ひとりの人間がもつ影響力
僕の好きな映画の一つに
「素晴らしき哉、人生!」があります。
(原題は「 It’s a Wonderful Life 」)
ちょっとだけストーリーを紹介しますね。
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主人公のジョージ・ベイリーは
他人の窮状をほっとけない善人。
しかし、彼の人生は、
なかなか思いどおりになりません。
世界旅行に行く夢をあきらめ、
大学に行くことも断念しました。
希望する仕事に就くこともあきらめます。
そしてある日、ジョージは大金を失くして
人生に絶望します。
「自分なんか生まれてこなきゃよかった」
と自らの命を絶とうとしますが、
そこに現れたのが“見習い天使”のクラレンス。
「自分がいないほうがいいんだ」
と訴えるジョージに、クラレンスは、
「ジョージが存在しない世界」を、
つまり「もしもジョージが存在しなかったら、どうなっているか」を見せます。
そこでジョージは、
ちっぽけな存在だと思っていた自分が、
いろいろな人の人生に影響を与えていたことに気づき、
人生の素晴らしさを実感するのです。
ラストシーンは感動ものです!
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この映画を見るたびに思うのですが、
僕たちは、気づかないうちに、
出会った人たちの人生に
さまざまな影響を与えているんですね。
一人の人間の言動は、
この世界に、
はかり知れない影響を及ぼしているのです。
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一人の人が世界に及ぼす影響を考えるうえでは、
『希望をはこぶ人』(アンディ・アンドルーズ著)
の中で紹介されている話も示唆に富んでいます。
20億人の命を救った人の話です。
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ノーマン・ボーローグという人がいます。
水不足で作物が育たない地域でも収穫できる
小麦とトウモロコシを、
彼は品種改良によって開発しました。
ノーベル賞委員会が調べたところ、
ボーローグの開発した品種のおかげで、
中南米からアフリカ、アジア、シベリア、ヨーロッパ、アメリカ南西部の砂漠に至るまで
世界中で20億人が飢餓から救われたことが判明しました。
ボーローグによって20億人の命が救われたのです。
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しかし、
本当の意味で20億人の命を救った人は別にいるというのです。
その人は、ヘンリー・ウォレス。
彼はフランクリン・ルーズベルト政権下で
副大統領を務めた人です。
ウォレスは副大統領に就任すると、
小麦とトウモロコシの品種改良をするため、
自らの権限を行使して研究所を設立しました。
その研究所の所長に任命されたのが
若き農学者のノーマン・ボーローグだったのです。
つまりウォレスが研究所を設立しなければ
20億人の命を救った小麦とトウモロコシは
開発されることがなかったのです。
ウォレスこそが、
きっかけをつくった人だったのです。
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しかし、
20億人を救った功績をたたえられるべきは
ウォレスではないかもしれないというのです。
20億人の命を救ったのは
ジョージ・W・カーバーではないかというのです。
ジョージ・W・カーバーは大学生のころ、
週末になると、大学教授の6歳になる息子と
植物調査に出かけました。
この小さな少年(教授の息子)の人生は、
このときのカーバーとの体験によって方向づけられました。
この少年こそがウォレスなのです。
したがって、
植物(農作物)を通じて人類を救うという
ビジョンをウォレスに与えたのは、
ジョージ・W・カーバーだったということになります。
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しかし、本当の意味で20億人の命を救ったのは、
ミズーリ州のある農夫かもしれないというのです。
ミズーリ州のある村にモーゼスという農夫がいました。
当時、ミズーリ州を含め南部の州は、
奴隷制度を支持していましたが、
モーゼスは黒人を奴隷として扱うことに反対しました。
そのためモーゼスは周囲から
「黒人奴隷に同情的な立場をとる裏切り者の白人」と
みなされました。
そしてある日、ゲリラ隊がモーゼスの農場を襲い、
農場で働いていたメアリーという黒人女性を捕らえ、
生れたばかりの赤ん坊を抱いたままのメアリーを
オートバイで引きずり回したのです。
モーゼスは交渉するためにゲリラ隊に会いに行き、
そこで自らの馬を差し出しました。
ゲリラ隊はその馬と引き換えに、
何かが入ったぼろぼろの麻の袋を
投げてよこしました。
その袋の中にいたのは、
瀕死状態の赤ん坊でした。
モーゼスは、
母親のメアリーがすでに命を落としていることを直感し、
その赤ん坊を妻とともに育て、
しっかり教育を受けさせようと誓ったのです。
そして、その子にジョージと名づけ、
カーバーという自分の姓を与えました。
これがジョージ・W・カーバーという名の由来です。
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ボーローグが品種改良に成功できたのは、
ウォレスが研究所を設立したおかげだった。
そのウォレスが農作物の品種改良を重視したのは、
ジョージ・W・カーバーとの体験の影響だった。
そして、
そのジョージ・W・カーバーの命を救って育てたのは、
モーゼスだった。
そして、そのモーゼスにも
彼を生んだ人や育てた人がいるわけですし、
彼の生き方に影響を与えた人たちもいるわけです。
また、その人たちそれぞれに
生んでくれた人、育ててくれた人、影響を与えてくれた人がいます。
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このように考えていくと、
20億人の命を救うという偉業の発端となった人物を特定することはできず、
無限にさかのぼれるし、無限に広がっていきます。
そして、明らかにわかることは、
その中の誰か一人でも欠けていたら、
その偉業にはつながらなかったということです。
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一人ひとりの人間の影響力って、
はかり知れないものなんですね。
水面に投じた一石の波紋が
どこまでも広がっていくように
僕たちの言葉が
僕たちの行動が
僕たちの生き方が、
周囲の誰かに影響を与え、
やがてそれが未来にまで広がっていくんだと思います。
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Substackでは、
自己肯定感が高まり、
人間理解が深まり、
人間関係を楽しめるようになる話を
今後も投稿していこうと思います。



野口さん
とても心に響きました。
胸を打ちました。
1人の存在。
私。
与えられた命。
一瞬一瞬を大切に生きようと思います。
誰かに何かを変えてもらうより
そばにいてくれた人の在り方が
あとから自分の中に残っている
誰のそばにいたいかを選ぶ方が
深く届くのかもしれませんね