221年の伝統×若手の行動力。老舗「船橋屋」の店長が語る、ありのままの自分で挑む面白さ
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最終更新日:2026年3月16日
記事公開日:2026年3月24日
unistyleが就活生の代わりに、船橋屋新卒入社3年目の社員に”OB・OG訪問”を行いました。
OB・OG訪問で直接社員に聞いてみないと知ることができない「社風」についてのお話をお伺いすることができました。
・株式会社船橋屋の選考に興味がある方
・若手から挑戦できる環境で働きたい方
- 本記事の構成
- 取材した方のプロフィール
- 船橋屋とは
- 行動力を重視した評価制度で主体性を持った働き方
- 「くず餅愛」と「お客様視点」は全社共通!
- 「老舗=お堅い」は本当? 有給取得や社内の空気感
- ありのままの自分で、250年先へ続く物語を。
- 取材後記
取材した方のプロフィール

熊谷さん
滋賀県出身。大学卒業後、2023年4月に新卒で株式会社船橋屋に入社。入社後は販売企画部に配属。主体的な行動力と適性が高く評価され、入社2年目の若さで本店の店長に抜擢。 現在は亀戸天神前本店の店長として、店舗運営の要であるスタッフマネジメントや在庫管理を担う傍ら、現場の最前線で「くずもちひと筋真っ直ぐに」の理念を体現。多世代が活躍するチームをまとめ、伝統の継承と新たな価値創造の両立に邁進しています。
船橋屋とは

船橋屋会社概要
株式会社船橋屋
✔沿革
1805年(文化2年)創業
創業者が下総船橋出身であることから「船橋屋」に。
✔企業規模
従業員数:270名(2025年3月時点)
✔事業内容
・くず餅製造・販売事業:創業以来220年以上変わらない製法を守り続ける看板商品「くず餅」を展開。くず餅は本店での売上の約6割を占める。手土産需要を軸に、亀戸天神前本店をはじめとする直営店や百貨店で強固な信頼を築いている。
・健康提案事業(くず餅乳酸菌):約10年前に発見された「くず餅乳酸菌®」を活用した新領域。乳酸菌ドリンクやサプリメント、既存商品のアップデート(黒蜜への添加等)を行い、伝統食を通じた現代人の健康維持に貢献。
✔特徴①年功序列ではなく能力主義と行動力を重視し、プロセスを公正に評価する仕組み。
✔特徴②入社2年目で店長抜擢など、早期から責任ある役割を任される環境。
✔特徴③理念「くずもちひと筋真っ直ぐに」を軸に、全部署が顧客視点で連携する熱い社風。
行動力を重視した評価制度で主体性を持った働き方

能力と行動を重視する「ポジティブ」な評価
__船橋屋さんは221年の歴史がありますが、社内はどのような評価文化なのでしょうか?
熊谷さん:老舗というと年功序列のイメージを持たれがちですが、実際はかなり能力主義ですね。特に行動力を大切にしていて、結果だけでなく、そこに至るプロセスをしっかり見てくれます。年に1〜2回あるビジョン会では、優れた行動をした店舗が表彰される行動賞もあり、若手でも自ら動けば正当に評価される環境です。
__2年目で本店の店長に就任されたというお話からも、能力主義であることが伝わります。
熊谷さん:実際、希望が通った時は驚きました。私は面談などの場だけでなく普段から上長へ、店長になりたいことを伝えてきました。その結果、2年目という経歴にもかかわらず、適性を見たうえで、店長を任せていただけました。
就任直後はもちろん不安もありましたが、周囲のサポートが手厚く、挑戦を後押ししてくれる文化のおかげで迷わず取り組めました。
__配属やキャリア形成において、社員の希望はどの程度反映されるのでしょうか?
熊谷さん:行動が伴えば、チャンスはいただきやすいと感じています。入社半年後のプレゼンだけでなく、メンター制度もあり、3〜4ヶ月に一度、他部署の役職者と面談する機会があり、直属の上司には言いづらい本音も打ち明けられるんです。
こうした定期的なコミュニケーションがあるからこそ、個人の適性や希望に合わせたキャリア形成が叶っていると感じます。また、店舗や事業所は関東圏のみなので、転居を伴う転勤は発生しないのも特徴です。
部署の垣根を越えるプロジェクト制度と成長環境
__特徴的な社内制度などありますか。
熊谷さん:「プロジェクト制度」という仕組みがあります。これは部署に関わらず、やりたい人が自ら立候補して参加できる制度です。例えば「組織活性化プロジェクト」や「ブランド戦略プロジェクト」など、会社の未来をつくる重要なテーマに若手のうちから携わることができます。
私は、「ブランド戦略プロジェクト」に参加しています。このプロジェクトは全社的なブランディングに関わることができます。
__店舗の枠を超えて、全社的な視点で仕事ができるのですね。
熊谷さん:その通りです。普段の業務ではどうしても「縦のつながり」が中心になりがちですが、この制度があることで、製造部や企画本部、製造や事務、他店舗のメンバーといった「横のつながり」が生まれます。多様な視点を持つメンバーと議論することで、自分自身の視野も大きく広がります。
__「やりたい」という意欲がそのままキャリアに繋がる環境なのですね。
熊谷さん:船橋屋には、年齢に関係なく「挑戦したい」という気持ちを後押ししてくれる文化があります。私自身、歴史ある本店での勤務を希望し、2年目で店長を任せてもらえたのも、そうした本人の意欲を尊重してくれる環境があったからです。伝統を守るだけでなく、新しいことにワクワクしながら取り組める。それが船橋屋で働く面白さだと思います。
「くず餅愛」と「お客様視点」は全社共通!

年齢を超えた「傾聴する姿勢」が生むチームワーク
__企業文化について教えてください。
熊谷さん:本店では、高校生から80歳近い大先輩まで、本当に多世代が一緒に働いています。ここで大切になるのは「承認」だと感じています。価値観や大切にしていることは、人それぞれ違って当たり前。そこを理解し合うために、定期的に1時間ほどの面談を実施しています。相手の視点に立って考え、対話を重ねることで、現場の強い結束力が生まれています。
__コミュニケーションを大事にされているのですね。他部署との関わりもありますか?
熊谷さん:はい。特に本店は、製造・梱包・販売の全機能が一つの建物に集約されているため、物理的にも心理的にも部署間の壁がほとんどありません。
和菓子業界において、一気通貫の体制を導入している企業は珍しいと思います。この内製化された環境があるからこそ、現場の気づきを即座に商品やサービスに反映させる機敏性が生まれます。役割は違えど、全員が同じ視座でお客様に向き合えることが、私たちの大きな強みですね。
ポジティブな意味付けと溢れる「くず餅愛」
__どのような人柄の社員が活躍されていますか?
熊谷さん:何事もポジティブに意味付けできる人ですね。年末年始や4月の藤まつりの時期などは目が回るほど忙しいですが、そんな時こそ「忙しい方が楽しい!」「これだけ多くのお客様が来てくださっているんだ」と喜べるメンバーばかりです。
__活気がある環境で、士気が高まりそうですね!社員の方々の「自社商品への愛」を感じるエピソードはありますか?
熊谷さん:たくさんあります!社員割引を利用してプライベートでもよく購入しますし、大切な日の手土産には必ず船橋屋を選びます。中には、結婚式のケーキ入刀の代わりにくず餅を特注した社員もいたほどです。この「くず餅愛」こそが、2026年から始動したポッドキャストのような、既存の枠にとらわれない新しい発信を続ける原動力になっています。
__「くずもちひと筋真っ直ぐに」という理念が、日々の接客や製造現場でどのように体現されていますか?
熊谷さん:現場では、初来店の方にはまずくず餅を勧めることを徹底しています。製造においても、黒蜜ときな粉をかけて食べるくず餅の形を大事にしていて、季節商品を出したとしても原点から離れすぎない、原点に戻りたくなるものを開発しています。
地域に根ざし、原点を守り抜く
__亀戸という土地で愛され続けるために、守っていることはありますか?
熊谷さん:地域の清掃活動や亀戸天神社の行事には全力で参加します。例大祭では、船橋屋社員も有志で神輿を担ぐんですよ。地域の一員として認めていただけていることは誇りです。こういった行事のタイミングではお客様のご来店も増える傾向にあるので、この亀戸という土地とセットで愛される「船橋屋」でありたいと思っています。
「老舗=お堅い」は本当? 有給取得や社内の空気感

有給休暇が取得しやすいって本当?
__ネット上の口コミなどで「有給が取得しやすい」という声を見かけましたが、店長という立場から見て実態はいかがですか?
熊谷さん:私自身の経験としても、有給を申請して通らなかったことは一度もありません。店長としてシフトを作成する際も、希望休や有給などスタッフの希望は100%反映させるようにしています。ただ、制度としてあるだけでなく、大切なのは「有給を取りたい」と気軽に言い出せる心理的安全性のある空気づくりだと思っています。
__空気づくりのために、具体的に意識されていることはありますか?
熊谷さん:仕事以外の会話もたくさんすることです。例えば昨日の夕飯の献立や、最近の趣味の話など、何気ない会話を積み重ねることで、仲も深まりますし、いざという時に相談しやすい関係性を築いています。
こうしたコミュニケーションが、結果として有給申請のしやすさや、チームの風通しの良さに繋がることもあると思うので大切にしていきたいです。
「221年の老舗=保守的」というイメージのギャップ
__学生から持たれがちなイメージはありますか?
熊谷さん:やはり「221年の歴史」という数字から、どうしても「堅苦しい雰囲気」や「職人気質の年功序列」というイメージを持たれがちですね。実は私自身、入社前は社会人全般のイメージとしても「若手はやりたいことを言えない風潮があるのでは?」と少し構えていたんです。
船橋屋に実際に入社してみると、先ほどお話しした通り驚くほどフラットで、年次に関係なく「やりたい」と手を挙げた人にチャンスが回ってくる文化です。老舗という安定した基盤がありながら、中身は非常にアグレッシブ。このギャップこそが、船橋屋で働く一番の面白さかもしれません。
ありのままの自分で、250年先へ続く物語を。

安定も挑戦も手にできる環境
__熊谷さんはどのような経緯で船橋屋への入社に至りましたか。
熊谷さん:もともと私は「安定志向」でありながら「新しいことに挑戦したい」という欲求を持っていたのですが、220年以上の歴史を土台に革新を続ける船橋屋は、まさに私の性格にフィットする環境だと感じ、選考を受けることに決めました。
入社の決め手としては、面接で感じた「人柄の良さ」ですね。選考ごとに様々な社員の方と会話をするタイミングがあり、そのたびに惹かれていきました。
特に、選考時のグループワークでのリーダー選考に落ちたエピソードを冗談混じりに話した際、社長が一緒になって笑ってくれたんです。そして、その後お会いした際もこの話を覚えていてくれました。その時「この会社は冗談も言えるし、学生一人ひとりと真摯に向き合ってくれる」と確信しました。
店長として、スタッフ一人ひとりを大切にしたい。
__店長という責任ある立場になられてから、仕事に対する向き合い方に変化はありましたか?
熊谷さん:大きく変わりましたね。一社員だった頃は、会社や「くず餅」そのものへの想いが中心でした。でも、店長として店舗全体を俯瞰するようになってからは、パートさんを含めた「人」の存在がいかに重要であるかを痛感しています。
__具体的に、どのようなことを大切にされているのでしょうか?
熊谷さん:「今いてくれるスタッフに、心地よく働いてもらえること」を常に考えています。そのためには、働く人それぞれが人生で「大切にしていること」を、私自身も同じように大切にする必要があると感じています。一人ひとりの価値観に寄り添うことが、結果として強い店舗づくりに繋がる。そう信じて、日々コミュニケーションを重ねています。
選考の秘訣は「演じないこと」
__船橋屋を目指す学生に向けて、選考を突破する「秘訣」を教えてください。
熊谷さん:「ありのままの自分で臨むこと」です。「面接官にうけが良さそうな学生」を演じる必要はありません。船橋屋の選考は、スキル以上にその人のパーソナリティを重視しています。繕った言葉ではなく、自分の素の部分を見せることで、本当の意味でのマッチングができるはずです。
__最後に、就活生へのメッセージをお願いします。
熊谷さん:就職活動は、自分のこれまでの人生とこれからの未来を、誰よりも深く考えられる貴重な時期です。周りと比べる必要はありません。大切なのは「自分自身の納得感」です。自己分析を通じて自分を知り、ありのままで選考を楽しんでほしいですね。
店長になった今、私は「くず餅」という江戸時代から続く軸をぶらさず、一緒に働くパートさんやスタッフが「ここで長く働きたい」と思える場所を守ることに誇りを感じています。365日、毎日お客様が来てくださる喜びを分かち合える仲間と出会えることを、心から楽しみにしています。
取材後記

全社員に共通している深い「くず餅愛」と、徹底した「お客様視点」。その純粋な想いが強固な「軸」となり、部署の垣根を越えた連携や、若手が臆せず挑戦できる環境、そして有給取得のしやすさといった居心地の良さを自然と作り出しているのだと感じました。
伝統を単に守るだけでなく、それを楽しんでいるポジティブな従業員の皆さんと、江戸から続く変わらぬおいしい「くず餅」。この両輪がある限り、船橋屋はこれからも時代を超えて愛され続けていくはずです。
「老舗の安定感も、挑戦できる環境も、どちらも譲れない」 そんな想いを持つ学生の方に、ぜひ一度ありのままの姿で、船橋屋の門を叩いてみてほしい。そう強く感じた取材でした。
船橋屋新卒採用の詳細は以下のリンクからご確認ください。
船橋屋新卒採用の詳細はこちら
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