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マガジン一覧

連載「あなたのDOGを見せてください」|僕のマリ

犬が好き。でも自分が犬と暮らしているわけではない。ただ、犬が好きなのだ。そしてその気持ちが、今日も筆者をどこかの誰かの犬=DOGに向かわせる。これまで自分自身を深く見つめて執筆を続けてきた文筆家・僕のマリが次にテーマに見据えるのは、とにかく好きでたまらない「犬」という存在。この連載のゆくえや、いかにーー。 隔週金曜日の更新予定です。 編集:林さやか(編集室屋上) メインビジュアルデザイン:飯村大樹

犬は失恋もしない|連載「あなたのDOGを見せてください」第8回|僕のマリ

 最近、いつものように夕方頃にキッチンに立っていたときにふと、あることに気づいて息が止まりそうになった。それは、自分はもう誰かと恋愛をすることがない、という事実。何を言っているのかと思われることは百も承知のうえで、料理の手が止まってしまうほどハッとした瞬間であった。現在三十三歳、いつ死ぬかなどもちろん知る由もないが、八十代まで生きるとしてもあと五十年(五十年!)、夫以外の異性と懇ろになることはない。それもそう、結婚とはそういう約束なので、もちろん気持ち的にはそれでいいのだけれ

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なんとかしていく|連載「あなたのDOGを見せてください」第7回|僕のマリ

 自分の周りには何故か猫好きが多い。東京に住んでいるので、住宅事情が深く関係しているとも考えられるが、猫を飼っている友人が何人もいる。ある時期から周りに猫を飼う人が増え、猫に魅了され、そして狂ってゆく人々を、割と近いところから観測していた。インスタグラムでは、友人たちがこぞって自慢のCATをお披露目している。自分はというと、たいがいの動物は好きだが、猫だけは対象外であった。大学生の頃、友人の実家に泊まったときに飼い猫を触っていたら、わたしの触り方がお気に召さなかったらしい。突

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ペンションの娘|連載「あなたのDOGを見せてください」第6回|僕のマリ

 家でじっと静かに過ごすのが、苦ではない。本を読んだり映画を観たり、植物の世話をしたりコーヒーを淹れたり……結婚するまで一人暮らしの期間は十年ほどあったが、寂しさというものを感じたことは、ついぞなかった。だからか、数年前のコロナ禍による行動制限もさほど窮屈ではなかったし、外に出なくたって家でやりたいことはたくさんあるのだった。だけど、旅行には定期的に行きたくなる。新幹線で、特急列車で、飛行機で、車で。ひとたび移動すれば、なんてことない寂れた駅前にすら旅情を感じずにはいられない

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かわいいシミ|連載「あなたのDOGを見せてください」第5回|僕のマリ

 夫の仕事の手伝いで、古本を扱っている。本の虫として生きてきた自分にとって古本屋の夫は「ぴったりの結婚相手」とよく周囲に言われている通り、本に囲まれる生活は悪くない。夫と出会った当初、「作家からすれば、古本屋って嫌な存在だったりする?」というようなことを聞かれたことがある。どういうことかと言うと、作家の収入源は主に原稿料か印税で、印税というのは売上に応じて出版社から支払われ、本の売上は新刊書店で買ったものしかカウントされない。なので、極端な言い方をすれば、古本屋で誰かがわたし

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連載「記憶を食む」|僕のマリ

思い出すことのかたわらにはいつも、食べものがあった。大切な記憶も、ちょっとした記憶も、食むように紡いでいく。気鋭の文筆家・僕のマリによるはじめての食エッセイ連載。 隔週金曜日の更新予定です。 編集:林さやか(編集室屋上) メインビジュアルデザイン:飯村大樹

僕のマリ新連載「あなたのDOGを見せてください」スタート

ご無沙汰しています。 みなさまの応援もあり、 『記憶を食む』(僕のマリ 著) は とっても大切に読まれている一冊になったと思っています。 連載を読んでいただいたみなさま、書籍を手に取って頂いたみなさま、改めましてありがとうございます! 本日、『記憶を食む』に続く新連載がスタートいたしました! 「あなたのDOGを見せてください」あなたのDOG|第1回「記憶を食む」に引き続き 編集は、林さやか さん(編集室屋上) メインビジュアルデザインは、飯村大樹 さん にお願いいた

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ラジオドラマ化記念!『記憶を食む』と一緒に読みたい僕のマリ推薦図書リスト公開

みなさまの応援もあって昨年11月に書籍化された 『記憶を食む』(僕のマリ 著) が、なんとラジオドラマがいよいよ来週9月1日にスタートです! 青春アドベンチャー 『記憶を食(は)む』(9月1日~)『記憶を食む』の放送は 【NHK FM】の青春アドベンチャーという枠で 2025年9月1日(月)~9月5日(金) 午後9時30分~午後9時45分(1-5回) 「聴き逃し」配信あり(1週間) 出演:朝倉あき 神農直隆 谷川清美 菊地真之 吉田美佳子 ほか 原作:僕のマリ 脚色

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『記憶を食む』がラジオドラマ化!

みなさまの応援もあって昨年11月に書籍化された 『記憶を食む』(僕のマリ 著) が、なんとラジオドラマになります!!! 青春アドベンチャー『記憶を食む』の放送は 【NHK FM】の青春アドベンチャーという枠で 2025年9月1日(月)~9月5日(金) 午後9時30分~午後9時45分(1-5回) 出演:朝倉あき 神農直隆 谷川清美 菊地真之 吉田美佳子 ほか 原作:僕のマリ 脚色:井出真理 https://nhk.jp/p/rs/X4X6N1XG8Z/blog/bl/p

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書籍『記憶を食む』|僕のマリ 応援店(特典ペーパー配布店)リスト

いよいよ11月6日頃より並びはじめます。 『記憶を食む』僕のマリ 著 応援書店をご紹介です。 みなさま、ご展開ありがとうございます! 数量限定とはなりますが、購入者特典のペーパーの配布店・サイン本をご注文いただいた書店のリストです。お近くの方はぜひご利用ください! ※店着日や営業日など各店で異なりますのでお気を付けください。 ※確認が取れた店舗様を随時追加して参ります。 『記憶を食む』応援書店 〈青森県〉まわりみち文庫 サイン本・特典ペーパー付 〈宮城県〉butt

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『ULTRAS 世界最凶のゴール裏ジャーニー』

『ULTRAS 世界最凶のゴール裏ジャーニー』 (ジェームス・モンタギュー 著 田邊雅之 訳)に関する記事をまとめました

ジェコが語るW杯初出場、祖国ボスニア、イヴィツァ・オシム③(原題:「初めてのW杯を我が祖国に捧ぐ」)

 (前編より続く)   他方、戦争の暗い影と根深い民族対立は、ピッチ上にも実害を及ぼし続けてきた。  ボスニアのサッカー界は、ムスリム教徒のボスニア人、正教徒のセルビア系、そしてカトリック教徒のクロアチア系が混在する国内情勢を反映している。しかも各派がそれぞれ代表を擁立し、サッカー協会の会長を交代制で務める状況が続いていたために、健全な運営がなされずにいた。その窮状に輪をかけたのが、深刻な腐敗や財政難の問題である。  事態を重く見た UEFA や FIFA は、2011年

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ジェコが語るW杯初出場、祖国ボスニア、イヴィツァ・オシム②(原題:「初めてのW杯を我が祖国に捧ぐ」)

 (前編より続く)  ジェコの言葉は正しい。サラエボを初めて訪れた人がまず驚かされるのは、あまりにも生々しい戦争の傷跡だ。  建物の壁には弾痕が残り、目抜き通りには人々が突如として命を奪われた場所を示す、赤い花びらのようなレリーフが点在する。そして市街を取り囲む丘陵や山々に並ぶ、おびただしい数の白い十字架。旧ユーゴスラビア解体に伴って発生した3年半の内戦は、20万人の死者と200万人の難民だけでなく、民族浄化なる忌まわしい単語さえ生みだした。   むろん戦争はこの瞬間にも

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ジェコが語るW杯初出場、祖国ボスニア、イヴィツァ・オシム①(原題:「初めてのW杯を我が祖国に捧ぐ」)

 『ウルトラス 世界最凶のゴール裏ジャーニー』は、世界各国のサッカー界の実像を浮き彫りにするノンフィクションとして、大きな反響をいただいている。とりわけ旧ユーゴ諸国に関する章は、多くを考えさせられるという感想をお寄せいただいた。  私はユーゴ編のサブテキストとして『サッカーが与える絶望と希望』と題したコラムを公開したが、2013年11月、Sports Graphic Number 842号 に寄稿した原稿、イングランドの知人であるサイモン・マロックと共に実現させた、エディン

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サッカーが与える絶望と希望。ティトー、ユーゴ内戦、そしてオシム。番外編

読者の皆さまへ 大変な長文、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました! 正月前から今日(1月18日)まで他の仕事もせずに、原稿料がまったく発生しない執筆作業に傾注するというのは自分でもいかがなものかと思いますが、多少なりともお楽しみいただけたようであれば幸いです。 原稿ではいろいろ記しましたが、突き詰めて考えると、俗に言う「ユーゴ問題」、「ティトー体制(&サッカー)」、そして「オシムさんが試みたこと」は、下記の5枚のスライドに要約されるのではないかと思います。

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書評

書店員さん、作家さんに書いて頂いた書評です。 #書評

【書評】書店員 花本武さんによる『しくじり審判』評

実はサッカー経験者であり、90年代サッカーについてあれこれ考えを深める花本さんに『しくじり審判 失敗から学ぶサッカー審判の教科書』をお渡ししたら、書評を寄せて頂きました。 『しくじり審判 失敗から学ぶサッカー審判の教科書』 編著 小幡真一郎  ページ数 256 判型 四六判 定価 1870円 出版社 カンゼン 発売日 2021年10月15日 全国の書店さまでご注文いただけます サッカーの審判たちがとっておきの失敗エピソードを次々に披露する本。 それっておもしろいのか? と

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【書評】書店員 花本武さんによる『音読教室』評

 書店員でありながら、時おりポエトリーリーディングを披露。詩人としての顔を持つ花本武さんに、TBSアナウンサー堀井美香さん初の著書『音読教室』の書評を寄せて頂きました。 『音読教室 現役アナウンサーが教える教科書を読んで言葉を楽しむテクニック』 ページ数 160 判型 46 定価 1540円(税込) ISBN:9784862555946 出版社 カンゼン 発売日 2021年4月7日 全国の書店さまでご注文いただけます 音読目線を持ってみると違った掘り下げが可能になるんです

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【書評】書店員花本武さんによる『ザ・キングファーザー』評

 90年代のサッカーについてあれこれ考え、キングカズとマラドーナをこよなく愛する書店員花本武さんに2013年刊行の『ザ・キングファーザー』(田崎健太著)の書評を書いて頂きました。  世界が混沌としてきたのは、今にはじまったことではないし、もうどうすることもできないでしょうし、ありのままを受け入れる覚悟もないし、いつもいつでも、どこかの誰かが得してて、自分は馬鹿みたいな一生を永遠の暇つぶしみたいにやっていくしかないのか、と絶望しかけているのなら、この男の生き様を少し見習ってみ

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【書評】星野文月さんによる『音楽 完全版』評

2020年に入って夢中で読んだ『私の証明』の著者星野文月さんに、『音楽 完全版』(大橋裕之著)について文章を寄せてもらいました。思い返せば映画が公開された2020年の1月に、吉祥寺のブックスルーエで「大橋裕之原画展」開催中に、『私の証明』の星野文月さんの選書フェアも開催されていて不思議な縁を感じます。 大橋裕之『音楽』について 年が明けたばかりの1月、新宿の武蔵野館で映画『音楽』を観た。 大橋裕之、岩井澤健治、坂本慎太郎……こんなの観る前からおもしろいに決まってるじゃん

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