二種類の知の地図づくり
以下の記事を読んで刺激を得ました。
「Frontier Mapping」という概念がいいですね。自分なりにトランジッションしてみます。
知の地図づくり
広義の情報整理において「地図づくり」は、一つの有効なメタファーです。情報を点ではなく、線や面で捉えることは、いわゆる俯瞰的な視点を得るためには欠かせません。TOCならぬMOCも「Map of Content」の略です。
そういう着想は以前からあったのですが、上記の記事を読んでアップデートが起きました。
たとえば伊能忠敬は日本の地図を作ったわけですが、基本的にそれ以前から「日本」は意識されていたでしょう。人がいない場所もずいぶん歩いたと思いますが、全体として彼が測量したのは開拓後の場所だったと想像します。
一方で、「未開の地」というのはあるわけです。卑近な例では、昔の(ウィザードリーのような)ゲームにおけるマッピング。何がどこにあるのかぜんぜんわからない状態から、一歩一歩進んで「地図」を作っていく。そのような営みは、たしかにFrontier Mappingと呼べると思います。
つまり、Frontier Mappingという概念を立ち上げることで、Mappingという概念を二つに区分できることに気がついたのです。
一つは開拓された場所、すでにわかっている場所の理解を深めるためのMapping。把握されたものの整理の側面を強く持つMappingです。
もう一つは未開の場所、これから立ち向かおうとしている場所についてのMapping。それは把握と共に進んでいく知的な営みです。
仮に後者がFrontier Mappingであれば、前者はInterior Mappingと呼べるかもしれません。まあ、呼び方はおいおい検討するとして、既知への地図と、未知への地図はそれぞれに役割が異なるので、作り方も異なってくるだろうと考えを深められたのがよい発見でした。

