Claude Codeを使い始め頃、1時間ずっと「今どこにいますか」と聞き続けていた話
これ、2025年、Claude Codeが出たばかりでやっとWindows対応してくれて意気揚々とPCに向かった時の頃の話。たぶん、今でも同じ状況・気持ちの人、絶対いる。
AIツールをそれなりに使ってきたつもりだったのに、Claude Codeを前にした瞬間「あっ、これは全然違うやつだ」と直感した。黒い画面に白い文字。そこに「claude」と打ち込んだ瞬間、ターミナルが返してきたのはただの「?」だった。私は一体何と話しているんだろう。
Claude Codeを使い始めたきっかけは、情報収集と発信をしてて「これ便利ですよ」「これは革命だって!」とあまりにも海外の人が煽りまくりのポストしまくっていたから流れるように煽りにのってみた。
海外の目立ったポストは「AIと一緒にファイルを整理できる」という内容で、「それぐらいならできるかも」と思ったのは、完全に見積もりを誤っていた。ホラー映画で、どう考えても開けてはいけない扉を笑顔で開けに行くキャラクターがいるが、あの時の私はそれだった。
インストールして初日、まず「何かしてください」と入力した。これは今になって振り返っても本当にひどい質問だ。受付のお姉さんに「こんにちは」と言ったら「用件を教えてください」と返ってきたのに「いや特に」と答えるような状況だ。「何かって何なんだよ」と自分でツッコミながら、今度は「フォルダを作ってください」とお願いした。
すると「どこに、どんな名前で作りますか?」と聞かれた。「どこ」という概念がパソコンの中にあることを、私はその日まで正確に理解していなかった。そもそも、あなたはどこから話しているのよ、マジで。あ、これGPSだ。パソコンの中にGPSがあったのだ。これは逆に感動した。(多分違うよね)
で、「ここに」と答えたところ、「現在のディレクトリはXXXです。ここに作りますか?」と返ってきた。「現在のディレクトリ」が「現在地」だと気づくのに5秒かかった。ゆっくりしすぎだと思う。
その後1時間は「先ほど作ったフォルダはどこですか」「フォルダを開くにはどうすればいいですか」「開いたと思うのに何も見えません」「今私はどこにいますか」というやりとりを繰り返した。Claude Codeは1時間の間、迷子の案内係を続けてくれた。しかも一切嫌な顔をしない。途中から「大丈夫ですか、この人」と思われていないか不安になったが、私が不安になっても何も変わらない。こういうところだぞ。
ファイルを操作しようとするたびに「このファイルを読んでよいですか?」という確認も出てきた。毎回「はい」か「いいえ」を選ぶ仕組みで、これが10回続くとテレビショッピングで「今すぐお電話ください!」を連続で聞かされているような感覚になる。後から調べてみると「安全のための設定」らしかった。理屈はわかる。でも安全かどうかを判断できる知識を私が持っていないのが問題で、ジャッジを求める相手を間違えているのではないかと今でも思っている。それでもジャッジし続けた。
1時間後、ようやくフォルダを発見して開くことができた。ドラクエで最初のスライムを倒した時に近い達成感があった。そのスライムを1時間かけて倒していた。おかしくない?
使い始めて1ヶ月が経ってた時も、たまに「今私はどこにいますか」と聞くことがある。おそらくこの先も聞き続ける。でも、少しずつわかることが増えていくのが妙に楽しい。他人の家だったパソコンが、じわじわと自分の家になっていく感覚がある。
Claude Codeを試そうとしている人がいたら、最初の1時間は「どこにいますか」専任になる覚悟を持って欲しい。あと「何かしてください」は本当にやめてほしい。私が怒られなかったからといって、そういうひとが2人もいる必要はない。
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私も未だに「動ける?」「これってターミナル上で動いてるんだよね?」など、挨拶かよ!って言葉を打つことが……笑 頭の悪い質問をしてもちゃんと説明しつつお返事をくれるので助かってます。