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マガジン一覧

考えるヒビ

考えたことを書くマガジンです

「文章を書く仕事」について

三つの肩書き イラストレーターになる前、ぼくの名刺にはライター、イラストレーター、カメラマン、という三つの肩書きが並んでいた。 どれかひとつ選ぶということができなくて、三ついっぺんに並べていた。 でも、ひとつの職業に絞らないと、誰からも評価されない。 どれも本気度が足りないように見えるのだ。 そして、そもそもひとつに絞らないと、スキルが身につかない。 やりたいなと思う気持ちだけあっても、スキルがないから評価されなかったのだ。 三つの肩書きを並べていたとき、ぼくは文章もイ

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昨日とちがうパターンで

自分を他人と比較してばかりいれば自己肯定感が下がるのは当たり前だ。 いまは自分と他人を比較する環境がしっかりと整えられているから、その影響で自己肯定感を下げてしまっている人は多いと思う。 努力する人としない人のモチベーションの差 『モチベーションの心理学』(中公新書)という本を読んでいたら、がんばる人とがんばらない人の違いが説明されていた。 がんばる人は「その努力の結果、なにか得るものがある」と思うからがんばる。がんばらない人はその努力をしても何も得られないと思うからがん

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覚えておきたいことへの意識

意識して学びとったものでない限り、なかなか記憶に定着してくれない。記憶はそのプロセスを「記銘→保持→想起」で分類することができるが、意識して覚えようとするのは、このうちの記銘にあたる。 … 意識して覚えようとしなければ、情報は脳にとどまることなく、すぐに忘れられてしまう。さらに、意識して記憶をキープしようとしなければ、記憶は消える。そして、せっかく覚えた記憶も、思い出そうとしなければいっこうに思い出せないままだ。覚えているのに思い出せないのは、忘れたも同然である。 …

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考えたことを書いてしまうリスク

ここ半年くらい、noteになにも書いていない。1年前2年前に書いた記事がごく稀にいいねされることもあって、読んでくれている人がいるなあと思ってはいたのだが、じゃあ新たに何か書くか、という気にはならなかった。 noteにはだいたい、その時点で考えたことを書いていたのだが、本来ゆらゆらと漂っているはずの「考え」は、文字に落とし込んでしまうと固まってしまう。気体ならば誰にも伝わらないのだが、固体になると伝達が可能になる。誰かに伝わってしまう。 自分がむかし書いたものをいま読むと、

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コラム街

ここはコラムしかない場所、「コラム街」。 コラムコラムコラム……どこを見てもコラムしかありません。なぜでしょう?  企画力をみがく講座「企画でメシを食っていく」で、 受講生に出た課題は、ずばりコラムを書くこと。 サーフィン、日本語、旅、プロダクトデザイン、アニメについて…… 個性的なコラムがたくさん生まれました。 連載の第1回目だけを提出するという課題でしたが、「1つ書いただけじゃもったいない!」ということで、みんなでこの「街」をつくりました。 だから、ここにはコラムしかないのです。 コラムの良さは、サクッと読めること、連載の途中から読んでも大丈夫なこと。 ここにあるコラムはすべて800文字以内。どれから読んでも「読んで良かった」と思えるコラムがこの街にはあります。

64 本

はじめての〇〇! 寄席編

このコラムは、僕の初体験を文字と絵で説明し、皆さまの初体験ハードルを下げようという企画。今回は初めて寄席に行った話。 落語はすこし興味があるレベルで、知っている落語は片手で数えられる程度。帰省のときに飛行機の機内放送で聞くぐらいだが、気になっていたので行ってみることに。 落語が演じられる演芸場「寄席」は都内に4箇所あるらしい。年中無休で、「昼の部」と「夜の部」があり、約10日ごとに出演者が変わる。今回は「新宿末廣亭」の昼の部へ。 入場料のことは木戸銭と呼ぶ。キドセン…、

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曖昧な世界

ミラーワールドという世界が出来つつあることを最近知った。 ミラーワールドとは現実がデジタル化された鏡像世界のことらしい。 世界はどんどんデジタルと混じり合い、電脳コイルのような世界になるのだろうか? それはそれでワクワクする。 私は個人的にリアルの体験に価値観の比重を置いている。 しかし、今後ミラーワールドが現実になり、 現実(リアル)と仮想(ヴァーチャル)が混じりあっていることが自然な風景となった時、私たちにとってのリアルは今よりも多様で曖昧なものになるのかもしれない

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独身のわたしにできること。

ベビーラッシュ到来中。サークル仲間たちのお子が3人も同級生である。 どの子もぷっくぷくの薄毛のブサイクでめちゃくちゃ可愛い。(褒めてる) 私は24歳までには当然結婚しているものと思い込んで生きてきた為、25歳を迎えた瞬間、今まで感じたことのない「もう終わった、すべてどうでもいい…」という虚無感を味わった過去がある。 でも、「まあいいや、逆にどうでもいい」になるまでは早くて、そこからあっという間に30歳目前を迎えた。24歳の時にメンタルをやられまくった"年齢の壁"の追撃が痛

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年表を眺めながら#6『無知を自覚する』

わからないことをわからないまま放置する能力。子どもから大人になる過程で、みんなこの能力を大なり小なり身に付けていき、自分がわからないことがあっても、「別に大丈夫」になっていく。 2007 2007年、ぼくはまだイラストレーターには1ミリもなっておらず、英日翻訳の仕事をはじめた。その仕事は国際ニュースに関するもので、海外で撮影されたニュース映像をたくさん見た。当時、イラクではイラク戦争の影響で国内が乱れまくっていて、テロが頻発していたので、毎日のようにテロ現場の映像を見た。そ

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比喩学

比喩について考えるマガジン

「40歳の壁」ってなんなんですか?

年をとることを恐れる社会で生まれる「壁」 日本では歳を取ることを恐れる風潮がある。 親族じゃない人を、おじさん、おばさん、と呼ぶとき、それは歳を重ねた人を揶揄するニュアンスが込められている。 そんな社会で「40歳の壁」という言葉が生まれた。 この言葉から連想するイメージは様々だ。 体力的な壁だと感じ、「やはり日々の運動です」「無理しないことが大事です」と言う人もいれば、抽象的に仕事の変わり目ととらえて、働き方を変えなければと言う人もいる。一方で「なんですかそれ。感じたこと

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「能力」を身につけるには。

力は存在しない! 「〇〇力」というふうに何かを力として捉えることがよくある。 でもぼくはそんなものは存在しないと思っている(!?)。神様がいないのと同じように、力も存在しない。実際にあるのは「筋肉」だけで、筋肉が作り出す力を、比喩として使った言葉が浸透しているのだ。 (だいぶでかいことを言っている気がする…) (もう少し冷静に考えてみよう) なぜ野球選手は「野球力」を伸ばそうとしないか 大谷選手の「野球力」とか、リオネル・メッシの「サッカー力」とは言わない。 一方で我

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「変わらなきゃ」って言われても。

■どっかで聞いて納得しちゃった話 「変わらないと生き残れない」って、もう随分前に聞いた話で、なんだかずっと記憶に残り続けている。仕事、ビジネスの文脈で言われる言葉だ。記憶に残っているからといって信じているわけではないけど、「変わらないと生き残れないですよね」と誰かに言われてしまうと、「ですよね」〜と答えてしまう自分がいる。いや、どちらかというと「変わらないと生き残れないですよね」と言ったのは自分かもしれない。 ■振り返って反省してみる 「変わらないと生き残れない」と言っ

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知識のネットワークを広げたい

知識は引き出しかネットワークか 頭の中にある「知識」を引き出しでたとえることがある。 「あの人は引き出しが多い」という使い方をする。 しかしこれだと、知識が増えれば増えるほど、引き出しも増えることになって、どの引き出しに何を入れるかが難しくなってくる。知識を引き出しでたとえると、意外とうまくいかないのだ。そのため、「知識はネットワークにたとえたほうが知識本来のあり方をうまく反映できる」という説がある。 これは、ものごとを理解するのに役立つと思う。 たとえばぼく自身の実体

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おとぎ話シリーズ

何かを物語風に語るシリーズです。

年表を眺めながら#6『無知を自覚する』

わからないことをわからないまま放置する能力。子どもから大人になる過程で、みんなこの能力を大なり小なり身に付けていき、自分がわからないことがあっても、「別に大丈夫」になっていく。 2007 2007年、ぼくはまだイラストレーターには1ミリもなっておらず、英日翻訳の仕事をはじめた。その仕事は国際ニュースに関するもので、海外で撮影されたニュース映像をたくさん見た。当時、イラクではイラク戦争の影響で国内が乱れまくっていて、テロが頻発していたので、毎日のようにテロ現場の映像を見た。そ

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年表を眺めながら#5「その見え方でOKか?」

2019人は見たいものしか見ない、という「認知バイアス」。 網膜はすべてを捉えているはずなのに、意識したもの以外は脳が認識しない。通勤途中にある建物がある日突然なくなったとき、そこに何が建っていたのか思い出せないあの感じ。 『勉強の哲学』を読んでいたら、「言語的なVR」という言葉に出会った。ヘッドセットを装着しなくても、人は言語で世界を認識している。その人がどんな言葉遣いに馴染んでいるかによって、その人に見える世界は変わってくる。 私たち人間は、(物質的)現実そのもの

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年表を眺めながら#4「若者は老いると自然に大人になるか?」

1967 漫画家のモンキー・パンチは戦前の生まれだ。彼が世に出るエピソードが描かれた 漫画『ルーザーズ』(吉本浩二)に、モンキー・パンチの生みの親である編集者の清水文人が「これからどんな漫画雑誌を作っていけばいいか?」を悩む姿が描かれている。そのとき清水は、自分よりも年下の若者たちを見かけ「新しい時代が来る」と感じる。そこにいたのは、戦後生まれの団塊の世代だ。 しかし清水は、モンキー・パンチには「好きなように描け」と言うだけで、「あの若者たちに受けるように描け」とは言わなか

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年表を眺めながら#3「突き放す笑い」

2003現在のぼくを知っている人にはことごとく驚かれる話だが、ぼくは20代だった2003年から1年ちょっとの間、お笑いをやっていた時期があった。きっかけは本屋で見つけた雑誌『Cut』だ。松本人志の「ひとりごっつ」が特集だった。後半のモノクロページを眺めていると、そこにお笑い学校一期生の広告が出ていた。学校はなんでも一期生が1番良い。ダウンタウンが吉本NSCの一期生だということからそんな考えを持っていたぼくは、いつにない行動力でこれに申し込んだ。 1995『ダウンタウンのごっ

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絵本プロジェクト2018

絵本講座に通っている成果をこちらで更新していきます。絵本のラフやブラッシュアップしていく過程を公開予定です。

絵本ラフ:『ぼくはことばでできている』

イラストレーターのヤギワタルです。 書籍や雑誌で絵を描いてます。 (twitterへのリンクは→@yagiwataru) ■前回までのあらすじ 絵本つくりたいなあと思いながら何もせずに過ごしてきたイラストレーターの「ぼく」。思うだけの状態から、絵本を読む状態に変化したのが2017年のことだった。だが、絵本を読むだけで何もつくらない日々がまた続き、とうとう2017年が終わってしまう…!そんな折り、「ぼく」は絵本講座が開催されるとの報告を受け、通ってみることに。そこでは絵本のラ

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絵本ラフ:『まだだれもいない』

イラストレーターのヤギワタルです。いきなりですが、ここに絵本のラフをアップすることにしました。 絵本ラフをアップするまでの経緯ここからその経緯を書きます。面倒な方は下にぐっと進むと、ラフはそこにあります。 ぼくはイラストレーターなので、イラストの仕事で毎日なにかしら絵を描いているのですが、イラストの仕事はどなたか書いた文章が起点となり、それを絵で表現したり、それを補完するような絵を描くことが求められています。そういう絵を描く毎日も良いのですが、全く異なる世界観でも絵を描い

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色数を絞って描くシリーズ

フルカラーの無限の可能性を無視し、色数を絞って描きます。色数を絞ることにどんな意味があるのか、まだ手探りのマガジンです。

雨降る水辺

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書斎とコーヒー

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色数を絞って描くシリーズ

色数を極力減らしながらオリジナルのイラストを描くシリーズを気まぐれに不定期でやっています。 「数学の授業中に描くタイプのイラスト」シリーズとくっつけてやろうと思っていたんですが、数学ネタが思いつかないため頓挫。色味もそういえば気に入らないなと思いまして、ひとまず放置していました。 今回は、また新たな色味のシリーズですが、またしても青と黒にします。あと白も。青系の色が好きなんです。 青と黒はオリジナルだと使いやすいんですが、仕事だと意外に使いにくい色でもあります。どちらも

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定理を決める三賢者

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定理を決める三賢者

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メガネからの補助線

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言葉とイラスト

イラストは言葉とセットになってはじめて効果を発揮する!かもしれない…。ということを検証するマガジンです。

浦島の亀

浦島の予想以上に亀の歩みは遅かった。 こんな遅さで、日暮れまでに家に帰れるだろうか?と彼は考えていた。

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