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マガジン一覧

ともに考え、ともにつくる

シビックテックやCode for Japan に関する記事

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自治体の暗黙知を組織の資産に変える、AI時代のナレッジエンジニアリングの取り組みを始めます

私がシビックテックの活動を通じて自治体に関わるようになって、特に驚いたことがあります。それは、「異動する際の引き継ぎ期間が十分にない」ということです。 異動の内示が1〜2週間前、自治体によっては1週間前なんてこともざらにあります。明確な手順書が存在しないことも珍しくありません。事業についての過去の経緯など、暗黙知が担当者の異動と共に失われ、もはや委託事業者や会計年度職員のほうが現場に詳しい、なんて状況もあります。 逆に、手順書があったとしても、その根拠が引き継がれておらず

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kuu villageという実験。共同生活から芽吹く、多元的な未来のかたち

奈良県・月ヶ瀬。 梅の名所として知られるこの地は、かつて烏梅(うばい)と呼ばれる染料で栄えた。 その月ヶ瀬で、地域の実践者、Ethereumコミュニティのメンバー、開発者、デザイナー、企業人、研究者など約40人が集まり、1週間の共同生活を送った。 寝食を共にし、共に暮らし、作業を分担しながら、未来の社会を試行する。 その場が「kuu village」だった。 「空(kuu)」── すべてを受け入れ、何ものにも縛られない余白。 kuu village は、この“空”の世界観

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シビックテックは次のステージへ進めるか──10年の歩みと、これからの課題

「市民が主体的になり、勝手に地域課題を解決してくれる」 そんな都合のいい期待を、自治体の担当者から何度も聞いてきました。しかし、それは幻想です。13年間、Code for Japanでシビックテックの現場を見てきた私が断言できます。 2025年9月、東京大学のシビックテックデザイン研究会で講演した際、10年あまりの変化を振り返りながら、この領域が直面している根本的な課題について話をしました。この記事では、その内容をもとに、シビックテックの現在地と今後の展望についてお伝えし

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市民と行政の新しい関係を創ろう—未来の社会をともにデザインするGovTechデザイナー募集

「私たち市民自身が、社会をつくっていく主体になれるとしたら?」 この問いは、私が14年前の東日本大震災での経験から抱き始めたものです。被災地での活動や、その後の様々なプロジェクトを通じて、単に行政に「より良いサービス」を求めるのではなく、市民と行政がともに考え、ともにつくる新しい関係性こそがシビックテックの本質だと確信するようになりました。 この理念を現実の社会で実現するには、両者の間に立ち、対話を促進し、共創の場をデザインできる人材が必要です。行政の言葉を理解し、同時に

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HackCampは共創を民主化します

共創イベントの運営・共創の仕組みの導入伴走を行う株式会社HackCampのメンバーによる記事です。自由で自律的でワクワクする働き方を日々模索するメンバーの試行錯誤をぜひお楽しみください!

59 本

なぜ今、私たちは"ステージゲート"の限界に向き合うべきなのか?

形式的な"実行プロセス"がイノベーションの芽を摘んでいる現在、多くの企業で用いられているステージゲート法(Stage-Gate Process)は、R&Dから製品化に至るプロセスを体系的に管理する仕組みとして普及しています。段階的にレビューを設け、投資判断を下し、リスクを減らすこの手法は、成熟した市場において、効率よく"既知の課題を確実に解決する"プロジェクトには極めて有効です。 しかし、私たちが今直面しているのは、"未知の課題"や"不確実性の高い探索"が必要とされる時代で

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問いの灯火

私たちは日々のコンサルティングや課題発見や仮説作りのために「問い作り」を活用しています。お客様にも必ず使ってもらいます。ただ問い作りの意味や価値って、初めての方には伝わりにくいという悩みがありました。そこで問いをテーマにした短編小説を書いてみました。どこまで有効性が伝わるかわかりませんが、ぜひ読んで感想を聞かせてもらえると嬉しいです。 プロローグ:曇り空のオフィス 東京の高層ビル群の一角に位置するソフトウェア開発会社「ネクストジェン・ソリューションズ」。そのオフィスは、常

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課題発見や上司への指摘も自然にできちゃう会議テクニックとは?

こんにちは! 今日は10年前から実践してる会議運営のノウハウをご紹介します。 参加者の心理的安全性を確保しながら「潜在的な課題や上司への指摘などもポジティブに洗い出しできる」ミーティング技法です。問題点の指摘などネガティブな発言はやりにくい空気になりがちです。どうやって実現するのでしょうか?   ありたい姿を定義してから裏返すビジョン・リバース(仮)とは、チームや組織が理想の未来像(ありたい姿)を描いたあとに、それを裏返して現状の課題や問題点を明確にすることです。直接問題点

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未来を予測する最善の方法とはなにか?

不確実で先行き不透明な状況で、未来を描く方法について整理してみました。未来予測(Forecast)、未来洞察(Foresight)、そしてバックキャスト(Backcast)の3つ。中でも私が重要だと考えるのがバックキャスト。未来を予測する最善の方法がこれなのです。 未来を描く3つの方法まずは未来を描く方法の一般的な考え方を説明しておく。 1. 未来予測(Forecast) 未来予測は、過去や現在のデータを基に、未来の出来事やトレンドを予測する方法です。例えば、過去の売上

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オープンソース戦略をオープンに議論する会に参加してきました。

先日、情報処理推進機構(IPA)主催の「オープンソース戦略をオープンに語り合う会」にて、オープンソース(OSS)の重要性と、その投資の必要性についてお話しさせていただきました。​本記事では、私の経験やイベントでの議論を通じて、政府や企業がOSSに投資すべき理由を深掘りし、その具体的なメリットと今後の展望について考察します。​ 当日の資料は、こちらで公開されています。 オープンソースとの出会いと2011年の震災私がOSSの世界に関わるようになったのは、2000年頃でした。商

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アジャイルガバナンスとシビックテック

Agile Tech EXPO というイベントで、標題のタイトルでお話させていただきましたので、内容についてこちらでも公開します。話した内容そのままではなく、note 用に要点のみをまとめています。 スライドはこちら。 技術は人を幸せにするのだろうか?私はもともとは社会課題の解決などには興味がなく、エンジニアとして様々なソフトウェアを開発してきました。しかし、東日本大震災をきっかけにクラウドソースで震災の情報を地図上にマッピングして表示するサービス、sinsai.info

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就労支援に関する社会課題をITスタートアップと解決するには(4/4)

就労支援に関する社会課題をITスタートアップと解決するには(3/4)からの続きです。最後の記事となるこのパートでは、ソーシャルスタートアップにチャレンジしようとする方々に対しての、自治体や投資家からの期待などについて語っています。 ・・・ ソーシャルスタートアップへのアドバイス関 ありがとうございます。そんな大津さんですけれども和田さんから見て普段、広げていくとか今後に向けて何かアドバイスしてることとか、あと聞いてる方々で同じく社会課題を解決したいみたいなこと思ってる人に

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就労支援に関する社会課題をITスタートアップと解決するには(3/4)

就労支援に関する社会課題をITスタートアップと解決するには(2/4)の続きです。このパートでは、自治体がスタートアップと共に課題を解決する際に気をつけるポイントを、自治体/スタートアップ双方の視点から話しています。 ・・・ 自治体と事業を作っていくのに必要なことは?関 これまで「何故スタートアップか」みたいなことについてはお話聞けたんですけど、自治体の抱えてる課題とスタートアップがどうマッチングするかみたいな、ウィン−ウィンの関係を結ぶにはどうするか、っていうお話をしてい

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ダブルハーベスト〜勝ち続ける仕組みをつくるAI時代の戦略デザイン〜を読んで

シリウステクノロジーズ時代からの友人であり、メンターの一人でもある堀田さんがAIに関する本を書いたということで献本をいただき、読ませていただきました。 堀田さんの「ダブルハーベスト理論」については書籍化前から尾原さんの勉強会などで聞いたことがあり実際に事業戦略の中でも参考にしたりしていたのですが、書籍化にあたりより洗練され、多くの人に伝わりやすくなったと感じます。技術的に難易度の高い用語はあまり出てきませんので、経営層やDX推進を行う担当の方に特にお勧めします。 ビジネス

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オードリー・タンの思考〜IQよりも大切なこと〜を読んで

新型コロナを封じ込めた数少ない国である台湾のデジタル担当大臣として日本でも有名になったオードリー・タン氏。関連書籍が何冊も出ている状況は私にとってとてもありがたいことだ。これまで私が彼女へのインタビューなどで聞いた言葉や、彼女が始めた台湾のシビックテックコミュニティ、g0v のメンバーから聞いたコンセプトの背景まで含めて深く理解ができるからだ。 近藤弥生子さんの書いたこの本「オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと」も、大変面白く読んだので、感じたことを記しておきたい。

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関治之のオープンオフィス

誰でも参加可能な公開型ミーティングを週1回のペースでやっています。お気軽にご登録ください。

19 本

オープンオフィス第19回:BASSDRUM技術実装コンサルティングイベント「フィージビリティ」についての話

すみません。今年の2月3日に開催したオープンオフィスの模様を note で公開しそびれておりました。 技術実装コンサルティングチームのBASSDRUMさんのイベント、「フィージビリティ」について伺いました。当日の記録はこちら。 そして、実際にその後開催されたイベントも録画が公開されています。私が出したテーマは「多様な人たちが長期間熟議ができる環境を作りたい」という内容でした。はたして、BASSDRUMの方々はどのような答えを出したのか?お楽しみください。 議事録はこちら

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オープンオフィス第18回:世界のハッカソンについて語る!ゲスト:設楽 恵美さん

OpenOffice 第18回 2021/01/06 17:00〜18:00 ゲスト:設楽 恵美さん 「日本と世界の橋渡し」を仕事やライフワークにやってきた設楽恵美さんが、世界のハッカソンについて紹介してくれました。 昨年2020年に海外の知人繋がりで世界のハッカソンに関わり、その後や現在も海外から日本展開の相談を受けることがあるとのこと。新型コロナ対策のものを中心に、様々なハッカソンについて教えてくれました。 動画はこちら 議事録はこちらです。 オープンオフィス

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オープンオフィス第17回:自然と宇宙を学べる産学連携コ・ワーケーション拠点を作りたい!ゲスト:坂本直弥さん

誰でも予約できる公開型ミーティング、関治之のオープンオフィスです。今回のゲストは、和歌山県串本町にてコワーケーション拠点を準備中の坂本さんでした。 収録日:2020年12月23日 串本町を盛り上げるため、古座MORIという会社を作って活動しているそうです。 熊野古道と古座街道の交差点で、歴史のある町ですが、目の前が太平洋で、地震が来たらすぐに津波が来るので、高台に移転を始めているという状況もあるそうです。 2021年、スペースワンによる日本初の商用ロケット射場が稼働開始

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オープンオフィス第16回:オープンな政策形成ツールについて語る(岩田崇さん)

誰でも予約できる公開型ミーティング、関治之のオープンオフィスです。今回のゲストは、オープンな政策形成ツール、ポリネコ!を運営する岩田さん。 立場の異なる人々が共通のUIで共通の情報を参照しながら、社会課題について知り、学び、考え、意思表示し、つながりや差異を吸収しながら政策形成ができる仕組みとして「ポリネコ!」を開発されています。 DIY都市の考えなども共有しながら、参加型の政策形成について盛り上がりました。 議事録はこちら:https://hackmd.io/@cod

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まもりあいnote

「まもりあいJapan」の参加メンバーが、それぞれの専門家としての視点で、活動内容とかける想いをつづっていきます。

17 本

「まもりあいJapan」のセキュリティとプライバシー

はじめまして。Japan Digital Design, Inc.という会社でセキュリティエンジニアをしております唐沢です。普段は社内のセキュリティポリシーを策定・運用がメインの仕事なのですが、今回はご縁があり「まもりあいJapan」プロジェクトに主にセキュリティ面のアドバイザーとして参加させていただきました。 プロジェクト参画の経緯もともとは本プロジェクトとは別の有志の集まりでコンタクトトレーシングアプリ(当時の呼び方)の勉強会をしていました。国内でも開発や検討が始まって

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接触確認アプリのデザインデータを公開します

はじめまして、Goodpatch Anywhere でサービスデザイナーをしています、大堀祐一と申します。私たちはCode for Japanさんからお声がけいただき、接触確認アプリ(民間案)「まもりあいJapan」の体験設計およびUIデザインの部分でご協力いたしました。※本案は6/15 現在、厚生労働省が開発中の接触確認アプリとは関係いたしません。 本プロジェクトのオープンソース化に伴い、デザインデータ(Figmaファイル)を以下のリンクにて公開します。閲覧権限のみで編集

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「まもりあいJapan」の品質をまもるためにやったこと

はじめまして、モンスター・ラボ の山下と申します。 接触確認アプリ「まもりあいJapan」プロダクト開発チームでテストを担当しました。普段は、テスター・ラボのマネージャとしてテストサービス提供をさせていただいております。 「まもりあいJapan」は5/18にコードを公開しました。このプロジェクトの当初のミッションは、このアプリを安全な形で迅速にリリースすることでした。この中でのテストチームの取り組みについて共有させていただきます。「まもりあいJapan」の開発経緯に関して

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エンジニア向け勉強会 "接触確認アプリ「まもりあいJapan」を支える技術" を開催します

「まもりあいJapan」プロダクト開発チームの平田です。 今回の勉強会では開発に関わったエンジニアがスピーカとして登壇し、さまざまな角度からアプリを支える技術についてお話させていただきます。「シビックテック x プロボノ(様々な分野の専門家の有志)活動」というコミュニティでプロダクト開発に関わった経験や様子もお伝えできると思います。参加者からもsli.doによる質問を受け付けますので、ぜひご参加ください。 トピックはこちら。 # トピック - はじめに - 自己紹介 -

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