【エンジニアインタビュー】”実装力”で挑むAI時代/LLM活用の最前線─ファイマテクノロジーHさんの挑戦と思考
エンジニアとしての価値は、スキルの量や年数だけでは測れません。技術への好奇心と、それをどう仕事に結びつけるか。その姿勢こそが、成果を生み続ける力となります。今回は、ファイマテクノロジーのエンジニアHさんの技術観と、現在進行中のプロジェクトに焦点を当て、その思考を掘り下げていきます。
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ー取り組まれている技術領域を教えてください。
前職では受託開発会社に在籍し、要件定義から設計、実装、テストまで一貫して対応していました。個人事業主として独立してからは、Webアプリ(ReactなどのモダンなJavaScriptフレームワーク)やモバイルアプリ、Pythonを用いた機械学習など、これまで経験のなかった領域にも積極的に取り組みました。ファイマテクノロジーでは、Webアプリやインフラ、データ解析なども含めて、幅広く携わっています。
最初に所属した会社が研究開発系のプロジェクトを多く担当していたこともあり、短期間でさまざまな言語・領域に触れられたのが大きかったですね。その経験が、いまの“何でも調べてやってみる”スタイルにつながっていると思います。

ー現在注力しているプロジェクトと技術的チャレンジを教えてください。
大きく2つの軸があります。ひとつは、クライアントである大手企業向けのコンサルティング業務で、既存の開発プロセスをLLM(大規模言語モデル)を使ってどう効率化できるか、実証と実装を進めています。難しいのは、元データがExcelや画像の形式で提供されるケースが有り、その場合構造をどう抽出するか、LLMにどう入力するかといった前処理の部分ですね。
また、LLMの出力は必ずしも安定していないため、同じ入力でも違う結果が返ってくることもある。その“揺らぎ”をいかにコントロールし、業務フローに落とし込むかは大きな課題です。トライアンドエラーの連続ですが、可能性があるからこそ面白いです。
もうひとつは、自社製品である税理士向け月次チェックAI「ツキラク」や論文翻訳サービス「1paper(ワンペーパー)」の開発です。「ツキラク」では、会計帳簿上で発生した入金と出金、あるいは債権と債務など、関連する複数の取引データが正しく相殺されているかを確認し、消し込んでいくという「帳簿データの消し込み処理」を自動化するためのアルゴリズムを設計・実装しています。金額の合致だけではなく、複数の取引を組み合わせた最適なマッチングを行う必要があるため、ナップサック問題のような組み合わせ最適化の課題に挑んでいます。これは正解が一つではない領域。業務に耐える“良い解”を見つける必要があり、設計と実装のバランス感覚が問われます。
ー技術スタックや開発環境についてどう感じていますか?
ファイマテクノロジーの開発環境は、業界標準のWebアプリ開発フレームワークに加えて、機械学習・AI技術の導入に非常に積極的です。LLMに関しても、OpenAIやAnthropicといった最先端の技術動向をキャッチアップしており、代表の土屋から最新の知見が日常的に共有される文化があります。新しい技術を試すことに対して非常にオープンな環境なので、技術者としても成長の機会が多いと感じます。
環境としてはベンチャーらしい推進力があり、提案から導入までのスピードが早いのも魅力ですね。何かやってみたい技術があれば、資料をまとめて説得するというより、まず試すところから始められるのはありがたいです。
ー情報収集や学習のスタイルは、どのようにしていますか?
基本的に独学です。必要なことはまず検索し、公式サイトが発表しているドキュメントを読みながら実装していくスタイルです。機械学習やLLM関連の知識も、業務や個人開発を通して学んできました。また、個人でアプリを作った経験が、実務での応用にも繋がっています。ファイマテクノロジーでもプロジェクトを進めながら「わからないことは都度調べて解決する」ことが自然に受け入れられているので、技術的な探究心を持ち続けやすいです。
前提として、ファイマテクノロジーには“常に勉強し続けること”が自然と浸透していると思います。代表の土屋が正社員・業務委託を含むファイマテクノロジーに関わるメンバーを集め、生成AIの勉強会を社内で実施するなど、みんなで知見を共有し、学び合うカルチャーがあると感じています。
また直近ではAWS Summit2025に参加し、最新の知見に触れ、実業務にどのようにしたら落とし込めるかなどディスカッションを行ったりもしました。

-技術的な野心や今後、挑戦したいことはありますか?
正直なところ、今関わっている案件自体が十分チャレンジングだと感じています。特にLLMを用いた業務プロセスの自動化は、まだ答えがない分野であり、常にトライ&エラーの繰り返しです。ただ、私たちがオープンAIなどのようにモデルをゼロから作るのは現実的ではないので、「どう使うか」「何に応用するか」の視点を持ち続けることが重要だと思っています。
将来的には、より多くの人が使いやすいプロダクトを作りたいですね。LLMやAIを“難しいもの”としてではなく、日常の業務に自然と組み込めるような、そんなサービスを技術で支えていけたらと思います。
個人としては、ツールではなく“仕組み”を作る技術に強くなりたいですね。仕組みを整えれば、誰でも正しく使えるようになり、チーム全体の生産性が上がる。そこにテクノロジーの価値があると信じています。
最先端の技術に向き合いながらも、「どう使うか」「どう価値に変えるか」という視点を大切にするHさん。課題解決のために学び続け、地に足のついたアプローチで挑戦を積み重ねていくその姿は、エンジニアリングの本質を体現しているように感じられました。
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— ファイマテクノロジー (@feynmatech) July 6, 2025
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