Microsoft 365 OneDrive for Business ファイルの大量削除時はアラートが上がるので確認を行うようにしましょう

Microsoft 365 は昨今流行っているランサムウェアなどの既存ファイルを大量に書き換えるような攻撃に対する防御として、大量データに対する操作が行われた際にメールで通知してくれる機能が備わっているのはご存じでしょうか。

今回はそんな内容がちょうど私のメールに来ていたので紹介したいと思います。

メールは上記の内容で、大量のファイルが削除されたことを検知しアラートが上がったものでした。

SharePoint / OneDrive ではファイルが削除されてから 93 日間のごみ箱期間を経て完全削除になるため、大量削除が分かれば対処ができるというわけです。

このメールは以下の sharepointonline.com という通知用のメールアドレスから、最近大量のファイルが OneDrive から削除されましたというタイトルで来るため、誤って迷惑メールとならないように注意しておきましょう。

no-reply@sharepointonline.com

上記のメールにあるごみ箱ですが、アクセスすると以下のアドレスに遷移します。

OneDrive の場合、パラメータでユーザーを特定する形となっているため、全員同じアドレスに来てからの振り分けとなっています。

テナント名-my.sharepoint.com/recycle?

今回の私の場合、作業途中のフォルダーを削除したためこのようなメールが来たのですが、ウィルスの操作で大量の書き換えが発生したり、削除されてしまうというのは実際に起こりえます。日ごろから気にしておくことで大事に至る前に対処できるので、心構えを持っておくようにしたいところです。

音楽:Lost memories

Microsoft 365 Copilot リサーチツールで Claude オプションが使えるようになっています

Microsoft 365 Copilot で Claude が使えるようになるというアナウンスがあってから暫くたちますが、 2026 年 4 月より漸くすべてのテナントでサポートされるようです。

私の環境でも使えるようになっており、右上にある項目選択で GPT と Claude を切り替えられるようになっていました。

GPT の場合、コンピューターの使用という項目が使えるようになっており、仮想環境下で動作することができます。

Claude の場合はこの項目はなくなります。外側の違いはこれくらいでした。

実際に以下の文面で動作させてみたところ、動きはかなり異なることがわかりました。

まずどちらもいったん確認画面が出るのは同じでした。ただ、 Claude は圧倒的に速い速度で処理を進めてくれました。

ちなみにこのリサーチツールは時間がかかることがわかっているためか、処理科顔料すると通知が上がってくるので他の作業を行いながらリサーチできるという感じになっています。これはありがたいですね。

動作完了後は Claude だとこのような感じにまとまっていました。

表などのデザインを活用し見やすく整形してくれるイメージがありました。読みやすいのはありがたいですね。

GPT の場合でも最初の動きはほとんど変わりません。

ただし事前解析後は大きく動きが異なっていまして、、、

このような形でなぜか英語で応答が返ってくるという形に。。。

この後日本語に翻訳しなおしてもらってようやく読める形までもっていくことができました。

手順が一つ多くなってしまったという問題はありますが、それ以上に速度が遅いという問題が大きかったです。 GPT と Claude では 3 倍くらい Claude の方が早く処理が終わったんですよね。

確認範囲が異なるなどもあると思いますが、馬鹿にできない時間差となっていました。

応答の精度はあまり変わらないものの、読みやすさの面は Claude の方がわかりやすかったので、軍配は後者に挙げたくなる感じです。

こうしていろいろな手段を提供してくれると、使う側はありがたいですよね。

それぞれを個別で契約すると馬鹿にならない額になるので、なかなかそういった対応ができる人はいないことでしょう。

そういった意味でも Copilot は使い勝手が良いのでまだ活用していない方は活用を検討してみてください!

音楽:Sailing

Microsoft 365 データ保存の地域は組織のプロファイルから確認しましょう

Microsoft 365 はクラウドのシステムであり、かつ全世界を相手にしたシステムであることは多くの方がご存じかと思います。

そんな Microsoft 365 のデータはどこにあるのだろうと疑問に思ったことはないでしょうか。

基本的には Microsoft Azure のサービスの扱いでもあるため、 Azure データセンター内に保存されていくのですが、 PaaS や IaaS とは異なり、自分でリージョンを選択するようなことはできないようになっています。

ではどこに格納されるのかというと、テナント作成時の情報により、世界各所にある Azure のどこかに格納されることになっています。

この格納場所は以下のアドレスからアクセスできる Microsoft 365 管理センターの設定 - 組織設定 - 組織のプロファイルから確認することができます。

ここにあるデータの場所という項目を見るとわかるというわけですね。

https://admin.cloud.microsoft/?source=applauncher#/Settings/OrganizationProfile

私の環境ではこのような表記になっていました。

多くのデータは Japan にあり、一部のデータは Asia Pacific となっています。

また、 2 行に分かれ、現在の地理とコミットされた地理と別れていますね。

現在の地理はその名の通り現在どのデータセンターリージョンにあるかを示しています。

私の場合は Teams と Microsoft 365 Copilot が Asia Pacific です。ただ両方ともコミットされた地理は Japan となっています。

このコミットされた地理は本来はこの場所に置かれるべきものだったということを示しています。

その昔、 Microsoft 365 は Japan リージョンで展開していなかったことがあり、そのころに立てたテナントではコミットされた地理に移動するかを聞かれていたのですが、実施しなかったらこうなったというわけですね。

そのあたりは上部にレガシ移動プログラムにオプトインしなかった。という文言でまとめられています。

このようなケースでは以下の Learn を参考にしつつ、 Advanced Data Residency ライセンスを購入して適用しておくと 12 カ月程度の期間を使いデータの移動を行うこともできるようになっています。

全データの移動なのでとても時間がかかるんですね。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/enterprise/m365-dr-data-location?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/enterprise/advanced-data-residency?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

データが近くにあるとアクセス時の応答速度が速くなりますし、データのある国の法律でデータを守ることもできるので、運営を行っている国にデータを置いておきたいという需要を満たしてくれるというわけですね。

あまり見る機会のない地域のプロファイルですが、機会があれば一度チェックしておきたい画面です。

音楽:veat

Microsoft 365 大量メール送付機能が公開になりました

Microsoft 365 のメール送付機能である Exchange で 1 日当たり最大で 10,000 人にまでしかメールを送れなくなるアップデートがキャンセルされたことは記憶に新しいですが、これをさらに保管する新機能が提供されることが決まったようです。

大量メールという機能で、 2026 年 4 月ころまでに全テナントで利用できるようになるとのことでした。

この機能では大量のメールを送付できることが重要な点なのですが、 SMTP サポートが行われている点にも注目しておく必要があります。

以下の Learn に概要が書かれているのですが、内部向けのメール送付機能なので、外部には送ることができず、同一メールでは 50 の宛先までしか設定できないといったところは押さえておく必要があります。

2026 年 5 月以降は個別課金対象となるというのも意識が必要な箇所になります。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/exchange/mail-flow-best-practices/high-volume-mails-m365?WT.mc_id=M365-MVP-5002496

また、 SMTP を使うためセキュリティの既定値群を有効にしてあると動かないという点も意識が必要ですね。

実際のユーザー作成は以下の Exchange 管理センターから行います。

https://admin.cloud.microsoft/exchange#/highvolumeemail

設定は簡単で、ユーザー作成と同じような感じになります。

この UI 上はどんなパスワードを入れてもよさそうなんですが、セキュリティ強度が弱いパスワードを入れると作成後にエラーになるので注意しましょう。

入力後は確認して終わりです。

緑色の作成完了が出れば OK です。最初適当なパスワードにしていたらはじかれたのでちょっと焦りました。

この機能の公開により SMTP は 2028 年 9 月まではサポートが継続されることが決まったようです。

SMTP でないとメールが送れない複合機のようなものもまだまだあるので、うまく管理していきたいですね!

音楽:hounds

Microsoft 365 OneDrive 同期アプリのフォルダー名を変更できるようになります

Microsoft 365 を利用していると、 OneDrive の同期アプリを使って手軽にローカルファイルのバックアップを行うことは多々あるかと思いますが、この同期のためのフォルダー名が自動で設定され、困ったことはないでしょうか。

エクスプローラーで見ると以下のように OneDrive - テナント名で名前が与えられていると思いますが、この名称がそのままフォルダー名になっているため、テナント名が長いとフォルダー階層が深い位置にあるファイルにアクセスしようとするとエラーになってしまうことがあるんですよね。エクスプローラーでファイルを開くときの制約というやつに引っかかりやすくなるという感じです。

実はこれ、 2026 年 4 月ころからデフォルトのフォルダー名の変更ができるようになることが決まったようなのです。

どのような機能になるのかは以下の Learn を参照いただくのが良いでしょう。

レジストリの設定(ポリシー設定)で、 OneDrive - テナント名のテナント名部分を任意の文字に入れ替えらえるという形ですね。

https://learn.microsoft.com/en-us/sharepoint/use-group-policy?WT.mc_id=M365-MVP-5002496#set-a-custom-name-for-the-onedrive-folder

以下のレジストリキーを作り、 TenantID と書かれているところに 1111-2222-3333-4444 といった ID を文字列で用意すればよいようです。

[HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\OneDrive\CustomSyncRootFolderName]

この時 CustomFolderName に設定した値がそのままフォルダー名になるという感じですね。

"TenantID"="CustomFolderName"

ちなみに OneDrive 同期フォルダーの場所は初期設定では以下のパス以下に用意されています。

%userprofile%

ここにエクスプローラーでアクセスすると 2 種類のアイコンがある場合があります。

OneDrive とだけ書かれているものは live.com の OneDriveで、ハイフンが入っている方が組織向けのものという使い分けです。

上記の TenantID が可変になることで複数の組織を同時に扱えるようにもなっています。

文字列長が長いと Excel ファイルを開けなくなるなどがあるので、そういった症状に見舞われた場合はぜひこの変更を行ってみてください。

音楽:プラチナ

Microsoft 365 Teams の音声プロファイル登録を支援する Express voice enrollment が誕生するようです

Microsoft Teams では会議を行った時のトランスクリプトを正確にするための取り組みがいくつか取り入れられているのですが、その中ではやはり人ごとの癖をプロファイルとして覚えさせることが高い効果を持っているように感じます。

Teams の設定を開き、認識という項にある音声からプロファイルを設定でき、これを設定しておくと、聞き取り間違いが削減されていくのですよね。

この機能はあくまで話者が手動で登録するするしかなかったのですが、 2026 年 4 月より会議でしゃべった場合に音声プロファイルとして登録するかどうかを確認してくれるようになるようです。

これが Express voice enrollment といわれる機能のようで、音声隔離、話者認識、会議室での識別、書き起こしの改善が一気に片付くようになります。

大きな組織では、すべてのユーザーに依頼をかけてもその内容が届いたかどうかを確認するのは結構難しいのですよね。能動的に確認を行ってくれるとこういった問題を一気に解消できるのでありがたい機能に仕上がりそうな感じがします。

なお、既に設定済みの場合はこの確認は発生しないようなので、必要な人にだけ届けてくれるという親切設計なので安心しておけます。

ただ、この機能を使わせたくない場合は PowerShell で事前設定しておくことで動作しないようにもできるので、管理者は検討しておくのが良いでしょう。

方法は以下の csTeamsAIPolicy ポリシー の PassiveVoiceEnroll で設定するとのことですが、まだ Learn 上には引数として用意がされていませんでした。

https://learn.microsoft.com/en-us/powershell/module/microsoftteams/set-csteamsaipolicy?WT.mc_id=M365-MVP-5002496&view=teams-ps

ここでは音声プロファイルの件が取り上げられただけでしたが、 Teams の認識機能には顔のプロファイルも行えるようになっています。こちらは Teams Rooms を利用したときに意味が出る機能になっているのですが、まだまだ一般的な広角のカメラを使って Teams 共有を行うケースも多いのでそういったケースも対応していった暁には、支援機能もついてくれることでしょう笑

音楽:紅葉ヶ谷

Windows 11 Insider Preview Build 26300.7939 リリース

今週も Insider Preview は元気に稼働中です。

今回は Canary Channel 、 Dev Channel そして  Beta Channel の更新となっています。

いつものように Dev と Beta は同じような更新となっているのですが、今回はバージョン番号が分かれてきています。

今後はそれぞれ独自の道をたどっていく可能性が高くなってきますね。

Dev Channel : Build 26300.7939
Beta Channel : Build 26220.7934

今回は面白い機能のアナウンスが行われています。

レジストリエントリとして以下の情報があると CMD 形式のバッチでファイルの変更が行えなくなる機能が追加されたようです。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Command Processor

LockBatchFilesWhenInUse

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単品だとどのタイミングで使うのかわかりくいのですが、マニュフェストを用意することで動作するケース、しないケースを区分けられるという状態のようなので、安全性が向上する感じです。

https://github.com/MicrosoftDocs/MS-AppControl-AppManifests/blob/main/Manifests/MS/WinCMD-Manifest.xml

さらに、昨年一部の機種にのみに展開された Bluetooth 接続のイヤホンを複数個つなげて同時共有する機能が Dev / Beta 全体にやってきました。

Bluetooth LE Audio という規格のイヤホンがあれば利用できる共有機能ですね。

LE Audio の中に Auracast という機能があるのですが、これを使った機能なのでしょう。

有線で分岐させることは時々行うので、無線でも行えるのは便利です。

そのほかナレーターに ナレーターキー + \ で Excel で選択したセルのみを合計して音声化するといった機能などが追加されているとのこと。ここまで来るとナレーターというよりは AI 機能に近い感もしますが、最近の OS のトレンドは先回りだと思うので、こういった機能になってきたんでしょうね。

Canary Channel : Build 28020.1673

Canary では先週までの Dev / Beta を踏襲していくという流れはそのまま生きているようです。

今回は Emoji 16 への対応やクイックマシンリカバリーが使えるようになる、 Wi-Fi のスピードテストをタスクトレイから呼び出せるといったようなものから、カメラのパン・チルト機能、エクスプローラーのダークモード対応まで入っています。

そういえば見た事あるなという機能が追加されているので、もうほとんど Dev / Beta に近づいているのではないでしょうか。

最近は長期的に試験するということが少なくなっているので、機能ごとの Channel 化などでもよいと思うんですよね。。。

ただ、 Channel ごとに違いが多いとどこにどの機能があったのかわかりにくくなることもあるので集約されるのはありがたいですね!

音楽:陰雨簫々