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マガジン一覧

本の旅マガジン

Ray of Letters メンバーシップの「本の旅プラン」のメンバー限定記事をここに収録していきます。

【本の旅】『アルジャーノンに花束を』

『アルジャーノンに花束を』再読のきっかけこんな、誰でも読んでいるような本を、なぜ今さら取り上げるのか。 理由の一つは、私が思う「誰でも読んでいる」が、すでに事実から遠ざかっている気がするからだ。 ダニエル・キイスの『アルジャーノンに花束を』の翻訳版を日本で最初に出版した早川書房によれば、日本国内累計販売数は400万部を突破したという(2025年)。初訳が出たのは1978年(昭和53年)だから、約半世紀かけて読まれてきた計算になる。しかし、これを「誰でも読んでいる本」と感

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【本の旅-16】芥川龍之介『支那游記』を読む(2)

芥川にとっての脱亜入欧・富国強兵・文明開化前回の【本の旅-14】芥川龍之介『支那游記』を読む(1)では、芥川が中国を訪問した時代を世界史の中に位置付けようとした。当時、中国と日本は同じように、内部には旧帝国的な農本主義・封建制・儒教に基づく統治制度の限界を抱え、外からは西洋帝国主義に基づく新帝国が襲来するという二重の重圧に晒されていた。 一方で中国(清)が激しい抵抗を試みるものの欧米列強に食い荒らされ続け、清は徐々に「崩れていき」、他方で、日本は「欧米並み」国家の建設を

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【本の旅-15】『伊丹万作「戦争と政治」選集』のまえがき

まえがき  伊丹万作は、19世紀最後の年、1900年(明治33年)に生まれた映画監督、脚本家、俳優、エッセイスト、挿絵画家。本名は、池内 義豊(いけうち よしとよ)。知性派の監督と言われ、「日本のルネ・クレール」と呼ぶ人もいたらしい。  長男は映画監督・俳優の伊丹十三、長女はノーベル文学賞受賞作家の大江健三郎の夫人・大江ゆかり。孫は作曲家の大江光、俳優の池内万作、池内万平。  伊丹万作は、1946年(昭和21年)9月21日に亡くなり、彼の著作権は既に切れているので、今で

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【本の旅-14】芥川龍之介『支那游記』を読む(1)

まえがき1921年(大正10年)3月、芥川龍之介は中国に行った。その時に書いた5つの紀行文を集めたものが、1925年(大正14年)、春陽堂より『支那游記(しなゆうき)』として出版された。『支那游記』という独立した紀行文はなく、「自序」だけが付け加えられた。その「自序」に芥川は次のように書いた。 つまり、『支那游記』の内容は以下のようになる。 ①『上海游記』:『大阪毎日新聞』『東京日日新聞』連載(1921年4月) ②『江南游記』:同上(続篇)(1921年5月) ③『長江游

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『憲法の話』マガジン

憲法リテラシー・その他憲法関係の記事

憲法リテラシー・応用編 第1回「統治構造」の後記

2026年5月17日、1年5ヶ月ぶりに憲法リテラシーのLIVE配信をしました。初回は2022年5月だったので、もう4年も経っている。それから、4シーズンやって参加者はおそらく延べ500人くらいだと思う。1億2千万人の有権者のうち500人。たったそれだけと考えるか、最後の氷河期に数千人にまで減ってしまったのに絶滅しなかった人類の状況よりはまだマシだと考えるか。 憲法は法律ではなく、人類の失敗の歴史から生まれた技術だ。あるいは、日本文脈で言えば、進駐軍が作ったかどうかという小さ

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憲法リテラシー【応用編】のお知らせ

憲法リテラシー【応用編】を2026年5月17日に開始します。憲法リテラシー【応用編】を2026年5月17日から7月26日の期間に、隔週の日曜日午後1時〜3時に6回シリーズで実施します。本来、憲法リテラシー(SEASON 5)を2026年2月に実施する予定でしたが、2月8日に第51回衆議院選挙が行われることになり、延期することにしました。ところが、あまりに異様な選挙、そして第二次高市政権発足後の異様な展開を見て、今回は憲法リテラシーの内容を【応用編】として完全に書き換えることに

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「憲法リテラシー」プロジェクト

(Update:2022.07.17) 「憲法リテラシー」6回コースは、予定通り終了しました。 * * *「憲法リテラシー」プロジェクトの案内 Yoshilog Live Space で憲法をテーマに6回連続のイベントをやります。 日本国憲法の勉強は、義務教育で日本国民全員がやってるはずですが、もう忘れた、あるいは最初っから何も学んでないと言う人も少なくないのではないでしょうか? 大学へ行った人の中には、「憲法」という科目を履修した人も少なからずいるでしょう。その中

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Yoshilog Live 35 - 「1. 憲法の歴史」

「憲法リテラシー」の6回シリーズの中の「1. 憲法の歴史」のご案内です。「憲法リテラシー」プロジェクトについては、下の記事をご覧ください。 概要 全体の見取り図実施日時実施日:2022年5月8日(日)午後1時〜3時(日本時間) 実施方法:Zoom 参加方法この記事を購入すると、下に参加申込フォームが出てきますので、それに記入して下さい。スクリーニングの後、イベント実施日時の12時間前を過ぎたら入室情報がメールで送られてきます。参加申込フォームに記入したメールアドレスが間

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Overseas マガジン

Ray of Letters メンバーシップの「Overseas プラン」のメンバー限定記事をここに収録していきます。

【Overseas-53】最も美しく、最も危険な思想ーー普遍性(Part 2)

(非売品) これは、【Overseas-52】最も美しく、最も危険な思想ーー普遍性(Part 1)の続きです。 歪な軍拡日本の政治家の間では「安全保障環境の急激な悪化」というナラティブが繰り返されている。その背景にある世界観は、依然として、19〜20世紀の勢力均衡論に強く依拠している。近隣の中国・ロシア・北朝鮮の軍事的影響力の増大を脅威として捉え、それへの対抗策として、対米依存と軍備拡張をさらに強化する政策が正当化される。 21世紀型安全保障への制度転換が遅れる一方で、

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【Overseas-52】最も美しく、最も危険な思想ーー普遍性(Part 1)

Part 1. 解説歪な軍拡日本の政治家たちは、「安全保障環境の急激な悪化」という言葉を繰り返している。その背景には、依然として19〜20世紀型の勢力均衡論がある。中国・ロシア・北朝鮮の軍事的影響力の増大を脅威として捉え、それへの対抗策として、対米依存と軍備拡張をさらに強化するという構図だ。 しかし、その一方で、日本の安全保障は極めて歪な形で進んできた。21世紀型安全保障――経済安全保障、技術主権、サプライチェーン、情報空間、AI――への制度対応は遅れたまま、政治的にもっと

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【Overseas-51】高市政権は本当に無能なのか2/2(外交篇)

これは、【Overseas-50】高市政権は本当に無能なのか1/2(内政篇)の続編です。 約1万2千字あるので、要注意です。 2026年2月28日に起きたこと米・イスラエルによるイラン攻撃 2026年2月28日朝(テヘラン時間で午前8時頃〜9時40分頃)、イスラエルと米軍の合同作戦(コードネーム: Operation Epic Fury / Roaring Lion)が始まった。 イスラエルと米軍は、イラン各地の軍事施設・核関連施設・政府施設を空爆。最高指導者アリー・ハメ

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【Overseas-50】 −高市政権は本当に無能なのか1/2(内政)

史上最大とも言われる世界規模のエネルギー危機に際して、高市政権の無能説が脚光を浴びている。 今回は、その無能説に根拠はあるのかどうかを、2回に分けて探求してみる。 一回目は内政に関して、程度の差はあるが中東依存度の高いアジアの国々との比較を中心に整理する。二回目は外交面でのふるまいに関して、アジア諸国に限らず世界各国との比較をして日本を位置づけてみる。 各国の危機対応策を見ていると、それぞれのお国の事情が出てきて興味深い。日本もその一つとして外から見てみると、評価が変わるだ

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日本の事マガジン

日本について書いた記事

【日本の事】高市政権のナラティブ支配

この記事は、元々Caitli’s Newsletter 日本語版の「【Caitlin’s】ナラティブの支配こそすべてだ」の前書きとして書き始めたものだったが、長くなり過ぎたので別稿に分けた。内容は同期しているので、両方合わせて読んで頂きたい。「【Caitlin’s】ナラティブの支配こそすべてだ」は、世界の現状を生々しく叙述し、本稿は日本の激変する現状を叙述する。 高市政権の動きは、あまりに速く、かつ広範囲に広がる。主権者である国民がその全ての動きを把握するのは、もはやほとん

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【日本の事】語らせられる戦争の言葉

安全保障環境の急激な悪化「安全保障環境の急激な悪化」という言葉を何度聞いたことだろう?国会答弁や政治家の記者会見で、あるいは『国家安全保障戦略』や『防衛白書』など日本政府の公式文書でも、これは定型句として固定化したようだ。だから、SNSにいる無数の軍師たちもそれに倣って、同じ定型句を使う。 どうやら言いたいことは、日本に「脅威」が迫ってるということらしい。しかし、どんな「脅威」なのか誰も説明しない。岸田元首相が残した2022年改定の『国家安全保障戦略』だって、「戦後最も厳

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【日本の事】 LIVE 83「選挙前に、日本で何が起きていのかを整理する」の参加者の感想など

2026年2月1日に【LIVE 83】「選挙前に、日本で何が起きていのかを整理する」を実施しました。これはその記録です。 まず、90分に収めようとしましたが、スライド数が110枚にもなってしまい、結局全体で2時間になってしまったことを参加者の皆さんにはお詫びします。 それでも、とばしたトピックも多く、これらはいくつか個別のライブ・ウェビナーとして取り上げようかと思っています。 参加者参加者の構成は以下のようになっていました。 性別比で見ると、女性が約65%で一番多いです。こ

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【日本の事】無料ウェビナーのお知らせー「LIVE 83:選挙前に、日本で何が起きているのかを整理する」(改訂版)

ー法律・運用・改憲が混ざる時代の見取り図ー 選挙前になると、 テレビ・新聞やSNSでは、 日本の政治や制度について、 さまざまな言葉が飛び交います。 毎日飛び出してくる話題の数は多く、 気になることはあっても、 後で調べようと思っているうちに、 次々に出てくる話題の奔流に流されていく。 今、Xのタイムラインに流れてくる話題を ざっとランダムに拾い上げただけで、 50個以上が浮いたり沈んだりしていました。 時々見られる議論は混線し、 やがて罵り合いが始まる。 大雨の後

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Caitlin's Newsletter 日本語版 マガジン

Ray of Letters メンバーシップの「Caitlin's Newsletter 日本語版」のアーカイブです。

【Caitlin’s】ナラティブの支配こそすべてだ

あなたは、自分が受け取る情報が誰かに操られて自分に到着したと感じたことはあるだろうか?あるいは、あなたが自分の感情だと思っていたものが誰かに操られた産物だと感じたことはあるだろうか? 明確に、もしくは薄々それを感じていた人にとっても、全く考えたことない人にとっても、今、高市政権の急激な動きを目撃している日本人にとっては、今回のケイトリンさんの記事は直球ど真ん中を突いてくるだろうと思う。 この記事の核になる言葉が二つある:manipulators とnarrative 。こ

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【Caitlin’s】礼儀正しく絶滅する初めての種

同調圧力は日本だけの専売特許ではない。 人間が集まれば、程度の差はあれ、どこへ行っても同調圧力はある。 なんの統計もないが、それがいろんな文化圏(多分80カ国くらい)で仕事した実感だった。 対立回避傾向の強い文化圏と対立奨励傾向の強い文化圏があるのはよく知られていることだ。 そうであっても、0か1かというわけでは無い。 ありとあらゆることに衝突していたら、社会は維持できないのだから、 人間が社会というものを形成している限り、それぞれの文化圏に特有の対立回避の技術が発展してい

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【Caitlin’s】『存在する権利』という暴力――イスラエル

記事に入る前の解説現在の世界、特に欧米世界の言論環境の中で、この記事を投下するケイトリンさんの勇気と覚悟にまず衝撃を受けた。我々は、今、少しでもイスラエルに関してネガティブな要素が入った言葉を発すれば、反ユダヤ主義(Anti-semitism)というレッテルを貼られ、吊るし上げられ、暴力的に扱われ、拘束されることすらあるフェーズにはまり込んでいる。 そんな状況下で、ケイトリンさんが、一見すると「反ユダヤ主義(Anti-semitism)」に見えるかもしれない、いやそう決め

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【Caitlin’s】戦争を支える私たち

この記事は、アメリカとイスラエルによるイラン攻撃の話で始まる。しかし、主題は特定の戦争のことではなく、戦争一般についてのことだ。原題は、”If Westerners Could Wrap Their Minds Around What War Really is” (『もし西洋人が、戦争というものの本当の姿と向き合えたなら』)だから、西洋人としてのケイトリンさんが、西洋人に語りかけるといういつもの形式なのだけど、ここで描写される西洋人は、現代日本人の姿でもある。 つまり、こ

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YOSHILOG NOTE 集合場所

YOSHILOG NOTE は日記のようなものです。 Space of Digital Humanities からの転載です。 バックナンバーは全てここ(↓)で読めます。 https://digital-humanities.space/yoshilog-note-back-number/

YOSHILOG NOTE 21 - No Man’s Landの休憩

No Man’s Land陸路で国境に着くと何が起きるか。 飛行機で考えれば、「出国」→「飛行機に乗って空間移動」→「入国」と3段階になっているけど、陸路の場合は、3段階の真ん中がなくて、「出国」と「入国」がくっついてる。 でも、国境は地図の上で「線」であっても、実際は「幅」があることが多い。だから、必ずしも「くっついてる」と言えない場合もある。じゃあ、その「幅」の部分はどっちの領土なんだ?となるが、どっちでもない扱いという妙な空間が現実には存在する。こういう場所をNo

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YOSHILOG NOTE 20 - バスで国境を越える

[追記] 読者からの通報で思い出したことがあるので、追加しました。 陸路のこだわり陸路で国境を越えると考えるだけでいつも気分が高揚する。陸続きで他国と接してる可哀想な国(😄)の人には、この気分は分からないだろう。島国で生まれ育ち、島国根性を陶冶した人間だけが持つ特権だ。ユーラシア大陸、アフリカ大陸、北・南米大陸の人たちにとって陸路で国境を越えるなんて普通過ぎて、特に何も考えないかもしれない。 飛行機で国境を越えるなら、業務上不可避的についてくるので腐るほど体験した。しかし

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YOSHILOG NOTE 19 - 道端でアイスボックス一つで水を売る少女

ぎっくり腰と🌀事件で、もう10日延期していたプノンペン行きを決行することにした。 だいたいの予定は、ベトナムからカンボジアに行って、またベトナムまで、ぐるーっと回ってくるというコンセプトにした。移動手段と宿泊先は次の一手ずつ決める。ぐるーっと回ってくるという最重要なコンセプトさえ忘れなければいいのだが、そういうことも最近忘れるようになった。何かをしようとして立ち上がって、立った瞬間になんで立ったのか忘れてるというようなやつだ。忘却力にかなり磨きがかかってきた。まるでアルジャー

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YOSHILOG NOTE 18 - あれ?立ってられない

いつもの朝の散歩で海岸前の広場に着いたら、水平線と空が揺れた。 あれ?あれ?と思う間もなく、ぐら〜んと世界が揺れ始めた。 あ、こけると思って、足を開いて踏ん張ろうとした。 なんだ、これは地震か? しばらく、その態勢でじっとしていたが、変なことに気がついた。 そんなことしてるのは自分だけだった。 ビーチにいる人たちは、いつもと同じように立っている、歩いてる、なんか話している。 えー?そんなおかしなことあるかと思って、周りを見渡すために右へ左へ顔を向けた瞬間、ぐわーんと世界が

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日本の近現代史マガジン

「日本の近現代史プランで」配信された記事はここに収納されています。 「日本の近現代史プラン」では、近現代史についての自分の基礎的な知識について正当な疑いを持っている人を、受験教育による「人物・事件・年代」の記憶の三重苦から解放する試み。日本人にとって最低限必要な歴史的Perspective を解題していきます。一つの主題につき1万字〜2万字を月に1回から3回に分けて配信。

【現代史-06】日本国憲法誕生 前夜(上)

この記事は、前回の【近現代史-05】戦争放棄の安全保障論ー幣原喜重郎の『新憲法に関する演説草稿』の続きになります。 但し、記事の内容では、時間を若干逆戻りします。前回の主題である幣原喜重郎の『新憲法に関する演説』は1946年3月8日に行われたものですが、今回の記事では、ポツダム宣言受諾後から幣原の演説に至るまでの7ヶ月間に日本でどのような議論が行われていたかを辿ることが主題です。長くなりそうなので、上と下の二つに分ける予定です。 この記事は、我々日本国民の憲法の源流を辿っ

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【近現代史-05】戦争放棄の安全保障論ー幣原喜重郎の『新憲法に関する演説草稿』

(当面は無料開放) 1946年(昭和21年)3月6日夜、内閣総理大臣の幣原喜重郎が「新憲法に関する演説」をNHKラジオの全国放送を通じて行った。 その日は、「憲法改正要綱(政府案)」が正式に公表された日で、それを知らせる『官報』号外が出された。幣原首相のNHKラジオを通じての演説はそれを政府として国民に対して説明を行うものだった。 『日本放送協会年鑑 昭和21年度版』(NHK年鑑)には、1946年3月6日夜、幣原喜重郎首相がラジオを通じて新憲法案の趣旨を国民に説明したこと

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【近現代史-04】イランを救おうとした日本人

昔、イランを救おうとした1人の日本人がいた。そんなに遠い昔ではない。1952年、日本が独立主権国家として再出発したと信じた頃の話だ。 モサデックその頃、イランにはモハンマド・モサデックという男がいた。彼は名門貴族の出身で、スイス・フランスで法学を学んだ知識人政治家だった。カージャール朝時代(1796 - 1925)から政界に関わり、一貫して外国勢力の干渉排除と立憲主義の擁護を訴えてきた。清廉で妥協しない姿勢から民衆の信頼を集めており、既存の政治家とは一線を画す存在だった。

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【近現代史-03】日本国憲法が出来た頃

{無料版] 日本国憲法の成立史は、論争の多いトピックの一つです。いずれこのシリーズでもいったい何が争点になっているのかをカバーする予定です。ただ、いきなり詳細な、時には些細な議論は読むのはしんどいと思うので、これまでに書いた簡略な概説を最初に掲載することにしました。 ここの前半に載せたのは、元々ニュースレター用に書いて、後にブログの載せた文章の一部です。後半部分は『新しい憲法のはなし』という本を再販した時に書いた「まえがき」の一部です。まず、ここから入りましょう。 日本

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【日本の事】無料ウェビナーのお知らせー「LIVE 83:選挙前に、日本で何が起きているのかを整理する」(改訂版)

ー法律・運用・改憲が混ざる時代の見取り図ー 選挙前になると、 テレビ・新聞やSNSでは、 日本の政治や制度について、 さまざまな言葉が飛び交います。 毎日飛び出してくる話題の数は多く、 気になることはあっても、 後で調べようと思っているうちに、 次々に出てくる話題の奔流に流されていく。 今、Xのタイムラインに流れてくる話題を ざっとランダムに拾い上げただけで、 50個以上が浮いたり沈んだりしていました。 時々見られる議論は混線し、 やがて罵り合いが始まる。 大雨の後

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【日本の事】選挙前に、日本で何が起きているのかを整理する(移動しました)

この記事は、こちらに移動しました。

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LIVE 82 オスロからリビエラへ ― 和平という幻想の終焉

今回は、同名の記事のLIVE版です。 この記事は、現在まで語られて来たパレスチナ和平案の約100年という期間を短い記事に詰め込んだので、省略した点も多くあり、そのため分かりにくくなったかもしれません。このLIVEはその欠点を補うことを目的としています。LIVE自体は予備知識がなくても理解出来るように進めますが、下の記事を先に読まれることをお勧めします。 当日のLIVEは、以下のような構成に従って進めます。 参加要領実施日:2025年11月2日 実施時間:午後1時ー3時 実

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LIVE 76 ヴェルサイユの復讐

これは、Space of Digital Humanities からの転載です。 だいぶ遅れて申し訳ないです。やっとLIVE 76のお知らせです。 奇妙なタイトルですが、このライブでカバーする内容からキーワードを探していると、どうしても長くなり過ぎて、色々と迷った末、資料を読んでいるうちに重く残った印象をタイトルにしました。 今回の内容は、【本の旅】シリーズでケインズの『平和の経済的帰結 I』を書く準備をしている時に考えざるを得なかったことです。20世紀初めの頃のほんの

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旅ものマガジン

旅のこと。

泰緬鉄道に乗る(歴史の旅 002)

タイ国の首都、バンコクからは、東・西・南・北へ鉄道が出ている。一つの駅からすべての方向への列車が出ているわけでない。2023年に巨大な空港のようなクルンテップ・アピワット中央駅(Krung Thep Aphiwat Central Terminal)が開業して、そこに多くの路線の起点が集中されていくようだが、西へ向かう列車の起点は、まだ古いトンブリ(Thonburi)駅というとこにある。 バンコクから西へ向かう鉄道は、1903年にイギリス政府の支援・設計で作られた。最初の路

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泰緬鉄道に乗る(歴史の旅 001)

バンコクから西へ向かうとやがてミャンマーに突き当たる。ミャンマーの位置はタイよりも北西にある塊というイメージをもっていたが、よく見ると南米のチリのように細長く北から南へタイと領土を接しながら延びている。だから、バンコクから西へ西へ(地図上を左へ左へ)進んでミャンマーとの国境を超えてさらに西へ進み続けると、アンダマン海に到達する。 海にポトンと落ちてもしょうがない。タイの首都、バンコクから、ミャンマーの首都、ヤンゴンを目指すとすれば、北西に向かって(地図上で言えば、斜め左上)

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漓江の渡し船に乗った

「中国人はうるさい」→「出ていけ」って発想をちょくちょく見かける。あれも井の中国家の賜物ではあるが、蛙に寄り添って考えてみると、うるさいと思うのは、中国語が怒ってるように聞こえるというのもあるかもしれない。 各言語の響きというのは、日本人にはキツく聞こえたり、やわく聞こえたりするがそれと内容は別だ。 ドイツ語やアラビア語も怒ってるように聞こえるが普通に話してるだけだし、タイ語やベトナム語は子守唄のように聞こえるがあれも普通に話してるだけだ。 陽朔に行った時、漓江の東岸に

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麺屋の鬼ばばあ

数日前、妙に嬉しいことがあった。心躍る体験というか。 ホテルから街の中心部へ続く道の歩道を歩いている時、ふとその道の反対側の対面する歩道でベトナム特有の低い椅子に座ってくつろいでる女性が笑顔でこっちを見て手を振ってる。え?え?え?とクエスチョンマークが三連発くらい出たと思う。それに続いて、そんなバカなという思いがわいてきたのだけど、ここは即座に手を振り返さなくてはいけないと思い、僕も思いっきり手を振った。 この女性は、僕がほぼ毎朝行く麺屋さんを仕切っている女性で、推定年齢

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Amynaプロジェクト・マガジン

Amynaプロジェクトから発信される記事はここに収録されています。

Amyna アップデート:2025.10.01

ここから転載。 最後の発信から約6ヶ月経ちました。根気よく待っていただいた支持者の皆様に長い沈黙をお詫びいたします。 この間、5名のボランティアスタッフの間で、今後の方向について様々な議論と技術的な試行錯誤を繰り返してきました。全員の意見が簡単に一致するわけはなく、それでも「子供たちを性犯罪から守る」という究極の目標に向かって、全員が納得できる方向性を探ってきました。一応の結論に達したので、アップデートすることにしました。その前にまず、個人情報保護委員会の4月3日の行政指

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ただいま性犯罪マップは閉鎖中です。

2025年4月3日、個人情報保護委員会からの指導を受け取りました。それに従い、ただいま性犯罪マップは閉鎖中です。 個人情報保護委員会の指導については、下記の通り、Xで告知されました。 指導の内容については、こちらをご覧ください。 * * * 個人情報保護法に抵触しない形での改築に取り掛かりますので、しばらく時間がかかります。 それに伴い無料メンバー登録も停止しております。 ご理解いただけたら、有り難いです。 Amynaプロジェクト・スタッフ一同

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返信が遅れています。

2025年3月13日の性犯罪マップの公開以来、この記事に37万回のアクセスがあり、想像をまったく超える反響に驚いています。ありがとうございます! 現在、様々なお問い合わせ、提案、質問、ボランティアのお申し出、取材依頼等々が殺到していて、なかなか対応が追いつかない状態が続いています。 ただし、個人情報保護委員会とは密接にコミュニケーションを維持しています。現行法の範囲内で出来ることをするAmynaの方針は変わりませんので、逸脱があれば是正していきます。 今後ともよろしくお

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Amynaプロジェクトへの励ましとご批判について

この記事は以下の記事の続編です。 思いがけず、たくさんの励ましの言葉を頂いて驚いております。有難うございます。本当に心強いです。 これまで、この約1年間ずっと援助して頂いたサポーターの方や寄付して下さった方々に、ちゃんと作業を続けていることを報告する会を設けて来ました。 第1回目進捗報告会(2024年6月30日)の参加者が19人、第2回目(2024年10月16日)の参加者が12人、第3回目(2025年3月2日)の参加者が16人でした。もちろん我々に情報の拡散力がないだけ

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