『存在と時間』を読む Part.49
第48節 〈残りのもの〉、終わり、全体性
ハイデガーはこのように、死という現象を存在論的に考察するために、動物に欠如していて、人間だけに訪れるきわめて実存的な出来事である死についての概念を検討しながら、現存在の〈終わること〉がどのようにして、実存する存在者の全体存在を構成することができるのかを示そうとします。そのためにハイデガーがまず提示したのが、次の3つのテーゼです。
1. Zum Dasein gehört, solange es ist, ein Noch-n