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マガジン一覧

国語の勉強教室

国語に関係する記事をまとめた私の国語教室です。

品詞の分類、体言編~中学生の国語

 言葉は文節にわけられ、文節は自分だけで使える自立語と、他の言葉にくっつく付属語にわけられる。それらの言葉は品詞として、国語辞書に載っている。  品詞は、言葉の基本となる。  品詞の分類には、実はいろいろな考え方があるが、小中学校では、 名詞、動詞、形容詞、接続詞、感動詞、副詞、連体詞の自立語と、 助詞、助動詞の付属語にわけられる。  詳しく知りたい人は、大学で国文法の講義をうけたらいい。おっと、今ではネットでも自分で学習できるか。山田(孝雄)文法、松下(大三郎)文法、橋本(

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日本語に多いオノマトペ~中学生の国語

 音や鳴き声を文字にしたものを擬声語(擬音語)といい、様子を音のように表現した言葉を擬態語という。それらの言葉をひっくるめてオノマトペという。  ドンドン、バンバン、ワンワン、ニャーオが擬声語で、クルクル、サッサと、シーンとするのは擬態語だ。  そういう言葉が日本語には非常に多い。日本語の最初の言葉は、ドドーンという火山の爆発音やザブーンという荒れた波の音を表現した言葉かもわからない。あるいは人間になついた犬のワンワンという声をまねたものかもわからない。それほどにオノマトペが

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俳句と短歌をつくろう~中学生の国語

 俳句は五七五、短歌は五七五七七。それを読んで学ぶだけでなく、自分でもつくってみよう。自分でつくることを「詠む」という。  まず俳句だが、いろんな句があるが、ここでは正岡子規のいう「写生」の句をつくろう。自然を見て、「わっ、すごいな」と思ったことを五七五にする。自然の一場面を絵や写真にしたものを言葉で表現する。「すごいな」「いいな」と思わなければ句はできない。おっと、俳句のことを「句」という。俳句は季語が必要だというが、ここではそれは考えないでいい。  頭の中で自然を考えて

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日本で生まれた漢字について~中学生の国語

 詐欺メールがたくさん送られてくる時代だが、その多くは中国から送られるものがある。「重要通知,请注意查收!」というメールを見ると、なにやら見たこともない漢字がある。これは中国と日本で、漢字の形が違うものがあるからだ。そんなメールは絶対に開いてはならない。  それとは逆に、中国人が見て、全然わからない漢字が日本にある。それは日本人が作った漢字。  漢字は中国から伝わってきたが、その漢字を使って日本人は新しい漢字を作った。そうしてできた漢字を国字という。  たくさんの漢字が作ら

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人物往来、こんな人が生きていた

こんな人のあんなこと。私が気になる人物について書いています。

ますだおかだ増田英彦は関西の人気者

 漫才コンビますだおかだは、吉本興業のためにつくられたようなM-1グランプリに松竹芸能から出場し二代目王者となった実力者だ。  全国的には娘も含めて岡田圭右が知られているが、関西ではうるさい関西人らしい岡田より、増田英彦のほうがはるかに知られている。  岡田工務店には「閉店がらがら」と「ワオッ」しかないが、増田商店にはいろんな商品がつめこまれている。これはテレビやラジオのロケや取材で、彼が話のネタを次々仕入れているからだろう。情報を次々インプットしている。  漫才の台本を書い

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盲目のミュージシャン、宮城道雄

 宮城道雄(1894~1596)は盲目の琴の奏者であり作曲家でもあり、神戸に生まれた。  今の日本では目の見えないピアニストとして辻井伸行(1988~)が有名だが、「別れのサンバ」「黒の舟歌」の長谷川きよし(1949~)も目が見えず、ギターを弾いて歌っていた。世界にはもっとたくさんの盲目のミュージシャンがいる。目が見えないから音感が磨かれるのだろう。  かつては「平家物語」を語っていた琵琶法師も盲目のミュージシャン集団だ。小泉八雲の描いた「耳なし芳一」も盲目の琵琶法師が主人公

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小泉八雲が神戸に住んでいた

 ラフカディオ・ハーン(Lafcadio Hearn)は、松江(島根県)ではハーンをローマ字読み?してヘルンさんと呼んで親しまれている。そのヘルンさんがTVドラマになり有名になった。  そしてわが街神戸にもヘルンさんの足跡がある。    JR元町駅から山の方へ歩くと、兵庫県庁がある。  かつて号泣議員やパワハラ知事のニュースで何度もニュースに流れた場所だ。議員や知事が何をしようと、職員はいつもどおり仕事をしなければならない。夜遅くまで、何個かの窓には明かりがついている。ブラ

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かまいたちのローカル番組、ローカルCM

 かまいたちがやっている大岡産業のCMを最初に見たときはひっくりかえて大笑いした。今ではテレビの中の日常のCMとして当たり前に見ているが、んっ、大岡産業って大阪の不動産会社だ。関西限定のCMじゃないじゃろか。関西以外の人は知らないのだろう。大岡産業のHPにCM映像はないみたいなので、ちょっと再現してみる。  サイコパスのような山内の無表情な店の人と、客の濱家のやりとりだ。     焼肉屋編 客、濱家「ビールとハラミください」 店員、山内「すいません。うち焼き肉屋なんです。不

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わが街KOBE、神戸学検定を思い出して

ちょっとすたれてきた鉄人28号を見ながら、神戸再発見。神戸に関する話題を書いています。

金星台から星を見る神戸の歴史

 神戸を見下ろす山の上にビーナスブリッジがある。毎年1月17日に阪神淡路大震災鎮魂のトランペットが鳴り響いたことでも知られている。  美の女神ビーナスは、明るい一番星、金星のことでもある。ビーナスブリッジは金星の名を冠した金星台への通路にもなるので名づけられた場所である。  階段を上ると愛の鍵のモニュメントがある。あんまり鍵がついていないなあ。 愛の鍵は、愛の女神ビーナスにちなんで平成16年に設置され、「ここに鍵をつけると願いが叶う」と言われている。  それでもビーナス

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盲目のミュージシャン、宮城道雄

 宮城道雄(1894~1596)は盲目の琴の奏者であり作曲家でもあり、神戸に生まれた。  今の日本では目の見えないピアニストとして辻井伸行(1988~)が有名だが、「別れのサンバ」「黒の舟歌」の長谷川きよし(1949~)も目が見えず、ギターを弾いて歌っていた。世界にはもっとたくさんの盲目のミュージシャンがいる。目が見えないから音感が磨かれるのだろう。  かつては「平家物語」を語っていた琵琶法師も盲目のミュージシャン集団だ。小泉八雲の描いた「耳なし芳一」も盲目の琵琶法師が主人公

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小泉八雲が神戸に住んでいた

 ラフカディオ・ハーン(Lafcadio Hearn)は、松江(島根県)ではハーンをローマ字読み?してヘルンさんと呼んで親しまれている。そのヘルンさんがTVドラマになり有名になった。  そしてわが街神戸にもヘルンさんの足跡がある。    JR元町駅から山の方へ歩くと、兵庫県庁がある。  かつて号泣議員やパワハラ知事のニュースで何度もニュースに流れた場所だ。議員や知事が何をしようと、職員はいつもどおり仕事をしなければならない。夜遅くまで、何個かの窓には明かりがついている。ブラ

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初代兵庫県知事、伊藤博文は神戸にいた

 新一万円札の渋沢栄一(1840~1931)は、女性にだらしなかったから結婚式の祝いに新しい一万円札は不適切だという説が流れたことがあった。  それを言えば、昔の千円札の伊藤博文(1841~1909)も女性関係は多彩だった。明治天皇が、伊藤の女好きをたしなめたという話も伝わっている。   伊藤博文といえば日本の初代内閣総理大臣であり、その後も総理大臣を何度も経験し(5代、7代、10代)、初代の韓国統監をつとめ、その後暗殺されている。総理大臣のとき、日本初の憲法、帝国憲法を起

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花鳥風月、消えていく日本の四季

日本の自然について感じることを書いていきます。

ビワはやさしい木の実だから

 ビワの実が黄色く熟れていた。  まどみちお作詞の「びわ」(作曲は磯部俶)はこう始まる。 ♪びわはやさしい木の実だから/だっこしあってうれている  まどみちお(1909~2014)は山口県出身の詩人で、童謡の作詞では、♪一年生になったら友だち百人できるかな~(一年生になったら)や♪ぞうさんぞうさんお鼻が長いのね~(ぞうさん)、♪白やぎさんからお手紙ついた~(やぎさんゆうびん)などが知られている。  歌詞の続きは、 ♪うすい虹あるろばさんの/お耳みたいな葉のかげに と、ゾ

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ナンジャモンジャ

なんじゃもんじゃの花が咲き あの日のことを思い出す なんじゃもんじゃと月日が過ぎて 冬にはすっかり葉を落とし 枯れ木のままで動きもせずに 春になったら葉を出して なんじゃもんじゃと花が咲く なんじゃもんじゃとたずねても なんじゃもんじゃと言うばかり なんじゃもんじゃと花も散り なんじゃもんじゃと月日が過ぎて またも静かな冬が来る

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ミツバチが地球上から消えていく

 ミツバチは遠くの花を見つけると、巣に帰ってダンスをしながらその場所を仲間に教える。そして蜜を取りに行くが、そのときに花の受粉もしてくれる。花は蜂を呼ぶためにわざわざエネルギーを使い花を咲かせ蜜を作る。それによって花粉を運ばせている。互いに助け合って地球はまわっている。  ところが、そのミツバチがどんどんいなくなっている。ミツバチの蜂群崩壊症候群と呼ばれる。働きバチがいなくなってしまうのだ。巣の周りにはハチの死骸はない。それでも働きバチが消えてしまう。その原因は、農薬、寄生虫

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奇麗な薔薇には棘がある~包丁も凶器となり、刀も美術品となる~使う人の心しだい

 床屋で顔を剃ってもらっているとき、このカミソリをスッと引かれたら死んでしまうな、と思うことが何度もある。相手を信頼しているから顔に凶器を当てられても安心していられる。    警察官が二人、草むらをのぞいていた。何か現場検証をしているのだろうか。二人が見ている青い草の中に紫っぽい花が見える。ケシの花だ。有害なケシかどうか調べているようだ。  ポスターにある有害なケシはきれいな色の花をつける。花壇に植えたいくらいだ。けれど、花を見るだけで植えてもだめなのだ。    ケシの実に

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温故知新、江戸の生活

現代にも通ずる江戸時代後期の文化について書いています。

江戸も令和の今も人は人~誹風柳多留の江戸古川柳より

 江戸時代の人の、ちょっとした動作を見れば、あれっ、現代とあんまり変わらないじゃないかということが多くある。生活様式は違っていても、やっていることは一緒じゃん。そんな川柳を集めてみた。  江戸時代の川柳を古川柳という。七七の問題(前句という)があり、それに対する五七五を一般人がつくり投稿する。問題と解答で五七五七七の短歌となる。優秀作には賞金が出る。  その優秀作を集めた「誹風柳多留」の作品を紹介する。わかりやすい表現にした句と、次に原文の句と前句を並べている。原文の前の5

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江戸の町に生きる小さな人々の群像~誹風柳多留の江戸の古川柳より

 百年以上前に生きた人も、今に生きる我々となんら違うことはない。社会情勢は違えども、そこに生きる人間はあまり変わらない。この人らはこんなもんだよと、カテゴライズして表現した句を集めてみた。  江戸時代の川柳を古川柳という。七七の問題(前句という)があり、それに対する五七五を一般人がつくり投稿する。優秀作には賞金が出るというものだった。  その優秀作を集めた「誹風柳多留」の作品を紹介する。わかりやすい表現にした句と原文の句と前句を並べているが、原文の前の数字は、「誹風柳多留」

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虚言八百万八伝③~江戸の笑い話を黄表紙で描く最終回

 万八という人物を狂言回しにして、当時の笑い話、小咄を次々ならべた黄表紙。  「虚言八百万八伝」は、四方屋本太郎作、北尾重政画(?)、安永九年1780年、蔦屋重三郎版。  三巻三冊の現代語訳を三回に分けて紹介する三回目。  こんな話を江戸の人々はおもしろがっており、それが現代の落語にもつながっていく。   下巻 十三  万八が壇ノ浦に住んでいたころ、 ここは平家一門が滅んだ場所なので、海の中で毎晩亡霊の陰火が燃えるので、 紙で袋をたくさんこしらえ、陰火を袋の中に取って入

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虚言八百万八伝②~江戸の小咄を黄表紙で表現

 江戸時代に流行した笑い話、小咄というものを、万八という人物を主人公として並べた黄表紙。  「虚言八百万八伝」は、四方屋本太郎作、北尾重政画(?)、安永九年1780年、蔦屋重三郎版。  三巻三冊の現代語訳を三回に分けて紹介する二回目。   中巻 七  万八、狐をとる方法に曰く、 狐のたくさん住む野原へ行き、どっかりと座り、狐に化かされたつもりで、わけのわからぬことを言いながら、馬の糞を出して、 「うまいうまい、うまい小豆餅だ」 と食うと、狐がそれを見つけて、 「なんとう

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教育100年の計、国家滅亡への道を歩むな

教育によって未来が変わる。 教育に関する私の意見をまとめています。

公立学校が消え税金で作られた民営学校が増えていく

 公立学校を民営にせよと、大阪市は2019年、YMCAに運営を委託する公設民営学校を特区に開設することを決定。  大阪府大阪市住之江区南港中三丁目にできた大阪府立水都国際中学校・高等学校は、 「生徒や教員が新しいことに挑戦し続けられるようサポートします。自分自身を成長させ、生涯を通して学び続ける素地を養うために、失敗も成功も奨励します」 「生徒の興味関心を惹き、生徒自身が中心となって主体的に関わることができる、充実した創造的なプログラムを通して、水都国際中学校・高等学校の生徒

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過去を捨て、新しい年度の新しい風を全身に浴びて

 桜の花咲く中で卒業式を迎えたら、入学式には桜はもう散っている。卒業式には桜はまだ固いつぼみでも、入学式には桜が祝ってくれる。かと思うと、卒業式と入学式の間に桜が開花し散ってしまうこともある。これは日本が東西南北に長く伸びているためにおこることだ。北海道なぞの桜はまだ咲いてもいない。  地域によって、こんなに季節は違っても、日本では、どこでも3月に卒業式があり、4月に入学式があり、4月から新年度が始まる。  日本では4月が学校の新年度だが、他の国ではどうだろう。外国では9月が

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学校教育のめざすもの

 学校は行かなければならない。そう思っている子どもは多い。行かなければならないと思うからこそ、不登校になったら悩んでしまう。  では、学校とはなんだろう。  江戸時代の学校はどうだったか。江戸幕府は、昌平坂学問所をつくり、各藩は藩校をつくった。これらは武士のための学校といえる。今でいう高校、大学のようなものだろう。  町人は、寺子屋で学んだ。こちらは学校というより、小規模塾のようなものだろう。  寺子屋では、読み書きそろばんという、日々の生活の中で、生きて行くために必要なも

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有馬温泉炭酸泉、シュワ~とできる

 日本最古の湯の一つといわれる有馬温泉は神戸市にある。  有馬温泉は、神話の時代から知られており、「摂津国風土記」には、有馬温泉は「塩の湯」と書かれている。塩分を含んだ湯として知られていた。  近世になると、豊臣秀吉が愛したことで知られている。秀吉は、山奥の有馬に9回も訪問しているそうだ。  有馬温泉の名物として、炭酸せんべいがある。炭酸せんべいは、いろいろな店で作られている。ほとんどが丸いカンに入っている。  作り方は、小麦粉などのせんべいの原料を、水ではなく、炭酸泉

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創作

壷にして深山の朴の花ひらく(水原秋桜子) 美しいものを言葉にしたり絵にしたり、写真に写したりする。 恥ずかしながら私の感動したものを詠った作品。

ナンジャモンジャ

なんじゃもんじゃの花が咲き あの日のことを思い出す なんじゃもんじゃと月日が過ぎて 冬にはすっかり葉を落とし 枯れ木のままで動きもせずに 春になったら葉を出して なんじゃもんじゃと花が咲く なんじゃもんじゃとたずねても なんじゃもんじゃと言うばかり なんじゃもんじゃと花も散り なんじゃもんじゃと月日が過ぎて またも静かな冬が来る

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寒さ残る日々~俳句三句

寒空に曲がりくねって竹伸びる 草木の枯れた雪の中でも、常緑の緑は輝いている。  竹は緑が少し色あせたとしても、緑を残して揺れている。思えば去年の春に芽を出したばかりの竹も、ぐんぐん伸びて、今では一本の竹となっている。けれど、まっすぐ伸びたかというと、そうではない竹もある。途中で曲がった竹も、また軌道修正して上へ上へと伸びてゆく自然の力。  もうすぐすると、今年も竹の子が芽を出す。筍ではなく竹の子というべき新しい命が生まれてくる。  生きているものは、自分の命を新しい命につない

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暗闇に白き手をのべカラスウリ

暗闇に白き手をのべ烏瓜今年も見られた。 うれしいな。 いつだって、美しいものを見ていたい。 そして、 あなたにも、見てほしい。 去年は、

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夏休み子らの頭上に赤とんぼ

 セミのぬけがらが木の枝についているが、セミの声を聞かない。気温が高くなるとセミは鳴かなくなるので、それほどに暑い日が続いている。  虫たちがどんどん減っていくが、日陰の道を歩いているとハグロトンボが一羽飛んでいた。おお、まだいるのだ。でも、例年は二三羽で飛んでいるのに、今年は一羽で飛んでいる。  かと思うと赤とんぼが数羽飛んでいる。  しかも、今日は小中学校の終業式の日だ。季節がどうなっているのだろう。 夏休み子らの頭上に赤とんぼ 冒頭の句は、終業式の日に詠んだもの。夏休

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イソップ寓話

イソップのお話から

オンドリとメンドリとU子と俺と

「会いたい」 会いたい会いたいあいたい。 俺はU子が好きで好きで好きでたまらないけど、なんせ気が小さい。声をかけることもできず、遠くからじっとながめているだけだ。 そんなU子が短期語学留学で日本を離れた。その数ヶ月のなんと長かったことか。 やっと帰国したU子に、今度こそ声をかけようと思ったのだが、俺の友人のドンファンが先に声をかけた。 ドンファンは手が早い。これという女がいれば、すぐにホテルへ直行する。そしてU子とドンファンが夜の町に消えていくのを、俺は遠くからながめていた。

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誰が悪いというのかい~海と遭難者

 そうです。わたしが殺しました。  わたしが、車でたくさんの人をひいたのです。  でも、  大学の卒業祝いに、苦しい生活の中で、両親がわたしにプレゼントしてくれた車で、なぜ、わたしが暴走したのか。  わたしの話を聞いてください。  わたしの両親は、貧しい生活から抜け出したくてがんばったけれども、どうにもなりませんでした。だから、わたしに夢をかけ、学歴さえつければ今の生活から抜け出せると、わたしの教育にはたくさんお金をかけてくれました。  わたしは大学に合格し、町へ出ていきま

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貧しい農夫と大きな一本の木と現代社会と

 貧しい農夫の家の畑に、大きな一本の木があった。  実がなる木ではなく、ただセミや小鳥の憩いの場となっていた。  農夫は、この木は何の役にも立たない、この木がなければ畑を少し増やすこともできるだろうと、木を切ることにした。  オノを持ってきて、ガーンと一撃をくわえた。  すると、びっくりしたセミと小鳥がやってきて、農夫に訴えた。 「どうぞ、この木を切らないでください。この木を切らずに残してくれれば、美しい歌を歌ってあげます」 「この木があれば、あなたが畑仕事に疲れたときに、木

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ラクダをはじめて見た人たちの話

 子どものころから足が悪く、走ることのできなかったG男は、周りから笑わればかにされ、何度も悔しい思いをした。あいつらを見返してやる。そう思い、必死で勉強をし、優秀な成績で学校を出た。  復讐心のかたまりのG男は、自分から何かをする勇気はなかった。  そんなときに、政治家を目指すA作と出会った。A作は貧しい画家であり、金持ちを憎んでいた。あいつらを見返すために、政治家となって権力をにぎろうとした。選挙に何度も挑戦したけれど、かつてのパワハラを持ち出されたりした。というより、はじ

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