vol.06 糖質、やめたら逆に疲れた話——糖質は敵じゃなかった
「糖質制限」って聞くと、やってみたくなりますよね。わたしもやりました。そして後悔しました(笑) あっこ/フルグラ大好き 栄養士・発酵料理士インストラクター
◎ わたしの失敗談から始めます
栄養士なのに、糖質制限をして逆に疲れやすくなったことがあります。
「糖質を減らせば体が軽くなる」と思っていたのに、なんだかだるい、頭が働かない、やる気が出ない、食後の眠気がひどい——そんな日が続きました。
原因はシンプルでした。糖質は「体と脳を動かすエネルギー源」だから。減らしすぎると、体が燃料切れを起こすんです。
栄養士でも陥るこの罠、今日はちゃんと整理しますね。
◎ 糖質=太る・悪いもの、は本当?
「糖質制限」「ローカーボ」「糖質オフ」——こんな言葉が溢れていて、糖質=悪いもの、というイメージを持っている方はとても多いと思います。
でもそれ、半分だけ正しくて、半分は違います。
糖質は体にとって「最優先で使われるエネルギー源」です。脳はブドウ糖しかエネルギーとして使えません。体を動かす筋肉も、腸を動かすエネルギーも、糖質から作られます。
糖質が足りなくなると——頭がぼんやりする、疲れやすくなる、イライラする、腸の動きが鈍くなる。
「なんか最近だるい」「気力がわかない」——それ、糖質不足のサインかもしれません。
◎ 問題は「糖質かどうか」じゃなく「どんな糖質か」
糖質が悪いのではありません。問題は「どんな糖質を摂るか」です。
体に負担をかける糖質——白砂糖・清涼飲料水・菓子パン・精製された白い炭水化物。これらは血糖値を急激に上げ、急激に下げます。血糖値の乱高下が続くと、疲れやすさ・眠気・肌荒れ・太りやすさにつながります。
体に優しい糖質——発酵食品由来の糖質・オリゴ糖・食物繊維を含む複合糖質。ゆっくり消化されるので血糖値が急激に上がりにくく、腸内細菌のエサにもなります。
つまり「糖質をやめる」より「糖質を選ぶ」方が、体にとってずっと賢い選択です。
◎ 実は逆!知らないと損——本みりんと甘酒の糖質は「体に優しい糖質」だった
vol.05で紹介した本みりん、そしてvol.03で紹介した麹甘酒。
vol.3 麹って何者?
これらに含まれる糖質は、白砂糖とはまったく違います。
本みりんの糖質——餅米が麹菌によって分解されてできたオリゴ糖・ブドウ糖・麦芽糖などが複合的に含まれています。砂糖のように血糖値をすっと上げにくく、腸内細菌のエサにもなります。
麹甘酒の糖質——麹菌が米のデンプンをブドウ糖に変えたもの。消化いらずで吸収されるので、疲れたときのエネルギー補給に最適。「飲む点滴」と呼ばれる理由がここにあります。
料理に本みりんを使う、朝に甘酒を1杯飲む——それだけで「体に優しい糖質」を毎日自然に摂れます。
◎ 栄養学からみた糖質の話——脳と腸を動かすエネルギー
糖質は三大栄養素(糖質・タンパク質・脂質)のひとつ。1gあたり4kcalのエネルギーを持ち、体の中で最も素早くエネルギーに変わります。
特に脳はブドウ糖しかエネルギーとして使えないので、糖質が不足すると集中力・判断力・気力が落ちます。40代は仕事・家事・子育てと頭も体もフル回転。だからこそ、糖質を「やめる」より「質を選ぶ」ことが大切なんです。
また腸を動かすエネルギーも糖質から来ています。糖質を極端に減らすと腸の動きが鈍くなり、便秘や腸内環境の悪化につながることがあります。腸活をしながら糖質制限——これは実は矛盾しているんです。
◎ 明日からの小さな一歩
今週のチャレンジ(1つだけでOK)
① 糖質を「やめる」から「選ぶ」に意識を変える 白砂糖を本みりんや甘酒に置き換えるだけ。買い物を変えなくていい、今あるものから始めてみてください
② 午後に眠くなったとき、甘酒を少し飲んでみる 血糖値の乱高下を防ぐ「体に優しい糖質補給」になります。コーヒーより先に試してみて
③ 今日の食事で「白い糖質」と「発酵由来の糖質」を意識して見てみる どちらが多いかな?と気づくだけでOKです
次回予告 — vol.07
お酢の種類と選び方——腸活に使えるお酢はどれ?
「お酢は体にいい」とよく聞くけど、種類がたくさんあってどれを選べばいいかわからない——そんな方へ。次回は腸活に使えるお酢の選び方と、毎日続けやすい取り入れ方をお伝えします。
糖質は敵じゃない。体を動かす大切な燃料です。
「やめる」より「選ぶ」——この考え方ひとつで、食事へのストレスがずいぶん楽になりますよ😊
一緒に「賢く選ぶ」楽しさ、見つけていきましょう!
——あっこより
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