①かかりつけ医とかかりつけ医機能

公益社団法人 日本医師会
常任理事 今村 英仁
日本では、高血圧症の場合は内科の先生、目の病気では眼科の先生というように、ご自分の持病ごとに患者さんがかかりつけ医を決めるのが一般的になっていると思います。
日本医師会では、このような「地域を面で支えるかかりつけ医機能」を大切に考えており、今後も維持、発展させ、そして国民の皆さんへよくご理解いただくための情報開示と広報、さらに、医師全員がかかりつけ医機能を発揮できるよう教育・研鑽を進めてまいります。
②かかりつけ医選びのポイントは?

認定NPO法人ささえあい医療
人権センターCOML 理事長
山口 育子
あなたはどのような「かかりつけ医」を選びたいですか? 漠然と「いいお医者さん」ではなく、「これだけは外せない」という自分の基準を考えましょう。いまは大きな病院で専門的な治療を受けるには紹介状が欠かせません。何でも相談でき、必要に応じて紹介してくれるのもかかりつけ医の役割です。今年からは「かかりつけ医機能」の公表も始まります。ぜひともかかりつけ医選びのポイントを理解しておきましょう。
③かかりつけ医機能報告制度ってなあに?

厚生労働省 医政局 総務課
保健医療技術調整官
九十九 悠太
複数の慢性疾患や医療・介護の複合的なニーズを抱える高齢者の増加する一方、医療従事者の確保には制約があります。このため、多くの医療機関が参画し、地域に必要なかかりつけ医機能を確保することが重要です。令和7年4月に施行されたかかりつけ医機能報告制度は、当該機能の充実強化を図り、医療機関選択に資する情報を提供すること等を目的としています。本講演では、国の担当者から制度の目的および内容について説明します。
④かかりつけ医探しの第一歩
~医療情報ネット(ナビイ)で見てみよう~

総合診療専門医検討委員会
広報部会 鋪野 紀好
かかりつけ医を探したいと思っても、「どこを見て選べばよいのか分からない」と感じる方は少なくありません。医療情報ネット(ナビイ)を使って、医療機関を探す際にどのような情報を確認できるのか、また、どのような点に注目するとよいのかを紹介します。講演内容をふまえながら、制度の情報を実際の探し方につなげるための、はじめの一歩となる事例をお示しします。
⑤総合診療専門医ってどんな医師?

総合診療専門医検討委員会
委員長 生坂 政臣
すべての医師が全人医療を目指していますが、臓器専門医が「病気を通して人」を診るのに対し、総合診療専門医は「その人の生活を通して病気」を診ます。この主意識をヒトの生活に置く研修は、何科に行けばいいかわからない症状を統合的に判断し、適切な臓器専門医に繋ぐ診療にも活かされます。複雑化した診療情報を整理しながら、あなたにとっての最適な医療を共に決めるパートナーを目指して生まれた新しい専門医なのです。
⑥地域で安心して医療を受けるために
~川崎市の取り組み~

多摩ファミリークリニック
院長 大橋 博樹

川崎市健康福祉局
地域包括ケア推進室専門
支援担当課長 竹田 幹雄
一人暮らし高齢者等の増加により、病院から在宅への移行支援が難しい事例が多く見られるようになっています。また、大都市部では入院を契機に従来のかかりつけ医から在宅医へ主治医が移る例も増加しています。こうした状況の中で、本人の望む暮らしを支える在宅療養を実現するために必要な仕組みと、総合診療専門医に期待される役割について、川崎市の取組を踏まえて報告します。