エンタメ
Posted on 2026年03月09日 06:30

なんと室町時代に実在!高さ109メートルの「超高層木造建築物」が京都タワーを見下ろす位置にあった

2026年03月09日 06:30

 日本にも「バベルの塔」が実在していたことを知っているだろうか。バベルの塔は「旧約聖書」の「創世記」に登場する、人間が天に届く塔を築こうとして神の怒りに触れ、破壊されてしまった伝説の塔である。

「馬鹿と煙は高いところに登る」という言葉があるが、人間は高い建物が好きだ。現在、世界一の建物(ビル)はUAEのドバイにある「ブルジュ・ハリファ」。828メートもあり、日本では東京都港区の麻布台ヒルズ森JPタワーの330メートルだといわれている。双方とも一見すれば衝撃を受ける高さだが、なんと室町時代に当時の人々の度肝を抜いた建造物があった。それが京都・相国寺の七重塔だ。

 応永6年(1399年)に室町幕府の3代将軍・足利義満が建立した木造建築で、平屋だらけだった京の都にあって、人々が腰を抜かす高さだった。
 それは約109メートル(360尺)といわれ、オフィスビルで約25階、マンションで約30階に相当する。同じ京都に実在し、現存する木造建築物では日本一の、東寺の五重塔が55メートルだからその2倍だ。

 京都は北に行くほど標高が上がる。よく言われるのが、東寺の五重塔の先端と堀川北山の交差点の高さが同じで、七重塔があったのはほぼ今出川通り。けっこうな北側に位置する。土台が高いところに建てられた109メートルの七重塔は、現存すれば131メートルある京都タワーを見下ろす位置にある違いない。

 相国寺は臨済宗の一派で、正式名称は萬年山相國承天禅寺。京都五山第2位に列せられる名刹であり、相国寺派の大本山だ。金閣寺や銀閣寺は相国寺派に属しており、あの雪舟も若い頃に修行している。
 七重塔が建立されたのは、義満が自らの権力を誇示するためだ。義満は天皇に取って代わろうとし、明との貿易では自らを「日本国王」と称した、不遜極まる人物だ。

 そんな人物が建てた天をつく塔を、神仏が許すはずがない。応永10年(1403年)の落雷で炎上し、再建されたが、応永13年(1406年)に再び火災で焼失した。さらに再建されたが、文明2年(1470年)の火災で完全に灰燼に帰し、その後は再建されることがなかった。
「洛中洛外図屏風」に描かれたとされる七重塔はまるで、バベルの塔。今は京都市上京区下塔之段町の付近に、跡地を示す石碑が設置されているのみである。

(道嶋慶)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
アサ芸チョイス
社会
2026年04月25日 08:30

ある50代の男性は、自分のスマホから見知らぬ番号へ何十件もSMSが送られていたことに、翌月の明細を見るまで気付かなかった。画面はなんら変わっていない。LINEも電話も普通に使えていた。それなのに、スマホは他人の「道具」として使われていたのだ...

記事全文を読む→
社会
2026年04月24日 07:00

本サイトは4月21日に〈「4.20北海道・東北地震」今回の後発地震注意情報は「かなりヤバイ」!「震度7」「30メートル大津波」で死者20万人の「割れ残り固着域」〉と題する記事を公開し、次のように警鐘を鳴らした。4月20日夕刻に発生したM(マ...

記事全文を読む→
カテゴリー:
社会
2026年04月24日 11:30

まさに「泣きっ面に蜂」である。ほかでもない、「後発地震」と「山林火災」と「クマ出没」という、未曽有の「三重苦」に見舞われている岩手県大槌町の被害実態だ。町民の心胆を寒からしめているコトの次第を、時系列に沿って追ってみると…。三陸のリアス式海...

記事全文を読む→
カテゴリー:
注目キーワード
人気記事
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5

人気記事

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
最新号 / アサヒ芸能関連リンク
アサヒ芸能カバー画像
週刊アサヒ芸能
2026/4/28発売
■680円(税込)
アーカイブ
アサ芸プラス twitterへリンク