【第3章:某日系大手人事が語る】「君は、定時で帰って何するの?」

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最終更新日:2023年9月28日

記事公開日:2020年5月29日

【第3章:某日系大手人事が語る】「君は、定時で帰って何するの?」

※本記事は、全3回のシリーズの3本目になります。

もしまだ第1章から見ていない方がいれば、【第1章:某日系大手人事が語る】「インターンに参加するやつは出世する」からご購読ください。

全3回に渡ってお届けしている「某日系大手人事が語る」シリーズ。 

最終回となる第3章も、某日系大手企業で人事の経験がある谷元さん(仮名)へのヒアリングから、ネット上では知り得ない採用活動の裏側について深堀っていきます。 

最終回のテーマは、「働き方改革」。

本記事執筆時点(2020年5月時点)では新型コロナウイルスの感染拡大が国内最大のトピックになっており、テレワークを始めとした世の中の働き方の変化の動きが予想より早まったことが指摘されています。

激動の世の中で人事は何を思い、それに対し就活生は具体的にどう行動していけばいいのでしょうか。

「わたし、定時で帰ります」に見る就職活動のトレンド

2019年、TBSドラマの「わたし、定時で帰ります」が一定の話題を生みました。

細かい作品紹介等はここでは割愛しますが、何があっても定時で帰ろうとする主人公結衣と、それを妨げるプロジェクトチームメンバーの構図で物語は進んでいきます。

これまでの仕事系ドラマはどちらかというと、仕事の目的達成のために必死で取り組む姿を描くことが多かった印象があります。それとは対照的な「定時で帰る」ということをコンセプトとして掲げた点は特徴と言えます。(同作品にも主人公が遅くまで仕事に精力的に取組むシーン自体は一応存在します。)

一方で、「定時で帰るのはいいことだ」という志向は同作品がドラマ化される以前から台頭してきていました。

近年、有名企業の若手社員の過労死問題・政府の働き方改革の推進・業務効率化のノウハウの普及などにより、社員を酷使するブラック企業への反発やワークライフバランスへの関心が高まってきているように感じます。

実際に働く人の仕事観だけなく、このように就活生の間でも定時帰れるor残業時間が少ないといった面を裏軸に企業選びをしている人が以前よりも増えてきています。

これまでトレンドの牽引役であったテレビというメディアが、今回のように世の中の仕事観を後追いするような形で合わせに来たことには、個人的には時代を感じました。

今の就活生は、「やりがい」では動かない

就活生の間で関心が高まる労働時間の長さ。

谷元さんも冒頭で書いたような流れは人事として明確に感じていたようでした。

「最近はやりがいとか語っても学生さんにあんまり響かないんだよね。『やりがいはいいから休みをくれ』みたいな。座談会とかでテンプレート的に『やりがいは何ですか?』って聞くのをやる気見せのためにやる人もいるみたいで。 」  

採用活動は企業の広報活動の性質も兼ねるため、学生の志向によって伝えるアピールポイントを変えるということは起きるでしょう。

本来であれば志望動機は「学生がモチベーション高く長く働いてくれる人材か」を見極めることが目的の一つであるため、やりがいをお互いが正しく把握することは企業側の思いだと考えられます。

更に谷元さんはこう語ります。

「最近は説明会とかでも労働環境について触れる尺を以前より増やすよう上から言われたりしていて、どこもアピ―ルに必死だよ。例えば説明会で福利厚生施設を紹介するところがあったとして、ぶっちゃけそこって自分含め周り誰も使ったことない知らない施設だったみたいなこともあるしね(笑)。

就活って企業と学生をマッチングさせる場なはずなんだけど、何だか最近は人事が学生に気に入られるためのアピール合戦みたいに感じることもあって、これでいいのかなあと思ったときもあった。もちろん僕が人事やっていたときは売り手市場のちょうどど真ん中だったのもあるとは思うけど。」

人事本人も実態がよく分からない福利厚生施設の紹介をし、学生にその充実っぷりをアピールさせられるという話でした。ドラマだけでなく、相手の志向性に寄せるというのは人事の現場でも少なからず起こっているようです。

この人事の声から就活生にとって学ぶべきは、自分が何にモチベーションを感じるかを整理すべきだということです。もっと言えば、自分はどういうことであれば頑張れて、どういうことであれば頑張れないかというモチベーションの源泉について言語化できるようにしておくことです。

あなたの志望動機が共感されないのは自分の経験に根ざしていないから?にもあるように、自身のモチベーションの源泉はきっかけとなる経験とセットで語る必要があります。

新型コロナウイルスで増えた時間。あなたはどう使っていますか?

冒頭でも触れた通り、新型コロナウイルスは社会人の働き方を考える上で大きなインパクトを残しました。

テレワークが浸透したことで通勤時間が削減された方だけでなく、そもそも自宅待機になったり残業時間の削減を命じられたりと、全体として仕事に関わる時間は減少傾向にあったと言えます。

就活生の皆さんにも、オンライン授業・オンライン新歓・オンライン面接といった形で一定のインパクトがあったことかと思います。「#おうち時間」が増え、これまで以上に自由な時間が増えたことでしょう。

そんな皆さんにお聞きします。

「新型コロナウイルスによって増えた時間、あなたは何をして過ごしていましたか?」

自由な時間が増えても、その時間は有意義に使えていたか

unistyleユーザーの皆さんの多くは、最低一度は企業に就職し、いわゆるサラリーマンとして働くキャリアを想定していることかと思います。

労働者は労働という対価に対して給料を受け取ります。最近はリモートワークやフレックス勤務というものも以前と比べて普及しましたが、まだまだ多くの企業が会社に拘束される時間が一定時間存在する形になっています。

大学生活は、 講義に出ようがサークルに参加しようが何をするにも基本的に自由です。それが社会人になると自宅と会社を往復するだけの日々の繰り返しとなり、自由な時間があった大学生活を懐かしむという人は多い印象です。特に皆さんの先輩である入社1年目の方はその傾向が強いかもしれません。

そんな中、新型コロナウイルス感染拡大により、多くの社会人が大学生の頃には及ばずともある程度の自由な時間を確保出来るようになりました。

待望していた自由な時間。それを手に入れたとき、多くの社会人はこう感じました。

「あれ、私(俺)って何やってるんだ?」

自由とは、孤独かつ自己責任の環境

何でもやっていいと言われると、逆に何をしたらいいかわからず、結局着手が遅れて先に進まないという経験をしたことがある方もいると思います。

「就活と自殺」論に待ったをかけよう。ー早期化・長期化・新卒一括採用は繋がっているーの記事でも詳しく述べましたが、自由ではない規定や拘束があった方が人間は心地よく感じることが多数あります。

例えば、就職活動で完全に服装が自由でスーツは禁止というようになったとします。一見堅苦しいスーツを着なくて楽と考えるかもしれませんが、「企業に合わせて服を選ぶ」という新たな作業が発生する可能性だけでなく、不合格の原因が服装にあるのではと考えることで不確実性が高まることにも繋がります。

普段なかなかプライベートな時間が取れない状況下で、新型ウイルスという予想もしない形で目の前に現れた自由な時間。外に出る行動が制限されたとしても、せっかくなので部屋の改造・ダイエット・自己研鑽といった有意義な時間に使いたいと思った人は多いはずです。

しかし実際は、SNSや動画サイトを何となく思考停止でだらだらと見るような時間だけが増え、有意義とは言えない過ごし方になってしまっている方も多いのではないでしょうか。

人事が語る、定時で帰る自由の難しさ

谷元さんも、今回のコロナ禍という状況は、改めて就活生・社会人共に時間というものへの向き合い方について考えるきっかけとなったと指摘しています。

「僕個人としては、仕事一辺倒ではなくプライベートにも目を向けてバランスを取ろうという考え方はすごくいいと思うんだ。今は組織に所属していること自体の価値は下がってきているから、オフィスで長時間拘束されて死ぬ気で働くことこそが美徳だみたいな風潮もほぼ無いもんね。

そんな就活生の皆さんに考えて欲しいのは、仮に定時で帰ったとして、本当にそこで君がやりたいことって何なのかな?ただ単に『会社という何となく苦痛な環境にいる時間を少なくしたい』だけの思いになっていないかな?

たぶんみんな、帰宅したら何となくYouTubeとかTwitterをダラダラ見る時間を長くしたいわけではないと思うんだよね。だって1日中それ見て過ごしてた日って、正直消失感とか後悔みたいなのって少なからずあるでしょ。

だから、『ホワイトがいい!』『定時で帰りたい!』って考えてる人は、『定時で帰って自分が納得感のある過ごし方』についてしっかりと向き合うことが自分のためだと思うよ。」

仕事をしていれば面倒なことや大変なことは多く、平日と休日どちらか好きかと言われればまあ休日だよねと答える人の方が多いのが現実でしょう。働くとはどういうことかをあまりわかっていない就活生が、労働=悪のような思考からホワイト企業を目指す考え方も個人的には否定できないと思っています。

仕事の時間を出来るだけ避け、プライベートを充実させるためにホワイト企業に入社する。しかしその結果、仕事はそこそこ苦痛だしプライベートでも特に明確にやりたいことなく惰性で生活してしまい、何となく人生全体として充実感がないような中途半端な生き方をしてしまう人は多く存在しています。

それだったら、仕事を全力でやっている方がよっぽど有意義です。仕事をしている間は自由な時間とは言えないかもしれませんが、プライベートに比べればやるべきことが明確になっている時間と言うことも出来ます。

第2章の終わりでも述べた通り、もちろん環境が変われば人も変わります。大学時代に毎回1限に遅刻していたような人でも、社会人になればそれだけでほぼ必ず定時に出社できるようになります。

ですが、仮に今自由な時間を有意義に使えていないのであれば。一度立ち止まって考えていただきたいです。

「あなたは、定時で帰って何をしたいですか?」

最後に

以上、ここまで計3回に渡って「某日系大手人事が語る」シリーズをお届けしてきました。

谷元さんからもいろいろな話がありましたが、内容としては下記のようにまとめられます。

  • 第1章:「早い段階で一歩踏み出す勇気」は長期的に見てプラスに働く
  • 第2章:意思表明と他者配慮を両立し結果を出せる人気者を目指すべき
  • 第3章:定時で帰ることを望むなら、自分が何をしたいかを考えるべき

コロナ禍において "#今できること" のようなトレンドがありますが、行動範囲が制限されながらも本当に自分がやるべきことを実行できる人は人握りだと思っています。

「インターンに参加する」「何かで実績を作りにいく」「まずはプライベートを充実させる」、どれも結局は「行動成果」に繋がるものです。

環境を言い訳にするか、ここで一歩踏み出し行動することで周囲に差をつけるか。

その違いが、皆さんの就職先や人生の満足度に大きく影響するかもしれません。

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大阪大学キャリアセンターの「人生100年時代を生き抜くためのキャリア教育」 大阪大学キャリアセンターの「人生100年時代を生き抜くためのキャリア教育」 本記事は大阪大学キャリアセンターの紹介記事になります。大阪大学キャリアセンターの副センター長にキャリア教育や就職支援の取り組み内容についてお話を伺いました。こんな方にオススメ・大阪大学に通っていてキャリアセンターの実績や取り組みを知りたい学生・大阪大学のキャリア教育や就職支援について知りたい企業・高校生・保護者の方本記事の構成世界の研究大学と伍していくための革新的な大阪大学キャリアセンター自分の人生は、自分で創る!大阪大学キャリアセンターの目指す姿理論に基づいたキャリア教育実践に役立つ就職支援旧帝国大学という立場に甘んじず学生の支援にさらに力を入れていく。最後に一言取材後記世界の研究大学と伍していくための革新的な大阪大学キャリアセンター取材した方のプロフィール家島明彦(いえしまあきひこ)さんキャリアセンター准教授(副センター長)大阪大学にキャリアセンターを立ち上げ、キャリア教育・支援業務に従事しています。公認心理師、キャリア・カウンセラーの資格を有し、講演や本の出版や俳優など、活躍分野は多岐にわたります。大阪大学とはどんな大学?豊中・吹田・箕面の3拠点にキャンパスを構えています。11学部、15研究科で成る研究型総合大学です。学部生の人数は、なんと約1万5,000人。国立大学の中で最も学部生の人数が多いです。大学院生の人数は約8,000人。修士の6人に1人は外国人留学生、博士の4人に1人は外国人留学生というグローバルな環境です。日本で6番目の旧帝国大学として1931年に創設されました。「地域に生き世界に伸びる」ことを基本理念としています。キャリアセンターとは?世界の研究大学と伍していくために設置されたキャリアセンターは、理論に基づいた「キャリア教育」と実践に役立つ「就職支援」を両輪とし、人生100年時代を生き抜くために必要となる知識・技能・態度を学生に修得してもらうための組織です。家島さんが日本キャリア教育学会に所属していることもあり、常に最新のキャリア教育を取り入れています。グローバルキャリアサービスサミット2023では大阪大学キャリアセンターが、アジアの大学初となる創設者特別賞を受賞しました。※大阪大学WEBサイトより引用自分の人生は、自分で創る!大阪大学キャリアセンターの目指す姿大阪大学キャリアセンターの目指す姿とはキャリアセンターはどのようなことを目的としている部署ですか。家島さん:一人ひとりが望むキャリア(生き方・働き方)を実現できるようにサポートすることを目的とした部署です。すなわち、単なる就職(ワーク・キャリア)支援だけではなく人生(ライフ・キャリア)支援を目指しています。おっしゃる通り、人生において就職がゴールというわけではないですよね。どのような想いで学生と接していますか。家島さん:ウェブサイトに掲げているキャッチフレーズ「自分の人生(キャリア)は、自分で創る!」の実現を全学的に全力でサポートする想いで接しています。誰ひとり取り残さないキャリア教育・就職支援を目標としています。大阪大学のキャリアセンターの取り組みは、大きく分けると「キャリア教育」と「就職支援」の二輪です。具体的な取り組み内容について詳しく話を伺いました。理論に基づいたキャリア教育理論に基づいた「キャリア教育」(大阪大学キャリア教育・支援プログラムの全体像)大阪大学が力を入れているキャリア教育の仕組みについて教えてください。家島さん:本学のキャリア教育・支援プログラムは大きく二つに分かれます。正課の授業(単位が出るもの)と、正課外の講座(単位が出ないもの)です。入学時から卒業・修了まで段階的にキャリア教育を受けることができます。本学では就職活動のノウハウを教えるだけの授業を「キャリア教育」とは呼びません。大阪大学キャリア教育ポリシーを策定し、キャリアに関する理論と実践に裏打ちされた内容かつ学生のキャリア発達に資する内容の授業を本学では「キャリア教育」としています。まさに白熱教室のよう!現代キャリアデザイン論Ⅰの授業内容とは(「現代キャリアデザイン論Ⅰ」ビジュアル・シラバス)価値・意義、知識・理解、技能・態度を理論や実践に基づいて学んでいく構成となっています。特に学生から評判の良いキャリア教育の内容を教えていただけますか。家島さん:1年次から受講できる授業「現代キャリアデザイン論Ⅰ」は特に学生から人気が高く、年に複数回開講しています。「現代キャリアデザイン論Ⅰ」の授業内容としては、ほぼ毎回4人1組でグループワークをします。授業の最初に自己紹介を1人1分、今週気になったニュースなど決められたテーマでのトークを1人1分、合計8分間グループで話す時間を設けています。これをすることでアイスブレイクにもなりますし、1分間スピーチのスキルも上がります。また、ニュースや世間へ関心を向けることで、社会の動きを把握したり、自分たち大学生も社会の一員であることを自覚して、視野を広げることができるようになるという仕掛けになっています。授業では、クリッカー機能※を用いて教室にいる学生全員の賛否を、リアルタイムでスライドに表示したり、学生の疑問等にこたえたり、学生に意見を発表してもらったりする方式(多方向型の対話形式)もとっています。ハーバード大学の白熱教室のようなスタイルですね。※クリッカー:投票等を行い、即時集計した結果をスクリーン表示する仕組み。実践に役立つ就職支援学内合同企業説明会の様子withワニ博士※※ワニ博士:大阪大学の公式マスコットキャラクター実践に役立つ「就職支援」数多くの革新的な就職支援を行う大阪大学。取り組み内容をいくつか伺いました。主な就職支援内容・キャリア相談(進路・就職相談)・就職・キャリアガイダンス(各種セミナー)・キャリアサポーター/キャリアサポーターJr.制度(就活ピアサポート制度)・阪大生のためのキャリアアップ講座(産学共創キャリア支援イベント)・大阪大学CareerFair(学内合同企業説明会)など多数就職支援の取り組みについて、教えてください。家島さん:キャリア相談は、3キャンパスで平日毎日実施しています。各種セミナーやガイダンスについては、年間通して数十回開催しています。そんな数多くある就職支援の中でも、キャリアサポーター制度やキャリアサポーターJr.制度は本学の特徴的な取り組です。キャリアサポーター制度は、内定を得た最終学年の学生(先輩)が就活生(後輩)をサポートする制度です。最近は卒業後に後輩をサポートする形も増えてきています。卒業後も同窓会が開催されていて、人数は累積150名を超えています。自分の大学の先輩から就職のサポートを受けることができるのはとても心強いですね!家島さん:学生からの評判もいいです。また、キャリアサポーターJr.制度は、内定者ではなくても学内のキャリア支援イベントの運営に携わりたい学生(主に低学年)のための制度です。過去にはキャリアサポーターJr.が自らスキルアップ講座を企画したり、交流会を開催したりしています。阪大生のためのキャリアアップ講座も特徴的な取り組みです。企業の強みを阪大生に提供してもらう企画となっています。例えば、化粧品会社による身だしなみ講座、酒類専門商社による宴席マナー講座、などユニークなものが多く学生に好評です。スキルアップだけでなく、各企業と触れ合う機会にもなるので業界理解に繋がる点も魅力的です。是非利用してほしいおすすめの取り組みと今後の予定これだけは是非利用してほしいというおすすめの取り組みはありますか?家島さん:学内合同企業説明会がおすすめです。他ならぬ「阪大生」の採用のために企業がわざわざ来ているイベントは、他の合同企業説明会よりマッチング率が高いと思います。間違いなく阪大生を求めている企業が来るのは大きなメリットですよね。今年度に予定している取り組みがあれば教えてください。家島さん:就職活動の流れや進め方など基本的な情報、模擬面接やグループワークなどの実践的な内容、企業研究などに役立つ内容など年間を通して様々な就職・キャリアガイダンスを予定しています。また、実際に企業や工場を訪問する「キャリア教育キャラバン」も始めました。第一弾は関西の3空港を運営している関西エアポート株式会社とコラボした関西国際空港の裏側を見学するツアーを企画しました。その他取り組み内容の詳細についてはキャリアセンターのウェブサイト(イベント情報)をご参照ください。旧帝国大学という立場に甘んじず学生の支援にさらに力を入れていく。就職実績の数字を求めるのではなく、一人一人のポジティブな進路を支援したい大阪大学のキャリアセンターの実績についてお聞かせいただけますか。家島さん:いわゆる就職率(就職決定者/就職希望者)は全国平均以上です。就職しなかった学生の中には起業や留学、専業主婦・主夫の道を選択した等ポジティブな理由もあると思うので数字はあまり気にしていません。しかし、就職や進学を希望しつつ就職・進学ができずに卒業する人も毎年100人ほどいるので、一人残らず支援していきたいと考えています。希望の進路を実現できなかった学生の中には、キャリアセンターの存在を知らなかった人やキャリアセンターを利用するタイミングが遅かった人もいるので早期に利用してもらえるようにしていきたいと考えています。キャリア教育の受講者数は、例年、正課の授業で約1,500人(延べ)、正課外の講座で約4,000人(延べ)です。授業は受講できる人数の上限(定員)が決まっているため、人気の授業は毎年抽選となります。上記「現代キャリアデザイン論Ⅰ」は阪大で最も人気がある授業のひとつで、1人でも多くの人が受講できるように年に複数回開講しています。中長期的な取り組み就職支援のみならずキャリア教育にも力を入れていますが、中長期的なキャリア支援の取り組みについて教えていただけますか。家島さん:就職がゴールではない(ゴールであると同時に、次の新たなスタートである)ということを強調し、人生を見据えた中長期的な視点で就職活動を考えることを推奨しています。就職支援の文脈で実施しているセミナーやガイダンスについては、どちらかというと内定を得るための実践的なスキルやノウハウを教える内容のものが多いですが、自分の生き方・働き方を探索するためのお手伝いという位置づけで実施しています。「阪大生のためのキャリアアップ講座」では、「日経新聞の読み方講座」や「宴席マナー講座」など、社会人になってからも役立つ内容の講座を実施しています。大阪大学キャリアセンターの将来展望とは将来の展望を教えていただけますか。家島さん:個人的に抱いている密かな野望があって、それはキャンパス内で就活が完結できるように、大学生が本業である研究に専念できるように、学内にキャリアセンター棟を建てることです。キャンパス内で就活が完結!理想的です。どのような棟にしたいと考えていますか。家島さん:キャリアセンター棟に来れば、様々な企業のことを知ることができて、さらに就職活動が棟内で完結できるような機能を備えた建物にしたいと考えています。例えば、棟内の机や椅子に「この椅子のネジを作っているのは○○製作所です」みたいな表示(ネーミングライツ)をつけることによって、様々な中小企業が社会や暮らしを支えていることを学生が自然と学べるような棟にしたいです。また、キャリアセンター棟内の部屋を企業にレンタルすることで、学生がキャンパス内にいながら採用面接を受けることができるようにしたいです。学内にいながら就活ができるなんて学生からしてもとても嬉しいですね!また、学生が世の中の企業について学べる環境を、作りたいと思った経緯があれば教えてください。家島さん:私自身もそうだったのですが、大阪大学の学生は、受験で大学を選ぶ際に、学力偏差値で上から順番に選んでいた可能性が高いです。そういう人は、日本だけでも800以上の大学があるのに、自分で調べて自分に合った大学を選択肢として絞り込むという経験をしていませんので、企業選びの際も知名度で大手企業から選ぶ傾向が高いです。けれど現時点で知らない企業の中にも、もしかしたら自分に合った企業があるかもしれないのです。キャリアセンター棟に足を踏み入れたら、世の中が中小企業も含め様々な企業で回っていることが自然に学べるようにしたいです。世の中の企業を知ることができて選択肢が増えるということですね!家島さん:知らない選択肢は選べないので視野を広げることができる場所にしたいと考えています!誰一人取り残さないキャリア教育・支援を実現していきたいです。最後に一言大阪大学の学生に向けて最後に一言最後に、大阪大学の学生に向けて一言お願いします。家島さん:キャリアセンターを積極的に活用して「自分の人生(キャリア)は、自分で創る!」を実現してください!人生は一度きり。思いっきり楽しみましょう!そして、学生のみなさんに覚えておいてほしい「3つの『な』」があります。「なんとかなる」「なるようにしかならない」「なんとかする」です。要するに「人生はなんとかなるので失敗を恐れずチャレンジをしよう。けれど努力したからと言って必ずしも人生思い通りになるとは限らない=なるようにしかならない。だから、うまくいかなくても自分でなんとかするという気概を持って努力し続けることが大事!」という意味です。そんな生き方をしてほしいと思っています。学外へ向けて大阪大学キャリアセンターから訴求したい内容を教えてください。家島さん:本学は「産学共創キャリア教育支援」に力を入れています。各企業とコラボし、企業の強みを活かした阪大生のための講座は非常に人気があります。大阪大学キャリアサポーター企業も募集していますので是非ご参加ください!大阪大学キャリアサポーター企業についてはこちら取材後記旧帝国大学の大阪大学。2017年に設置されたキャリアセンターは従来の日本の大学のキャリアセンターの概念を大きく変える第一歩を踏み出しています。就職=ゴールではなく、社会人になってからも人生は続いていきます。過去・現在・未来の自分と向き合い、人生をデザインする手助けをしてくれるのが大阪大学のキャリアセンターです。今後間違いなく、日本を世界へ導く人材をより多く輩出していくことでしょう。大阪大学のキャリアセンターについての詳細は以下のリンクからご確認ください。大阪大学キャリアセンターの詳細はこちら他大学の就職支援についての取材記事は以下のリンクからご確認ください。 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【出版社への就職】良い点と選考対策 【出版社への就職】良い点と選考対策 こんにちは、16卒の大手出版社内定者です。僕はいわゆる「意識が低い」学生で、大学も1年留年しています。別に留学や起業、就活に打ち込んでいたからではなく、ただ授業が面倒で行かなかっただけです。unistyleを見ている皆さんの中にこのような人もいなければ、出版業界を志望している人も少ないかもしれません。ただ、僕は就活を通じて出版社は結構魅力的だと感じました。そこで、(1)出版社の良い所、(2)出版社を受ける際のポイントを紹介できればと思います。▼目次クリックで展開本記事のコンテンツ・出版社の良い所・出版社を受ける際のポイント・最後に出版社の良い所(1)「面白い」の基準が違う出版社の最大の魅力はこれです。おそらく「面白い仕事がしたい」「面白い人と会いたい」と考えて、テレビ局や広告代理店などを受ける人は多いと思います。それだけじゃ落ちるから理論武装しますが、原点はこんなもんでしょう。ですが、ちょっと待ってください。あなたの考える「面白い」って何ですか?これはあくまで僕の個人的な感想ですが、テレビ局や広告代理店の考える「面白い」人と、出版社の考える「面白い」人は違います。ざっくり表すと前者は「楽しげな人」「愉快な人」を欲しがりますが、後者は「独特な思想・価値観の人」を欲しがります。テレビ局や広告代理店に「アナーキスト」は求められていません。「楽しそうな・明るい」人は必要ですが、「毒のある」人は不要なんですね。その点で言えば出版社は、物事を斜に構えてみる癖のある人や、既存の枠組みで上手く立ち回ることにストレスを感じる人でも受け入れてくれる土壌があります。なぜなら、そうした人材の多様性が自分たちの強みであると理解しているからです。テレビ番組や広告プロモーションの「面白さ」と週刊誌や書籍の「面白さ」の質が違うことは、皆さん直感的に理解できると思います。もし、テレビ局や広告代理店の人と話をして「なんか違うな…」「ぶっちゃけあんま面白くねーな」と感じたら、出版社を受けてみてください。あなたの期待に応えられるとは限りませんが、懐が深い人は多いと思います。(2)「就活生っぽさ」が不要例えば会社にもよりますが、面接は基本的に私服でOKです。僕は7,8社面接を受けましたが、最終面接以外は全て私服で行きました。私服指定の場合もありますし、そうでない時も(周りから浮くのが嫌でなければ)私服でも全く問題ありません。また、学歴も見られませんし、「OB訪問は何人したか」という不毛な質問も、少なくとも僕はされませんでした。(OB訪問自体はとても良いことですけどね。)ただし逆に言えば、あなたの能力と適性はフルに見られます。「今までこういうことをやりました!(ドヤ)」は不要です。「あなたが何に対してどう感じる人間なのか」をしっかりとアピールしましょう。問われているのはあなたの感性と思考プロセスです。その点、ひねくれた人間にはとてもやりやすい就活でしょう。(3)待遇が良いこれは大手に限りますが、出版社は社員数が少ない分、給料はとても良いです。もちろん激務という話はよく聞きますが(特に雑誌編集)、それはどの業界も同じです(笑)調べてもあまり出てきませんが、大手出版社の平均年収はテレビ局よりやや少ないか、大手新聞社と同じくらいでしょう。福利厚生は大企業と比べて貧弱ですが、基本給が高い+(一部は)残業が多いので問題ありません。確かに今後はメディア環境の変化に伴い収益構造が崩れ、給与体系も変わることが予想されます。しかし少なくとも約10年、つまり私たちの世代が一人前の社会人になるまでは大丈夫だと思いますよ。(これに関しては自己判断でお願いします。)また、取材で色々な人に出会えたり、様々な経験を通じて自分の知性や教養が磨かれたりすることも魅力の一つです。出版社を受ける際のポイント(1)ESと筆記試験は「前提条件」出版社の最大の特徴は「膨大な量のES」と「独特な筆記試験」です。ですが正直、ここで躓くようなら「適性がない」と諦めてください。長い文章を構成できることや幅広い問題に関心を持つことは、出版社に入るための前提条件です。ここでは能力ではなく「向き不向き」という適正が問われています。極端な話、準備などせずにできる人もいますからね。対策をするなら(1)『朝日キーワード』『一般教養の天才』などを読む、(2)日頃から硬軟問わずニュースをチェックする、(3)論文でも個人のブログでも何でも良いので、ものを書く数をこなす・・・といった当たり前のことをやるのがオススメです。まあこの辺りはググれば出てきます。そんなに力まないで大丈夫ですし、もしこの過程を嫌だと感じるなら受けない方が身のためです。参考:→筆記試験対策におすすめの書籍の紹介がされています。(2)話の「わかりやすさ」が重要「話のわかりやすさ」が重要である点は、コンテンツ業界全般に共通しています。モノではなく人が主体の仕事ですから、短時間で相手の心を動かすスキルは必須です。しゃべり上手である必要はないですが、何をどう話すかはちゃんと準備しましょう。ただし、「志望動機」や「やりたいこと」といった質問は最初だけで、後はフリートークのようになる場合も多いです。そのため「すべらない話」風のエピソードトークを用意しておくと良いでしょう。筆記試験の作文で「予定稿」を変形して挿入するのと同じ要領ですね。また当然、ただ面白い話をするのではなく、その中にあなたの能力や性格が表されている必要があります。(3)話の「幅広さ」も重要一方で、「話の幅広さ」も重要です。例えば日刊ゲンダイのスローガン「エロからテロまで」に象徴されるように、出版業界は扱うテーマが多岐に渡ります。もちろん面接ではあなたの志望するジャンルをメインに質問されますが、全く違うテーマの話を振られることもあります。入社後の配属先が異なることもあり得るので、「そもそも出版人の適性があるか」を見られているのでしょう。そのため、あなたの興味や知識の幅広さを伝えることは大事です。アイドルでもラーメンでも数学でも、何の話でも構いません。あなたがある事象に対して何を考えどう感じているかを堂々としゃべりましょう。(そもそも知的好奇心の幅広さを持たない人には、あまり向いていない業界ですね。)最後になんとなく「面白いことを仕事にしたいなー」と思っている方や知的好奇心の広い方は、ぜひ出版社を受けてみてください。商社やメーカー、テレビ局などもそれぞれ魅力的ですが、出版社もなかなか悪くないですよ。何に「面白さ」を見出すのかだけは、真剣に考えてみてください。あと最後に。やっぱり「笑顔でハキハキ」が大事なのはどこでも一緒です!まあ、就活以前に人としての好感度の問題ですからね。では皆さん頑張ってください!出版社も面白いなと思っていただけた方は、是非下記の記事も併せてご参考ください。参考: 62,802 views
 最後のとどめの一手「IR情報を用いた逆質問」の考え方 最後のとどめの一手「IR情報を用いた逆質問」の考え方 こんにちは。16卒の総合商社内定者です。大学3年生の秋・冬頃になると、徐々にインターン選考や外資系・ベンチャー企業の本選考が始まると思います。外資系企業の場合、ES、Webテスト、グループディスカッション、面接、ジョブ、という手順で内定に至ります。面接も2次、3次と進んでいく中で周りとの地力の差はなくなっていきます。そこで今回は面接の最後にある逆質問タイムにおいて周りと差をつける為の一撃必殺の逆質問の考え方について書きます。以前、以下のコラムにおいて逆質問の重要性、評価のされ方を紹介しました。どうぞご参照下さい。参考:また下記のコラムでIR情報の読み解き方を紹介しました。そして今回はこのIR情報(投資家情報)を用いた鋭い逆質問の考え方について書きたいと思います。参考:[[[techniques:1537]]]逆質問を磨きあげる目的は面接官に対して「おっ、この学生ちょっと違うな」、「よく勉強してきているな」であったり「まいったな...」と思わせることです。「まいったな...」というのは面接官が少し考えないと答えられない質問ということです。面接官は1日に何十人と面接しているので、頭を一切使わないで答えた質問に関しては印象に残っていないでしょう。IR情報の利用さて、では逆質問においてIR情報をどう用いていくかを説明したいと思います。まず使いたいのが決算短信ハイライトです。これを読むことによって企業の規模感がわかります。参考:三井物産株式会社「平成27年3月記連結決算及び平成28年3月記連結業績予想(IFRS)ハイライト」これは三井物産の決算ハイライト資料ですが、三菱商事や伊藤忠商事と横並びで比較することによって業界全体の動向がわかってきますね。例えば三井物産は2015年度において資源分野だけでなく生活産業のセグメントにおいても前年度比で大きく収益を落としていることがわかります。こういったところから「資源価格の下落によってエネルギーや金属資源のセグメントで収益を落とすのは理解できるのですが、生活産業セグメントにおいても収益を落としていると思います。今後非資源分野の強化を図る上で生活産業セグメントの役割はどのようになっていくのでしょうか?」などの質問ができます。未来のことを説明している「中期経営計画」から質問を生み出す中期経営計画には理念に基づいた会社が今後向かっていくべき方向性について書かれています。「中期経営計画では今後の重点国としてモザンビーク、トルコ、チリの名前を挙げられていますが実際に私達が入社した後にはそういった国々への出張や駐在が若手のうちから増えてくるとお思いですか?」などの質問ができると思います。相手によって質問を変える面接が進むにつれて面接官の年次が上がり、立場も変わってきます。ここでは相手に応じた適切な質問をするべきです。例えば現場の社員に今後、全社的に投資するべき分野に関して質問をしてもナンセンスだと思います。逆に最終面接で相手が社長や執行役員である場合はIR情報を用いて磨き上げてきたアツアツの質問をぶつけましょう。あくまで学生であるということを忘れないIR情報を読み込んで、その企業に関して詳しくなった気になっても面接官はその会社でもう何年も働いているので、面接官より詳しくなることはありません。たまに細かい数字などを用いて自分に酔ったような質問をしているような就活生を見かけますが、それはかえって悪印象でしょう。自分はあくまで学生であって、その会社で働くとしたら何が気になっているのかをぶつけることが必要です。私自身、内定式の懇親会で面接官とお話しした際に「君のあの質問、印象に残っているよ。内定おめでとう。」と言われました。面接における逆質問が案外重要であったということに気づきました。最後に逆質問はあくまで最後のとどめの一手です。また企業によってはその時間を設けていない場合もあります。まずは書類選考を突破して面接に進み、自分の力を出し切ることが重要です。 60,497 views

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