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マガジン一覧

【誰かと誰かがつながる】まめの共同運営マガジン

📣【参加者募集中】です!😊 誰かの記事が、誰かの心に届く。 そしてまた、そこから新しいつながりが生まれる——。 「まめの共同運営マガジン」は、noteを一緒に育てていく共同運営マガジンです。 始めたばかりの方も大歓迎! あなたの記事を必要としている人のもとへ届けるお手伝いをします。 👀 こんな方におすすめ ・自分の記事をもっと多くの人に届けたい ・他のクリエイターと交流しながら学び合いたい ・noteを続けるモチベーションを高めたい ✉️ 参加方法 ・参加は無料&1日3記事まで追加OK!(過去記事もOKです!) ・コメント欄に「参加希望」と書くだけでご招待します。

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人呼んで 〈駄邪 霊〉

この投稿は、 🐟 【決定版】アカリウム短編小説企画 https://note.com/akari_seaart/n/n7038392059bf への応募作品として位置付けられます。 この企画に関しては、当初、小説なんて人生このかた一度もものしたことがないし、皆さんの作品を「見てるだけ〜」にしようかとも思っていたのですが、 〈1万文字以内読み切り完結型短編小説で、ジャンルは完全に自由!〉 という条件に鑑みて、だったらちょいと応募してみてもいいかも、というふうに気を取り直し、結

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【3行日記】2026年6月5日~6月7日

前回はこちら 6月5日(金)松江 午後4時50分。スーパーの特売品コーナーで、どちらのドレッシングを買うか迷っている。一つはリケンの『ノンオイル くせになるうま塩』、もう一つはキユーピーの『ごま油&ガーリックドレッシング』。どちらも2割引のシールが貼られている。リケンの方は今朝のサラダにも使っていて、うまいのはわかっている。ただ、新しい味にもチャレンジしてみたい気もする。2本を交互に手に取り、しばし考えた末、キユーピーを選んでカゴに。スマホのラジコで聞いているエフエム山陰で

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【番外編】「何を書けばいいの?」で止まっている人へ|「はじめてのnote」がスルッと書けるヒント

こんにちは!家マドワーカーのゆうです。 いやぁ。。。台風前、すでに結構な大雨で、 なんなら時々雷も鳴ってます@伊豆 カミナリ苦手なので、 結構ビクビクしながらの更新です💦 今日でこれだと明日はどうなっちゃうのかしら💦 大きな被害にならないことを祈りつつ。。。 本業(受託ライター)の締め切りもあるので 平常運転を心がけてます〜💦 さて。 今日はいつもとちょっと趣向を変えて、 収益化とかは一旦横においてしまいます。 純粋に、 「これからnoteを書いてみたい」 という方に

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俺の生き様⑲~夢を忘れた20歳~

前回の記事で書いたように、 人生で初めて「全てに絶望する」という経験をした私。 そんな時に一本の電話がありました。 友人からでした。 「1ヶ月で100万円稼げる仕事せん?」 その話を聞き、私は興味を持ちました。 そして偶然にも、会社の営業の先輩からも同じような話を聞くことになります。 私は友人へ電話をしました。 「会社の人も同じような話をしよったとよ。」 すると友人は一言。 「それ、『ビッグプラネット』って聞いた?」 その時は何のことか分かりませんでした

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建築家の空想休憩

実際には存在しないけれど、 どこかにありそうな建築の話。 記憶を保存するホテル。 風だけを感じる住宅。 雨音を集める図書館。 設計の合間にふと浮かんだ、 時間、記憶、光、風景の断片を、 イラストと短い物語として記録しています。 建築とエッセイと空想のあいだを漂う、 AIによる小さな空想建築シリーズ。

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建築家の空想休憩 第十二話|幻想行きの各駅停車——捨てられた夢を拾う駅

夕暮れになると、どこかに現れる駅がある。 時刻表には載っていない。 地図にも描かれていない。 それでも、ときどき誰かがたどり着く。 仕事に疲れた帰り道。 夢をあきらめた帰り道。 何かを失くしたことにさえ気づかなくなった帰り道。 その駅には、不思議なゴミ箱がある。 中をのぞくと、折れた紙飛行機や、色あせた切符、名前の書かれていないノートが入っている。 駅員は静かに言う。 「それは、誰かが途中で捨ててしまった夢ですよ。」 乗客は笑う。 「夢なんて、ゴミになるんで

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地図にない停車駅|心の奥にだけ建つ場所の話

行ったことがあるわけでもないのに、 なぜか懐かしい場所。 初めて見るはずなのに、 昔から知っていたような気がする場所。 どこにあるのか説明できないのに、 目を閉じると少しだけ見えてくる場所。 それは、昔泊まった旅館の縁側かもしれない。 子どものころに見た夜の駅かもしれない。 映画の中の海辺かもしれない。 あるいは、読んだ本の中で一度だけ通り過ぎた、 名前もない小さな部屋かもしれない。 その場所は、地図には載っていない。 住所もない。 たぶん、誰かに道を尋ねても

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建築家の空想休憩 第十一話|銀河鉄道の待合室——星へ向かう列車を待つための建築

銀河鉄道に乗るための駅があるとしたら、 それはきっと、大きな駅ではないと思う。 山の上に、ぽつんとある小さな待合室。 木のベンチがひとつ。 古いストーブがひとつ。 窓の外には、線路が夜の奥へ細く伸びている。 誰も大きな声では話さない。 そこにいる人たちは、これからどこかへ行くというより、 何かを思い出すために座っているように見える。 天井は低くていい。 灯りも、少し暗いくらいでいい。 明るすぎる場所では、星は見えない。 窓ガラスには、待合室の灯りが淡く映っている。 そ

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建築家の空想休憩 第十話|地球を眺める美術館 —— 最も遠い場所にある展示室

導入 宇宙には、 絵画も彫刻も展示されていない美術館があります。 その美術館は、 地球から数百万キロ離れた静かな軌道上を漂っています。 展示物はたった一つ。 大きな窓の向こうに見える青い地球です。 来館者は館内に入ると、 誰もが自然と足を止めます。 なぜなら、そこには説明文も、 作品名も、案内板も存在しないからです。 ただ静かに、地球が浮かんでいます。 地球だけを見るための建築 この建築の目的は、とても単純です。 地球を見ること。 それだけです。 美術館の内部

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建築家が見る「住文化」シリーズ

住宅を見ると、その国の文化が見えてきます。 昭和の日本住宅、韓国のアパート、都市の住まい方。 そこには時代や社会を反映した「住文化」が存在しています。 このマガジンでは、建築家の視点から ・昭和住宅の住文化 ・韓国住宅の住文化 ・住宅に表れる生活文化 などをテーマに、住まいの背景にある文化や歴史を読み解いていきます。 住まいは単なる建物ではなく、その社会の価値観を映す空間です。

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なぜ韓国にはタウンハウスが少ないのか——戸建てとアパートのあいだにある住宅

1. 日本では自然に見かけるタウンハウス 日本に住んでいた頃、私はタウンハウスを特別な住宅だと思ったことはなかった。 戸建てほど独立しているわけではない。かといって、マンションのように大きな建物でもない。 低層の建物が横に連なり、それぞれの住戸に玄関があり、場合によっては小さな庭や駐車スペースが付いている。 日本の住宅地を歩いていると、こうした住宅はそれほど珍しくない。 それは、戸建てと集合住宅のあいだにある住まいである。 一戸建てに住みたいけれど、土地や価格の問題

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家は「住む器」ではない――建築と暮らしから考える、心と身体を整える空間論

導入|2012年、韓国でこの本を手に取った理由 「シンプルに生きる」というこの本は、ヨーロッパを中心に広く読まれ、日本でも累計30万部を超えたと紹介されることのある、いわゆる定番書の一冊だ。韓国語版も刊行され、ミニマルライフやシンプルな暮らしを語る文脈の中で、長く読まれてきた本でもある。 私がこの本を手に取ったのは、2012年、韓国に来て間もない頃だった。 書店で見かけた韓国語版を、その場で迷わず購入したのを覚えている。 理由ははっきりしている。 表紙が、あまりにも静か

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韓国の住文化10選 第二弾——アパートは暮らしを管理する小さな都市である

はじめに 前回の記事では、韓国の住文化を「住まいのかたち」から見ていきました。 ありがたいことに、多くの方に読んでいただき、韓国の住宅やアパート文化への関心の高さを改めて感じました。 そこで今回は、前回とは少し視点を変えて、実際に暮らしてみないと見えてこない韓国アパートの細部に目を向けてみたいと思います。 オンドル、リビング中心の間取り、玄関の中門、バルコニーの室内化、巨大なアパート団地、日照を意識した棟配置。 前回は、そうした韓国住宅の大きな特徴を中心に考えました。

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『結婚できない男』に見る日韓の違い——ドラマから見る日韓の建築家、設計事務所、そして人との距離感

日本で2006年に放送されたドラマ『結婚できない男』。 そして、その韓国リメイク版として2009年に放送された『결혼 못하는 남자』。 どちらも、主人公は40歳前後の独身男性。 しかも職業は、建築家である。 日本版の主人公は、阿部寛さん演じる桑野信介。 腕のいい建築家だが、かなり偏屈で、皮肉屋で、人付き合いが下手。 一人で食事をし、一人で音楽を聴き、自分のペースで暮らすことを好む。 しかし、医師の早坂夏美、隣人の田村みちる、設計事務所のスタッフたちとの関わりの中で、その閉

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建築家の思考ノート

建築家が設計の中で何を考え、何に迷い、どのように判断しているのか。図面の描き方ではなく、図面になる前の思考をたどるメンバー限定マガジンです。

1 本

建築家の思考ノート #01建築家は白い紙を前に、最初に何を考えているのか

はじめに「建築家の思考ノート」を始めます 設計図は、完成すれば見ることができます。 建物も、完成すれば誰でも訪れることができます。 でも、その建物が生まれるまでに、建築家が何を考え、何に迷い、 どのように一つひとつ判断しているのかを知る機会は、あまり多くありません。 このシリーズでは、図面の描き方を解説するのではなく、建築家の頭の中で起きていることを、できるだけ言葉にしてみようと思います。 もちろん、実際のプロジェクトには守秘義務があり、すべてをお見せすることはできま

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建築家の休憩室|実務と日常の思考録

設計の合間にふと考えること、現場で気づいた違和感、日常の中に潜む空間のヒント——そうした断片的な思考をまとめたシリーズです。トイレや浴室といった身近なテーマから、設計実務に関わる判断、日韓の住文化の違いまで、専門性と日常性を横断しながら解説します。 専門家向けの技術論に偏らず、一般の方にも理解できる言葉で構成しつつ、設計者としての視点は崩さない。読み終えたあとに「少し見方が変わる」ことを目指しています。 短時間で読める内容でありながら、設計や暮らしにじわっと効く。そんな“休憩時間の思考”を積み重ねていくマガジンです。

7 本

建築家の休憩室-7|ベランダは部屋なのか、外なのか——日本と韓国で変わる、住まいの余白

マンションや住宅の話をしていると、バルコニー、ベランダ、テラスという言葉がよく出てくる。 普段の会話では、これらの言葉はかなり曖昧に使われている。 洗濯物を干す場所をベランダと呼ぶ人もいれば、マンションの外に出られる細長い場所をバルコニーと呼ぶ人もいる。 建築的に言えば、バルコニーは建物の外壁から張り出した外部空間、ベランダは屋根や庇のかかった外部空間、テラスは地面や屋上に近い広めの外部空間として捉えられることが多い。 もちろん、建築的に見れば、バルコニー、ベランダ、テ

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建築家の休憩室-6|なぜ日本と韓国の玄関ドアは外開きなのか

海外の映画やドラマを見ていると、ふと気になることがある。 玄関ドアが、内側に開いている。 日本や韓国では、玄関ドアは「外開き」が当たり前だ。 だから最初は少し違和感がある。 けれど実はこの違い、単なる習慣ではない。 そこには、 雨 雪 都市構造 防犯 建築材料 住文化 など、その土地ごとの建築思想が現れている。 今回は、「ドアの開く方向」という小さな違いから、住文化の違いを眺めてみたい。 日本と韓国では「外開き」が当たり前 日本や韓国では、玄関ドアの

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建築家の休憩室-5|韓国住宅の「多用途室」は、日本にない暮らしの逃げ場だった

韓国の住宅に住んでいると、ときどき不思議な空間に出会う。 キッチンの奥にあるような、 洗濯機の横にあるような、 バルコニーの手前にあるような、 収納とも、洗濯室とも、物置とも言い切れない小さな場所。 韓国語では、よく다용도실と呼ばれる。 日本語にすると、多用途室である。 名前だけ聞くと、なんだかとても立派だ。 多用途室。 いかにも住宅メーカーのパンフレットに出てきそうな、優等生のような名前である。 しかし実際にのぞいてみると、そこには洗濯機があり、乾燥機があり、洗剤

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建築家の休憩室-4|家事は、間取りの中に隠れている見えない家事を、動線と収納から考えてみた

家事という言葉を聞くと、まず思い浮かぶのは料理、洗濯、掃除あたりだと思う。 ご飯を作る。 洗濯機を回す。 床を掃除する。 食器を洗う。 たしかに、それらは家事だ。 けれど実際の暮らしをよく見ていると、家事はその作業だけでできているわけではない。 料理をする前には、冷蔵庫の中を確認する。 残っている野菜を見て、今日中に使うべきものを考える。 足りないものを買いに行く。 買ってきたものをしまう。 賞味期限を気にする。 食べ終わったあとには、食器を洗い、台を拭き、生ごみをま

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時間建築論|記憶を編む空間

建築は、完成した瞬間から劣化するのだろうか。 それとも、その瞬間から時間を生き始めるのだろうか。 このマガジンでは「時間」という視点から建築を考えます。 経年変化、素材、五感、記憶、風景。 建築は図面の上だけで生まれるものではなく、時間の中で少しずつ姿を変え、人の記憶の中に刻まれていきます。 建築家としての経験や個人的な記憶を交えながら、 「時間と建築」の関係を静かに掘り下げていくシリーズです。 現在は無料公開していますが、シリーズ完結後に有料マガジンとしてまとめる予定です。毎週金曜日更新 なお、建築と時間をめぐる議論には、加藤耕一氏による「建築時間論」や『時がつくる建築』のような重要な先行研究がある。 本稿でいう「時間建築論」は、それらの建築史的な視点に学びつつ、設計実務・素材・光・風・記憶・暮らしの体験から、建築を時間の中で捉え直すための私的な試みである。

18 本

パティーナとは何か——時間が建築に残す美しさ

1. はじめに 新しいものには、新しいものの美しさがあります。 完成したばかりの建物。 傷のない床。 真っ白な壁。 まだ誰にも触れられていない手すりやドアノブ。 そこには、清潔さや緊張感があります。 設計者の意図がそのまま残っているような、完成直後にしかない美しさです。 けれど私たちは、必ずしも新しいものだけに美しさを感じているわけではありません。 長く使われた木のテーブル。 少し色の変わった石畳。 雨や風にさらされて、落ち着いた表情になった金属の屋根。 何度も人の手

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建築と風景——建物は、どのように場所の記憶になるのか|時間建築論 第7章

建築は、敷地の中だけで完成するものではありません。 窓の外に見える空、建物へ向かう道、足元の舗装、庭の木々、雨の日の匂い。そうした風景と結びつくことで、建物は少しずつ「場所」になっていきます。 時間建築論 第7章では、建築を単独の造形としてではなく、風景の中で時間を受け取り、人の記憶へと変わっていく存在として考えてみます。 1. 建築は風景の外に立てない 建築は、敷地の中だけで完成するものではない。 図面を描くとき、私たちはまず敷地境界線を確認する。 道路境界線、隣地境

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¥500

建築に水盤をつくる理由——人はなぜ水辺に惹かれるのか

1. 気づけば、人は水辺に立っている 旅行先で、ふと足が止まる場所がある。 海の見える場所。 湖のほとり。 公園の池。 美術館の前に広がる静かな水盤。 特別な目的があるわけではない。 そこに何かをしに来たわけでもない。 それでも人は、なぜか水の前で立ち止まる。 しばらく眺める。 言葉少なに、ただ水面を見る。 風が吹けば、小さく揺れる。 雲が流れれば、その影が映る。 光が変われば、水の表情も変わる。 水は、何も語らない。 けれど、なぜか私たちはそこに長くいたくなる

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安藤忠雄は、なぜ建築をいきなり見せないのか|水の教会、ミュージアムSAN、済州島の建築から読むシークエンス

安藤忠雄の建築は、写真だけではわかりにくい。 もちろん、打放しコンクリートの壁、鋭い幾何学、静かな光、水面に浮かぶ十字架、空へ抜ける開口部。 それらは写真でも十分に美しい。 けれど、安藤忠雄の建築の本当の強さは、一枚の写真の中に収まりきらないところにあると思う。 なぜなら、安藤建築は「見る建築」である前に、「歩く建築」だからだ。 目の前に目的地があっても、すぐには行かせない。 見えるはずの風景を、あえて一度隠す。 まっすぐ進めば早いはずなのに、壁に沿って歩かせる。 暗

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都市を読む建築家の視点

都市は、建物だけでできているわけではありません。道路、広場、アパート団地、生活道路、風景、速度、人の動き。そこには、その国や地域の暮らし方が静かに表れています。このマガジンでは、日本と韓国の街を歩きながら、建築家の視点で都市の仕組み、住まい方、風景との関係を読み解いていきます。都市を専門的に分析するだけでなく、日常の中でふと感じる違和感や発見を、建築と暮らしの言葉で記録していきます。

8 本

【保存版】なぜ韓国では“突然街が現れる”のか— アパートが都市になる国の構造

1|都市が、突然現れる 都市が、突然現れる。 久しぶりに訪れた場所で、見慣れたはずの風景が一変している。 かつて何もなかった土地に、巨大なアパート群が立ち並び、その周囲には学校が整備され、商業施設が入り、人が生活している。 まるで、最初からそこに街があったかのように。 しかしそれは偶然ではない。 韓国では、住宅開発と同時に都市機能が一体的に供給される。 つまりここでは、 住宅をつくることが、そのまま都市をつくることを意味している。 この構造は、日本の都市形成とは決

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¥980

韓国の道路はなぜ“駐車場”になるのか— ソウル首都圏で起きている現実

導入夕方の住宅地。 車は整然と並んでいるように見えるが、よく見ると違う。 道路の両側にびっしりと駐車され、 残されたのは車1台が通れるだけの幅。 これは一部の特殊な場所ではない。 ソウル、京畿道では日常の風景だ。 現場写真が示す現実これらの写真から読み取れるポイントは明確だ。 道路幅:約8〜10m 両側駐車 実質1車線化 つまり、 👉 道路が「通行空間」ではなく「駐車空間」として使われている なぜこうなるのか結論から言うと、 👉 制度と設計の前提が日本と根

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日韓でこんなに違う「段差」と手すり高さ— 5cm・10cmの差が都市を変える理由

縁石・手すり・階段で見えてくる“見えない設計の違い” 外国で生活すると、 街の雰囲気やディテールに違和感を覚えるのは当然のことである。 そして、その違和感は、長く住めば住むほど、徐々に薄れていく。 しかし、その違和感が完全に消えてしまう前に、それを言語化し、 検証することには大きな意味がある。 母国との違いを見つけ、それが改善可能なものであれば指摘することは、 都市や社会の質を高める契機にもなり得るからだ。 つまり「違和感」は、単なる戸惑いではなく、発見の入り口である

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¥500

【保存版】アイストップとは何か?— 視線を設計すると、空間はここまで変わる

■ 導入 ドライブの途中、ふと出会った一本の桜。 その一瞬の視線の止まり方から、この記事を書こうと思いました。 桜の季節。 高速道路の本線から降りる、そのほんの数秒の出来事だった。 ふと、一本の桜が視界に入る。 道はすぐに脇へ逸れ、 その桜は視界から外れていくはずなのに、 なぜか、その瞬間までずっと視線がそこに固定されていた。 決して大きな木ではない。 もっと華やかな桜は、周囲にいくらでもある。 それでも、その一本だけが、 強烈に記憶に残った。 なぜ、あの桜だっ

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建築家の設計メモ

建築設計の現場で考えていること、図面だけでは伝わりにくい納まり、素材、光、動線、外構、水盤などについて、実務者の視点から記録していくマガジンです。美しい建築をつくるためには、見た目のデザインだけでなく、使われ方、維持管理、安全性、時間の変化まで考える必要があります。設計の裏側にある判断や迷いを、できるだけわかりやすく言葉にしていきます。実務的な内容を含む記事は、有料記事として公開する場合があります。

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建築家の設計メモ02|韓国の公共建築を設計するという現実|理想、制度、予算のあいだで建築は決まっていく

※この記事では、特定の案件名や自治体名は出さず、韓国で公共建築の実施設計に関わる中で感じた、設計コンペ後の変化と制度上の課題について書いています。 設計コンペで選ばれた建築は、どこへ行くのか 韓国で公共建築の設計に関わっていると、ときどき不思議な感覚になる。 日本で建築を学び、韓国で実務を続けてきた立場から見ると、公共建築にはどちらの国にも共通する難しさがある一方で、韓国の現場には韓国特有の時間の流れや意思決定の感覚があるように思う。 自分たちは建物を設計しているはずなの

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¥300

建築家の設計メモ01|水盤を設計する

この記事は、有料シリーズ「建築家の設計メモ」の第1回です。 このシリーズでは、建築や空間を考えるうえで設計者がどこを見て、何を判断し、どのように空間を整えているのかを、実務経験をもとに一つずつ整理していきます。 第1回のテーマは「水盤」です。 水盤は、単なる装飾ではありません。 光を受け、風を映し、建築と人との距離をやわらかく整える装置です。 この記事では、水盤を設計するときに考えるべき基本的な視点を、設計者のメモとしてまとめます。 1. 水盤は「設計しなければ美しく

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¥500

100スキ超えの記事集|よく読まれた建築エッセイ

これまで書いてきたnoteの中から、100スキを超えた記事をまとめました。 建築、暮らし、日韓の住文化、時間建築論。 多くの方に読まれた記事には、私自身が大切にしている視点もよく表れています。 はじめての方は、まずこちらから読んでいただけるとうれしいです。

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建築家として、時間と暮らしを記録する|新しいプロフィール

以前、自己紹介の記事を書きました。 その時から少し時間が経ち、このnoteで書いていることも、少しずつ変わってきました。 建築のこと。 日本と韓国の住まいのこと。 暮らしの中にある小さな違和感のこと。 設計の現場で感じてきたこと。 そして最近は、「時間建築論」という言葉を通して、建築と時間の関係について考えるようになりました。 書きたいことが増えた、というよりも、 長いあいだ自分の中にあったものが、少しずつ言葉になり始めた。 そんな感覚に近いかもしれません。 そこで、

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韓国で最も愛された日本の建築家 伊丹潤——済州島に“風”を建てた建築家

① 導入「済州島に行くと、風そのもののような建築に出会う」 済州島に行くと、時々不思議な感覚になる建築がある。 それは巨大でもない。 派手でもない。 ましてや、SNS映えを狙ったような建築でもない。 なのに、なぜか記憶に残る。 風の音が聞こえる。 石の重さを感じる。 光の移ろいに、ふと立ち止まってしまう。 建築そのものよりも、 そこに流れている空気を覚えている。 韓国には、強い建築が多い。 急速な都市化の中で、 高く、大きく、効率的に建てることが求められてきた。

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建築家は風になって考える

― 微気候から読み解く、住宅設計という仕事 住宅設計というと、多くの人はまず「間取り」や「デザイン」を思い浮かべるかもしれません。 しかし、建築家にとって本当に重要なのは、 空間の形ではなく、その場所の環境をどう扱うかということです。 そのヒントになる言葉があります。 「風になって考える」 これは女性建築家 山田初江氏が語った言葉です。 風の視点で家を考える山田初江は戦後日本の住宅設計において活躍した建築家で、 女性建築家の草分けの一人として知られています。 彼

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船で海を渡り、私はこの住まいを選んだ。― 異国で家族と暮らすという決断

私たちは十三年前、飛行機ではなく船で韓国へ渡った。 通常であれば空路で数時間の距離だが、ある程度の荷物を運ぶ必要があり、大阪から釜山行きの船に乗った。春先の海はまだ冷たく、甲板に立つと潮風が頬を刺した。 東日本大震災から一年後のことだった。 当時、仙台に住んでいた私たちは被災した。 それが直接の理由ではない。だが、あの日を境に、人生の優先順位が静かに変わったことは確かだった。 2012年3月10日。 長女の中学校卒業式が終わるや否や、私たちは住み慣れた仙台を後にし

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建築がつくる「滞在の質」──日韓建築探訪

このマガジンでは、主に韓国と日本にある優れた建築を取り上げ、 設計者名や様式の解説にとどまらず、 その建物がどのような時間や体験を生み出しているのかを、 建築的視点から丁寧に読み解いていきます。 低層か高層か、閉じるか開くか、 なぜその配置で、なぜその動線なのか。 そこには必ず、過ごされる人の行動や感覚を前提とした 「設計上の意思」が存在しています。 ホテル、住宅、公共建築、商業空間。 ジャンルは限定せず、 建築が主張しすぎず、しかし確かに効いている場所を中心に紹介します。 観光案内でも作品集でもなく、 実際にその場に身を置いたときに感じる 空気、光、静けさ、余韻まで含めて記録する。 そんな建築探訪を積み重ねていくマガジンです。

8 本

安藤忠雄は、なぜ建築をいきなり見せないのか|水の教会、ミュージアムSAN、済州島の建築から読むシークエンス

安藤忠雄の建築は、写真だけではわかりにくい。 もちろん、打放しコンクリートの壁、鋭い幾何学、静かな光、水面に浮かぶ十字架、空へ抜ける開口部。 それらは写真でも十分に美しい。 けれど、安藤忠雄の建築の本当の強さは、一枚の写真の中に収まりきらないところにあると思う。 なぜなら、安藤建築は「見る建築」である前に、「歩く建築」だからだ。 目の前に目的地があっても、すぐには行かせない。 見えるはずの風景を、あえて一度隠す。 まっすぐ進めば早いはずなのに、壁に沿って歩かせる。 暗

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韓国スターバックスは、なぜ「わざわざ行きたくなる場所」になるのか|建築・風景・地域の記憶から読む韓国カフェ空間論

導入| スターバックスが、都市の目的地になる国 韓国でスターバックスに入ると、時々、不思議な感覚になる。 ここは、世界中にある同じチェーン店なのだろうか。 古い韓屋を改修した店舗がある。 市場の中に残された劇場を再生した店舗がある。 山を望む大きな窓を持つ店舗がある。 川沿いに建ち、週末のドライブの目的地になる店舗がある。 漢江の水辺に浮かぶような店舗もある。 もちろん、日本にも建築や地域性と結びついて語られる美しいスターバックスはある。けれど、韓国のスターバックスには違

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¥980

アモーレパシフィック本社|白い格子が、時間を受け止める建築

巨大な箱でありながら、なぜこの建築は静かに見えるのか 1|導入:ソウルの街中に現れる、静かな白い箱 ソウル・龍山の街を歩いていると、突然、白い格子に包まれた巨大な建築が姿を現す。アモーレパシフィック本社。 それは、いわゆる高層ビルのようにガラスを光らせて存在を主張する建築ではない。むしろ反対に、光を受け止め、影をまとい、都市の中で静かに立っている。 遠くから見ると、白い箱のようにも見える。 けれど近づくと、その表情は一変する。 無数に並ぶ縦のルーバー。 奥に引き込ま

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韓国で最も愛された日本の建築家 伊丹潤——済州島に“風”を建てた建築家

① 導入「済州島に行くと、風そのもののような建築に出会う」 済州島に行くと、時々不思議な感覚になる建築がある。 それは巨大でもない。 派手でもない。 ましてや、SNS映えを狙ったような建築でもない。 なのに、なぜか記憶に残る。 風の音が聞こえる。 石の重さを感じる。 光の移ろいに、ふと立ち止まってしまう。 建築そのものよりも、 そこに流れている空気を覚えている。 韓国には、強い建築が多い。 急速な都市化の中で、 高く、大きく、効率的に建てることが求められてきた。

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