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マガジン一覧

パレチゼーション化の課題と対策

1.物流業界の現状 今般の物流業界は、深刻な人手不足、労働環境の悪化、燃料費などの高騰など多くの問題に直面しています。 こうした中、2024年にトラックドライバーの時間外労働時間の上限が設定され、長時間労働が不可能となりました。   一方、今年度から施行された「改正物流効率化法」は、荷主側にも物流効率化の義務を課し、サプライチェーン全体での効率化と持続可能性を目指し、社会全体で物流環境改善しようとするものです。 いわゆる「物流の2026年問題」です。  今回は、荷役時間の短

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なぜ今、物流業界でM&Aが過熱するのか

 物流業界では大型再編が続いています。この1年を振り返ると、業界地図を塗り替えるようなニュースが次々に発表されました。今回は、過熱しているといっても過言ではない物流業界のM&A(Mergers and Acquisitions)に着目して、今後の展開を考察します。  この1年、どんな事例があったか? 筆者が特に注目したのは、セイノーホールディングスによる三菱電機ロジスティクス(現:MDロジス)の買収です。2024年6月に発表され、2024年10月1日付でグループインしました

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行動科学で見える社会 ―人の行動を変える“仕掛け”とは? 行動科学の実例と社会実装―

小さいけれど大きな影響力 ~ハウスフライ効果~ たまたま目にしたハウスフライ効果についての事例が興味深かったため、一年程前に書店で購入したのが『勘違いが人を動かすー教養としての行動経済学入門ー』という書籍です。  行動心理学は、自分の行動を客観的に見ることができ、気付かなかった心理状態を認識することができるので、個人的に非常に面白いと思っています。学生の頃、「人は、店に並ぶ商品の外装は他者が触れていて衛生的でないことを認識しているが、購入し、自分のものになったとたんに外装に口

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トラックドライバー数の現状と女性ドライバー登用について

はじめに 我が国の物流を支えるトラックを運転するドライバーの数は、他の業種と同じく少子高齢化によって減少傾向にあります。さらに、労働時間の制限(物流の2024年問題)によって、ドライバー1人が働くことの出来る時間が減ったこともあり、輸送能力の維持が一層困難となっています。その結果、輸送能力を補うためドライバーの需要は増加傾向にあります。今回は、ドライバー需要を補う選択肢として、女性ドライバー登用の可能性についてお話します。 トラックドライバーの人口予測と女性ドライバーの現状

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物流基礎知識

物流業界の基礎的な知識をロジ・ソリューションのコンサルタント陣が丁寧に解説しています。

化粧品の流通経路について:「一般化粧品」と「制度化粧品」の違いをご存知ですか?

ドラッグストアに化粧品メーカーの看板が掲示されている理由 先日、ドラッグストアのウエルシアホールディングスとツルハホールディングスの経営統合へ向けて協議開始が発表されました。これまでは大手が地域のドラッグストアを買収することが多かったのですが、ドラッグストア市場が飽和状態に近づきつつある中で、今後こうした大手同士の統合は加速していくかも知れません。 https://www.nikkei.com/article/DGXZRSP668881_Y4A220C2000000/

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物流現場で知っておきたい単位(立方メートル・坪・才) 

 物流業界に従事していると「1立方メートル」「1坪」「1才」など様々な単位を耳にします。物流担当者になり、初めての単位を聞いて戸惑うもいらっしゃるのではないでしょうか?本稿では物流現場でよく使う単位についてご紹介します。 物流業界で使用される主な単位(1)立方メートル  「立方メートル」とは体積を表す単位で「立米」や「エムスリー」など様々な呼び名があります。1立方メートル=1m×1m×1mになります。物流業界で広く普及しているT11型パレットを1mの高さ(約7枚)※1ま

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業務改善における物流KPIの活用について

KPIとは 皆様はKPI(Key Performance Indicator)という言葉はご存じでしょうか。 KPIとは「重要業績評価指標」の略で、企業や組織が設定した目標(ゴール)に対して、その進捗状況や達成度を測定・評価するために使用されます。担当する業務によってはあまり馴染みがない言葉かもしれませんが、業務プロセスの改善活動において、しばしばKPIという単語が登場します。一般的には業務の生産性向上や製品品質向上活動など、さまざまな場面で活用されます。  私自身も庫内

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商品の包装を考える:ネット重量(Net Weight)とグロス重量(Gross Weight)の違い

 皆さんは物流でよく耳にする、ネット重量(Net Weight)とグロス重量(Gross Weight)の違いをご存知でしょうか。 物流に関するコストはグロス重量をもとに計算される ネット重量とは包装などを含まない商品自体の重さを指し、グロス重量とは商品が包装された状態での総重量を指します。  物流に関するコストはグロス重量をもとに計算されるので、コストを抑えるという点では過剰な包装はせず、グロス重量とネット重量の差を小さくすることが望ましいと言えます。  また、物流コ

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マジカルDE&I―ダイバーシティを形骸化させない為にー

柚木麻子さん著『マジカルグランマ』を読んで 皆さんは「マジカル・ニグロ」という言葉をご存知ですか。恥ずかしながら私は、柚木麻子さん著『マジカルグランマ』[i]という小説で初めてこの言葉を知りました。題名から、魔法のような神秘的なおばあさんのお話かな、なんて想像していたら・・・私の予想は裏切られ、とても面白く読ませていただきました。  ここで出てくる「マジカル」には、気付かぬ内に内在化された差別的な意識や感覚が含まれていて、私の場合はそのことにハッと気付かされショックを受

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物流視点から考えるESG経営

ESG経営の重要性 近年、ESGという言葉を耳にする機会が増えました。ESGとは、Environment(環境), Social(社会), Governance(企業統治)の頭文字であり、2006年に、当時の国連の事務総長であったコフィー・アナン氏が金融業界に対して投資家の取るべき行動(PRI)として推進したものです。  それ以降、ESGは徐々に世界に浸透し、「ESG投資」や「ESG経営」といった言葉も広く使われるようになりました。従来は、売上高や利益などの財務情報が主な評

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現場改善の第一歩!物流の“ムダ”を見える化するIE手法とは?

 物流の現場では、日々改善が求められています。しかしながら、「ムダはある気がするけど、どこから手をつければいいのか分からない…」と感じている方も多いのではないでしょうか。 そんなとき、現場の実態を把握するため有効になるものが、IE(Industrial Engineering:インダストリアル・エンジニアリング)手法です。 IE手法ってどんなもの?~“ムダ”に気づく7つの分析手法 IE手法とは、作業や工程のムダを見える化して、改善につなげるための分析のやり方です。物流や製造

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物流課題の重心をつかむ、パレート図を用いた物流改善

 物流改善を実行していく場合には、改善の目的や優先すべきことを明確にし、実行に関わるメンバーと意識の共有をしながら進めていくことが大切です。本稿では、問題の影響度や改善の優先度を可視化し、メンバーとの意識共有に有効なツールであるパレート図の作成方法と活用例について述べたいと思います。 パレート図とは パレート図とは、問題の発生件数や数量などを項目ごとに棒グラフで降順に表示し、その累積構成比を折れ線グラフで表した複合グラフのことで、問題などの影響度(比重)の高い項目を視覚的

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物流データ分析で活用できるピボットテーブルの使い方

物流総合効率化法への対応が求められている 2024年5月に改正された流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律(物流総合効率化法)により、さまざまな物流管理や効率化計画を策定することが求められるようになりました。物流を持続可能な形で維持することは今日において社会課題であり、物流事業者だけでは解決できない事項に発荷主も着荷主も協力しなければなりません。  そこで必要となってくるのが物流データ分析です。出荷先ごとの配送量を比較した効率的な配送計画を立案し、運送会社ごとの輸送

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中途入社インタビュー

ロジ・ソリューションでは、物流業界をはじめ様々なバックグラウンドを持つ仲間が活躍しています。 このマガジンでは、中途入社メンバーのキャリアの歩みや、転職のきっかけ、仕事のやりがいを紹介しています。 コンサル未経験でも活かせる経験とは? 現場から戦略にどうつながっているのか? 転職を検討されている方はもちろん、「物流×コンサル」のリアルを知りたい方におすすめです。

【社員インタビュー#5】”目先の課題解決”から”業界全体の課題解決”への挑戦。物流管理者経験から見えた物流コンサルの可能性と必要性。

チルド食品を扱う物流会社で9年間現場経験を積み、センター長も務めた中澤さん。 現場視点を武器に、今は物流センターの立ち上げ支援など、より広い視野で物流に向き合っています。 チルド物流の現場で9年 ー ロジ・ソリューションに入社するまでの経歴を教えてください。  福祉系の大学を卒業後、新卒で愛知県の食品関係の物流会社に入りました。  扱っていた商材はデザートなどのいわゆるチルドです。そこで9年程勤めていました。デザートメーカーさんの工場の真横に事業所がありまして、そのデザ

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【社員インタビュー#4】アパレル物流15年からコンサルの世界へ——不安だらけの転職が“刺激だらけ”に変わった理由

ファッションEC業界で15年働いた後にロジ・ソリューションに転職した倉持さん。 常にチームを結成してプロジェクトに取り組むロジ・ソリューションの強みは、多種多様な経歴の人材が集まっていることだといいます。 アパレル物流での15年ー ロジ・ソリューションに入社するまでの経歴を教えてください。  15年ほど、アパレルECのフルフィルメント会社で働いておりました。ECサイトの構築や運営に加えて、商品の保管や配送、商品撮影、カスタマーサービスなど、ECに関わる附帯業務をすべて

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【社員インタビュー#3】”モノを売る”から“課題解決”へ。営業で培った“聞く力”が、次のキャリアの武器になった。

大手不動産会社から転職し、現在は物流改革に加え、前職で培った知識を活かした物流不動産の新規事業にも挑戦している益田さん。 決められたものを売らなければならないメーカーの営業と違い、お客様に本当に合ったソリューションをカスタムメイドで提案出来るロジ・ソリューションの仕事にやりがいを感じているそうです。 大手ハウスメーカーの営業職からスタートー ロジ・ソリューションに入社するまでの経歴を教えてください。  大学を卒業して大手ハウスメーカーに入社し、6年間戸建て住宅の営業を

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【社員インタビュー#2】航空業界から物流コンサルへ、現場経験を武器に。“運ぶ”を支える誇りを胸に、次なる挑戦へ。

航空系の貨物部門で物流業界でのキャリアをスタートした瀬下さん。 もともとは航空業界を第一志望に就職活動をされていたとのことですが、物流の現場改善の面白さに魅了され、物流コンサルタントという職を選んだとのことです。 航空業界から物流業界へー ロジ・ソリューションに入社する前はどんな仕事をしていましたか?  新卒で航空系の会社に入社して、国際貨物部門で4年ほど勤務していました。  羽田空港で航空貨物の積付け作業を担当しており、具体的には、ULD(ユニット・ロード・デバイス)と

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