作品
唾を吐きかける女が世を騒がす! 泰平の世を揺るがす怪奇譚
スピッター ~The Spitter
泰平の世の城下町の往来にて、すれ違う相手の顔に唾を吐きかける女が出没する。しかも被害者は男女問わず器量良しばかり。 それは単なる嫌がらせや愉快犯の類では済まされなかった。唾を吐きかけられた被害者は激痛に襲われ、そこには火傷のような痕が残ってしまったのだ。評判の器量を大きく損なわれてしまった彼らの悲痛たるやいかばかりか? 町医者の諒安(りょうあん)はお手伝いの粂(くめ)のサポートを得ながらこの城下町でほそぼそと医業を営む身。彼も唾吐き女の被害者を何度か診たこともあったが、どんな薬も痕を消すことはできず、症状も医学の常識を大きく逸脱しており治療の役に立つことはほとんどできずにいた。 ある日、そんな彼の元に友人の僧、徳生(とくしょう)が訪ねてきた。彼は城下町近くの村々で起こっている恐ろしい事件について話して聞かせ、状況を調べるため一緒に訪れないかと諒安を誘う。関心を抱いた彼は同意したのだが、そこで驚くべき状況に直面し… 平穏な社会のほころびから怪奇が現れ、牙を剥く! 伝記ホラー
- 2
- 66
- 全11話ホラー
背徳の絆、分かち難き魂
ソーセージ
「あらすじ」 とある地方の村で二宮忠行は妹、紗代子と暮らしていた。進学のために上京し、現地で就職もしていたのだが父親が死去したのを機に地元の名家でもあった実家を継ぐためにUターンしたのだ。 そんな彼には弟が一人いた。紗代子の双子の兄にあたるのだが、七年前、まだ忠行が高校生のころに起こったとある醜聞をきっかけに家を飛び出して以来行方不明のままだった。 そんな忠行のもとにある日、七年前に行方をくらませたままだった弟、直也からの知らせが届く。それは彼に宛てた手紙と双子の妹、紗代子に宛てた小包。 小包の中身はソーセージやハムなどの肉製品が入っており、紗代子は久しぶりの双子の兄からの便りに喜んでさっそくこれらを食卓に出す一方、忠行は自分宛ての手紙を開封して目を通す。 するとそこには弟が行方をくらますきっかけにもなった過去の出来事に対する恐ろしい告白が綴られていたのだった… 「登場人物」 二宮忠行 父親の死をきっかけに地元にUターンして妹の紗代子と一緒に暮らす社会人。 二宮直也 忠行の弟。七年前に起こったとある出来事をきっかけに家出をしたまま所在不明。 二宮紗代子 忠実・直也の妹。直也の双子の妹でもある。
- 1
- 45
- 全5話ホラー
刃の閃き、地獄行き
人斬り横丁
「あらすじ」 時は江戸初期の寛文年間、場所は天下泰平の江戸の町。そんな賑わう町に人斬り騒ぎが起こっていた。町外れの三ツ辻で体を無惨に袈裟斬りにされた死体が発見されたのだ。しかもやや間を開けて同じ場所で3回。 衝撃的な事件にもかかわらず奉行所による吟味は早々に暗礁に乗り上げ、下手人の手がかりひとつも掴めない。そんな状況は人々の不安をかきたてるとともに格好の話題の種も提供していた。 人々の間では人斬りの犯人像についてさまざまな意見が挙げられていく。曰く、身分ある侍が楽しみでやっている、忍による暗殺だ、はたまた妖かしの類の仕業に違いない…などなど。しかしそれらの中に真相に迫ったものがあるかどうかは誰にもわからない。 そうしているうちに事件の現場は日中でさえも人が滅多に訪れなくなる一方、いつしか「人斬り横丁」と呼ばれるようになっていったのだった。 そんなある日、勘五郎が日頃入り浸っている酒場にてなじみの店の娘と話しているところでこの人斬りの話題が出てきた。そして話の流れのなかで彼は娘にけしかけられるような形で人斬り事件が起こった現場、人斬り横丁に出向くことになり… 登場人物 勘五郎 素性も知れぬ、酒場に入り浸っているごろつき風の男。
- 8
- 54
- 全11話歴史・時代
掲示板
掲示板の投稿はまだありません
