メインコンテンツへスキップ
 

マガジン一覧

ピンクのラベルと世界の端っこで

私がこれまで経験したことは普通じゃない! そう言われることが多かったけれど、 私は何者でもなく、思うままに、クラゲのように、 でも全力で流れてきただけ。 良きにつけ悪しきにつけ。 私は私以外の何者にもなれないという、 諦めに近い勇気が、きっと私を救ってくれたのだと思う。

39㎡の小さな家 第3章 暮らしの気づき#03 透明な暖簾

一度は少し飽きて、 別の場所へ移したものが、 以前の写真の中で再び目に 留まり、掃除ついでに 元の場所へ戻してみた。 ただ戻しただけなのに、以前とは少し違って見える。 ガラスの花器は、花を飾るためだけではなく、 キッチンとリビングの間に、 “透明な暖簾”のような役割を してくれていた。 これは、「収納という名の、物の墓場」にも繋がる話で 隠すでもなく、 見せるでもなく、 ただ、目線をやわらかく 整えてくれる。 そして、いつもの掃除の後 整えた後の静けさに、 少しだけ

40

第2章 チャイナ・スマイルとチャイナ・ショック——「Yes」と言いながら全然Yesじゃない国で学んだこと。

この話は25年以上前の 浦東空港ができたたばかりの 頃の話です。 これまで訪れたどの国でも、 私はあまり緊張というものを 感じたことがなかった。 インドではサソリと 笑顔で共存し、 ニューヨークでは地下鉄で迷子になっても動じなかった。 けれど、、、なぜか 中国だけは違った。 初めて降り立った上海の空港。 その瞬間、空気の温度も、 人の動きも、どこか “監視されているような” 静けさをまとっていた。 イミグレーションの カウンターには、 眉ひとつ動かさない係官。 彼の

6

第1章 インドで目覚めた「根性と香辛料」※こちらの記事は統合しました

✴︎こちらの記事は統合しました→インド編 デリーの空気は、スパイスと 排気ガスと砂ぼこりのブレンドでできていた。 空港の自動ドアが開いた瞬間、私は“異国情緒”という言葉の 軽さを悟った。 そこは映画でも旅行パンフレットでもなく、リアルな混沌。 地面には紙くず、 階段には何を待つでもない 人々が腰を下ろし、 そのすぐ横でクラクションが 途切れない。 「ここが国際空港なの!?」と心の中で叫んだ瞬間、 人生の“グリップ”が一瞬滑った気がした。 サプライヤーの迎えを待つ私の

16

ピンクのラベルと世界の端っこで(紹介編)

第1章 インドでカルチャーショックを吸い込んだ日 デリーの空港に降り立った瞬間、砂っぽい熱気と雑踏の音に包まれた。 階段に座り、何を待つでもなく過ごす人々。 「ここが国際空港なの?」と、いきなりのカルチャーショック。 サプライヤーの迎えを待つ間にも、タクシードライバーが次々に声をかけてくる。 この国では“綺麗な格好で女一人”というだけで、もう事件の匂いがした。 ⸻ 第2章 インド・パニパットの地獄絵図で悟ったこと グルガオンの五つ星ホテル。高級なはずなのに、 サプライ

7
もっとみる