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日経COMEMO

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日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のリーダーたちが、社会に思うこと、専門領域の知見などを投稿するサービスです。 【noteで投稿されている方へ】 #COMEM …
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日経COMEMOはじめての方へ

はじめまして、日経COMEMO(コメモ)運営チームです。 私たちは、日本経済新聞社がnote上で運営している投稿マガジン【日経COMEMO】の運営チームです。 日経の中で、新規事業にチャレンジする部門として、日々、試行錯誤を繰り返しながら活動しています。 ◇        ◇       ◇ まずは、日経COMEMOについて簡単に自己紹介させてください。 日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のビジネスリーダーたちから、毎月約200本の投稿が集まるマガジ

「責任ある積極財政」具体化のポイント

「責任ある積極財政」信じぬ債券市場 熱狂の株式市場と異なる評価軸 - 日本経済新聞 そもそも「責任ある積極財政」とは、経済成長に資する分野に重点的に投資する「積極財政」と、財政規律を維持する「責任」を両立させることを目指す政策理念である。 そして、この理念を実効性あるものとするための具体的なポイントは、大きく「成長戦略への転換」「支出の質の向上」「規律維持の仕組み」の3つに整理できる。 (1)財政運営の軸を「成長戦略」へ転換「責任ある積極財政」の要諦は、財政を単なる配分手

「手がかからない人」ほど割を食う日本企業のバグ。──「静かな退職」は、合理的適応が生んだ悲劇だ。

先日、Forbesで非常に興味深い、そして背筋が凍るような記事を見かけました。タイトルを見て、ドキッとした方も多いのではないでしょうか。 職場で「手がかからない」人ほど昇進できない理由 https://forbesjapan.com/articles/detail/89226?s=ns 「手がかからない(Low-Maintenance)」部下は、上司からすれば非常にありがたい存在です。文句を言わず、自律的に動き、私の仕事を減らしてくれる。 しかし、この記事は「その『手の

営業職は会社の「顔」であり、会社のブランドそのものだと思っている

ビジネスパーソンを長く勤めると、界隈の有名人と接する機会が稀にあります。野次馬根性が人一倍強いので「あっ!なんか見たことある人や!」と興奮が止まりません。 界隈の有名人は、その存在自体が『顔』であり、様々なブランドを背負っています。松下幸之助氏の場合は『戦後日本の経営』を背負っている。ですから、そんな有名人の眼鏡がずり落ちているなんて考えられんのです。 冒頭の富士メガネ(札幌市)金井武雄氏のエピソードは、松下幸之助氏の書籍にもよく登場します。金井氏は「海外へも行かれる機会

僕には商業クリエイターとしての誇りがある。

クリエイターの領域には「謎の壁」がある。 たとえば、デザイナー。 広告デザイナーは、クライアントの指示を受けている一方で、純粋なデザイナーは、自らの自由意志で作品をつくり、世の中に発表している。ゆえに、純粋たるデザイナーは素晴らしい。 たとえば、ミュージシャン。 商業ミュージシャンは、広告におけるテレビCMの音楽やサウンドロゴをつくる一方で、純粋なミュージシャンは、作家性と独自性で社会と向き合う。ゆえに、純粋たるミュージシャンは素晴らしい。 もはや、細かすぎて伝わら

新たな財政目標指標の提案

債務残高GDP比「引き下げシナリオを」 諮問会議で民間議員が提言 - 日本経済新聞 はじめに筆者は、日本の財政目標の議論において、新たな視点を取り入れた指標の採用を積極的に提唱してきた。これは、日本経済の現状と将来の課題をより正確に反映し、財政運営の柔軟性と実効性を高めることを目的としている。 1.従来の財政目標の課題これまで、日本の財政運営の主要な目標として掲げられてきたのは、プライマリーバランス(以下PB)の黒字化であった。PBとは、「国債の元本や利子の支払いを除いた

「良かれと思って」が、誰かのキャリアを狭めることもある

こんにちは!働く女性のためのコミュニティSNS「CORE」を運営している尾崎です! 最近COREのイベントでも、 「キャリアって正解があるのかな?」 「こうした方がいいよねって言われても、しっくりこない…」 そんな声をよく聞きます。 そこで今回は、「良かれと思って」の言葉が、実は誰かの可能性を狭めてしまうこともあるというテーマで、書いてみたいと思います。 女性キャリアを取り巻く環境まず、転職そのものを取りまく環境は確実に変わっています。 直近の統計によると、2025年

OpenAIはなぜ「危うい」のか――みなが信じているものは、いつでもバブルだ【後編】

※本稿は【後編】です。 長文のため、本稿は前編・後編の2回に分けて掲載しています。 前編では、OpenAIがなぜ 「研究機関」でも 「巨大プラットフォーム」でもいられず、 結果として「引き返せないインフラ企業」に追い込まれていったのかを、 構造と数字の観点から整理しました。 【前編の目次】 1.     OpenAIは「インフラ企業」になってしまった 2.     キャッシュバーンが示す「戻れなさ」 3.     スターゲイトが退路を断った 4.     官僚化は、人の問

¥300

河原あずさが語る「コミュニティ思考」の現在地──個が溶け合う組織をつくる、Potage5年間の実践録

Potage株式会社代表取締役、コミュニティ・アクセラレーターの河原あずさです。  突然のお知らせになりますが、会社が5期を走りきれた節目というのもあり、2026年1月14日、Potage株式会社のホームページを全面的にリニューアルしました。この5年間たくさんの方に支えられてきました。その軌跡(事例)の一端と、過程を経て練りこまれてきた僕の思想のようなものを表現しています。  ホームページのリニューアルプロジェクトは、2025年夏にスタートしました。紆余曲折を経て、長い時

ダークブラウンのバンドエイドと、都市の象徴になったパン屋と、あのロゴの珈琲店と。

アメリカのスーパーで、ダークブラウンのバンドエイドを見かけた。それだけではない。ベージュ、タン、ブラウン―いくつものスキントーンが、ごく自然に同じ棚に並んでいる そこに「多様性」を説明する言葉はない。 特別なポップもない。 多様であること自体が、すでに前提になっている売場だった。 では、日本はどうだろう。 日本にも肌色のバンドエイドはある。だが、その「肌色」は、日本人の常識とされてきた、実質一種類だけ。 代わりに売場に並ぶのは、ハローキティなど人気キャラクターの絵柄違い

「塗り終える」「塗り替える」「はみ出す」の法則

僕たちはいつだって「ここではないどこか」に思いを馳せてしまう。 いま目の前にある現実が重いほど、その傾向は強くなる。転職サイトを開き、別の街の家賃を調べ、誰かの成功談に自分を重ねてしまう。 しかし、厄介な事実がある。 仮に「ここではないどこか」に行けたとしても、また違う「ここではないどこか」に目移りしてしまう。環境が変わった途端に、夢だった場所が現実になり、また別の夢が顔を出す。別の環境が輝いて見える。それがわかった瞬間に、自分が、世界が、ちょっと嫌になる。 希望を持

スタンフォードMBAなんて行くな。──15年経って、ようやくそう言える場所に立った

2026年5月1日から3日にスタンフォード大学で開催される、 スタンフォードMBAの卒業後15年同窓会の招待が届いた。 スタンフォードMBAの同窓会は、卒業後1年、その後は5年、10年、15年……と、5年ごとに続いていく。 規模も大きく、この節目の回は、クラスメイトの多くが世界中から現地に集まる。 正直、少し迷っている。 行くべきか、行かないべきか。 なぜ、こんなにも迷うのか。 それを考えていたら、自然と過去を振り返っていた。 だから、この話を書いている。 スタンフォ

人生単位で語彙力を鍛える

こんにちは、unname代表取締役の宮脇啓輔です。 退職や異動のシーズンになると、社内で「寄せ書き」や「メールでのご挨拶」が回ってくることがあります。 そこには、判で押したような定型文がズラリと並びます。 「新天地でのご活躍をお祈りしております」 「今までお世話になりました。ありがとうございました」 「○○さんのおかげで、成長することができました」 これを見て、あなたはどう思いますか? まぁ寄せ書きや退職ご挨拶の連絡なんてそんなものだろう、と思う人もいるかと思います

「育児時間」至上主義を問い直す―量よりも質、そして親の幸福から考える子育て

現代社会において、育児に費やす時間は一貫して増加している。 家庭あたりの子どもの数が減少する一方で、 過去25年間に一日当たりの育児時間は、 女性で約1.4倍、男性に至っては3.6倍に伸びたというデータもある。 男性の育児参画が進んだことは確かだが、 注目すべきは女性の育児時間もなお増え続けている点である。 日経新聞では、その背景に “良い親プレッシャー”の存在が浮上していると報道されている。 “良い親プレッシャー”とは 「良い親とは、子どもと多くの時間を共に過ごす親であ