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マガジン一覧

#エッセイ 記事まとめ

noteに投稿されたエッセイをまとめていきます。

1,073 本

溺れる記者の戦場①

アルコール依存症記者の戦場①  本物の戦場から戻ったはずだった。だが、銃声のない日本で始まったのは、アルコール依存症という、もう一つの戦いだった。これは、記者である「ぼく」が入院治療を通して向き合った、回復までの記録だ。  二〇〇一年九月十一日。米同時多発テロで、アメリカの富とニューヨークの象徴だった世界貿易センタービルや、国防総省(ペンタゴン)が崩壊した。当時、全国紙記者でドイツ特派員だったぼくは、その様子を首都ベルリンのテレビで、開いた口が塞がらないまま見ていた。ジャ

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質問に答えます:「贈ったファンアートに反応がないと、相手を嫌いになってしまう」

こんにちは。商業作家のエージェント兼ノンフィクションライターの遠山怜です。今回は、匿名質問箱マシュマロにお寄せいただいた質問に回答します。今回のお悩みは? Q:ファンアートに相手からの反応がなく、ネガティブな感情を抱いてしまう。ファンアートをやめるべき? *** A:ファンアートは「相手に渡す」までが作品。贈り物に付けるのし紙にもこだわってみよう。 ご質問、ありがとうございます! 好きな相手に向けて、自分の腕を振るうのって、本当に楽しいですよね。 相手のちょっとした

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クリエイターが本当に恐れているのは「失敗」ではなくて

こんにちは。作家のエージェント兼ノンフィクションライターの遠山怜です。このnoteでは、さまざまな分野で活躍するクリエイターに向けて、 “悩み方のヒント”になる情報をお届けします。 今回のテーマは「失敗を恐れる気持ちとの付き合い方」について。 * 創作に当てるリソースを”心配”で消耗している人へ 早速ですが、あなたは「失敗するのが怖い」と思いますか。 誰にも知られない前提で白状すれば、作品が思い通りに評価されるイメージより、不発に終わって失敗する想像の方が妙にリアリ

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空を見上げて、飛んでいるものを追っかけて笑顔になれる。それが尊い日常ってやつだ。(宮城県石巻市 石巻市民球場)|旅と野球(4)

「日常の尊さって、なくなってはじめて分かるんですよ」  そうなんでしょうね。畳店の主人の言葉に頷きながら、僕は少し前に名古屋の住処のそばにある公園で見た草野球のことを思い出していた。  巷の正月休みもそろそろ終わりを迎える休日だった。  大柄な少年が打席に入り、ユニフォームを着た子どもたちが守備についていた。地域の少年野球チームの練習試合なのだろう。審判はコーチらしき男性で、周りにはベンチコートを羽織った母親たちが見守っている。  公園の隅っこには、孫との凧揚げを楽し

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ソファでわたしは旅をする

いつかまた自由に出かけられるその日まで、「空想の旅」をテーマに文章を書いてみることにしました。 趣味や嗜好、旅のスタイルも異なる3人の書き手・べっくやちひろ、中前結花、吉玉サキがそれぞれお届けします。 束の間でも、みなさまを“ソファの上の旅”にお連れできたらうれしいです。

14 本

『ソファでわたしは旅をする』を終了します

2021年4月、中前結花、べっくやちひろ、吉玉サキの3人は「架空の旅」をテーマにしたマガジン『ソファでわたしは旅をする』を始めました。 コロナ禍で旅行が自由にできない中、少しでも旅行に行った気分を味ってもらうべく始めたマガジンです。 エッセイや小説など、表現の方法はさまざま。不定期ながらこれまで全14本の記事を掲載し、多くの方に読んでいただくことができました。SNSで感想をシェアしてくださる方もいて、とても嬉しかったです。また、昨年の秋には海老名市立図書館で『ソファでわた

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旅の朝

人生でいちばん最初の旅行はいつだろう、と記憶をさかのぼると、あるひとつのシーンが浮かんでくる。 まだ真っ暗な、夜中と朝方の間くらいの時間。パジャマのまま母親に抱きあげられて、ゆらゆらとどこかへ向かう。半分夢みたいな頭で車のドアが開く音を聞いて、そのまま布団を敷き詰めた後部座席に乗せられる。エンジンの振動を感じながら、そのまままた眠りに落ちる。 たぶん4、5歳くらい。長野に向かう朝の一幕だ。 子どもの頃、わが家には毎年8月に長野県上田市の知人を訪ねるという恒例イベントがあ

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大人の社会見学部

「思ったよりむき出しなんだね」 それが、生まれて初めてパンダを目の当たりにした私の第一声だった。パンダはガラスケースか檻の向こうにいるイメージだったので、背の低い柵で囲われただけの空間にいることが意外だったのだ。これじゃあ、その気になれば柵を乗り越えてパンダを抱きしめてしまえるじゃないか。 一緒にいた下瀬ミチル嬢(以下るんみち)とまるいがんも氏(以下まるいさん)には「むき出し」の意図するところが伝わったらしい。ふたりは口々に「たしかに」「触ろうと思えば触れそう」とつぶやい

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住まなかった街も思い出になる。

年下のひとたちと飲むことになった。 会社を辞めてからは、とんとそういうことがなかったから、向かうときにはすこし緊張した。もちろん、ひとつふたつ下の友は多いけれど、十もちがうとなれば、 「大丈夫かしら……」 と不安になったりもする。文章を書くひとたちの集まりではあるけれど、話についていけるだろうか。 場所は赤坂で、ほどよく街も店内もがやがやとしていた。 「こっち、こっち」 と呼び寄せられテーブルにつく。 「どうも、どうも」 へらへらしながら見渡せば、どのひともなんだかとても眩し

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今月のまとめ

月末に一ヶ月を振り返り、印象的だった出来事について書いています。日記ならぬ月記です。

水星逆行に振り回されてる(11月のまとめ)

11月は仕事が忙しくてプライベートがぜんぜん充実していなかった。また、10日~30日は水星逆行。その影響か、デートの日に恋人に急な仕事が入ったり、昼飲みの約束をしていた友達が風邪をひいて約束が延期になったりした。でも、元気に過ごせたからよしとする。 ジムに入会し、通いはじめる 少し前、「遺伝子博士」というサービスを利用した。申し込むと遺伝子検査キットが送られてきて、キットで頬の内側の粘膜をこすって返送。すると遺伝子解析をし、その人の体質に合ったダイエット方法を教えてくれる

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願いの叶うカレーとピェンロー鍋、そして猫とチワワのこと(10月のまとめ)

10月はまあまあ仕事が忙しくてプライベートが物足りなかった……と思ったが、振り返ってみるとそうでもなかった。そんな10月の思い出をまとめました。 願いの叶うカレー屋さんに行く 昨年末にテレビで見て、新百合ヶ丘にある「願いの叶うカレー屋さん」の存在を知った。その店へ行くことを「2025年にやりたいことリスト」に入れていたので、恋人を誘って行ってみた。 その店は、新百合ヶ丘駅の階段とエスカレーターの下にひっそりとあった。カウンターしかない小さなお店だ。メニューの一番上にあっ

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カワウソ、花火、会うのはこれが最後かもしれない(9月のまとめ)

9月の思い出をまとめました。 6ヶ月の赤ちゃんにミルクをあげる Aぇ担の友人と久しぶりにランチ。友人は生後6ヶ月の赤ちゃんを連れてくるので、小上がり席のあるカフェで会った。 赤ちゃんはおとなしくて、あまり泣かない。しかし男の子だからかよく動く。座布団にうつぶせになり、お腹を中心に360°回転していた。 ランチを食べていると、赤ちゃんがお腹が空いたそぶりを見せたので、友人が持参した液体ミルクを飲ませる。途中で交代し、私も赤ちゃんを抱っこしてミルクを飲ませてみた。コクコク

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この夏に思い残すことはない(8月のまとめ)

2025年8月のまとめ。旺盛に遊んだので思い残すことがない。 友達家族とピザパーティー&花火 物置から、何年前に買ったかもわからない花火が出てきた。ドン・キホーテの花火セットだ。 近所に住む友人には小3の娘ちゃんがいるので、「よかったら一緒に花火やらない?」と誘ってみる。すると、「やろう! 夫がピザ窯を購入したからピザ食べてって」と言ってくれた。ピザ窯……? 彼女の家に行くと、テラスにはたしかに小型のピザ窯らしきものが設置されていて、簡易テーブルで夫さんがせっせと生地

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noteカメラ部magazine

noteカメラ部部員のレポートなどなどをまとめたmagazineです📷

57 本

第9回noteカメラ部レポート「オモ写編」

やっほ〜、noteカメラ部くんです📷 先日、noteカメラ部9回目の活動が行われました。 今回のテーマはずーっと楽しみにしていた「オモ写編」!!! フォトウォークのようにどこかに出かけるのではなく、小さな素材で被写体を作って、それを撮影していきました。 奥が深い世界でしたが、素敵な写真もたくさん撮影できました。いつもは個人で動くことの多いnoteカメラ部ですが、今回は撮影や対象物制作や証明など、1つの写真を撮影するためにチームプレイで撮影していきました。 今日は早速

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noteカメラ部参加レポ オモシャ #9

めちゃめちゃ久しぶり?の #noteカメラ部 noteカメラ部活動 #1 渋谷 #2 築地 〇 #3 箱根 #4 ズーラシア〇 #5 ポートレート #6 みんふぉとウォーク 〇 #7 鎌倉江ノ島 #8 井の頭公園 ◯ #9 オモシャ ◯ 8月に東京編予定してたのだけど続々と体調不良さんが出たそうで開催されなかったのでした。 本日は待望のオモシャの回! 大人気のピ社会議室を早々と抑えてもらい、フィギア等購入し当日を迎えました。14時集合と決まりつつもゆるゆる遅れたり 遅れる

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#noteカメラ部 おも写篇

今回の #noteカメラ部 は、身近な雑貨や野菜などとジオラマ人形を組み合わせた、おもしろ写真を撮る回でした。 目指したのはミニチュア写真家•田中達也さんのような作品。 ピースオブケイクのオフィスに集合し、それぞれが持ち寄った素材を確認→近所のスーパーや公園で足りない材料(野菜や枝、落ち葉など)集め→撮影開始! これは、スクランブル交差点とマニキュアで出来たビル街を撮っているところです。 メンバー持参のライトが、色温度を調節可能だったので(すごい!)、夕方っぽく。ライ

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Noteカメラ部活動 〜オモ写編〜

今日はNoteカメラ部の活動で、オモ写(身近なものを使って、ミニチュア面白い写真を撮ること)を楽しんで来ました。 活動の流れは以下の通り ・集合して被写体アイテムチェック→足りないものを買い出しや野外調達→試行錯誤してひたすら撮影! 以下に自分の作例を載せます。 通勤電車に乗るとお腹が痛くなる癖のあるリーマン。すなわち自分のことです。 飛び込み台。意外と付箋のノリが頑張ってくれました。 木の上のひなたぼっこ。この緑の人形とブロッコリーの組み合わせは大人気でした。

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夢日記

見た夢の記録です。気が向いたら書きます。

最近、妙な夢ばかり見る

最近は眠りが浅く、リアルな夢を立て続けに見る。しかも、起きてからもはっきりと覚えている。 今日は妙に事件性のある夢ばかり見たので、起きたらへとへとになっていた。夫に話したら「面白いから文章にしたほうがいいよ」と勧められ、こうして書き残している。 以下は、私が一晩で見た夢です。 ①追っ手から隠れる夢山小屋のような建物にいる。20人くらいだろうか、山小屋のメンバーもいた。 もうすぐ追っ手が来るらしい。みんな一斉に逃げ出し、同じ部屋に隠れた。 しかし、たとえ自分が見つかっ

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推しがやさしい、または学校祭の夢(2020年5月29日の夢)

小さな芝居小屋で、推しのトークライブを聴いている。お客さんは少ない。 最後、司会者が「プレゼントに応募した人~」と聞くので挙手すると、私しか手をあげていなかった。 帰り際、ドアの前で司会者(イベントの主催者らしい)に呼び止められ、プレゼントの受取方法について説明される。話が長くてわかりにくいが、要するに受取専用のロッカーがあり、自宅の最寄りのロッカーを調べろとのことだった。 住所書いてないのに、なんで私の最寄りロッカーがわかるんだろう。 「じゃ」と、司会者がドアの向こ

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カレンダーを見ても曜日がわからない夢(2020年6月11日の夢)

歩道で、現役のモー娘。複数人が田中れいなちゃんに「本当にヤンキーだったんですかー?」と尋ねている。 道重さゆみちゃんが、「制服のスカートこのくらい(くるぶしを指す)ありましたよね?」と、なぜか敬語で言っていた。 ◇ ぼろぼろの芝居小屋のようなところで、バレエの発表会をする。 私はバレエをやったことがない。夢の中でも私はバレエ未経験で、いきなり発表会に出され、困惑しつつも見様見真似で踊る。楽しい。 芝居小屋の床には座布団が敷き詰められ、観客はそこに座って鑑賞する。私は

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正当防衛の夢(2020年6月10日の夢)

教室の隣の席に、地味な男子がいる。 彼の友人らしい、小柄で眼鏡の男子がやって来て、私の色鉛筆を勝手に使う。使われたことより、「使っていい?」の一言がなかったことにカッとなり、強く注意する。相手も言い返してきて、口論になる。 いつの間にか体育館にいる。色鉛筆の件が発展し、私は眼鏡に嫌がらせをうける。私は悪くないのに……! 涙をこらえていると、他の生徒たちにヒソヒソと噂され、悔しくてたまらない。 「隣の席の男子」は、私の肩を持ったり、かと思えば友達である眼鏡の肩を持ったりす

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天然オットシリーズ

夫について書いたnoteをまとめました。もちろん無料です。

天然オットに振りまわされてる

結婚8年目の夫がいる。 おっとりしていて優しく、マメで家事が好き。お酒はほどほど、煙草も博打も女遊びもやらない。とてもいい人だ。 しかし、どうにもトンチンカンである。度を越えたマイペースで常識がなく、オカルトやスピリチュアルが好きで、すぐ話をそっちの方向に持っていってしまう。共通の友人からは「半径5メートルが見えてないよね。自分か宇宙かって感じ」と評されていた。 そんな夫は売れないイラストレーターだ。売れないことに焦るでも卑屈になるでもなく、毎日を楽しそうに生きている。

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やっぱり、夫婦の会話に中身がない

以前も書いたが、私と夫の会話は8割くらい中身がない。 お互い、ふざけた会話を好むたちだからだ。みんなそうだろうと思っていたが、どうやら中身のない会話を好まない人もいるらしいと、この歳になって知った。 ◇ 最近は、眠る前にスマホを見ないようにしている。睡眠の質を改善するためだ。 そうすると、布団に入ってから眠りに落ちるまでの間、とてもヒマ。なので、隣に寝る夫に話しかける。 とはいえ、毎日一緒にいると話したいこともたいしてない。話題も尽き、いよいよ「お題を出してもらって

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たとえばこんなとき、夫を好きだと思う

「旦那さんのどこを好きになったの?」 そう尋ねられるたび、大真面目に考え、そもそも好きになった瞬間がないことに思い至る。 だから正直に「好きになったことがない」と答えるが、相手は「またまたぁ」「ご冗談を」というリアクションをする。すかしてるわけではなく、その答えがもっとも私の心情に近いのに。 私は夫のことを、相手が想定している意味(恋愛的な、性的な意味)で好きになったことがない。ただ、愛してはいる。今まで出会ったすべての生き物のなかで、夫がいちばん大切だなぁと思う。

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夫婦の会話に中身がない

世の中の夫婦は、いったいどんな会話をしているのだろう。 友達の口から語られる「この前、夫と話してたんだけど~」から続く言葉は、だいたい中身のあるものだ。 でも、中身のない会話もしてるのかな。それをわざわざ、人に言わないだけで。 私たち夫婦はというと、8割方、中身のない話をしている。 今は離れて生活しているのでたまにLINEで通話をするが、先日は、「犬のうんちの大きさをかりんとうに換算する」話をした。 私は最近サモエドにハマっていて、毎日YouTubeでサモエド動画ば

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ジョバンニの食卓

17歳の美希と36歳の父親・広治の、ゆるやかな変化の物語。 2004年に執筆しました。当時通っていた学校の学内コンクールで最優秀賞をいただいたものの、新人賞は一次選考で落選。二十歳の私が書いた小説を、今の私が少し加筆修正して掲載していきます。 書籍化のご相談は saki.yoshidama@gmail.com まで。

ジョバンニの食卓7 ぎこちない家族(になるかも)

前回までのあらすじ:17歳の美希は、36歳の父親・広治(こうじ)と二人暮らし。幼い頃に家を出た母親の記憶はない。広治や幼なじみの陸生(りくお)と平和な日常を過ごしている。ある日、広治から恋人ができたと聞かされて……。(第一話から読みたい人はこちら) ◇ 十月最初の日曜日、斉藤香里さんは緊張した面持ちで我が家のソファに腰掛けていた。初めて会う香里さんは、色白で瞳の色が薄い。ミディアムロングのストレートヘアも瞳と同じ茶色だった。 隣の広治も、自分の家にいるとは思えないくらい

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ジョバンニの食卓6 プレゼント

前回までのあらすじ:17歳の美希は、36歳の父親・広治(こうじ)と二人暮らし。幼い頃に家を出た母親の記憶はない。広治や幼なじみの陸生(りくお)と平和な日常を過ごしている。ある日、広治から恋人ができたと聞かされて……。(第一話から読みたい人はこちら) ◇ 家に帰ると、クリスマス用のモールが天井に飾られていた。私たちが帰ってきたら飾りつけができているように、広治が陸生に鍵を渡しておいたらしい。受験生にこんなことさせていいのか。 帰り道の途中で買ってきたお寿司とフライドポテト

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ジョバンニの食卓5 「親はなくとも子は育つ」

前回までのあらすじ:17歳の美希は、36歳の父親・広治(こうじ)と二人暮らし。幼い頃に家を出た母親の記憶はない。広治や幼なじみの陸生(りくお)と平和な日常を過ごしている。ある日、広治から恋人ができたと聞かされて……。(第一話から読みたい人はこちら) ◇ 九月九日は救急の日で、私の誕生日でもある。十八回目の誕生日は三者面談と重なった。 広治を見て、担任の阿部ちゃんは少なからず驚いたようだった。無理もない。高校三年生の父親として、二十代に見えるヤツが来たら、誰だって驚く。実

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ジョバンニの食卓4 同情しないと決めた

前回までのあらすじ:17歳の美希は、36歳の父親・広治(こうじ)と二人暮らし。幼い頃に家を出た母親の記憶はない。広治や幼なじみの陸生(りくお)と平和な日常を過ごしている。ある日、広治から恋人ができたと聞かされて……。(第一話から読みたい人はこちら) ◇ 二学期が始まった。 三組の教室の前で陸生と別れ、五組の教室へ入る。一歩足を踏み入れたとたん、一ヶ月以上のブランクがなかったかのように体が教室の喧騒に適応していく。 みんながうっすら日焼けしている中で、一学期以上に青白い

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メンタルに関する記事まとめ(吉玉サキ)

うつ状態になったり安定したりを20年以上くり返している吉玉。精神科や投薬、お医者さんに言われたこと、自宅療養、メンタルの状態などを記録していきます。 ※病気には個人差があり、内容はあくまで吉玉の場合です。

ちょっと嫌なことが続くとき

大きな不幸を経験したことがない。 事故や事件の被害者になったこともないし、被災したこともないし、大病もしたことがない。日々のほほんと生きていて、わりかし幸せだ。 それでも、日々の中で泣きたくなることは多々ある。不幸と呼ぶほどではないけど、ちょっと嫌なこと。ちょっと悲しいこと。 最近、ギョッとするほどそれが続いている。 ・友達でもなんでもないちょっとした知り合いから「あなたのためを思って」と上から目線の説教を食らう。 ・Amazonレビューで酷評される。 ・夫が懸賞

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回答編〔仕事に応募する際、心身の不調を伝えるべき?〕

いただいた質問に答えます。 全く売れてないですが構成作家をさせて頂いています。 先日、「企画案を出せる人を募集」という先輩作家さんの告知をネット上で見つけて応募したところ、LINEアカウントを教えて下さいというメールを頂いたのですが、それに返答する際に「心身の具合があまり良くないのでどこまでできるかわかりませんが」という言葉をつけてしまったところ、「戦力を探しているので」と断られてしまいました。 自分でも何であんなことを言ってしまったんだろうと悔やんでいます。 でも言わない

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回答編〔世間的には辛くないはずなのに仕事が辛いです〕

質問に答えます。 世間的にはそんなに辛くないはずなのに自分的には仕事がつらいです。具体的ではなく、なんとなくもやっとした感じが続いていて、もう限界です。こんな時は何を希望にして生きればよいのでしょうか。                       さく抹茶(女性/20代) こんにちは。 「もう限界」とのこと。とても心配です。それなのに、長いこと回答できずにいて本当にごめんなさい。 さて、お悩みの内容をまとめると、 ①仕事が辛い(原因はわからない) ②何を希望にして生

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スナック山小屋2「早くふつうに戻りたい」

「ふつうのことができなくなってしまった自分が許せなくて、早くふつうに戻りたくて焦るんです。でも、戻れるのか不安で……」 そう言う愛美さん(仮名)の視線は、手もとのグラスに向けられている。 愛美さんは、この日初めてスナック山小屋に来た28歳の女性。長い髪をきちんと巻き、フェミニンなワンピースを着ている。白いふっくらした頬が可愛らしい。 けれど、ずっと不安そうな表情なのが気になった。 うつ病になって休職。「みんなと同じ」ができない自分が許せない 愛美さんは3ヶ月前から休職

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恋愛に関する記事まとめ(吉玉サキ)

吉玉の書いた恋愛記事をまとめました。中には有料のものもありますが、有益なことは書いてません。知り合いに読まれたら恥ずかしいから有料にしてるだけ。

スナック山小屋1「彼氏と結婚したくない」

私は駆け出しのフリーライターなのだけど、実はもうひとつ、別の顔を持っている。 それはここ、「スナック山小屋」のママの顔。 ……というとなんだかドラマチックだけど、種明かしすると、知人が経営しているバーで月1店長を務めているのだ。店名の由来は、私がライターになる前の10年間、北アルプスの山小屋で働いていたから。 なぜかはわからないけど、私は昔からよく人に悩みを打ち明けられる。ここでもやっぱりカウンター越しに悩みを聞くことが多い。 最初に言ってしまうと、私は誰かの悩みを解

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夜の大人たち

私たちは夜を歩く。 郊外の、どの駅からも遠い家に住んでいる私と夫は、都心での飲み会を終えて地元の駅に着くとだいたい終バスがなくなっている。夫が「どうやって帰る?」と言い、お酒が入って少し勇ましくなっている私は、ロータリーに並ぶタクシーを横目に「歩く!」と答える。 そうして、真夜中の散歩が始まる。我が家までは一時間だ。 先週もそんな夜があった。 熱を帯びた頭を冷ますように、濃紺の夜を泳ぐようにぐいぐい歩いているとやがて、表通りから脇道に入る。 夜の街は昼間とはまるで違

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夫婦の会話に中身がない

世の中の夫婦は、いったいどんな会話をしているのだろう。 友達の口から語られる「この前、夫と話してたんだけど~」から続く言葉は、だいたい中身のあるものだ。 でも、中身のない会話もしてるのかな。それをわざわざ、人に言わないだけで。 私たち夫婦はというと、8割方、中身のない話をしている。 今は離れて生活しているのでたまにLINEで通話をするが、先日は、「犬のうんちの大きさをかりんとうに換算する」話をした。 私は最近サモエドにハマっていて、毎日YouTubeでサモエド動画ば

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たとえばこんなとき、夫を好きだと思う

「旦那さんのどこを好きになったの?」 そう尋ねられるたび、大真面目に考え、そもそも好きになった瞬間がないことに思い至る。 だから正直に「好きになったことがない」と答えるが、相手は「またまたぁ」「ご冗談を」というリアクションをする。すかしてるわけではなく、その答えがもっとも私の心情に近いのに。 私は夫のことを、相手が想定している意味(恋愛的な、性的な意味)で好きになったことがない。ただ、愛してはいる。今まで出会ったすべての生き物のなかで、夫がいちばん大切だなぁと思う。

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吉玉日記

2020年3月31日からの日記(無料版)です。

私は出す主体なので(2020年4月22日)

ゆうべ、「グッとくる曲」を集めたプレイリストを作った。聴きながら眠ろうとしたら、グッときすぎて息が苦しくなった。エモーショナル窒息。 やっぱりアルバムってバランスを考えられているんだな。いろんな曲があるから窒息することなく聴ける。 若い頃はガチャガチャした音楽を好んで聴いていたが、今聴くと少し疲れてしまう。感性の変化を感じる(変化であって劣化でも成長でもない)。 下の世代の人に聴いてた音楽の話をすると、「吉玉さんの世代はそういうのなんですね」と言われるが、同い年でも聴い

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昔の自分が取材を済ませておいてくれた(2020年4月21日)

ゆうべ、友達のツイキャスを聴きながら寝落ちした。友達の声を聴きながら眠るって最高。 ◇ 久しぶりに〆切がタイトなお仕事が来た。過去の記憶をもとにエッセイを書き、その当時撮った写真を添えて提出するお仕事。 ふだんは取材記事で成り立っている媒体だけど、取材ができないからエッセイに舵をきってるみたい。 こういうとき、ライターになる前の経験が生きる。10年間の山小屋生活だったり、旅をしたことだったり。まるで、昔の自分が取材を済ませておいてくれたみたい。 ライターは取材して書

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肯定されることに慣れて自分を過大評価しかねない(2020年4月20日)

要潤の後輩になる夢を見た。 夢の中で、要潤に「ドラマ見てました!」と伝えた。本当だ。『ヒミツの花園』とか『流星の絆』とか。他にもあったはずなのに思い出せなくてうーん、うーんと唸った。 ヒミツの花園、すごくいいドラマだったよなぁ。 俗っぽさを悪いと思ったことがない。「俗っぽさ⇔高尚さ」「好き⇔嫌い」はまったく別ベクトルなので、俗っぽくて好きな作品もあれば、俗っぽくて嫌いな作品もある。俗っぽさは好き嫌いに直結しない。 ◇ メールの返信をしまくる。 仕事以外の返信をつい

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なんだかんだで、生きることは好き(2020年4月19日)

昨夜、夫と電話した。 夫は「プードルのおじさん、商店街でも見たよ」と言う。 プードルのおじさんとは、団地の広場でよく見かける、スタンダードプードルを2頭連れたおじさんだ。いつも犬の散歩をしながら缶チューハイを飲んでいる。 私たち夫婦の間では何年も前から、「あのおじさんはどこから来てるのか?」と話題になっていた。 夫は、「今度、尾行してみようかな」と言う。 「どうする。尾行してるときにおじさんが倒れて、あなたが救急車呼んでおじさんが搬送されて、プードルだけ残されたら」

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