【第5話】1人じゃ歩けないけど、仲間がいれば進める
シリーズ第2話では「まめは仲間となら歩ける子」という様子をお伝えしました。
そしてそれは、私たち人間にもどこか似ているように思うのです。
たとえば、初めての道も、誰かと一緒なら少し心強く感じる…そんな経験、ありませんか?
野犬の本能

なぜ、まめやラミは仲間と一緒なら歩けるのでしょうか。
そこには、群れで暮らしていた野犬ならではの“慎重さ”や“安全確認の知恵”が関係しているように思います。
野犬の警戒心は行動にも顕著に現れます。典型的なパターンは・・・
野犬の警戒心は、彼らの行動にも顕著に現れます。以下は、警戒心による典型的な行動パターンです。
・距離を保つ: 野犬は、人間や他の動物に対して距離を保ち、近づかれることを避けます。もし接近されると、逃げるか威嚇する行動に出ることが多いです。
・静寂を求める: 周囲の静けさを好むことから、音に敏感です。突然の大きな音や動きに対して強い反応を示すことがあります。
・集団行動: 野犬は、仲間と共にいることを好みます。集団での行動は、 身を守るための戦略でもあります。
こうして野犬は、群れで“安全かどうか”を確認しながら、少しずつ動いていきます。
それが、彼らにとって自然なスタイルなのです。
ラミとまめにも、その名残がある

我が家のラミとまめも、この“慎重な野犬の知恵”を受け継いでいるように感じます。
外の世界は、まだまだ“知らないもの”だらけ。知らない音、道、人…。
けれど仲間となら、「この子が大丈夫なら、自分も大丈夫かも」と安心できるのです。
まめは、まるで群れのリーダーのように、ラミが近くに来るまで後ろを振り返って待ちます。
ラミが追いつくと、また歩き出す──そんな光景がよく見られます。
ある日、ラミがひとりで立ち止まってしまったことがありました。
私が迎えに行くと、「やっと来た!」と言わんばかりにクルクルと2回転。
そして全速力で駆け寄ってきたのです。
仲間の姿が見えると、再び歩き出せる…それがラミの“安心”の形なのだと思います。
ラミとまめにとっての”安心”とは

ラミやまめにとって、「1人で歩けること」よりも「誰かと一緒に進むこと」のほうが、ずっと安心できるのかもしれません。
野犬は、生まれたときから人との接点なく過ごすため、「知らないこと=危険の可能性がある」と本能的に感じます。
そのため、仲間の存在は“安全の証”になるのでしょう。
このマガジンでは。元・野犬だったラミとまめとの暮らしから学んだことを、全10話のシリーズとして綴っています。
第1話:初めての外。動けなかった日
第2話:いつも道しか歩けない
第3話:お散歩の途中で帰りたがる
第4話:群れの中には静かなルールがある
第5話:1人じゃ歩けないけど、仲間がいれば進める
このシリーズが、誰かの心にそっと届いてくれることを祈っています。
元・野犬の子たちを迎えるための準備や心構えについて、もっと詳しく知りたい方は、こちらのガイドブックもどうぞ▼
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📌 追記(2025/8/16)
この【元野犬シリーズ】は、第5話で一区切りにすることにしました。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます!
これからは、また少し違った形で“元野犬と歩いた日々”を綴っていこうと思います。
終わりではなく、ここから新しいはじまりです!
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