コラムバックナンバー
株式会社真摯 いちしま 泰樹
発信元:メールマガジン2020年7月1日号より
KPIに疑問を持ち続けていたいです。仮にKPI設計にその業界のセオリーがあったとしても、自社の今のフェーズにまったく合致していることはそんなにないはずです。
・コントロールできているか
・他に適切な指標はないか
・指標をさらに分解できないか
・上位の指標に切り替えてはどうか
・まったく別の視点で見てはどうか
・対象は広すぎではないか、絞りすぎていないか
ビジネスの戦略やゴールは容易に変更すべきものではありませんが、KPIは変更しても構いません。戦術や施策が変われば変えてしかるべきですし、そもそもいまのKPIが正解とも限りません。また昨今のように環境や状況が大きく変わったり、自社の業績に急激な変化があったりすれば、追うべき指標は見直すべきです。
・環境や顧客の変化
・事業業績の変化
自分のチームに変化が起きていないように見えても、長いスパンで見れば大きな変化になっていたり、隣のチームの影響を受けて副作用が起きている場合もあります。
・気がつけばビジネス規模が大きくなり、ひずみが生じていないか、追えていないものはないか
・新しい取り組みが自社競合になったりネガティブな事象が起きていないか
KPIは変化して構わない、定期的に見直すべき、ということであれば、ダッシュボードのあり方にもそれを反映したいです。時間をかけて作り込んでも、一年や半年や四半期で手を加えることになるのであれば、作り込まずにある程度フレキシブルにしたり余地を残したりといった前提も検討して良いでしょう。
KPIは、その数値に対して自分たちが変化するためにあると思っています。勝手に好転する指標はKPIではありませんし、コントロールできる指標がKPIです。そして最終的に目指すゴールにKPIは関与しているはずですので、仮にKPIが良好な推移であっても、「この数字が良くなることが理想の私たちなのか」と問うこともあってしかるべきです。
KPIに疑問を持ち続けていたいです。正解はないのですから。
外食チェーンストア、百貨店、Web制作会社(株式会社TAM、デジパ株式会社)、インターネット広告代理店(株式会社アイレップ)を経て独立。2010年にCinciを設立し、のち株式会社真摯として法人化。
マーケティング視点と分析データの根拠を元に、クライアントのデジタル領域のビジネス改善を支援している。a2iセミナー編成委員会。
著書に『Google アナリティクス 実践Webサイト分析入門』(インプレス)。
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