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マガジン一覧

浜松の文化とクリエイター

静岡県西部や浜松市の文化状況について

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第10回浜松「私の詩」コンクール——自由詩以外の部門審査員と企画を募集

 求む! 借り物の価値で動くクリエイターではなく、自らで価値を築く創造者を! 詩歌部門の企画と審査員を募集 第9回浜松「私の詩」コンクールは応募受付を終了しました。応募してくださった方、後援をいただいた方、しずかに見守っていただいた方、すべてに感謝しています。  第9回は自由詩(800文字以内)の一部門のみの募集でした。そして第10回は浜松市の詩人・酔芙蓉さんが第1回をはじめてから10回目となる記念回にあたります。もちろん第何回だろうと応募者には関係のないことです。けれど、

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『蜂起』読書会

 新しい浜松市美術館構想を考えるローカルコレクティブ「オープン・ミュージアム・ラボ」に参加している一部のクリエイターたちが握りつぶした未来を、ぼくたちはまだ観ていない。 蜂起読書会にして匿名読書会 おおむね2026年4月9日(木)の朝から、フランコ・“ビフォ”・ベラルディ著、杉田敦訳『蜂起 詩と金融における』水声社の読書会をはじめようか、場所は匿名掲示板「クリエイト浜松」で。だからこれは蜂起読書会であり、匿名読書会でもある。名乗る必要のない場で、私たちは剥き出しの言葉を交換

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第二回文化芸術匿名会議

『断食月』第三号への提案・提言 2026年3月31日(火)、静岡県西部の文化芸術系匿名掲示板「クリエイト浜松」は月末トリガーが作動し、160文字まで書き込めるようになります。そこで第二回文化芸術匿名会議を開催します。主なテーマとしては、静岡県西部の文芸誌『断食月』第三号への提案・提言などを考えています。第三号は詩歌欄・沈黙交易欄・第9回浜松「私の詩」コンクール受賞作掲載という柱は決まっているので、それ以外の欄の提案や既存の柱への提言などを期待します。『断食月』既刊号の著者か

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静岡県西部の匿名掲示板「クリエイト浜松」の使い方-6言語版

日本語クリエイト浜松は静岡県西部の文化芸術系匿名掲示板です。詩歌・美術・イベント告知・地域の話題など、誰でも匿名で投稿できます ことばを書いて「わたす」を押すと投稿できます 全角160文字まで ことばを2回たたくと▼が出て、返事を書けます 画像も一緒に投稿できます(10MB以下のJPEG・PNG・WebP) URLを本文に書くとリンクになります 「むかしのことば」で過去の投稿を読めます。キーワード検索もできます チェックボックスをオンにすると、約40日ほどで消

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詩丼系

静岡県・遠州地域・浜松市における詩人や詩歌活動の周辺

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第10回浜松「私の詩」コンクール——自由詩以外の部門審査員と企画を募集

 求む! 借り物の価値で動くクリエイターではなく、自らで価値を築く創造者を! 詩歌部門の企画と審査員を募集 第9回浜松「私の詩」コンクールは応募受付を終了しました。応募してくださった方、後援をいただいた方、しずかに見守っていただいた方、すべてに感謝しています。  第9回は自由詩(800文字以内)の一部門のみの募集でした。そして第10回は浜松市の詩人・酔芙蓉さんが第1回をはじめてから10回目となる記念回にあたります。もちろん第何回だろうと応募者には関係のないことです。けれど、

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Chips|文化的な創作の会(仮)をしました!

卒論リベンジのメンバー2人(+オーディエンス)と創作物(短歌)を披露する会(仮)をしました! 創作の会ことはじめ経緯 卒論リベンジの打ち上げの際、Kちゃんが絵画や短歌、アクリルのアクセサリーなどを制作していると聞き、「文化祭みたいなことしたいね!」という話が持ち上がりました。そこで(材料や道具がいらないため)一番お手軽な短歌をメインに絵や写真などを配布できる形にして、みんなで閲覧して感想を言い合う会を催すことに! ちなみに会の名前は、美術の世界において無審査で行われる公

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詩歌テクノクラートになるための30冊+3冊

 地方都市で退屈している君へ、今すぐ詩歌テクノクラートを名乗れ。真顔で書くけれど、地方都市に住む人は有利である。東京や大阪にも大した人物は少ないけれど、地方都市にはまず人物はいない。地方都市にはクリエイター集団がこびりついているだけ。彼らは文化芸術を生業にしていることが多く、そこが文化芸術に対する彼らの弱点となる。つまり、クリエイターは文化芸術のためには働けず、ただ彼らの食い扶持のためにしか働けない。なので詩歌にさえ通じれば、居住する地方都市で容易に文化芸術の有機的先駆者とな

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遠州聯詩という日本語四行詩のすすめ

 この記事は遠州聯詩や日本語四行詩や遠州饒舌などと呼ばれる押韻定型詩についての1700文字くらいの記事だ。 日本語四行詩 まず、遠州聯詩とは日本語四行詩である。同じ静岡県のしずおか連詩とは起源も形式も異なる。四行詩というと漢詩の絶句やウマル・ハイヤームのルバイヤートを想像するだろうか。それらは漢語・波斯語での平仄や押韻や長音・単音といったこまかいきまりがあった。  でも遠州聯詩には一行は十二拍前後の四行詩にしたほうがいいよ、韻は踏めたらいいね、くらいのゆるいきまりしかない。

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匿名読書会

静岡県西部の文化芸術系匿名掲示板「クリエイト浜松」における匿名読書会

3 本

『革命』読書会/静岡県西部を再配置せよ

匿名読書会の可能性と限界 ほぼ一ヶ月にわたる『蜂起』読書会で、ビフォ『蜂起』やその典拠に書かれた記述をタネに、ローカルな話題について書き殴りあった。その結果、ローカルな匿名共同翻訳の可能性に行き当たってしまった。  しかし限界も露呈した。ビフォ『蜂起』はヨーロッパで書かれた書籍なので西欧現代思想や西欧史の知識を前提としており、そのためか日本人と日本語中心の匿名読書会では話題の広がりが立体というよりは平面にとどまった。いや立体化はしていたけれどエレベーターいらずの二階か三階

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『蜂起』読書会

 新しい浜松市美術館構想を考えるローカルコレクティブ「オープン・ミュージアム・ラボ」に参加している一部のクリエイターたちが握りつぶした未来を、ぼくたちはまだ観ていない。 蜂起読書会にして匿名読書会 おおむね2026年4月9日(木)の朝から、フランコ・“ビフォ”・ベラルディ著、杉田敦訳『蜂起 詩と金融における』水声社の読書会をはじめようか、場所は匿名掲示板「クリエイト浜松」で。だからこれは蜂起読書会であり、匿名読書会でもある。名乗る必要のない場で、私たちは剥き出しの言葉を交換

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『蜂起』読書会の備忘録

 フランコ・“ビフォ”・ベラルディ著、杉田敦訳『蜂起 詩と金融における』水声社の『蜂起』読書会について、匿名掲示板「クリエイト浜松」で交わされたことばの備忘録(順次更新)。すべてのことばは載せていない。 序 匿名掲示板での読書会という形式は、ベラルディが本書で展開する議論そのものと共振している。誰が書いたかわからない言葉が、翻訳の誤りを暴き、理論を浜松駅前の風景に着地させ、田原俊彦の歌謡曲とフランス象徴詩を接続する。これは「発話の特異性」(singularity of en

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詩歌トライアスロン

詩客の詩歌トライアスロンに関する記事

18 本

短歌時評連載完走~あいだの主体と詠み人知らずの批評理論~

 詩客での短歌時評の連載4回を完走した。執筆の話をいただいたころは結社で俳句時評の連載をはじめて、自由詩もがんばっていた時期なので、「短歌? そこ弾幕薄いよ!」と思っていた。でも引き受けたのは、断章体で時評を書いたらどうなるかを挑戦したかったから。そしてふたたび短歌と真正面から向き合えるようになった。 短歌時評208回「短歌の破片」 第一回は、短歌作者がもつ特権性の解体。 要約  文学フリマでのアンソロジーを起点に、現代短歌の在り方を考察。短歌の主体は作者ではなく読者に

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詩歌トライアスロンと作家性【イマココ現代俳句あとがき】

8月12日に行われたイマココ現代俳句で『第11回詩歌トライアスロン受賞作を読む』という回がありました。この記事はイマココ現代俳句で語りきれなかったこと/とりあげられなかったことを雑に書こうかなーと思います。 ひとこと作品評短歌「存在の岸、潜在の道」俳句「change of」自由詩「檸檬への執着」/nes 「馬鹿」ではじまる歌のバランスを取るのってすごく難しいと思ってたけど、うまくテンション維持されている感じがして良かった。特に「月」→「十月」は巧い作り方をしたなと思った。

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三詩型融合作品「こする」

2024年に開催された第10回詩歌トライアスロンにおいて、詩・短歌・俳句の融合作品「こする」が選外佳作となりました。以下のURL(主催サイト「詩客」)からもご覧いただけます。 こする ツマモヨコ 自転車に乗れなくなってくださいと途切れ途切れに 春のただなか やりがいを盾にいくつかの角ばったひかりをもらうひかりをこする あなたはずうっと エスカレーターの手すりを拭いていた 薄紫色の布巾から 手を離すあなたにわかる二十余年あなたの姓にある野のことを 春泥が見てた眼鏡のま

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日記|参加、詩歌トライアスロン公開審査会

2025/6/29 蒲田審査会を覗いてみた やあ、今回も最終候補作に残ったわけではなかったのですが、何回もお誘いくださったので、参加してみました。気軽に応募してしまったわけですが、候補作はとても素晴らしく、大賞に選ばれた作品はネットで知っている同じ短歌会の方で、舌を巻きました。 短歌と俳句と詩の混合競技で、なかなかどれかがダメでも難しく、難易度があります。 審査を見るのが初めてで、審査員の先生の譲れない定点というのがあり、とても面白かったです。 わたしは、俳句はプレバトを観

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LITMASS

セルオートマトンによる社会史シミュレーション社會史盤LITMASSについてやその観察日誌

3 本

LITMASS ver. 3.1 仕様書

これはセル・オートマトン法を用いた社会史模型のゲーム、LITMASS ver. 3.1 の数値を省いた仕様書です。 0. 概要LITMASS(社會史盤)は、セル・オートマトンにより「興亡する国家/帝国」と「災害・時代」を生成し、盤面の推移を記録・閲覧できる単一ファイル(PHP)実装です。プレイヤーは条件を満たすと盤面に 1 マスだけ介入(配置)でき、それ以外は観測者として推移を眺めます。 1. 盤面とセル盤面は正方格子で、各マス(セル)は「種類」「年齢」「フラグ」を持ちま

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LITMASS最初の氷河期は公孫瓚に注目

 1月期のJSONファイルをダウンロードし再生機にかけてみる。  社會史盤LITMASSは1月28日(水)午後から氷河期に入っていた。なので1474570世代の盤面はほとんどの色が死に絶えて白くなりそのあと黒くなり、その黒い余地へ赤や青が拡張していった。  そのあとその後1474590世代あたりから青の帝国で起きた反乱を契機に上の真ん中やや右あたりに黄が目立つようになる。氷河期は緑や黄が目立つ時代でもある。そして1474593世代には国家規模にまで拡大していた。  やが

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社會史盤リトマス LITMASS ver.3.0

 社會史盤リトマス LITMASSとは、勝ち負けのない社会史模型のゲームである。 社會史盤リトマスLITMASSとは リトマス試験紙に赤と青があるように社會史盤リトマスにも色がある。赤と青はとどまる勢力と動く勢力、白は骨、黒は地として振る舞う。色は集まり、押しつぶされ、集まりすぎると崩れ、白を残して消えてゆく。白はやがて黒へ戻り、同じ地点に再び色が生まれる。つまりこの729マスの社會史盤は、支配の完成ではなく、堆積と風化の循環を描く。また、盤面には中央と辺境と極地の差異があ

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ZINE

つくったZINEについて(静岡県浜松市)

3 本

ナゴヤタンカマルシェ参加

ナゴヤタンカマルシェ参加やZINEに掲載する短歌募集などをお知らせする約1200文字の記事である。 ナゴヤタンカマルシェ開催2024年7月14日(日)12時~16時に名古屋駅西口のチサン第3名古屋(愛知県名古屋市中村区則武1-13-9)の302号室にてナゴヤタンカマルシェが開催される。ナゴヤタンカマルシェ、漢字にすると”名古屋短歌市場”、入場料は100円、主催は新棚のいさん。6月末までサークル参加者募集とのこと。 名古屋文化圏 私がナゴヤタンカマルシェに参加を決めた理由

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多行形式句集『龠』

多行形式/多行俳句  多行。それには多行形式、多行俳句、多行形式俳句などさまざまな呼び方があるけれどここでは単に多行と呼ぶ。多行とは二行以上で書かれた句だ。詩かもしれない。高柳重信や林桂や上田玄などの多行作者がいる。  多行は、一行の文字数制限に達したからなど紙面や印刷上の都合により二行で書かれるのではなく、二行以上を志して書かれた句だ。季語は入っているかもしれないし入っていないかもしれない。拍数は約十七音だろうか。特に決められた改行法はない。切れは切れ字や意味の切れかも

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彡柳句集『彡柳百句』

彡柳句集『彡柳百句』のZINEを発行した。プスプス市春の陣2024へ委託販売する。 彡柳とはなにか彡柳は川柳っぽい。十七拍だ。でも絶対に十七拍だ。たとえば彡柳にはこんな句がある。 これは川柳だ、と思う人もいるだろう。正解だ。でも私は彡柳と主張する。 とされる川柳とは違い、五七五から外れても彡柳には十七拍を死守する謎の縛りがある。その縛りが今後、謎の洗練を生むかもしれない。ちなみに撥音・促音・長音は一拍、拗音は〇拍として数える。外国語は仮名に転字して拍を数える。 川柳と

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蚊虻記

詩歌と野記

2 本

城とその不確かな句碑

 五歳児が二俣城にある野面積み天守台の写真を見てそこへ行きたいと言うので天竜区へ赴く。駐車場に四輪を停めて本丸へ登るとゲートボール大会が催されている。  二俣城を下りて天竜川の堤沿いに鳥羽山城へ向かう。むかしの二俣川が二俣城と鳥羽山城の間を流れていたことを思えば、二俣城は三方を川に囲まれた天然の要害と分かる。鳥羽山城を登ると秩父古生層の片理が露出している。栗はおおかた毬を残して猿に食われている。鳥羽山城本丸下の南西には富安風生の句碑が建つ。 天龍のへりに椅子おき夕涼み 富

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どよめ樹

 五歳児が城に興味があるというので四輪で水窪の高根城へ赴く。新東名から三遠南信自動車道を通り、大井橋で国道百五十二号に入り北上する。車一台通れるか通れないかの山道を進む。水窪のまちなかへ着き、向市場遺跡のあたりで飯田線の踏切を渡ると、過疎地域なのに人だかりがある。秋祭ではなく、一区画が黒焦げになっている。運転席の窓をわずかに開けるとまだ焦げ臭い。火事か?  高根城が近づくと二通りの手書き看板がある。立山林道駐車場の方へ行く。軽トラックを停めていた林業か農業のおじいさんから、

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刺蝟記

デジタルハリネズミ

3 本

損なわれたもの

 東日本大震災のあと三度、いわき市を訪れた。まず、その年の八月に久ノ浜地区を訪れ常磐線の臨時バスから遠く福島第一原発を眺めた。次に、同じ年の十月に旧磐女出身であるバイトの先輩にマークXでいわき復興祭まで拉致され、いわき踊りを踊った。あと、もう一度いわき市を訪れたと思うけれど、いつ行ったのか思い出せない。青春十八切符の余りで行っただろうから十二月か一月だと思うけれど。  この写真はそのとき小名浜のどこかへ、バスで行って撮った写真だ。でも逆光で不鮮明すぎて何を撮ったのか分からな

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どこかの海

 トイカメラの楽しさは日付と位置情報の無さ、にある。もちろん日付を設定できるトイカメラもあるけれど、電池を交換すると日付が初期設定に戻ってしまい、そのままになっていることが多い。だから後日に画像データを見返しても、いつどこで撮ったか分からない写真が何百枚も出てくる。やけに親しげな三人の違う女性が同じ日の画像データ集に出てくる、なんてこともある。  海の写真である。おそらく主な被写体は今の妻だろう。乳児を抱いているから二〇一九年あたりか。波が荒く、厚着をしているから晩秋から冬

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産まれた日の空

 午前五時に産気づいた妻を病院へ連れていく。九時前に破水して、十時に児が産まれる。一眼レフで妻と産まれたばかりの児を何枚も撮る。それから、市役所に出生届を出して、入院に足りないものを病室に届けて、忘れ物を届けてと自宅と病院を何往復もする。  午後になり病院の駐車場も混んできて屋上にしか停める場所がなくなる。車内が暑くなるので、みんな屋上には停めない。屋上から見た青空はどこまでも広がって、街全体を見渡せる。一眼レフを構え、空と街を撮ってみる。でも液晶モニターに映る画像は鮮やか

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