ブラジル映画の名作『星の時』が4Kレストアで日本初公開 クラリッセ・リスペクトル原作の傑作が40年の時を経て上映

ブラジル映画『星の時 4K』が、2026年8月21日(金)より新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開されることが決定した。

本作は、クラリッセ・リスペクトルによる1977年の同名小説を原作に、1980年代ブラジル映画における女性監督の先駆者として知られるスザーナ・アマラウが手掛けた作品。今回、日本初公開となり、4Kレストア版として上映される。

ブラジル映画史に刻まれる女性監督の重要作

『星の時』は、ブラジル北東部の貧しい地域からサンパウロへやってきた19歳の少女マカベーアを主人公に描く物語。

読み書きもままならず、恋愛経験もない孤独なタイピストである彼女の日常と、やがて訪れる“運命の瞬間”が映し出される。

監督を務めたスザーナ・アマラウは、9人の子どもを育てた後にニューヨーク大学で映画制作を学んだ異色の経歴を持つ映画監督。本作は、50代で完成させた初の長編監督作品となる。

アマラウ監督は、主人公マカベーアについて「ただ“人生”を見ていただけ。自分自身の、そして毎朝5時に家を出るたくさんの女の子たちの」と語っている。

ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞

本作は、ブラジリア映画祭で主要6部門を受賞。

さらに第36回ベルリン国際映画祭では、主人公マカベーアを演じたマルセリア・カルタッショが銀熊賞(女優賞)を受賞するなど、国内外で高い評価を獲得した。

近年では、ブラジル映画批評家協会による「ブラジル映画史上ベスト100」にも選出されている。

また、『セントラル・ステーション』でブラジル人として初めてアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたフェルナンダ・モンテネグロも占い師役で出演している。

原作小説『星の時』文庫化も決定

映画公開にあわせ、原作小説であるクラリッセ・リスペクトル著『星の時』の文庫化も決定。

河出文庫版は2026年7月7日に発売予定となっている。

  • 河出文庫『星の時』
  • 発売日:2026年7月7日
  • 著者:クラリッセ・リスペクトル
  • 訳:福嶋伸洋
  • 本体予価:900円(税別)
  • 176ページ

『星の時 4K』STORY

「わたしはタイピストで、処女で、コーラとホットドッグが好き」。

ブラジル北東部の貧しい地からサンパウロにやってきたマカベーアは、身寄りもなく、読み書きもままならず、世間知らず。安月給で暮らし、3人の女たちと粗末な下宿を共有している。

自身の貧困や境遇に無自覚なまま、恋にあこがれ、映画スターを夢見る彼女は、ある日、占い師から「あなたの人生は変わる」と告げられる。

しかし、その“運命の瞬間”は思いがけない形で訪れる――。

『星の時 4K』作品情報

  • タイトル:星の時 4K
  • 公開日:2026年8月21日(金)
  • 1985年 / ブラジル / 96分 / 1:1.43 / カラー / ステレオ
  • 原題:A Hora da Estrela
  • 英題:Hour of the Star
  • 監督:スザーナ・アマラウ
  • 出演:マルセリア・カルタッショ、フェルナンダ・モンテネグロ
  • 原作:クラリッセ・リスペクトル
  • 配給:alfazebet
  • 公式X:『星の時』公式X

コメント

タイトルとURLをコピーしました