えの植物も避けるのがマナーです。

お供え物に現金を包んでもいい?現金の包み方や封筒の種類

お供え物として、品物の代わりに現金を包むことも可能です。その際は、弔事用の「不祝儀袋(ぶしゅうぎぶくろ)」を用いるのが正式なマナーです。また、お祝い事を意味する「のし」が付いていないものを使用する点も重要です。

香典袋の表書きの違いの解説イラスト 香典袋の選び方とマナーの解説イラスト

中に入れる現金にも配慮が必要です。新札は、不幸を予期して準備していたような印象を与えかねないため、使用感のある綺麗なお札を選ぶのが望ましいとされています。もし新札しか手元にない場合は、一度折り目をつけてから包みましょう。さらに、お札を袋に入れる際は、人物が描かれた面を裏側(封筒の裏面側)に向け、顔が伏せられるようにするのがマナーです。

のし掛け紙とは?包装に添えるときのマナー

お供えの品物には、感謝や敬意を表すために「掛け紙(かけがみ)」を掛けるのが丁寧なマナーです。「のし紙」ともよばれますが、本来のし紙は、掛け紙のうち右上にアワビの飾り(のし)が印刷されたものを指します。厳密には弔事ではのしが印刷されていない掛け紙を使用しますが、現代では便宜上、掛け紙のことを「のし紙」と言っても伝わるようになっています。

のし紙を包装に添えるときのマナー

  • 外のしにする
  • 表書きは「御供」か「御仏前」
  • 水引の色は黒白か黄白

マナー①外のしにする

お供え物の掛け紙には、包装紙の外側にかける「外のし」と、内側にかける「内のし」の二つの方法があります。どちらが正しいという厳密な決まりはありませんが、お供え物を直接持参する際は外のしを選ぶのが一般的で、より親切なマナーです。

外のしと内のしの違いの解説イラスト

法事や法要では、親族や関係者から多くのお供え物が一度に集まります。その際、包装紙の上から掛け紙がかけられている「外のし」であれば、受け取ったご遺族が贈り主の名前をすぐに確認可能です。誰からいただいた品物かが一目でわかるため、後で整理する際の手間を省くことにも繋がり、ご遺族への負担を軽減する心遣いとなります。郵送する場合などを除き、直接手渡す際には「外のし」を意識しましょう。

マナー②表書きは「御供」か「御仏前」

お供え物に掛けるのし紙(掛け紙)の表書きには、いくつかの種類と守るべきマナーがあります。最も一般的で、宗教や宗派を問わず幅広く使えるのが「御供(おくもつ、ごくう)」です。これは故人やご先祖様へ感謝を捧げる品物という意味合いがあり、いつの時期に贈るか迷った際に選ぶと間違いがありません。

また、仏式の場合、時期によって表書きを使い分けるのがより丁寧な作法です。仏教では、亡くなった方は四十九日の法要をもって仏様になると考えられています。このため、四十九日以降のお供え物には「御仏前(ごぶつぜん)」と記すのが正式です。通夜や葬儀で用いる「御霊前」は、まだ霊である故人に宛てたものなので、四十九日を過ぎてからは使わないよう注意が必要です。

なお、品物の代わりに現金を包む場合は「御供物料(おくもつりょう)」とします。表書きは水引の上段中央に書き、下段には贈り主の氏名をフルネームで、薄墨ではなく濃い墨の筆か筆ペンで記しましょう。

マナー③水引の色は黒白か黄白

弔事用の掛け紙と水引の解説イラスト

お供え物に用いる掛け紙の水引は、「二度と不幸を繰り返さない」という想いを込めた結び切りを選びます。

水引の色は、時期や地域によって慣習が異なるため注意が必要です。全国的に広く使われるのは「黒白」の水引ですが、関西地方などでは、四十九日法要以降は「黄白」の水引を用いるのが一般的です。また、一周忌までは黒白、三回忌以降は黄白といったように、法要の回数に応じて使い分ける地域もあります。

水引の色に関するマナーは多様です。どの色を選ぶべきか迷った際は、その土地の慣習を尊重することが最も大切になります。事前に親族や地域の事情に詳しい方に確認しておくと、失礼にあたる心配がなく安心です。

お供えの費用相場はいくら?1,000円〜5,000円が目安

お供え物の費用は、贈る相手との関係の深さによって変わりますが、一般的には1,000円〜5,000円程度が目安とされています。この価格帯であれば、故人への敬意を示しつつ、受け取るご遺族に過度な気遣いをさせずに済むためです。

友人や会社の同僚といった一般的な間柄であれば3,000円程度、親族など特に親しい間柄であれば5,000円〜10,000円程度の品物を選ぶこともあります。反対に、ご近所付き合いなど形式的な関係であれば、1,000円〜2,000円程度でも気持ちは十分に伝わります。

大切なのは、金額の高さで弔意を測るのではなく、相手に負担をかけない範囲で心のこもった品を選ぶことです。あまりに高価な品物は、かえってご遺族がお返しの際に困ってしまう可能性があります。故人を偲ぶ気持ちと、残された方々への配慮のバランスを考え、相場を参考にしながら品物を選ぶと良いでしょう。

お供え物のお菓子を渡すときの注意点

お供え物のお菓子を渡すときには次の注意点があります。

お供え物のお菓子を渡すときの注意点

  • 袋から取り出して渡す
  • のし掛け紙は相手の正面になるように渡す
  • 勝手にお供えせず遺族に渡す
  • 郵送で送る場合は前もって届くようにする

注意点①袋から取り出して渡す

お供え物を持参する際は、袋から取り出して渡すのがマナーです。ご遺族に挨拶をするタイミングで、品物を入れてきた紙袋や風呂敷から取り出し、中身だけをお渡しします。紙袋のまま渡すのは、相手に処分の手間をかけさせてしまうため失礼にあたります。持ち運びに使った紙袋や風呂敷は、自分で持ち帰るのが礼儀です。品物を汚さずに運ぶためのものと、お渡しする品物とは別だと考えましょう。

注意点②のし掛け紙は相手の正面になるように渡す

お供え物を手渡す際には、品物の向きにまで心を配ることが重要です。品物を紙袋や風呂敷から取り出したら、掛け紙に書かれた表書きや名前が、受け取るご遺族から見て正面になるように差し出しましょう。相手がすぐに誰からの品物かを確認できるようにするための配慮であり、もし逆向きで渡してしまうと、ご遺族が向きを変える手間をとらせてしまいます。単純に失礼な印象を与えてしまう可能性もあります。

法要などの場では多くのお供え物が集まるため、誰からのものかを一目で確認できることは、ご遺族にとって大きな助けになります。故人を失い悲しみの中にいるご遺族の負担を少しでも軽くするためにも、こうした細やかな気遣いを忘れないようにしたいものです。

注意点③勝手にお供えせず遺族に渡す

お供え物を持参した際、よかれと思って自分で直接仏壇にお供えするのは、実はマナー違反にあたります。お供え物を仏前にお供えするのは、あくまでその家の遺族の役目です。法要などでは、お供えする場所や順番にご遺族なりの考えがある場合も少なくなく、勝手にお供えしてしまうと、その配置を乱してしまう可能性があります。

誰からいただいた品物かを把握するためにも、まずはご遺族に手渡すことが大切です。また、自宅へ弔問に伺った際も同様です。玄関先で挨拶を交わすタイミングで、「御仏前にお供えください」と言葉を添え、施主やご遺族の方に直接お渡ししましょう。

注意点④郵送で送る場合は前もって届くようにする

事情により法事に出席できず、お供え物を郵送する際は、お届けのタイミングに配慮しましょう。法事の当日や直前は、ご遺族は準備や対応で忙しくしており、その慌ただしい時間帯に品物が届くと、かえって負担をかけてしまいかねません。

そのため、お供え物は法事の2~3日前など、前もって届くように手配するのが望ましいです。事前にご遺族へ連絡を入れ、受け取りに都合のいい日時を確認しておくと、より丁寧な対応となります。早めに届けておくことで、ご遺族は余裕をもって品物を受け取り、仏前にお供えする準備をすることができます。また、品物だけを送るのではなく、お悔やみの気持ちや参列できないお詫びなどを綴った手紙を添えると、より一層心のこもったお供えになります。

法事・法要でお供え物を持参するべき?気遣いが伝わる

法事や法要に招かれた際、お供え物を持参することは必ずしも義務ではありません。しかし、故人を偲び、準備をされたご遺族を思いやる気持ちを形にするものとして、用意していくとより丁寧な心遣いが伝わります。

特に、親族が集まる法事では、事前に「お供え物は不要」といった取り決めがない限り、持参するのが無難です。親族でなくても、初七日や四十九日といった故人にとって重要な節目では、お供え物を用意することで弔意がより深く伝わるでしょう。

お供え物は必須ではないものの、迷った場合は、親しい親族などに相談してみるのもよいでしょう。もちろん、無理に準備する必要はありません。

法人がお供えを贈るときのポイント

お供え物は、個人だけでなく法人として贈ることも少なくありません。

法人がお供えを送るときのポイント

  • 会社名・役職・氏名を記載する
  • 社内の贈答規定があれば従う
  • 関係性に応じてお供えを豪華にする

ポイント①会社名・役職・氏名を記載する

法人の場合の掛け紙の記入例

法人が取引先などへお供え物を贈る際は、誰からの贈り物であるかわかるよう、掛け紙(のし紙)の差出人を明確にすることがマナーとなります。会社名だけ、あるいは担当者の個人名だけを記すのではなく、会社名・役職・氏名を正式名称で全て記載するのが基本です。具体的には、「〇〇株式会社 代表取締役 〇〇 〇〇」などと記載します。会社名や役職なども記載することで、個人的な贈り物ではなく、会社として公式に弔意を示していることが明確に伝わります。もし部署全体から贈る場合は、「〇〇株式会社 営業部一同」といった形で記すことも可能です。

ポイント②社内の贈答規定があれば従う

法人としてお供え物を手配する際には、まず自社の贈答に関する規定を確認することが不可欠です。多くの企業では、経費の適正な使用やコンプライアンス遵守の観点から、贈答品の金額上限や対象範囲について、社内規定で細かく定めています。特に、取引先が公的機関や医療法人などの場合、利害関係者からの金品の受け取りが厳しく制限されていることも少なくありません。こうしたルールを知らずに品物を送ってしまうと、相手方に迷惑をかけるだけでなく、企業の社会的信用を損なう事態にもなりかねません。

お供え物を準備する前には、必ず総務部や管理部門に確認を取り、規定された予算や手続きに沿って進めるようにしましょう。個人的な判断で進めるのではなく、会社のルールに従うことが、適切な対応であり、リスク管理の観点からも重要です。

ポイント③関係性に応じてお供えを豪華にする

法人がお供え物を贈る際は、故人やそのご遺族との関係性の深さに応じて、品物の内容や金額を調整することが大切です。すべての相手に同じものを用意するのではなく、状況に合わせた適切な対応が求められます。例えば、長年にわたりお世話になっている重要な取引先の役員など、特にお付き合いの深い方へは、敬意を表すために少し上質な品物を選ぶのがよいでしょう。一方で、一般的なお付き合いの取引先や社員のご家族へは、相手に過度な気遣いをさせないよう、控えめな価格帯の品物が適しています。

大切なのは、金額の大小よりも弔意を伝えるという目的です。あまりに高価な品物は、かえってご遺族にお返しの負担をかけてしまうこともあります。相手との関係性を考慮し、失礼にならず、かつ負担にもならないようなバランスの取れた品物を選ぶことが、法人としてのスマートな対応と言えます。

お仏壇にお参りするときの作法

ご自宅に弔問に伺い、お仏壇にお参りする際、基本的な作法を知っておくとより丁寧に故人を偲ぶ気持ちを伝えられます。宗派や地域によって細かい違いはありますが、一般的な流れは以下の通りです。

  1. お仏壇の前で正座する
  2. 座布団があればその手前で正座する
  3. ご本尊とご遺族に一礼する
  4. ロウソクに火を灯し、お線香に火を移す
  5. 手で仰いで火を消す
  6. 香炉にお線香を立てる
  7. 合掌する
  8. 一礼する
  9. ご遺族に一礼して席を立つ

お仏壇の前に座布団があればその手前で正座し、ご本尊とご遺族に一礼します。座布団は勧められてから座るのがマナーです。

次に、ロウソクに火を灯し、その火を使ってお線香に火を移します。お線香の火を消す際は、口で吹き消すのではなく手で仰いで静かに消しましょう。香炉にお線香を立てたら、数珠を手にかけ、胸の前で静かに合掌します。この時、おリンを鳴らす場合もありますが、作法が分からない場合は無理にする必要はありません。

お参りが終わったら、再び合掌し、深く一礼します。最後に、ご遺族の方へ向き直って再度一礼してから席を立ちます。大切なのは故人を敬う心なので、作法に自信がなくても、心を込めてお参りしましょう。

お供えにおすすめの贈り物

ご遺族に喜んでもらえるおすすめのお供物は次のとおりです。お供え物に困ったら、ぜひ参考にしてください。

おすすめの贈り物

  • 和菓子・洋菓子
  • 供物(ローソクやお線香など)
  • そうめんや海苔
  • 供花
  • 季節の果物
  • ジュースなどの飲み物

和菓子・洋菓子

お供えのカステラ

お供え物の定番として最も選ばれやすいのが、和菓子や洋菓子です。お菓子を選ぶ際は、「消えもの」としてご遺族が後で分け合って食べられることを念頭に置くのがポイントです。

和菓子は、見た目にも上品で落ち着いた雰囲気があり、弔事の場にふさわしい品物です。特にようかんやお饅頭、せんべいなどは、ご年配の方にも馴染み深く喜ばれます。日持ちがして個包装になっているものを選べば、ご遺族が都合の良い時に少しずつ食べられるため、より親切です。

また、クッキーやマドレーヌといった洋菓子も、若い世代のご家族がいらっしゃる場合に喜ばれる選択肢です。ただし、生クリームを使ったケーキなど、冷蔵保存が必要で日持ちのしないものは避けましょう。常温で保存できる焼き菓子が最適です。

供物(ローソクやお線香など)

お供え物として、お線香やローソクを選ぶのもおすすめです。ローソクやお線香は仏教の基本である「五供(ごく)」に含まれる大切な供養の品であり、消耗品でもあるためご遺族の負担になりにくいという利点があります。最近では花の形をした美しいローソクもあり、ご遺族の心を和ませてくれるでしょう。

お菓子などの食べ物と違い、日持ちを気にする必要がないため、贈る側も受け取る側も安心です。

そうめんや海苔

お供えの乾麺

お供え物として、そうめんや海苔といった乾物を選ぶのも、実用的で喜ばれやすい品物です。乾物は常温で長期間保存できるため、受け取ったご遺族が保管に困ることがありません。特にお盆の時期は、お供えとして古くからの風習があるそうめんが適しています。そうめんには、故人があの世へ帰る際に、お供え物を荷造りするための縄として使うという言い伝えや、細く長い麺が故人との縁が長く続くことを願う意味合いを持つなど、諸説あります。季節を問わず食べやすく、ご家庭の食事にも役立つため、ご遺族にとってもありがたい品物です。

海苔や干ししいたけなどの乾物も同様に日持ちがし、日々の料理に使えるため重宝されます。

供花

お供え物として、供花(きょうか、くげ)を贈るのも心のこもった選択です。お花は仏壇や祭壇を彩り、故人を偲ぶ場を清らかな雰囲気にしてくれます。

供花を選ぶ際は、時期やマナーに配慮しましょう。四十九日までは、清らかさや高潔さを象徴し、故人への敬意を表せる、白を基調とした菊、ユリ、胡蝶蘭などが一般的です。

また、お供えにはふさわしくないとされる花もあり、トゲのあるバラは殺生や痛みを連想させるため避けるのが基本です。香りが強すぎる花や、毒のある彼岸花なども不向きとされています。そのほか、生花は手入れが必要なため、水やりの手間が少ないアレンジメントや、長期間美しさを保てるプリザーブドフラワーを選ぶと、ご遺族の負担を軽減できるでしょう。

季節の果物

お供え物として、季節感あふれる果物も大変喜ばれます。旬の果物をお供えすることには、「故人に季節の移ろいを伝える」という意味が込められていると言われています。

果物を選ぶ際は、日持ちがして常温で保存できるものが基本です。さらに、仏教では魂は丸い形をしていると考えられていることから、特にりんごや梨、柑橘類など丸い果物がお供えに適しているとも言われます。

ただし、桃やいちごのように傷みやすいもの、スイカやメロンのように切り分ける手間がかかるものは、ご遺族への負担を考えて避けたほうが無難です。また、果物を盛り合わせる際は、縁起の悪い「4」や「9」といった個数を避ける心遣いも大切です。

故人が好きだった果物や、その土地ならではの旬の特産品を選ぶと、より一層心のこもったお供えとなるでしょう。

ジュースなどの飲み物

お供え物として、故人が生前に好んでいた飲み物を選ぶのもおすすめです。お酒が好きだった方には日本酒やビールを、コーヒーやお茶が好きだった方にはその詰め合わせなど、故人の顔を思い浮かべながら選ぶといいでしょう。

ただし、お酒をお供えする際には少し注意が必要です。仏教の教えの中には飲酒を禁じる考え方もあり、宗派やご家庭によっては好ましくないとされる場合があります。また、ご遺族がお酒を飲まない場合、お下がりとしていただいた際に処分に困らせてしまう可能性もあります。お酒を贈る際は、宗教的に問題ないか、お下がりとして喜ばれるか事前に確認するのが丁寧な対応です。

また、ジュースやお茶であればそのような心配は少なく、小さなお子様がいるご家庭にも喜ばれるでしょう。

まとめ

お供え物は、故人やご先祖様への感謝と敬意を表す大切な習慣です。お菓子を選ぶ際は、日持ちがして個包装のものや、故人が好んでいた品を選ぶとよいでしょう。反対に、生ものや匂いの強いものは避けるのがマナーとされます。

また、のし紙の書き方や水引の色など、場にふさわしい形式を整えることも大切です。気持ちを込めたお供えを通じて、故人やご遺族に思いやりを伝えましょう。

PREZO編集部
PREZO編集部
美味しいものに目がない。食べ歩きやお取り寄せ大好きなPREZOのスタッフが、地域の魅力や商品にまつわるストーリー、北海道の豆知識など、とっておきの情報を発信!