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京都哲学研究所(KIP)第1回京都会議から学ぶ資産形成の意味とお金のデザインが果たすべき役割について

筆者:廣瀬 朋由 株式会社お金のデザイン 取締役副会長
1982年に横浜国立大学経済学部を卒業後、三井信託銀行(現三井住友信託銀行)に入社。受託資産運用部の運用統括責任者を経て、1999年に世界最大の運用会社バークレイズ・グローバル・インベスターズ(現ブラック・ロック・ジャパン)にて、営業統括本部営業企画部長として、営業全般を統括。2009年ブラックロックと合併後、営業部門(ジャパン) COOに就任。2013年に株式会社お金のデザインを創業。

京都哲学研究所(KIP)主催の第1回京都会議 に、9/22~9/24の3日間、Practitionerとして参加し、事前に読むように配られた分厚い資料(右下写真)に目を通し、ラウンドテーブルのセッションでは、インドの哲学者アニル・K・グプタさん司会のもと討議に参加させて頂きました。


京都哲学研究所の会議で感じた、投資の新しい意味

この会議は、京都大学の出口康夫教授(文学研究科長)、NTTの澤田純会長、ドイツの哲学者 マルクス・ガブリエル教授という、世界的にも著名な3名の方々が立ち上げた研究機関によるもの です。 

京都会議:https://k-philo.org/ja/kyoto-conference/
京都哲学研究所:https://k-philo.org/ja/

3日間にわたる会議では、哲学、経済、科学、そして産業の最前線で活躍する方々が集まり、「人 とは何か」「社会とは何か」といった根本的な問いをテーマに語り合いました。 お金のデザインとして、投資・資産形成に関わる立場からこの場に参加させていただいたこと は、私にとって大きな気づきの時間となりました。 

「わたし」と「社会」は支えあって生きている

今回の会議で印象に残ったテーマのひとつが「身体性」でした。 「人は“できること”と“できないこと”を持っている。だからこそ、他者や社会に助けられて生きてい る」 インドの哲学者アニル・K・グプタ氏がそう語りかけたとき、私は強く共感しました。 一人で完璧に生きられる人はいません。 家族や仲間、そして社会の助けがあって、私たちは日々の暮らしを続けています。 言い換えれば、「わたし」と「社会」は、見えない糸でつながっているのです。

投資とは、「社会に信頼をゆだねる」こと

この話を聞いて思ったのは、投資もまた社会とのつながりの表れだということです。 投資とは、お金をただ増やすための行為ではなく、 「自分のお金を社会にゆだね、より良い未来を応援すること」。 たとえば、新しい技術に挑戦する企業や、地域を支える事業に投資することは、 社会全体の成長を後押しすることになります。 そしてその成長は、時間をかけて私たち自身の生活を豊かにしてくれる、そんな循環が、投資の本当の姿ではないかと感じました。

「My-ESG投資」――自分ごととしての社会への参加

最近、「ESG投資(環境・社会・ガバナンスを意識した投資)」という言葉をよく耳にします。 でも、もっと身近に考えてみるとどうでしょうか。 私は、自分の「苦手なこと」や「できないこと」を補ってくれるような社会に投資する、 そんな考え方を「My-ESG投資」と呼んでいます。 たとえば、教育、医療、環境、地域づくりなど、自分が共感できるテーマに投資することで、 お金を通して“自分らしく社会に参加する”ことができるのです。 

投資は「お金の成長」ではなく「自分の成長」

投資は単なるお金の運用ではなく、 「自分を育てること」でもあります。 続けるうちに、経済や社会の仕組みを理解する力が身につき、 世界を見る視点が広がります。 これは、まさに「自己形成としての資産形成」と言えるでしょう。

おわりに ― お金は「わたし」と「社会」をつなぐ橋

今回、京都で哲学者の方々と議論を交わす中で、 あらためて感じたのは、 お金は“わたし”と“社会”をつなぐ橋であるということです。 投資とは、自分の未来と社会の未来を同時に育てる行為。 お金のデザインは、その橋をもっとしなやかで温かいものにしていく役割を担っています。 これからも、このような学びの機会を通して、 「お金と社会の関係」をわかりやすく伝え、 よりよい未来づくりに貢献していきたいと思います。

会議のあとに

会議終了後の夕食会では、出口教授のやわらかな笑顔が印象的でした。 左から、当社CIOの福島、出口教授、私、そしてブログの監修をお願いしているさいはて社の大隅さん。 京都の秋の夜に、哲学とお金がつながる時間を過ごすことができました。

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