CPI悪化・原油急騰・信用リスク警告──市場に調整局面のサイン
ドル円は160円台、米国株は全面安。ビットコインは6万ドル攻防、金は200日線割れでリスク資産に警戒感。
おはようございます。ZMです。
今日は、かなりリスクオフ色の強いマーケットになっています。
大きなテーマは、インフレ再加速、原油急騰、そして信用リスクです。
単なる調整ではなく、市場全体にストレスが広がり始めている可能性があります。
【株と為替】
ドル円は160.533円まで上昇しました。
160円台が定着するのか、それとも介入警戒や日銀の政策変更で押し戻されるのか。ここはかなり重要な局面です。
日本では、来週の金融政策決定会合で利上げの可能性が意識されています。政策金利を1%方向へ引き上げる案も出ており、円相場への影響は大きくなりそうです。
一方、米国株は全面安です。
NYダウは49,924ドル、ナスダックは25,169ドル、S&P500は7,265ドル。これまで強かった株式市場にも、いよいよ調整局面入りの可能性が出てきました。
【商品市場】
商品市場では、金が大きく下落しています。
金価格は4,066ドルまで下がり、200日移動平均線を割り込みました。底固めに失敗した形で、次は3,800ドル付近までの下落も意識されます。
銀も63ドルで200日移動平均線を下回っています。
一方で、原油は92.16ドルまで急騰しました。背景にはイラン情勢の緊迫化があります。
VIX指数、いわゆる恐怖指数も大きく上昇しており、市場の不安心理が高まっています。
【暗号資産】
暗号資産も引き続き弱い動きです。
ビットコインは61,400ドルで、60,000ドル台の攻防が続いています。ここを明確に割るかどうかが、次の大きな分岐点になります。
イーサリアムは1,617ドルです。
1,500ドルを割り込むと、1,000ドル台前半まで急落するリスクもあります。ここからは一括で買うというより、1,000〜1,500ドル付近を意識した段階的な買い場を考える局面になりそうです。
【CPIとインフレ】
米国CPIは前年同月比4.2%上昇となりました。
前回の3.8%から加速しており、インフレ圧力が続いていることを示す悪材料です。
主因はエネルギー価格の高騰です。
原油価格が上がり、インフレが再加速し、利下げ期待が後退する。この流れは、株式市場にとってかなり重い材料です。
これまで市場は、どこかで利下げを期待して上がってきました。
しかし、インフレが再び強くなるなら、金融緩和への期待は後退します。
【イラン情勢】
イラン情勢も大きなリスクです。
トランプ大統領がイランへの再攻撃を示唆しており、中東情勢の緊張が高まっています。
この影響で原油価格は急騰しました。
中東リスクが続けば、エネルギー価格は高止まりし、インフレ圧力も続く可能性があります。
つまり、地政学リスクは単なるニュースではなく、インフレ、金利、株価、為替に直結するテーマになっています。
【信用リスク】
今日、特に見ておきたいのが信用リスクです。
PIMCOが、AI投資による格差拡大や信用損失サイクルの開始について警告しています。
特に、レバレッジローンやプライベートクレジットで損失が拡大する可能性が指摘されています。
これはかなり重要です。
株価が下がるだけなら、まだ通常の調整です。
しかし、信用市場にストレスが出てくると、資金繰り、企業倒産、金融機関の損失へと波及する可能性があります。
AI投資に資金が集中する一方で、それについていけない企業や業界には、厳しい環境が訪れるかもしれません。
【日本関連】
日本関連でも大きな動きがあります。
植田総裁が緊急入院により、15〜16日の政策決定会合を欠席するとされています。
一方で、政策金利を0.25ポイント引き上げ、1%方向へ進める案が検討されています。
また、韓国SKは2028〜2029年に日本でAI特化データセンターを開設予定です。NVIDIAと連携した次世代データセンターであり、日本もAIインフラ競争の一部になっていきます。
さらに、スターバックス米国本社が日本事業の売却を検討しているという話も出ています。売却額は25億ドル超の見込みで、本国不振による経営立て直しの一環と見られています。
【SpaceX】
リスクオフの中でも、SpaceXへの需要は非常に強いです。
機関投資家向け募集は4倍の需要で締め切られ、中東政府系ファンドからも数十億ドル規模の投資が入っています。
指定価格135ドルに対し、現在は163ドルで取引されています。
市場全体が不安定な中でも、AI、宇宙、防衛、通信インフラに関わる企業には資金が集まっています。
ここでも、資金の集中と選別が起きています。
【今日のポイント】
今日のポイントは3つです。
1つ目は、CPI悪化と原油急騰により、インフレ再加速リスクが高まっていること。
2つ目は、米国株、金、暗号資産に調整圧力が出ており、リスク資産全体が不安定になっていること。
3つ目は、PIMCOの警告にあるように、信用市場のストレスが次の大きなリスクになり得ることです。
今は、強気一辺倒で攻める局面ではありません。
ただし、こういう下落局面こそ、次の買い場を冷静に準備するタイミングでもあります。
ビットコインであれば、6万ドル割れ、5万ドル台、さらに4万ドル台まで想定しておく。
イーサリアムであれば、1,500ドル割れから1,000ドル台前半も視野に入れる。
市場が荒れているときほど、感情ではなく、シナリオと資金管理が重要です。
役に立ったら、Like・シェアで応援してもらえると嬉しいです。
平日毎朝、マーケット・AI・Web3の重要ニュースを図解付きでお届けしています。


