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マガジン一覧

何度も読み直したい大切な記事

私が何度も読みたいと思った大切な記事をまとめております

179 本

ちょっといびつなくらいが、ちょうどええ

味が出るのって「形があるから」でも「美しいから」でもなくて、その間にある『不完全さ』とか『体温』みたいなもんが理由なんちゃうかなって思うねん。 ちょっと、手作りの不揃いなおにぎりを思い浮かべてみてや。 機械や型できれいに握られた、正三角形のおにぎり。あれはあれで、どこをかじっても同じ食感で、文句なしに美味しいし、機能美としては「美しい」と言えるかもしれん。でも、それを見て「味があるなぁ」とは言わへんやん? 一方で、おかんが握ってくれた、自分で握った ちょっといびつなおに

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心が揺れやすくても大丈夫。楽しく、優しくnoteを育てる創作スタイル。

noteをはじめとしたSNSを開くと、 いろんな人がそれぞれの想いを 言葉やコンテンツに託した、 さまざまな創作物が飛び込んできます。 そこには、きっと人それぞれの 「目指す場所」があるのでしょうか。 創作大賞であったり、 商業出版や、何かの賞。 毎日投稿やビュー数、フォロワー数 といった、何かの数字を増やすこと。 あるいは、書くことや 好きなことをお仕事にしたり noteだけで暮らす生き方 経済的な自立(FIRE)を目指すこと……。 目指す場所は、本当にさま

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¥500

海のかけらが、届くまで

はじまりは、いつかのどこかの、誰かの暮らし 砂浜でシーグラスを拾っているとき、 このガラスは、どこから来たんだろう。 って思います。 もともとは、誰かの暮らしの中で使われていたガラス。 飲み物の瓶だったかもしれないし、 薬瓶だったかもしれません。 誰かの手に触れ、役目を終え、 海へ流れ着いた。 そこから、長い旅が始まります。 海と時間が、形を変える 波に揺られ、 砂や石にぶつかりながら、 少しずつ角が削れていく。 何十年もの時間をかけて、 尖っていたガラスは

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色と花に助けてもらった日。

ずっと心に残ったままの気持ち。 許せていたはずなのに、 もう終わったことだと分かっているのに、 ふとした時に 何度もやるせなさが溢れてくる。 そのたびに、 今の自分が受け止められる分だけ受け止めて、 流せる分だけ流していく。 今日はそんな日でした。 カメラロールを見返していたら ふと白い花の写真が目に入って 時間が止まるような感覚がありました。 すぅっと心に溶け込むような、 やさしい白。 白には浄化やリセットの意味があるそうです。 自分だけではどうしても抱えき

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pekomoguの雑感

雑感カテゴリーとして小説ではない記事をまとめております

45 本

【いらすと】読んでくださった方、これから読まれる方に、お裾分けを

「足踏みするかたちたち」 たくさんの方に読んでいただいております。 もう本当に、わたしにはもったいないほどの 両手から溢れるくらいの優しさをいただいております。 いま、創作大賞の期間ですね。 目に見えない熱のようなものが、望む望まないに関わらず 画面を通してこちら側へ届くような感覚になることがあります。 お礼、お知らせ、感想文、作品紹介… わたしも、御礼の記事はよく書きます。 ですが、もし、見ることで、読むことで 心が苦しくなるのなら どうか流してほしいと思っています。

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【つぶやき】質問箱をはじめました

noteさんはいろんな新しい試みをされますね! つぶやきや画像をアップする機能はなくしてシンプルに… ダイレクトメッセージを送れるようになったり… コメントの返信機能がレベルアップしたり… 今度は「質問箱」! ある方の記事を読み、質問箱の存在を知りました。 応募するのに条件はなさそうでしたので フォームから応募してみることに🍀 いままで、匿名での質問やメッセージ機能は 面白そう、よりも怖さが先にありました。 自店のGoogle口コミで、えらいことを書かれたことがあった

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【つぶやき】3/18

こんばんは、pekomoguです。 今日は次男の卒園式でした。 長かったようで、あっという間。 お寺の隣にある幼稚園のせいか、仏教の時間が毎週あって 今日はお焼香の香りに包まれながらの ゆったりした式典となりました。 長男の卒園式はコロナ真っ只中だったので 歌もマスクごしで壁を向いたまま 在園児もなく 保護者2名までという人数制限 区切りのための式だった思い出があります。 先生方の御苦労はどれほどのものだったのか… あれから数年しか違わないのに、 みんなでおめでとう

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【雑感】今年の自分にありがとうのお手紙、宛先はどこにする?

YeKu様のすてきな企画に参加させていただきます。 (👇️こちらの記事になります!) 「今年の自分にありがとう」を送るだなんて、なんてすてき! どうしてすてきだと思ったのかと言いますと、 YeKu様のこの記事を読んだ方が もし、一瞬でも 過去の辛いこと、未来への不安、目の前の苦しさを手放して 自分のことに意識を向けているのなら その方のからだはわかってくれるはず 「あぁ、自分を気にかけてくれたんだなぁ」って からだがきっと喜んだはず 「わたしを忘れないでいてくれてよかった

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長編小説「3色だんごの子連れ旅」

ファンタジー小説 週1回 水曜更新 ひとりと、ふたり。そして”家族”になる三人の旅 人間、モンスター、魔法、ドラゴン…… 王道ファンタジー×ライトノベルの長編に挑戦します! ミルキーピンクの髪色をした旅人レンは、ずっと長い間ひとり旅をしていた。強いけど、争うことが好きではなく、ぶっきらぼうだけど、優しいレン。ある日、レンは大草原でモンスターに襲われている少女に出会った。さらに、モンスターに連れ去られそうになっている少年も助けた。少女はミント色の髪色をしていたのでミント、少年は盆を抱えていたのでトレイと名付け、レンの子連れ旅がはじまった……。 ※長編のため第一章、第二章、第三章と分けております ※できる限り残酷描写を避けて書いております ※イラストはAI画像生成

47 本

長編小説「3色だんごの子連れ旅」 3-11

第十一話 カミナの追憶  やや薄い赤色の幼いドラゴンは、やわらかいたてがみが生えている長い首を母親の体にこすりつけ、愛情を示した。すんすんと相手の体の匂いをかいで、自分の母親であることも確認した。 「ねぇねぇ、オーグルナーブの谷のおはなしをして?」 「まぁ、どうしたの? 突然……」  母親の赤いドラゴンは四肢を折り曲げて体を丸めていた。その丸まった腹の辺りにいる幼いドラゴンは、ぴょんと跳ねて母親に催促する。 「だってまた聞きたいんだもん」 「この前、オーグルナーブ

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長編小説「3色だんごの子連れ旅」 3-10

第十話 バレッタ・リーフィードリアナ 「バレッタたちミントの家族は、ミントに、贄にはならずに生き延びてほしいと願っているんだな」 「はい」 「だが、グリーンドラゴン族のなかには、生まれながらにして魔力が著しく高いミントを、子供であっても贄の柱にぶち込もうと考えている者もいる、と……」 「はい。……おっしゃるとおりです」  月のまわりにあった雲が晴れ、光が森に差し込んできた。  バレッタの深緑の竜鱗がきらりと輝く。 「ダーク・ウィッチの存在はすべてのドラゴンにとって

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長編小説「3色だんごの子連れ旅」 3-09

第九話 自分で選んだはずなのに (髪の毛が伸びてきた……)  定食屋からつながった建物の、二階部分は下宿として使われていた。  その一室の角部屋に割り当てられたトレイは、部屋にある小さな鏡に写る自分を見て、そっと後ろの髪に手を当てた。  共同で使う風呂からあがってきたばかりのトレイはぽかぽかしている。  下宿を利用しているのは、現在トレイだけなので風呂は貸切だった。  トレイはごしごしとタオルで頭を拭いたあと、足を見るとむくんでいた。長時間立ちっぱなし、歩きっぱなしな

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長編小説「3色だんごの子連れ旅」 3-08

第八話 森ババァの生きがい  深い森のなかに玉が浮いている。  ふわふわと上下に動き、時々震えている。  時折、玉が休むために穴にいるときもある。  チチチ……と小鳥のさえずりが聞こえるのどかな場所。  そこでいま、珍しいことに玉が、  玉が、  叫んでいた。 「こンのぉおぉぉ……! 無礼!  無礼! 無礼じゃあぁぁあ!」   激しく発光しながらブルブルと震えている、玉。  それの前でレンが呆れ顔で突っ立っていた。 「……無礼ねぇ。つか、森ババアさぁ、おれはも

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pekomoguの短編小説

短いお話を集めております(3000字〜7000字程度)。どうぞお気軽にご覧くださいませ。

26 本

【短編小説】禁じられた炭酸飲料

 美術部の静物画でペットボトルを描こうと思い立った。  そうだ、たくさん描いたらどうだろう。  蓋を開けたもの、横にしたもの、中の液体をすこしこぼれさせたものなど、いろんなバリエーションをつけてみてもおもしろそうだ。  ペットボトルは以前も練習の一環で描いたことがあるから——それは部の全員が参加するもので、だからこそペットボトルを描くということは皆が経験済みなわけである。  もっともっと、おもしろいものを描いてやる!  シャープペンシルを鼻の下にはさみながら、家のリビング

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【短編小説】チョコミント愛好会

 鮮やかなミント色、そこにアクセントとして散りばめられたクラッシュチョコ。ひとくち口に入れれば爽快感と甘さがさっと広がり、人々を虜にして離さない。  いま、おれの目の前には期間限定のパフェメニューが。  チョコミントパフェ、と書かれている。なぜか筆文字。そして達筆。 「これ、お願いします」  店員が水とおしぼりを持ってきてくれたタイミングですぐに注文。あまりの即決具合に、大抵の店員は目を丸くする。かしこまりました、と丁寧に一礼し、落ち着いたジャズが流れている店内に「ミン

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【短編小説】夏パフェ、はじめました

なぁ、遼くん。 夏だなぁ。 急にどうしたんですかって? いやぁ、熱中症アラートが出るくらいこう暑い日はさぁ、お客だって外には出んだろう。 おかげでうちの店は閑古鳥さ。 まぁ、喫茶あじさいの重鎮と言われている佐々木さんは、いまも奥の指定席で新聞を読みふけっているけれどもさ、重鎮っていうか座敷わら……いや、何でもねぇ。佐々木さんは置いといて、昨日と今日はお客が来ないスーパーガラガラデーだと俺は思うんだよ。 んでな、俺は考えた。 夏といえば、たべものだとスイカ。 夏といえば、

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【読切短編@Tales】いちにさんし まっしろの えほん

いらっしゃいませ! 最近、ハムスターを飼い始めました🐹 静音性のある回し車はさすがにカラカラとは鳴らず、代わりに、フィーーーーンとやや高めの音がします。 夜。みんな寝静まるころ。 ドアを閉めていてもフィーーーーン。 小さく響き渡るハムスターの筋トレ音に、頑張ってるぅ…ぐぅぐぅ…と、1週間経ったころにようやく慣れてきました。 さて、このたび、子ども向けのお話を書いてみました。 Talesでもお世話になっているnoter様が応募されていて、記事にて難しいとおっしゃっていました

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連載小説「雲師」

全12話、約40,000字/空の世界のファンタジー小説 雲師(くもし)——それは天上界に住む空を管理し、雲を操るお仕事をしている人のこと。雲師育成学校に通うソラとシラスは年に一度の「もくもくコンテスト」で雲を使ったすごい作品を作ろうと意気込んでいた。優勝目指して今日も二人は空を駆け巡る!ある日、ソラとシラスは人間の少女・優雨と出会う。優雨はずっと病院で過ごし曇りの日しか散歩ができない体だった。優雨の願いを叶えようとソラとシラスはある作戦を考えて…? あなたが想う一番美しい空をイメージしながら読んでいただければ幸いです。

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物語投稿サイトTales 『雲師 KUMOSHI』の感想

物語投稿サイトTalesの作品の感想です。 ちょっと変わった設定のお話で、こういう自由な発想の物語、私も書きたいなと思うんですよね……。 でもね、設定凝ったお話書くの苦手……と言うか、書くと袋小路にハマってってしまうタイプなんですよね。 難しいなぁ……。 ではでは、感想お書きしていきます〜。■□■□■□■□ ◎タイトル:雲師 KUMOSHI ◎作者:pekomoguさん ◆感想 天界に住んで天気や雲を操る「雲師」と呼ばれる職業と、雲師を目指す少女・ソラと少年・シラスが織

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【短編小説】雲の裏側 #シロクマ文芸部

曇り空のため、空という空一面に、雲が敷き詰められていた。 分厚くてもったりとした重そうな雲だった。 どこかには青空があるかもしれない。そう思い、雲の隙間を見つけようとしたとしても、誰も鮮やかな色を目にすることはできなかった。 それほど、雲に覆われた日。 It's cloudy today. 雲の裏側のお話をしよう。 その日、世界を覆う灰色の雲の裏側は、たいへん賑わっていた。 童話の魔女が飛ぶためにまたがるホウキ——長い棒状の先端に植物の枝や繊維などを束ねている形状をしてお

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【超短編小説】もくもくバーの空のカクテル

ずっと入ってみたかったお店がある。 わたしはドキドキしながらお店の入口に立っていた。 すっきりとした青空の下、 そこだけ空間が切り取られたかのように 突然現れた木製のドア。 まるでおばあちゃんみたいに傷や趣きや風情を重ね 水色ペンキで塗られたお店のドア。 ゆっくりとドアノブに手をかけた。 それは湾曲していて陶器のように白くなめらかだった。 「いらっしゃい」 店の奥、丸眼鏡のお姉さんがにっこりと笑って出迎えた。 その笑顔につられ、わたしは一歩、踏み出した。 もふっと足が地

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連載小説「雲師」 あとがき

連載小説「雲師」が完結いたしました! こうして【あとがき】にもご訪問くださり、ありがとうございます! 全12話、約40,000文字のお話でした。 読んでいただいた方、スキ、コメントをいただいた方たちに心から感謝申し上げます! テーマと感想 この作品は「ファンタジー小説」の2作目に書いたお話でした。 現実ではない、空想をめいっぱい詰め込める、そういう夢のあるイメージが私の中での「ファンタジー」でした。 仕事や育児で疲れ果ててしまう毎日…。 逃げたいじゃないですか(私だけ?

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連載小説「しろあはね」

全14話+エピローグ2話/約60,000字/ファンタジー小説 週1回日曜更新(Talesで先行配信・水曜) 生きづらさを抱えた三人の女たち…美術系大学に通う二十歳の十六夜(いざよい)と小学校四年生の胡十葉(ことは)、そして美しいハシボソガラスのイスズ。翅に魅了された彼女たちが迷い込んだのは、植物に囲まれた神秘的な世界だった。幾年もの時間が紡がれる地で、十六夜と胡十葉は一人の少年と出会う。色彩豊かな、儚い、すこし不思議なおとぎ話。

18 本

【キャラエッセイ】シロアのおてがみ

はじめまして。 でも、はじめましてではないひともいそう。 なんだか不思議な気もちです。 ボクはシロア。 髪の毛も、着てる服も、みんなまっしろ。 ふわんふわんの頭にいつも葉っぱとか虫とかくっつけて ごはんをたべるのが大好きな、シロアです。 おかしいですね。 ほんとうのボクは、この世界にはいないのに 十六夜さんや胡十葉さんの力で もう一度こうやって気もちを伝えることができるのです。 文字、そして、絵というものの力で ボクはいないのに、いるみたいになるんです。 魔法みたい。

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【連載小説】しろあはね あとがき

連載小説「しろあはね」が終わりました。 およそ2か月間にわたり、お忙しい中 最後まで読んでくださった方、コメントを寄せていただいた方に 心から感謝申し上げます…! 『おかあさん、ありが じゅっぴき います。なーんだ?』 子供から言われたある日のなぞなぞ。 答えはきっと知っている人も多いのではないでしょうか。 『ありがとう』(蟻が10) よし、次の小説は蟻とか感謝を書いてみようかな。 そんな気楽な気持ちでお話を作り始めました。 8話くらいのさらっとしたものにしようとしま

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【連載小説】しろあはね エピローグ 弐

エピローグ 弐 チェス  十六夜という月はためらう月。満月を過ぎた月は、すこしずつ顔を出すのを遅くする。その、なかなか顔を出さない様子を「月がまるでためらっている」ように見え、付いた名だと言われることもある。  十六夜は扉の前でためらっていた。  部屋のプレートには「KUROBE」とローマ字で表記されており、重厚感のある扉——実際、扉だけでなく四方を覆う壁は防音仕様になっており、それは部屋の主が集中して作業をしたい理由で特別に改築した——を開けるまでに、かなりの時間を費や

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【連載小説】しろあはね エピローグ 壱

エピローグ 壱 オセロ  朝、ぱちんと目が覚めた。ぬくぬくとちょうど良い温度のおふとんから抜け出し、足音をたてないように(静かにあるくようにパパとママから厳しく言われている)ダイニングに向かう。すると途中で洗面所からママの声がした。 「いやだ! しらが!」  胡十葉は眉を上げた。ここ最近の癖なのだと自覚している。驚いたときやちょっとよく分からないときなどに胡十葉の眉は動くのだ。 「どうしたの? ママ」  入り口からなかを見れば、壁の鏡に背を向けて片手に持った手鏡を凝

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長編/pekomogu/紫陽花と太陽 下

創作長編小説の三部作(上中下)の下巻。note用に各話を分割して公開します。誰かを大切に想う時、人はより強くなれるのだと信じています。「優しい」物語高校編、ついに完結。遼介とあずさ、そして剛をどうか見守っていただければ幸いです。恋愛描写あり。苦手な方はお控えください😌

34 本

【短編小説】夏パフェ、はじめました

なぁ、遼くん。 夏だなぁ。 急にどうしたんですかって? いやぁ、熱中症アラートが出るくらいこう暑い日はさぁ、お客だって外には出んだろう。 おかげでうちの店は閑古鳥さ。 まぁ、喫茶あじさいの重鎮と言われている佐々木さんは、いまも奥の指定席で新聞を読みふけっているけれどもさ、重鎮っていうか座敷わら……いや、何でもねぇ。佐々木さんは置いといて、昨日と今日はお客が来ないスーパーガラガラデーだと俺は思うんだよ。 んでな、俺は考えた。 夏といえば、たべものだとスイカ。 夏といえば、

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【短編小説】背中の押し方 #シロクマ文芸部

春の風さん、ありがとう あたたかい空気とお花のにおいを みんなのところに届けてくれて 夏の太陽さん、ありがとう たくさん照ってくれるから 肌もこんがり焼けておいしくなる 秋の…… ……  年末は何かと忙しく、新学期を迎えるいまごろになってようやく、本棚の整理をすることにした。ちょっとした大掃除だ。僕の家の本棚はひとつしかない。縦に長く、天井までずどんとそびえ立っている。ただ、本をそんなに持っているのかというと、そうでもない。写真やイラストがあると読みやすいものは残してあ

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リュウヘイ『遼介くん、卒業おめでとう! そしてちょっと遅れたけど結婚も😊』p…

リュウヘイ『遼介くん、卒業おめでとう! そしてちょっと遅れたけど結婚も😊』pekomoguさん作『紫陽花と太陽』を読了した記念に再びイラストを生成。遼介くんの眉が上手くいきませんでしたが、ファンアートなのでご容赦下さいませ😅

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【紫陽花と太陽・下】第0話 翠我遼介というひと

【紫陽花と太陽・下】第0話 翠我遼介というひと (文字数 約5,500字 読了目安 約14分)  茜色した柔らかく細い雲が浮かぶ、西の空。  コツコツコツと規則正しい靴音。  ローファーの靴音は二人。私と、友達の。  西日の眩しさに目を細め、いつもの街並みをいつものように帰る。  見えてきた。私の住んでいる家が。 「日向、もう、ここで大丈夫だ」 「ん? そう? 玄関まで送り届けるけど?」 「……いつも、本当にすまない。でももう家はもうすぐだ。日向もあまり遅くなると……」

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連載小説「お弁当屋の笑子さん」

全14話、約50,000字/お仕事小説 三年前に夫を亡くしてから、笑子はすべてにおいて慎重に生きている。 寝かせ玄米と呼ばれる酵素玄米は一日や二日では作れない。何日もかけて熟成させる必要がある「時間」と「手間暇」を込めたお弁当。毎日、休みなく、作り続けるためには何かを手放さざるを得ないのだ。背中に夫の気配を感じながら笑子は今日も「いつもとおなじ」を心がける。 仕事だけに生きる笑子と心優しい隣人たち。 時間と食が織りなす、お米一粒くらいわずかな心の変化の物語。

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趣味でオリジナル小説を書き、せっかくなら一冊だけ本にしようと、先日印刷をお願…

趣味でオリジナル小説を書き、せっかくなら一冊だけ本にしようと、先日印刷をお願いしていた本が届きました! お弁当屋の笑子さん🍱🥢 お客様からいただいたクローバーを入れて撮影したものを表紙にしています。本当は豚さんも一緒。ちりめんの小さな雑貨、かわいすぎる💕 貸出図書として飾ります。

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オリジナル小説を本にする Chromebook×縦式アプリでの作り方

わたしは紙の本が好きです。 ハードカバーや新書や単行本など、いろんなかたちと大きさと触り心地があるけれど、個人的に一番好きなのは「文庫本」かなと思っております。 🔗 https://www.valuebooks.jp/endpaper/4720/ 軽くて、カバンの中にさっと入れて持ち歩きやすい、ハードではなくソフトカバーなので手にしたときにやわらかい、などなどありますが、 自分でももしかしたら作れそう… そう思って、作ってみました。同人誌小説の印刷会社に入稿して。

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連載小説「お弁当屋の笑子さん」 第一話 笑子さん

 むかし、盲目の人の家に友人とうかがったことがあった。初めての訪問でわたしは不安もあったけれど(それは夜だった)、電気がこうこうとついている彼の部屋はすっきりと整えられていて、わたしは意外だと思ったことを覚えている。床は、まぁ掃除が行き届いていないので埃や髪の毛だらけなのは致し方ないとして(彼には見えないので)、もっと全てが雑然としている、と想像していたのだ。  マグカップ、紐付きのティーバック、台ふきんなどにはむろん点字などはついていない。だけどそれらの日常で扱うものたち

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連載小説「お弁当屋の笑子さん」 第二話

第一話  次の話 第二話 ねむちゃん 「おはよう! しょーこおねえちゃん!!!」  元気いっぱいの弾んだ声がして、わたしはそちらを向いた。 「おはようございます」 「おはようございます、笑子さん」  微笑んで挨拶を交わし、ねむちゃんのお母さんには軽く会釈した。ねむちゃんはいつも髪を二本のおさげにしている。毛先がくるんとなっているので、もしかしたら癖っ毛かもしれない。黄色い幼稚園の帽子から垂れ下がるおさげを揺らしながら、彼女がお母さんに手を引かれてやってきた。わたしは

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連載小説「心の雛・続」

全8話/約30,000字/ファンタジー小説 創作大賞2024に応募した連載小説「心の雛」の続編です。こちらから読んでも大丈夫なように書きました🙏 院長の「奥野心」と手のひらサイズの小さな妖精「雛」の日常に、ある日新しい患者様が現れた。妖精と人間の因縁。心の整え方。これは心先生が触れる「心の在り方」の小さな物語。☘短め&残酷描写なし🌸

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【連載小説】「心の雛・続」あとがき

すっかり北海道は冬がやってきました。 朝晩はマイナスの気温になることが多くなり、雪が積もったり溶けたりの繰り返し。氷が水たまりの中にできているのを見つけて、子供たちはその水の中に手を突っ込み、うすごおりをそおっと持ち上げて目を輝かせています。もちろん素手です。強いなぁと感嘆します。 さて、連載小説「心の雛・続」の公開が無事終わりました! 全8話、約30,000文字というお話を読んでいただき、また、温かいコメントもいただき、たくさんたくさん励まされた11月でした! ✨️🌱☘

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【短編小説】言葉のない手紙

 黒く長いホースをずるずると伸ばし、グリップを軽く握ってノズルから水を出した。  天気は快晴。  雲一つない空は透き通るような青さだ。  夏らしくむわっとした湿度を持った空気を思い切り吸い込みながら、早朝の日課であるハーブと花――同居人のための朝ご飯――を摘むために、僕は裏庭に出ていた。連日雨が降らなかったのを思い出し、まずは植物に水を撒く。  ふと思い立ち、腕を上に伸ばした。先端からの水が高いところから地面へと弧を描いて煌めき落ちた。太陽を背に受ける位置へ移動した。

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【短編小説】ラム香るホットミルク

 やけに明るい夜だった。  私は閉められたカーテンの隙間から伸びた一筋の線を不思議に思い、無意識に手を伸ばした。小さな手のひらに線が映り込み、明と暗、二色の手に変化した。 「……灯り?」  私は手のひらと、窓とを交互に見た。 「どうしました? 雛」  遠くの方から私を呼ぶ声が聞こえた。振り向くと私の大好きな人間の男性、心先生だった。というか、この家には私と心先生しかいないので、まぁ彼しかいないわけだけれども。 「夜なのに明るいなぁって思って」 「明るい? ……あぁ、

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連載小説「心の雛・続」 第一話 目の前で困っている人がいたら?

『繰り返します。……先ほど、新しい情報がこちらに届きました。繰り返します……』  先生が愛用しているノートパソコンという巨大な金属製の機械から、ピローンピロンという高めの電子音と緊張感を持った女性の声が発せられていた。画面、といういろんなものが映し出される光る四角いところからは、その話している女性の顔と、その後ろにここではないどこかの映像も。  わたしは「ひらがな」しか文字が読めないので隣にいる先生をちらりと見上げた。 「どうやら、痛ましい事件の続報が入ったようですね」

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連載小説「心の雛」

全20話、約40,000字/創作大賞2024に応募 森の奥にひっそりと佇む心の病院が舞台のファンタジー小説。院長の「奥野心」と手のひらサイズの小さな妖精「雛」の日常に、ある日新しい患者様が現れた。妖精と人間の因縁。心の整え方。雛の願い。これは心先生が触れる「心の在り方」の小さな物語。

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誰かを救いたいと願うためには? #創作大賞感想

絵本の世界って不思議です。 今ふと視線の先にある絵本棚には、それはたくさんの絵本がずらっと並んでいるのですが、中でも好きな本は『14ひきシリーズ』『ぐりとぐら』でしょうか。お話の中においしい食事のシーンが出てくるので、それがまた色やイラストもとてもおいしそうで、つい手にとって読んでしまいます。 どちらの作品にもネズミが登場します。 設定の説明もなしに、日本語をしゃべっています。 そして二足歩行をしています。 かまどで火を起こし、食事をし、協力し合って日常を過ごしています

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【連載小説】「心の雛」第一話

「はい、本日はありがとうございました。お大事になさってください」  朗らかに笑って先生が患者様を見送っている。  ペコリと患者様が——来た時よりは幾分明るい表情で——一礼して帰って行った。玄関のドアがゆっくりと閉じ、先生と私はほっと一息つく。 「あと二回、というところでしょうか、先生」  私が尋ねると、先生はゆるゆると首を横に振った。 「さぁ、それは誰にも分かりません。あと二回の診療で卒業できればいいですが、人の心は日々変わるものですし」 「それはそうですね」 「ただ今

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【連載小説】「心の雛」第二話

第一話  次の話  いそいそと先生が裏庭から花を一輪持って帰ってきた。それを私専用の豆皿にそっと置いた。 「あぁ、もうお皿に出してくれたんですね」  先生が私の前のお皿を見て目を細めた。私が小さな人差し指で開けっ放しの冷蔵庫をピッと指差すと、扉がゆっくりと閉じた。私は少しなら魔法を扱えるのだ。 「冷蔵庫くらい、僕が閉めますから」 「これくらい大丈夫です。それより次はカラメルソースですね」 「はい、それは僕がやりますよ」  自家製のカラメルソースをくるりと回しかけ、おやつの準

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【連載小説】「心の雛」第三話

前の話  第一話  次の話  あっという間におやつの時間が終わってしまった。幸せな時間というものは何とも儚いものである。私は魔法で食べ終わったお皿たちを台所の流しに移動した。  人差し指に意識を集中させ、浮き上がったことを確認したら指をスイっと移動したい場所へ向ける。僅かにお皿たちの周りが光り、私の思い通りに動いてくれる。 「君」  それを見て先生が小さく息を溢した。テーブルにまだ置かれたままのスプーンと重たいマグカップをさっと掴み、私の代わりに置きに行ってくれた。 「あ

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