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マガジン一覧

ランドスケープシアター(風景演劇)

ソノノチが2020年から国内外で上演を続けている代表作、「ランドスケープシアター」についての記事を集めました。

【寄稿】『風景によせて』によせて/文:髙室幸子さん(『風景によせて2024 -かざまち-』作品評)

『風景によせて2024』の創作にあたり、現地コーディネートをしてくださった髙室幸子さん(一般社団法人パースペクティブ  代表理事)から、『風景によせて2024 -かざまち-』の作品評を寄稿いただきました。 下記、寄稿文です。 『風景によせて』によせて令和6年3月から約8ヶ月、計8回/35日間に渡り京北に滞在してリサーチを重ねたソノノチの滞在制作において、レジデンスを提供したり、地元の人びとを繋いだり、遠征地で活動する彼らの調達関係をお手伝いするなど、可能な限りの方法で伴走

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【寄稿】関係を遮断する連続と断面と平面性/文:中脇健児さん(『風景によせて2024 -かざまち-』作品評)

中脇健児さん(大阪芸術大学芸術計画学科 准教授 。堺アーツカウンシルプログラムオフィサー。場とコトLAB 代表)に、『風景によせて2024 -かざまち-』の作品評を寄稿いただきました。 下記、寄稿文です。 関係を遮断する連続と断面と平面性田園が広がる里山が一望できるカフェのテラスに座席が並ぶ。 ソノノチから簡単な挨拶が終わった後、スピーカーから自然音か定かではない音がSEとして流れる。 「今から始まるんだな」と思い、目の前に広がる風景に目をやるが、何も変わらない。しかし、

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【寄稿】‭ 静かな、しかし劇的な風を待つこと:『風景によせて2024 -かざまち-』によせて‬/文:石川祥伍‬‭さん(『風景によせて2024 -かざまち-』作品評)

京都大学大学院文学研究科在学の石川祥伍‬さんから、『風景によせて2024 -かざまち-』の作品評を寄稿いただきました。 下記、寄稿文です。 静かな、しかし劇的な風を待つこと:『風景によせて2024 -かざまち-』によせてこの世界は待つことで溢れている。動画の広告がスキップできるまで、待つ。‬ラーメンを食べるために行列に並んで、待つ。私たちがそこまでして待つことがで‬きるのは、自分がしたいことをいつか達成できることを知っているからだ。いつか‬動画を視聴できるし、いつかラーメ

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【『風景によせて2022』コラム第0回】プロローグ(渦中からの旅)

作品は意味を積み上げるんじゃなくて、経験を溜めて作っているんだよね。 ――中谷和代、ある日のミーティングにて ____________ 〈ランドスケープシアター〉*とはなにか? このコラムではこの問いに取り組んでいきます。これはパフォーミングアーツ・グループ「ソノノチ」による上演様式の名称です。これだけで当座の答えにはなります。あるいは、それは屋外で複数のパフォーマーにより最小の音響設備で行われる非発話、非ドラマ的なパフォーマンスだ、と概要を述べることもできます。これら

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コロナ禍の創作シリーズ(2020〜)

2020年の春、活動拠点の京都に緊急事態宣言がでました。コロナ禍という世界的な危機に加え、パフォーマンスのグループにとって致命的な「集まれない」という状況の中、私たちはどのように制作に向き合ってきたのか。また、こんな状況だからこそできることは何なのか、考え続ける日々の中、屋外パフォーマンスや創作アーカイブなど、新しい活動の芽吹が起こりました。

つくりかたを、つくる(屋外での遠景パフォーマンス実践)

2020年の創作アーカイブより 私たちは日頃、四条烏丸にある「アートコミュニティスペースKAIKA」というところを主なアトリエとして、日々クリエイションをしています。ソノノチ旗揚げ当初から、実に15作品以上に渡り、様々な稽古のため使用させて頂きました。メンバーにとって非常に肌に馴染んだ稽古場であり、現在のクリエイションの主な拠点と言えます。しかし、今年私達は劇場を飛び出し、町全体を舞台として遠景から眺めるように鑑賞する新しいタイプの作品をつくることに挑戦しており、稽古方法一

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コロナ禍の創作シリーズ/『風景によせて2021』③【ソノノチの稽古場】

2020年〜のコロナ状況下、そして緊急事態宣言下のパフォーマンス創作がどのようなものだったのかを、過去のウェブコラムからまとめたシリーズです。第三回は、クリエイションアーカイブを担当してくださったnecoさん、駒さんが、ソノノチの当時の創作方法や、稽古場で感じたことを書いてくださったときの記事です。 ソノノチの稽古場は、演出家の指示の元に舞台が立ち上がっていく、トップダウンの仕組みをとっていない。もちろん、演出である中谷さんから最終の判断は下されているのではあるが、その判断

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コロナ禍の創作シリーズ/『風景によせて2021』②【風景演劇の記録方法】

2020年〜のコロナ状況下、そして緊急事態宣言下のパフォーマンス創作がどのようなものだったのかを、過去のウェブコラムからまとめたシリーズです。第二回は、同じくソノノチが2020年から取り組んでいるクリエイションアーカイブを担当してくださった駒さんによる記事です。 「上演がいつか中止になってしまうかもしれない」 「この作品が日の目を浴びることはもうないかもしれない」 様々な不安の中で、舞台芸術に携わる人々は日々クリエイションを続けているのではないでしょうか。そんな中、制作過程

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コロナ禍の創作シリーズ/『風景によせて2021』①【今、演劇をアーカイブするということ】

2020年〜のコロナ状況下、そして緊急事態宣言下のパフォーマンス創作がどのようなものだったのかを、過去のウェブコラムからまとめたシリーズです。第一回は、ソノノチが2020年から取り組んでいるクリエイションアーカイブを担当してくださったnecoさんによる記事です。 『アーカイブ』とは一般に、資料・記録を保存活用し、未来に長く伝達していくことを言う。 舞台芸術作品を、またそのクリエイションの過程をアーカイブする、というのは一筋縄にはいかない。 そもそも演劇とは、空間、照明、音

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ソノノチ結成10周年イベント『100人のつながせのひび』レポート①

はじめに(ごあいさつ)※展示会場の入り口に掲示したメンバーからの挨拶パネルより抜粋 中谷和代 藤原美保 渡邉裕史

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ソノノチ結成10周年イベント『100人のつながせのひび』レポート②

開催概要 【日程】 2023年12月1日(金)~12月10日(日)       ※火・水・木曜日はCLOSE 【会場】 KAIKA(京都市下京区岩戸山町440江村ビル2F) 【料金】 入場無料(展示のみ) 参加者数 参加者の総数: 314名 イベント期間中の来場者数: 114名 クラウドファンディング支援者: 80名 手紙を寄せていただいた方: 101名 企画づくりに関わってくださった方: 20名 タイムテーブル ▶︎オープニングパーティ 12月1日 19:00-2

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ソノノチ結成10周年イベント『100人のつながせのひび』レポート③

イベントができるまで▼クラウドファンディングを実施  クラウドファンディングシステム「READYFOR」にて約1ヶ月に渡り資金を募り、80名から総額561,000円のご支援を受けて達成することができました。集まった資金は、スタッフへの謝礼や会場費、差し入れ、美術制作などに充てさせていただきました。 ▼イベントができるまでの時間のこと 「100人のつながせのひび」の制作には、合計で1299時間の作業が投じられました。 これは企画に中心的に関わった7名の総作業時間を合算した

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ソノノチ結成10周年イベント『100人のつながせのひび』レポート④

▼コラム 『100人のつながせのひび』 とは何だったのか ― 2023年総括(前編)●改めて、わたしたちが何者なのかを伝えることからはじまった2023年 今年、ソノノチ結成10周年の幕開けは、3月の「縁側にすわる ガイダンス&ワークショップ」からでした。この場で行われたガイダンスでは、私たちの活動の変遷を整理しながら、ランドスケープシアター(風景演劇)を上演するまでに至る流れや、ソノノチのクリエイションで大切にしていること、いま考えていることをメンバーから直接お伝えする場で

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ソノノチの紹介

「ソノノチってどんなグループ?」 「どういう活動をしているの?」 「メンバーはどんな人?」 など、自己紹介を兼ねてまとめたマガジンです。

〈ランドスケープシアター(風景演劇)〉とは

ソノノチが近年つくりあげてきた独自の上演形態であり、「等速ではない時間」に着目している作品群。 この作品は、屋外の風景を舞台機構に見立て(パフォーマーは観客席から数十メートル〜数百メートル離れたところに現れる)、遠景を眺めるように鑑賞します。 言葉の定義として、「風景」は客観的に定義できず、主観的(私的)であることに加え、自然の中に街並みや人の営みが入ったものを指すとも言われています。 ソノノチは、この風景の主観性・唯一性に注目し、鑑賞者が人物(パフォーマー)だけでなく自

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新しいロゴにこめた想い

今年、カンパニー立ち上げ10周年企画の一環として、カンパニーロゴをリニュアルしました。今の私たちを反映した、新しい皮膚をまとうような気持ちです。デザインは、長年ソノノチの宣伝美術を担当してくださっているデザイナーのほっかいさんにお願いしました。 私たちは2020年より制作をスタートした作品群「ランドスケープシアター」をはじめとする、上演をするフィールド(場所)に焦点を当てた作品制作を通じて、引き続き新たな地平にチャレンジしていきます。 ほかにも、変化の多い時代をゆっくりと歩

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ソノノチの活動紹介④/ソノノキンの紹介

こんにちは。 京都を拠点に活動するパフォーミングアートグループ「ソノノチ」の渡邉です。 今回は、ソノノキンのことを、渡邉がご紹介していきたいと思います! ソノノチが続けていること 「表現を磨くこと」って、特別なスキルを身につけることだけではない気がしています。 からだで考える、声を出して感じる、誰かと一緒に言葉を交わす。 そうした、小さな気づきの積み重ねが、私たちの創作や日常を、少しずつ豊かにしてくれるのではないか——。 ソノノチでは2014年から、毎月一度、そんな“気

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ソノノチの活動紹介③ / ソノノキッチン

こんにちは。京都を拠点に活動するパフォーミングアート・グループ「ソノノチ」です。空間そのものを作品として捉え、劇場だけでなく屋外・空き家・カフェ・山里など、さまざまな“場”で上演をしています。今日は、メンバー内で毎月行っている「ソノノキッチン」について、永澤がご紹介します。 作品の"手前"にある会話私たちは、パフォーマンスを作るために、集まっている集団です。一般的に、パフォーマンス作品を作るためには、非常にたくさんの時間を稽古に費やし、繰り返し調整をしていきます。私たちも、

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【2022年寄稿】気配―たびするつゆのふねを介してー/文:山口 茜さん

劇作家、演出家の山口 茜さんに、『風景によせて2022 たびするつゆのふね』の評論を寄稿いただきました。下記、寄稿文です。 気配―たびするつゆのふねを介してー/山口 茜(劇作家、演出家) 掛川駅前から出るバスに乗った。バスは珍しく満席だ。と言っても、この街をよく知っているわけではない。人口の少ない街の、こう言った小型のバスは、乗り手が少なくて運営が厳しいと言う話を聞いたことがあった。だからきっと珍しいのだろうと思った。しばらくして、車内に聞こえてくる会話の端々から、乗客は

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【寄稿】‭ 静かな、しかし劇的な風を待つこと:『風景によせて2024 -かざまち-』によせて‬/文:石川祥伍‬‭さん(『風景によせて2024 -かざまち-』作品評)

京都大学大学院文学研究科在学の石川祥伍‬さんから、『風景によせて2024 -かざまち-』の作品評を寄稿いただきました。 下記、寄稿文です。 静かな、しかし劇的な風を待つこと:『風景によせて2024 -かざまち-』によせてこの世界は待つことで溢れている。動画の広告がスキップできるまで、待つ。‬ラーメンを食べるために行列に並んで、待つ。私たちがそこまでして待つことがで‬きるのは、自分がしたいことをいつか達成できることを知っているからだ。いつか‬動画を視聴できるし、いつかラーメ

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【寄稿】『風景によせて』によせて/文:髙室幸子さん(『風景によせて2024 -かざまち-』作品評)

『風景によせて2024』の創作にあたり、現地コーディネートをしてくださった髙室幸子さん(一般社団法人パースペクティブ  代表理事)から、『風景によせて2024 -かざまち-』の作品評を寄稿いただきました。 下記、寄稿文です。 『風景によせて』によせて令和6年3月から約8ヶ月、計8回/35日間に渡り京北に滞在してリサーチを重ねたソノノチの滞在制作において、レジデンスを提供したり、地元の人びとを繋いだり、遠征地で活動する彼らの調達関係をお手伝いするなど、可能な限りの方法で伴走

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【寄稿】関係を遮断する連続と断面と平面性/文:中脇健児さん(『風景によせて2024 -かざまち-』作品評)

中脇健児さん(大阪芸術大学芸術計画学科 准教授 。堺アーツカウンシルプログラムオフィサー。場とコトLAB 代表)に、『風景によせて2024 -かざまち-』の作品評を寄稿いただきました。 下記、寄稿文です。 関係を遮断する連続と断面と平面性田園が広がる里山が一望できるカフェのテラスに座席が並ぶ。 ソノノチから簡単な挨拶が終わった後、スピーカーから自然音か定かではない音がSEとして流れる。 「今から始まるんだな」と思い、目の前に広がる風景に目をやるが、何も変わらない。しかし、

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【アンビエントライブ】もし旅対談

2025年5月24日(土)-25日(日)にアンビエントライブを行います。京都在住の2名のアーティスト、アンビエント・エレクトロニカを軸に活動する音楽家の北航平さんと、「ランドスケープシアター」はじめ、空間・記憶・時間をモチーフにパフォーマンス作品の演出を手掛けている中谷和代による対談記事をまとめています。

【アンビエントライブ】 #もし旅 対談④ 二人の今、葛藤、これから

こんにちは。 京都を拠点としたパフォーミングアートグループ「ソノノチ」です。 2025年5月24日(土)-25日(日)にアンビエントライブを行います。 京都在住の2名のアーティスト、アンビエント・エレクトロニカを軸に活動する音楽家の北航平さんと、「ランドスケープシアター」はじめ、空間・記憶・時間をモチーフにパフォーマンス作品の演出を手掛けている中谷和代(ソノノチ)が、京都のアートギャラリー「アトリエみつしまSawa-Tadori」で行います。音楽ライブとパフォーマンスを融合

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【アンビエントライブ】 #もし旅 対談③ 二人を作品創作へ向かわせるもの

こんにちは。 京都を拠点としたパフォーミングアートグループ「ソノノチ」です。 2025年5月24日(土)-25日(日)にアンビエントライブを行います。 京都在住の2名のアーティスト、アンビエント・エレクトロニカを軸に活動する音楽家の北航平さんと、「ランドスケープシアター」はじめ、空間・記憶・時間をモチーフにパフォーマンス作品の演出を手掛けている中谷和代(ソノノチ)が、京都のアートギャラリー「アトリエみつしまSawa-Tadori」で行います。音楽ライブとパフォーマンスを融合

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【アンビエントライブ】 #もし旅 対談② 二人の活動と変遷について

こんにちは。 京都を拠点としたパフォーミングアートグループ「ソノノチ」です。 2025年5月24日-25日にアンビエントライブを行います。 京都在住の2名のアーティスト、アンビエント・エレクトロニカを軸に活動する音楽家の北航平さんと、「ランドスケープシアター」はじめ、空間・記憶・時間をモチーフにパフォーマンス作品の演出を手掛けている中谷和代(ソノノチ)が、京都のアートギャラリー「アトリエみつしまSawa-Tadori」で行います。音楽ライブとパフォーマンスを融合させた、新た

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【音楽家×舞台演出家】 #もし旅 対談① アンビエントライブを開催するまで

京都在住の2名のアーティスト、アンビエント・エレクトロニカを軸に活動する音楽家の北航平と、「ランドスケープシアター」はじめ、空間・記憶・時間をモチーフにパフォーマンス作品の演出を手掛けている中谷和代(ソノノチ)が、京都のアートギャラリー「アトリエみつしまSawa-Tadori」でアンビエントライブを行います。音楽ライブとパフォーマンスを融合させた、新たな空間作品に挑戦します。5月の上演に向け、二人の対談記事を4回に分けてお届けします。 プロフィール二人のアーティストの出会い

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『風景によせて』連載コラム

【〈ランドスケープシアター〉とはなにか? この問いに十分に答えるためには何を考えたらよいか。】 これは、社会学のフィールドワークで入り、観察者の立場として「ソノノチ」を見ている芸術社会学者・柴田惇朗氏による考察の連載コラムです。 まずは、ブロローグからお読みいただけますと幸いです。

【『風景によせて2022』コラム第2回】「純粋持続」を捉えるために――〈LST〉と時間②《後編》

この記事は、前編と後編に分かれています。 前編は記事の一番下のリンクからご覧ください。 ●「純粋持続」を捉えるための〈LST〉▷「ゆっくりさ」 続いて、「ゆっくりさ」について。上で確認したとおり、ゆっくりとしたペースで作品が展開することは、記号的表現からの脱却という一つの意味があります。そこで、ここではいかなる質の「ゆっくりさ」が目指されるのかについて考えてみます。 「たびするつゆのふね」のクリエイションの過程で、パフォーマーの歩く速度をBPMで指定してみてはどうか、と

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【『風景によせて2022』コラム第0回】プロローグ(渦中からの旅)

作品は意味を積み上げるんじゃなくて、経験を溜めて作っているんだよね。 ――中谷和代、ある日のミーティングにて ____________ 〈ランドスケープシアター〉*とはなにか? このコラムではこの問いに取り組んでいきます。これはパフォーミングアーツ・グループ「ソノノチ」による上演様式の名称です。これだけで当座の答えにはなります。あるいは、それは屋外で複数のパフォーマーにより最小の音響設備で行われる非発話、非ドラマ的なパフォーマンスだ、と概要を述べることもできます。これら

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【『風景によせて2022』コラム第2回】「純粋持続」を捉えるために――〈LST〉と時間② 《前編》

●はじめにこのコラムはタイトルの訂正が必要かもしれません。 というのも、前回からなにげなく使ってきた「時間」という概念は、今回論じるベルクソンの議論の中心にあり、しかもそこで乗り越えられんとする対象そのものだったのです……初手から気詰まりですが、多少高まった解像度を手に、今回も〈LST〉について考えてみたいと思います。 まず、前回のおさらいをします。ソノノチのクリエイションにおいて「時間」がどのような意味を持つのかを考えるため、「時間」が問題になる場面を3つ取り出しました

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【『風景によせて2022』コラム第1回】時間が問題になるとき――〈LST〉と時間① 《後編》

この記事は、前編と後編に分かれています。前編は以下のページからご覧ください。 ▷風景の中の時間の複層性 次に、〈LST〉における「複層性」について考えてみたいと思います。これは『風景によせて2021 はらいずみ もやい』を作っていた頃、よく取り沙汰されていたキーワードです。複層性とは読んで字のごとく、複数の層をなす性質のことです。メモを見返すと、ソノノチにおいて複層性という語はいくつかの意味で使われてきたことがわかります。 例えば、次のような場面。 ①上演が行われる「

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