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04月
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ナースコール(4/25~5/8)
CATEGORY【 上映中 】

これは、わたしたちに今、不可欠な物語。
ナースコール
監督・脚本:ペトラ・フォルペ
出演:レオニー・ベネシュ、ソニア・リーゼン
アリレザ・バイラム、セルマ・ジャマールアルディーン、他
原題:Late Shift
製作:2025年製作/92分/G/スイス・ドイツ合作
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
看護師フロリアのある日の遅番。
人手不足の満床病棟 。
時間との闘いが始まる。
とある州立病院の外科病棟に出勤したフロリアは、プロ意識が強い看護師だ。人手不足が常態化している職場はただでさえ手一杯だが、この日の遅番のシフトは普段以上に過酷だった。チームのひとりが病気で休んだため、フロリアはもうひとりの同僚と手分けして26人の入院患者を看て、インターンの看護学生の指導もしなくてはならない。それでも不安や孤独を抱えた患者たちに誠実に接しようとするフロリアだったが、患者の要望やクレーム、他の病棟からひっきりなしにかかってくる電話、緊急のナースコールへの対処を迫られ、とてもひとりの手には負えない苦境に陥っていく。やがて極限の混乱の中、投薬ミスを犯して打ちひしがれたフロリアは、さらなる重大な試練に直面することに……。
今、世界が向き合うべき病院の現実を描く、驚異的な没入感のリアル体感型映画。
第75回ベルリン国際映画祭でワールド・プレミア上映された本作は、多くのインターナショナルメディアで批評家に絶賛され、米国映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では97%フレッシュの高評価を獲得(26年1月27日時点)。4週連続1位に輝いた本国スイスのみならず、近隣のドイツ、オーストリアで大ヒットを記録し、第98回米アカデミー賞®国際長編映画賞の最終候補リスト<ショートリスト>に選出された。
人手不足の満床病棟で、絶え間なく看護師に降りかかる激務と不測のトラブルを、緻密なリアリティと臨場感あふれる濃密なスリルで描く。『ありふれた教室』『セプテンバー5』の実力派女優レオニー・ベネシュが魅せる圧巻演技とカメラワークの見事な連携が、まるで観客が疑似体験するような驚異的な没入感の体感型映画を生み出した。ひとりの女性看護師の視点で、病院という空間をまさしく現代社会の縮図として描き上げたスイスの女性監督ペトラ・フォルペは、看護師という職業について「私たちの社会で最も高く評価され、尊敬されるべき職業で、彼ら/彼女たちは毎日大きな責任を背負っている。だからこそ私は、この職業を称える映画を作りたかったのです」と語っている。
一日の終わりに見る景色は、絶望か、希望か
ラストシーンの奇跡、現代のヒロインたちへの願いとは?
本作の企画は、自身も病院で働いた経験を持つペトラ・フォルペ監督が、あるドイツ人看護師の著作に目を留めたことから始まった。その本に引き込まれたフォルペ監督は、実際の病院での入念なリサーチを実施し、このうえなく濃密なスリルと臨場感がみなぎる映画を完成させた。主演を務めたレオニー・ベネシュは、役作りのために州立病院でのインターンシップを修了し、医療機器の操作や薬品の扱い方を完璧に習得し本作に挑んだ。加えて、『ありふれた教室』の名手ユーディット・カウフマンによる滑らかな移動ショットを多用した撮影を始め、『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』『セプテンバー5』のハンスヨルク・ヴァイスブリッヒによるテンポの良い編集、その他、美術、音楽の優れたスタッフワークも見逃せない。あらゆる細部のリアリティを徹底的に追求し、研ぎ澄まされスリルと、看護師フロリアと様々な事情を抱える患者たちが織りなす人間模様が一体化した映像世界を実現した。
最後までひとときも目が離せない社会派ヒューマンドラマでもある本作のドイツ語原題は「HELDIN(ヒロイン)」。フォルペ監督の願いを具現化したラストシーンが呼び起こすであろう共感と余韻の深さには、誰もが心を揺さぶられずにいられない。
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