昔、趣味で小説を書いていました。私が書くきっかけとなったある小説家のこと、彼から学んだこと、彼との昔と今を書いていきます。
「今年の目標」を書いて、お互いに見せ合うこと。私とヨーグルが何年も続けている年始の恒例行事だ。 初めての年、私は「小説を書く」と書いた。 その年、私は初めて自分の小説を完成させた。 次の年は「文学賞に応募する」だった。 その年、私は初めて小さな地方文学賞に応募して佳作をいただいた。 次の年は「大きな文学賞をとる」だった。 その年、私は少し大きな地方文学賞で入選した。 次の年は「小説家になる」と書いた。 でも、なれなかった。 以後も、私は「小説家になる」と書き続けた。
ヨーグルは小説を書く以外にも、いろんな仕事をしている。 例えば、エッセイや評論、解説を書く。 小説や映画、ドラマのコメントを求められることもある。 講演会やサイン会があったり、大学などで小説を書く講座の講師をしたこともある。 随分と昔の話になるけれど、イベント会社から脱出ゲームの制作にあたって原案の依頼もあった。断っちゃったけど。 総じて、小説家というのは非常に人と関わりの深い仕事だと思う。 それまで小説家は家に閉じこもって、誰とも会わず、ずっと小説だけを書いているイメー
税理士さんに渡すため、ヨーグルの支払い明細書を整理した。 彼はお金に無頓着な人で、明細書も届けば大きな袋に入れておくだけ。 私はそんな明細書を袋から出し、出版社ごとに分けて日付順に並べ、銀行口座と照らし合わせ、記帳して……それはそれは丁寧な仕事をしている(自画自賛) さて、明細書片手に電卓をたたいていたら、桁違いに大きな金額が記載されているものを見つけた。 いったい何の印税だろ?と気になって、詳しく読んでみたら、どうやら某国でヨーグルの本が翻訳されたようだ。 小説家という
ヨーグルと映画「君たちはどう生きるか」を観に行った。 ヨーグルには感謝していることがたくさんある。 まず一番は、私に小説を書くことを教えてくれたこと。 小説だけじゃない。書くことを好きにさせてくれたことで、私は自分の気持ちや考えを文章にすることを覚えた。 書くことは私の強い味方となり、それは私を豊かにしてくれた。 もう一つは、私に出版業界という未知の世界を見せてくれたこと。 狭い世界に閉じこもりがちになっていた私を「こっちにおいで」と手をひき、様々なところに連れて行ってく